『司令官。私の胸を触っても良いよ』
ごぶっ! 本当に吐血しそうだ。興奮しすぎてヤバい。裏目に出たか!?
ちっぱいの良さを知りたいわけじゃねえ!! いや知りたいけども。手取り足取り知りたいけども。
そうじゃない。涙目響の誘い文句を想像するな。そうじゃなくて。
『…ごめん。私が幼いから』
違うんだよ。そうじゃないんだ。落ち着いた。でも泣きそう。
今だ!! 龍驤の胸を思い出せ!! ――虚無。
本人に聞かれたら殴り殺されそうだな。でもアイツ、かなり前の宴会芸で凄いネタをぶっ放したから、怒る資格はないと思うぞ。
どこから持ってきたのか。かばんからまな板を取り出して。
『師匠。ご無沙汰しております!!』
俺含め他六名の腹筋を崩壊させた。やり遂げた英雄の顔をしていた。
勢いだけで笑いを取る奴だからな。いじらないと逆に怒る。
良いぞ。落ち着いてきた。めっちゃ良い匂いするけど!! 鼓動音に命を感じて!! ヤバいけど!!
愚息チェック。オッケー。あまりの急展開に、俺の撃鉄は起きてないぜ。
さあ。戦争だ。戦争を始めよう。我が運命が紡ぎし試練よ。
白露の魅力は断じて巨乳だけじゃない! 俺を舐めるな。
彼女の美しさを俺は知っている筈だろう。ならば、話を聞け!!
「大丈夫。大丈夫だからね。あたしが側にいるから」
ずっと、ずっと抱きしめてくれるのか? いかん。さすがに暴発してしまう。
なにこの柔らかさ。衣服越しなのに伝わる幸せの暴力。すげえよ。これが女性の力か。すげえ。
ま、まだだ。俺はまだ持ってかれていない。でもそろそろ真理の扉を開きそうだ。
母を求めた兄弟からは肉体を、国を求めた男からは視力を、子供を求めた女からは子宮を。なら、今の俺が真理の扉を開いたらもってかれるのは……。
股間がひゅんとなる。想像すらしたくない。
「深呼吸して」
いやこの状況で呼吸したら素敵な香りが素晴らしすぎて。
「大丈夫。大丈夫だから」
それは、白露自身に言い聞かせているようだった。
彼女の体が震えている。恐怖を押し殺して、必死に状況を認識している。俺のためだ。死にかけていると思って、少しでも不安にさせたくなくて。
――何をやってるんだ俺の馬鹿野郎。ちょっとでも考えれば分かるじゃねえか。
抱きしめられる程の好意があるか? そんなわけがない。
挨拶をしたら逃げる位に、彼女たちは怖がっているんだぞ。
なのに、俺を心配してくれているんだ。応えろ。
不埒に楽しむなら、もっと清々しいエロスであれ。
よく考えるまでもねえだろう。彼女は、傷ついているじゃないか。
じゃあ駄目だ。いかんいかん。まだ最前線のノリが抜けきってない。
血を吐いたら驚くだろうよ。響みたいに。
『司令官。男の子の日かい?』
とはならないのが普通だ。よし。頭がまとまった。