いちゃいちゃ大好き提督日常   作:ぶちぶち

41 / 322
男の子の夢です

『司令官。私の胸を触っても良いよ』

 ごぶっ! 本当に吐血しそうだ。興奮しすぎてヤバい。裏目に出たか!?

 ちっぱいの良さを知りたいわけじゃねえ!! いや知りたいけども。手取り足取り知りたいけども。

 

 そうじゃない。涙目響の誘い文句を想像するな。そうじゃなくて。

『…ごめん。私が幼いから』

 違うんだよ。そうじゃないんだ。落ち着いた。でも泣きそう。

 今だ!! 龍驤の胸を思い出せ!! ――虚無。

 

 本人に聞かれたら殴り殺されそうだな。でもアイツ、かなり前の宴会芸で凄いネタをぶっ放したから、怒る資格はないと思うぞ。

 どこから持ってきたのか。かばんからまな板を取り出して。

『師匠。ご無沙汰しております!!』

 

 俺含め他六名の腹筋を崩壊させた。やり遂げた英雄の顔をしていた。

 勢いだけで笑いを取る奴だからな。いじらないと逆に怒る。

 良いぞ。落ち着いてきた。めっちゃ良い匂いするけど!! 鼓動音に命を感じて!! ヤバいけど!! 

 

 愚息チェック。オッケー。あまりの急展開に、俺の撃鉄は起きてないぜ。

 さあ。戦争だ。戦争を始めよう。我が運命が紡ぎし試練よ。

 白露の魅力は断じて巨乳だけじゃない! 俺を舐めるな。

 彼女の美しさを俺は知っている筈だろう。ならば、話を聞け!!

 

「大丈夫。大丈夫だからね。あたしが側にいるから」

 ずっと、ずっと抱きしめてくれるのか? いかん。さすがに暴発してしまう。

 なにこの柔らかさ。衣服越しなのに伝わる幸せの暴力。すげえよ。これが女性の力か。すげえ。

 

 ま、まだだ。俺はまだ持ってかれていない。でもそろそろ真理の扉を開きそうだ。

 母を求めた兄弟からは肉体を、国を求めた男からは視力を、子供を求めた女からは子宮を。なら、今の俺が真理の扉を開いたらもってかれるのは……。

 股間がひゅんとなる。想像すらしたくない。

 

「深呼吸して」

 いやこの状況で呼吸したら素敵な香りが素晴らしすぎて。

「大丈夫。大丈夫だから」

 それは、白露自身に言い聞かせているようだった。

 

 彼女の体が震えている。恐怖を押し殺して、必死に状況を認識している。俺のためだ。死にかけていると思って、少しでも不安にさせたくなくて。

 ――何をやってるんだ俺の馬鹿野郎。ちょっとでも考えれば分かるじゃねえか。

 

 抱きしめられる程の好意があるか? そんなわけがない。

 挨拶をしたら逃げる位に、彼女たちは怖がっているんだぞ。

 なのに、俺を心配してくれているんだ。応えろ。

 

 不埒に楽しむなら、もっと清々しいエロスであれ。

 よく考えるまでもねえだろう。彼女は、傷ついているじゃないか。

 じゃあ駄目だ。いかんいかん。まだ最前線のノリが抜けきってない。

 

 血を吐いたら驚くだろうよ。響みたいに。

『司令官。男の子の日かい?』

 とはならないのが普通だ。よし。頭がまとまった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。