いちゃいちゃ大好き提督日常   作:ぶちぶち

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策略です

「あ、えっと」

 呆気にとられて呆けていた。可愛い。気が抜けて緩んだ姿も愛らしい。

 もう一度。落ち着いて。いい加減怖い俺も緩ませろ。穏やかな声を意識しろ。

「敬語も止めてくれ。本来、艦娘と提督に差はない」

 

「ですけど」

「絶対権限はある。立場上は上でもある。だが、命がけで戦っているのは君達だ」

 死のリスクが大きすぎるから、解体とか絶対命令の抑止力なんてあってもな。

 陵辱も可能だけども。誇りがあれば、艦娘達は従わない。

 

 指揮を執る特殊性とか、命令系統の確立もある。後はまあ、ゲームとは違うんだけど。提督の指揮の仕方が特殊というか。うん。語るのも面倒だ。

 振るう機会もないからな。それで良い。

 

 きょとんとしている彼女へ、何とか微笑みながら告げる。

「振る舞いの自由を許す程度には、度量があるつもりだが?」

「…その割には、顔怖いくせに」

 ぽつりとした呟き。心に突き刺さった。

 

 顔の怖さは関係ないだろ!! とか言ったら怯えそうだから言えないけど!!

 しょうがないじゃん。めっちゃ歯を食いしばったり。不眠症だったり。色々てんやわんやしてたんだよ。隈もヤバいからな。クマ~って言われたいくま。

 

 じ~っと警戒するように見ている。俺の反応が分かっていない。

 まだ心の距離があるな。敬意とかぶっ壊れているみたいだけど、もう少し。

 ちょっと驚かせよう。

 

「ぐはっ!」

 余っていた血糊を吐いてみた。大慌てで彼女が駆け寄ってくる。ふふ。俺は最低だ。

「て、提督!?」

 心配しているけど、先程より落ち着いている。半信半疑だ。可愛い。

 

「血糊だ」

「む~! 反省してないでしょ!」可愛い。

 そうそう。こういうので良いんだよ。

 さっきの白露の台詞とか、陵辱系の発言だったぞ。

 

 嫌いじゃないけども、そういうのは創作だけで良いのだ。ガチで聞くには重すぎる。

「とにかくだな」「ごまかしてる」

 ジト目可愛い。ふっふっふ。きゅんきゅん来るぜ~!

「とにかく。俺は君達の自然な姿が見たい」

 

 川内にも言ったけど、俺は彼女たちのらしさ見たい。

 白露型で語ろう。

 一番艦の彼女は語るまでもなし。幼なじみ的魅力が良い! 村雨の色っぽさ、愛らしさ。夕立の甘えっぷり。時雨の儚さ。

 

 他姉妹も語れ? …バカが! 挨拶すら出来ないのに、妄想なんて出来るかよぉお。

 うわああん。皆好きなのに、怖がられたり緊張されたり。あんまりだ。

「つまらない話を持ち出すが、艦娘もその方が力を発揮出来るのだろう?」

 人もそうだけど、大切なのは心だ。心が戦士を強くする。

 

 精神論である。これが割とバカに出来ないのだから、困るよな。

「まあ、うん」

「なら何よりだ。変に畏まる必要はないと、白露の方からも姉妹達に伝えてくれ」

 そうして話をさせて! ほんとね。心が折れちゃうから。

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