いきなりどうした。気が狂ったか。と心を読まれていれば、言われそうな気もする。
しかし、これが俺の本音だ。誰が止められよう。誰も止められないさ。
想像しろ。
『ふふっ、あたしに甘えたくなったの? 良いよ。いっちばん優しく、甘えさせたげる』
ふ~!! 絶対に柔らかいって、抱擁力に包まれて気付いたが、白露って思っていたより包んでくれる奴だ。
我ながら言っている意味が分からないぞ。まあなんだ。
おっぱい抱擁の破壊力はヤバかったが、アレは唐突すぎた。
いや本当にやばかったが。鍛え抜いた心を貫いて、魂を融解させていた。
それでも、あそこに至るまで真面目な流れであり。かなり負い目もあった。感触を楽しみきっていない。かな~りもったいない。本当に残念だ。
自業自得である。ううむ。でもまあ、彼女の優しさからだからな。
俺に懐いてとか、親愛の情で抱きしめられたら、絶対に我慢出来なかった。
ばぶみを求めて、俺は獣と化していただろう。
精々、めっちゃ柔らけえ! 位の感動しかなかった。
死ぬには良い日だ…となった程度だ。まだまだ。俺はまだ進める。
ふう。でも良い香りだったな。マジで良い香りだった。暖かかった。
落ち着け。
何より、乳房はねえ。直接的すぎるというか。なんと言おうか。
ガチでいったら、おふざけではすまない。触れあいではなく。ガチすぎる。
膝枕はさ。あるじゃん。幼なじみ的展開。王道中の王道。青春の香り。でも改二の白露のフェロモンがあると、コペルニクス的転回。がちがちのどスケベである。すっごいスケベだよね。
それは置いておいて。実際、改二の姿じゃないし。
しかしどうする。
川内の時は、不可思議な運命すら感じる程の流れがあった。気がつけば撫でてた。
なんか言葉にすると俺ってド変態だな。撫でてたって。やばい奴だ。元からか。
まあ良い。
「たっだいま~! へへ、いっちばん早くとってきたよ!」
息を切らしながら、彼女が昼食をとってきてくれた。
おにぎりとたくあんの漬け物。お茶は自室で淹れれば良いから、十分すぎるごちそうである。白露が作ったにしては早い。
間宮食堂で注文したと見て、間違いないだろう。
美味しいけど、ちょっと残念な気持ちもあったり。欲張りになったか。
まあ良い。なんにせよお礼を言いたい。
「ありがとう」
「どういたしまして!」
この笑顔ときめくわ~!
ただのどういたしましてで、どこまでときめかせるつもりだ。
これが青春の波動か。ふふふ。満足。正直満足しているぜ。
しかし、それでも望むんだ。心が叫んでいる。
膝枕されてえ、とな。