「そう言い換えることも出来るかもな。それがどうした?」
「じゃあさ。この二週間くらいは、白露型の皆でやったらどうかな」
仄かに照れた様な、緊張しながらの言葉。俺は耳を疑っていた。
「ほう」
えっ? マジっすか。正直、ちょっとでも良いイメージが伝われば。程度の話だったけど。白露から便宜を図ってくれるのか。俺を殺す気かな。
疑心暗鬼になっているかもしれない。どうせ怖がられると思っている。
「一日ず~っといたら、大分馴染むよね。あたしも慣れてきたし」
にこっと笑ってみた。
「それはなしで」
真顔の返答である。泣きそう。
そんな怖いかなあ。怖いなあ。怖いだろうな。知ってた。
「じゃあ今更だけど、今日はあたしね! よろしく~」
楽しそうに笑いながら、白露が手を差し出した。掌にキスをしたくなったけど、我慢して握手に代えた。
まだ、まだ慌てるような時間じゃない。
「よろしくお願いする」
「でさ。秘書艦って何をすれば良いの?」
何ってナニだよなあ。などと言えば、色々と悲惨な最期を迎えると思われる。
それも良かろう。ドン引きした白露の表情は、俺の命を捧げても良い。
絶対に気持ちいいって。ぞくぞくとする。賭けても良い。
「基本的には提督の補佐だ。必要と思ったことをすれば良い」
エロスはない。残念ながらない。響のパンツも偶然である。
俺が強く願って、たまたまそういう状況になっただけ。
……よくよく考えてみれば、そんな事ってあるか?
いや。どうだ。川内の時もそうだった。うんうん。そういう事もある。
「書類整理やお茶淹れ。後は会話の相手など」
しかし、事務仕事の殆どは俺が終わらせてある。やる事はない。強いて言うなら、任務のアレコレだけど。これは遠征が終わってからでないと、手がつけられない。
一日の大半は暇である。ダラダラと仕事を引き延ばすのも、もったいないからな。
そもそもの話なのだがね。ぶっちゃけ俺一人どころか。俺三分の一位でも仕事は出来るのだ。事務能力も鍛え抜いたけど、仕事量は少ない。
軍神としての影響力も買われて、後方勤務をしているのである。
その点に関してだけ言えば、正直どっちでも良いんだよなあ。いちゃらぶをするためならば、どんな激務でも構わないぞ。
矢でも鉄砲でもどんとこいだ。
「仕事は少ないからな。どうにも」
「ふむふむ。白露型で一番上手にこなしたげる。一番艦だからね!」
俺の話を聞いていたのか。どうして燃えているのだろう。まったく。彼女らしい反応だ。――良し。俺も頑張ろう。膝枕をしてもらうんだ!
両者共にやる気は十分。ふっふっふ。やったるぜ!!