いちゃいちゃ大好き提督日常   作:ぶちぶち

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困っちゃいます

 甘い一時を楽しんでから、時雨の言葉が始まる。と、思ったが。

 言葉が出てこない。様子を窺うと戸惑いながら。

「ど、どんな話をすれば良いのかな?」

 やはり気合いが入りすぎて、滑り出しが難しそうだ。

 

 うむうむ。赤くなってはにかむ姿は、素直に愛らしいのだがね。さあて。

 白露の言葉もある。素直な心で会話を楽しもう。

「最近で何か良い事はあったか?」

「そうだなあ」

 

 考え込んでいる。緑茶の湯気がゆらゆらと。のんびり空気が心地良い。 

 今日も良い天気だ。陽光が心地良いね。

「皆が元気に笑ってくれてる」

 そっと零れた言葉。とけ込む響きは愛おしさを乗せていた。

 

 噛みしめるように聞き入る。その一言が、どれだけ彼女にとって救いとなっているか。考えるまでもない。

「良い事だな」

 維持出来る俺で在りたい。その為に努力はしよう。

 

「うん…とってもね。こんなので良いの?」

 困っていた。愛らしい。ぺろぺろ…なぜ俺はぺろぺろした!?

 落ち着け。調子が良すぎて変態になってるぞ。

 

 それは元からか。まあ良い。

「君の語り口から皆の日常を味わう。そうして、翌日から来てくれる姿と向き合える」

 ギャップに殺されそうだが、今は考えない。しょうがないのだ。うむうむ。

 最悪、白露にお願いしようそうしよう。敬愛なる長女力でどうにかしてほしい。

 

 …ふむ? 自分でも思っていたより、彼女に甘えているぞ。

 膝枕の破壊力がすごかったからな。しょうがないか?

「自慢ではないがな。俺は平穏が大好きだ。故に聞かせてほしい」

 甘ったれた人間と自覚しているがね、俺はただのどスケベだよ。

 

 臆病者が意地を張り続けて、軍神とまで語れている。ああなんたる滑稽か。笑っちまうぜ。…それに付き添ってくれた仲間がいるから、誇りとなっているのだ。

 戦場の臭いも俺の一面。だけど今は、目の前の日常を誇らせてくれ。

 

「何だかイメージと違ったな」

 頬をかきながら苦笑していた。ちょっといじめたくなる表情だ

 ぐふふ。涙目時雨たんぺろぺろ! ほっほっほ。よしよし。意識的に顔を固めて。

「恐ろしい悪鬼を思い浮かべていたのか?」

 

「その、えっと。あの」

 目を逸らしてしどろもどろ。二の句をつげずにいる。可愛い。

 もっといじめたくなったけど、白露から色々と釘を刺されている。自重しよう。

「ふふふ。からかっただけだ。怒ってないよ。安心してくれ」

 

「…もう」

 くちびるを尖らせて拗ねている。ちょう可愛い。ぺろぺろ。

 ふっ。今のぺろぺろは自覚ありだ!! 俺を舐めるなよ。むしろ舐めろ。

 

「さて。改めて聞かせてくれ。君の宝物を語ってくれ」

「ん」

 よしよし緊張が解れているぞ。狙い通りだ。多分。

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