結城友奈「グラップラー刃牙ッッ」
短いですね、ええ、マジで短いデス。 CM後のタイトルコール、3秒と持たない作品。それが刃牙。
全ては上里ひなたが発した不意の一言から始まる。
「―――皆さん、神託です・・・」
部室内にいる勇者達が動きを止め、いつもだったら若葉への過剰な愛を語るクレイジーさは鳴りを潜め、その険しい表情を勇者部一同が注視する。
神託の内容は単純明快、激戦が予想されるとのこと。 一体、何の激戦なのかと言われれば、それは彼女達にとっての御役目、造反神の敵襲を迎撃することである。
「赤嶺ちゃんが・・・来るんだよね」
押し黙った雰囲気の中、結城友奈がそう言った。
以前、愛媛の樹海の中で出会った三人目の友奈こと赤嶺友奈。
再戦をいずれは果たすと口にしていた彼女が勇者部の部室に直接現れたのがつい先日。
―――戦いのゴングが鳴ったら・・・、もうなんでもアリだから。
そう奇妙に、耳に残る言葉を残して吹きすさぶ風のように去っていった。 だからこそ、勇者部も次の神託が下る日、それは赤嶺友奈との起きる事を意味していた。
「へっへっへ・・・勇者部の皆も気合十分って感じじゃねェか」
16人以上という大所帯の中学女子がいる部室の中で数少ない男。 眼帯が目立つ、愚地独歩は腕を組みながら、緊張している部室の中で佇んでいる。
神託通り、予想されるであろう激戦。 張りつめた緊張に部内の全員が感じていたのは恐怖とはまた違ったもので。
「そりゃあね、あんだけ啖呵切られちゃったらコッチとしてもガチでやんなきゃっしょ。 みんな気合はいってるよー」
北海道の勇者、
どちらかと言えば迎え撃付き満々の戦士の顔だった。
「独歩さんと烈さんの鍛錬のお蔭で、勇者部の皆も自分に自信が出来ているんだ・・・感謝している」
乃木若葉の凛々しい口調で語られるその言葉は、当の本人からも緊張感を感じさせない。 余裕というものを持っている。
空手専門の独歩の指導の下、個々の力が向上してきたのは確かだ。
特に、中国拳法と武器の扱いに長ける烈の参入は大きな意味があり、武器を扱う勇者達の鍛錬に大きく役立っている。
「照れるじゃねェか。 だったらちゃんとその赤嶺ちゃんとやら、お前さんらの力でぶちのめしてこい」
眼帯の老人が笑みを浮かべる様は悪役のようだ。 ここにいる勇者部の者はそう思わずにはいられない。
苦笑いで、けれで言われる通りで、これまでの培ってきた力を実戦で試したいとウズウズしている――――、
まさしくそれは若い頃の、鍛錬を積んだ自分の力を試す為に、そこら中の武術家に喧嘩を吹っかけていた自分とよく似ていた。
(だが、腑に落ちねェ・・・)
意気込む勇者部を応援するその一方で、独歩の胸に去来するものは不安。 それは赤嶺友奈の台詞と、自身の武闘家としての培ってきた人生から得た勘が、独歩に安心と言う二文字を与えない。
果たして、わざわざ大軍を呼び寄せる、戦う日時を指定してまでこちらの準備を整わせる意味があるのだろうか。
(―――戦いとは不都合なモノ、思い通りにならないモノ)
独歩自身が50年、空手に生きて戦い、得た経験。 全ての戦いは、自身が思い描いた通りになる物ではない。
必ず準備を整え、優位を取っていた相手から、
長身を生かされた関節技を受け、膝を破壊され、
罠であるアラミド繊維のワイヤーで腕を切断され、
妻のいる実家を荒らされた油断から爆薬を顔面に食らい、焼かれた。
そんな苦い体験談を持つ独歩にはこの戦い、裏があるとしか考えられなかったのだ。
(―――オイラだったら)
と、思考を巡らせようとした時にふと烈海王の姿をその目に移す。 その瞬間、独歩は何か閃いたかのように手を叩く。
(ピッカーンと閃いたゼェ・・・・・)
そこには小学生乃木園子の如き瞳を輝かせた50代のオッサンがいた。
○
「なんだ愚地氏」
不気味な笑みを浮かべている独歩に気付いた烈が、睨むような視線を送る。
「―――烈」
そのまま烈の肩をポンと叩くようにして置いた。 独歩は耳打ちするように、少しだけ顔を近づけて、
「お前もお嬢ちゃん達に付いてきな」
その一言に烈の眉がピクリ、と動いた。
「愚地氏は?」
「俺ァ、ここでお留守番だ」
悪びれる様子も無く独歩は言うと、烈は怪訝そうな表情でこちらを再度見据える。 納得できていない、当然だろう。
普段から中国拳法一筋で、20代で”魔拳”と呼ばれるほどの実力を持つ男だ。 その性根は武術家として違わない真面目であるということも、独歩は知っている。
彼が負けず嫌いだということも。
だからこそ、烈を動かす言葉は決まっている。
「―――赤嶺とやらに仕返し、しねェのかい?」
「ッッッ」
一瞬だけ表情を曇らせたのを見逃さなかった独歩がニヤリと口角を上げた。
「もしかしたら樹海で勇者部のメンツが倒しちまうかもしれねェ、オイラがブッ倒しちまうかもしれねェ・・・そう言えばお前さん、その赤嶺にボコボコにされたんだっけなァ」
「―――私が負ける事、それは中国武術の敗北だッッ 負けたのは認める。 だが、次は負けぬッッ」
顔を険しく、声に張りを感じさせるほどの熱気を感じさせながら、烈が順調に怒りのボルテージを上げてきている事を確認する独歩。
「―――次があったら、だがな」
「なにッッ?」
冷や水をかけられたかのような独歩の一言に、烈の目が見開く。
「ここで勇者部が赤嶺とやら、倒しちまうとして―――、勇者部は赤嶺という存在をどうすると思うね、烈海王クン」
「・・・・ッッ」
そうだ、と独歩は続ける。
「―――仲間に、するだろうなァ。 勇者部は皆優しい奴らばっかだ・・・倒れている相手にトドメなんて、まだやったこともねェだろうし・・・、同じ勇者だってンならコッチ側に引き込もうとするだろうよ」
そうなればどうなる、など考えるまでもない。
赤嶺が仲間に加われば、烈が受けた雪辱を果たせないまま、少女に不意を突かれて敗北したという汚名を晴らせないまま、もしこの世界での御役目が終わってしまったら、
中国四千年の武術が一人の少女に敗北したという事実だけが残る。
それは烈にとって屈辱以外の何物でもないはず。
「ンで、どうするよ烈先生」
「む・・・」
目を細めた烈。 その様子は先ほどまでの熱気を帯びた姿とは見間違えるほど落ち着いたもので、
「・・・・今回だけだ愚地氏、貴方の提案に乗ってあげられるのはッッ」
事が成ったのを独歩は嬉しく思い、笑みを浮かべる。 そして同時に胸に去来するのは、
(―――悪いなァ烈。 こうでも言わなきゃ、お前さん動かねェからよ・・・)
実力を身につけている彼とて、まだ若い。 武術家としてでなく、人間としての若さを利用したことに対する申し訳なさだった。
独歩は烈の肩をバシバシ叩き、
「イヤァ~、悪いなァ! オイラ今回腰が痛くってなァ! 樹海での引率は烈に任せたぜ!」
ワザとらしく勇者部の面々に聞こえるように言うと、結城友奈が手を挙げて、
「あ、じゃあ独歩ちゃん! 戦いが終わったら私がマッサージしてあげるね!」
「お、楽しみだねェ。 友奈ちゃんのマッサージはスゲェらしいからな」
うんうん、と唸る独歩。 友奈のマッサージの評判は勇者部の中でもかなり有名である。
その何者も傷つけたことのない華奢な五指から繰り出される指圧は、男女問わず、骨抜きになるとか。
「・・・・・」
東郷美森が色調を暗転させた不安定な瞳をこちらに向けているが、気にしないでおこう。
「よし! みんな行くぞ! 赤嶺友奈に目に物を見せてやる!」
若葉の号令のもと、勇者部一同はそれぞれ出陣していく。 すでに学校の窓から見える景色は樹海化していた。
「―――さて」
乃木園子、巫女組だけが残った部室内を後にして、廊下を歩きながら独歩が呟く。
「準備・・・・・するかねェ」
胸が躍るような高鳴りを感じながら、男は闇の中へとその姿を消していった。
○
部室内で椅子に座っていたのは、まるで人形の如き整った顔立ちの少女だった。
讃州中学の制服に身を包み、輝く金の髪は椅子の背もたれに掛かる程の長さで、愁いを帯びたその表情と窓の景色へと向けているその少女はまさしくどこかの令嬢である。
「・・・・はぁ」
乃木園子は小さくため息をついて、再度窓からの景色に目を向ける。 勇者部たちが樹海で戦闘を開始してから既に30分以上が経過していた。
「園子さん・・・戦いたいのに戦えないというのは、もどかしいものがありますね」
巫女の一人、上里ひなたがこちらの様子を気にかけていた。 だが巫女である彼女とて、若葉が戻ってこない事に少なからずとも不安を感じずにはいられないはずだ。
「ねー、皆気にしていない雰囲気をだしてるけど、赤嶺ゆーゆの事がひっかかってると思うんだ」
乃木園子は考える。 何故戦う日を指定し、対人戦での不安を取り除かせるような親切を働いたのか。
先日からの赤嶺が発する言動一つ一つが気になり続けていた。
勇者としての経験を生かして、なんとか手助けしたいという気持ちはある。 だが、今の園子は勇者ではない。 この世界においてまだ勇者システムを宿したアプリがロックされたままなのだ。
「最後の切り札として私が残るのはいいけれど・・・このままじゃ、秘密兵器だと言いくるめられて最終回まで出番がない予感がしてきたよ・・・」
「か、考え過ぎだよ園子さん! 大丈夫、大丈夫・・・・」
「うー、ありがとうミトりん・・・」
諏訪の巫女、
気づけば独歩も部室から姿を消している。 彼が今いないのは心細いが、体調が悪いのであれば無理して戦わせる必要はない。
そのために、自分が居るのだと園子は気を引き締めた。
「園子さん、どちらへ?」
部室の外へ出ようとする園子に、ひなたが聞く。 園子は皆を心配させないように笑顔で、
「ちょっとだけ廊下歩いてくるね~、なんだかね、落ち着きたいんだ~」
そう言って廊下へと出る。
樹海化が始まって辺りが結界に包まれたこの状況では園子達以外の人々は存在しない。 だからこそ、この静寂が痛い程不気味だった。
昼のような明るさなのに、夜の学校のような雰囲気に園子は思わず息を呑む。
「皆・・・・大丈夫かな~」
今の園子は、戦っている友人たちに力を貸したいのに貸せない、そのもどかしさから部室内に留まり続ける事を望まなかった。廊下へと出たのも、少しだけ熱を持っていた頭を冷やすという目的のものだ。
いざと言う時の勇者部の切り札がこんな精神状態ではなんとも頼りないことか。 そんな事を思いながら、通路を半分ほど歩いたところで部室の方へと折り返してみる。
不安なのは自分だけではない、部室に残っている巫女の皆はもっと不安な筈だ。 そう思い、早足になる。
「あれ・・・」
部室まで10メートルと迫った時だ。 園子が気付いた異変、それは不用意に開け放たれていた窓。 外の風が園子の頬を撫でるほどに入り込んできている。
園子が思うに、先ほどここを通った時は窓なんて開いていなかった筈だ。
「なんで窓が開いて――――」
持ち前の直感が働く。 嫌な予感を表すように全身から冷や汗のようなものが出てきた時、園子は気付けなかった。
「―――遅い」
自身の背後に、赤嶺友奈が迫って来ていたことに。
○
「赤嶺・・・ゆーゆ」
「御明察♪」
自身の背に返ってくる聞き覚えのある少女の声。 それは赤嶺友奈のものだった。
一瞬の出来事である。
―――遅い。
確かにそう聞いた。 そして気づけば自分は後ろ手を取られ、身体を壁へと押し付けられている。 校舎の壁がこんなに冷たいものだったかと、初めて知る事ができた園子である。
「まさか、本拠地を狙ってくるとはね・・・」
「驚いた? でも、言ったよね? 戦いが始まった以上は・・・・もう何でもアリでいくからって」
園子の捉えられている腕に圧が掛かった。 人体の構造上可動範囲が定められている関節が軋む音を上げ、園子の腕に鈍い痛みが走る。
「―――い、いたっ・・・!」
「ふふ・・・、ごめんね。 貴方に変身されたら困るからさぁ」
赤嶺の残った腕が園子の頭部を壁へと押し込む。園子の正面がぴったりと壁に身体が張り付いたせいで、完全に身動きが取れない状態になっていた。
「そこのキミもいいよー。 窓開けたから、そろそろ入ってきてー」
彼女の呼ぶ声に窓から何かが姿を覗かせる。 手のように見えたそれは植物の蔓のようなもので、花弁らしき頭部を持つ物体が窓から廊下へと降りて来ていた。
「人がバーテックスを操れるなんて・・・・」
「できるんだよ・・・そう、この世界なら――――ねッッ」
次の瞬間、園子の身体がふわりと浮く。 赤嶺に壁から一旦引き剥がされると窓際で待機しているバーテックスに向けて投げられたのだ。
勇者としての力を持った赤嶺であれば、少女一人を片手で投げつけるなど造作もないのである。
「くっ! こ、この・・・っ」
態勢を崩された園子の腕と足に絡みつくのは投げられた先で待機していたバーテックスの蔓だ。 手首、腕、胴、足首と巻きついては張りつめた糸のように蔓が伸び、それと同時に園子の身体が大の字に広げられる。
バーテックスの力は一般の人間が持つ力とは比にならない。 園子も勇者であるが、生身の状態ではたとえ星屑相手でも勝つことは難しい。
よって、拘束された園子に逃げ出す手段などあるわけがなく。
「さて、それじゃ―――」
身動きの出来ない、抵抗の出来ない園子を前にして赤嶺友奈が嗤った。
「―――嵐のように攻めるよ」
○
開け放たれた窓から、星屑が数体侵入してくる。 その光景を園子は見ていた。
造反神側の勇者としての特殊能力なのか、赤嶺はこの世界でのバーテックスを使役する権利を持っている。
以前、大型バーテックスの背に乗って移動していたのも頷ける。
「そうは・・・させないっ!」
星屑を呼んだ理由が予想がついた園子は必死に身体を捩り、拘束から解かれようとする。 だが、
「くっ、―――んうぅ!」
園子が拘束から逃げようとする程、以前より蔓は締め付ける力を増す。 全身が引き裂かれそうな痛みに、園子の口から苦痛の声が漏れた。
赤嶺が行おうとしている事、それは星屑を使っての部室襲撃。
部室には戦闘が出来ない巫女がいる。 赤嶺はそれを狙っているのだろう。 巫女を人質にされれば、こちらの勇者は手出しすることが出来なくなり、一気に形勢が逆転される。
(巫女の皆に伝えないと・・・!)
せめて、敵が迫ってきていることを伝えなければ、と大きく息を吸い、口を開く。
「みんな逃げ――――んぶっ!?」
だがその先の言葉は突如園子の口の中に入り込んできた異物に遮られた。
「ンン―――、ンン――!!」
上下の顎が動かせず、言葉を発することが出来ない。 園子の口の中に入り込んだのは赤嶺の手だった。
「そうはさせないよ・・・・アナタはこのまま、部室の巫女たちが傷つけられるのを黙ってみるしかないんだぁ」
「ま、って・・・んにゅっ!?」
にやりと笑みを浮かべて、赤嶺の親指と人差し指が動き始める。 痛みを与える訳でもなく、無理な力を加えるわけでもなく、園子の口内を探るような動き。
歯一つ一つの形を確かめるように、歯茎の裏を擦るようになぞり、指の腹で上顎の肉壁を引っ掻かれれば脳内で微細な電流が走り、身体が跳ねるように震える。
「ん、ふ、ぅ・・・んぅ」
「ふふふ・・・じっとしててね」
艶のある声が出てくるのを聞いた赤嶺が摘んだのは舌。 人差し指と中指で舌を強弱をつけて挟み込み、園子の舌の肉が形を変えていくのが分かる。
体温が僅かに上がってくるのを感じに戸惑いを隠せない。
(ゆ、ゆーゆ似の人にこんなことされるなんて・・・・新鮮ッ)
園子が知る友奈に似た少女から行われる一方的な行為。 決して虐める訳でもない、屈辱を与える訳でもないその行動をされるがままの園子は思うことがある。
(これ絶対イイ小説のネタになるよ~!)
未知の気分に浸りつつも、ネタ作りをしてしまうのは書き手としての性なのか、この世界はネタの宝庫である。それは自分自身とて例外ではないのだと園子は気付いた。
「どれどれ~」
時間にして数十秒。 口の中からゆっくりと赤嶺の指が引き抜かれる。 園子の唾液が生々しく指に絡み、じゅぷりと粘着質な音を立てて口元から離れた。
「・・・ふ、えぇ」
園子の口元から赤嶺の指の間に厭らしくも美しさを隠せない銀の吊り橋が出来上がる。
身体は風呂上りの如き熱を帯び、頭の中ではぼうーっとしつつも、未だにスパークが小刻みに発生していた園子の口は人語を発することが出来なかった。
(め、も・・・メモを取りたいッッ だ、誰か私に紙とペンをッ)
脳内が無事なのか壊れているのか分からないが、少なくともこの思考が出来ている自分はまだ無事な部類の筈だ。
「び、びゅ・・・・」
そして叫びたい。 書き手として、普段体験できないこの刺激的なシチュエーションに遭遇してしまった自分がお決まりのようになってしまっているあのセリフを。
だが、全身から力が抜けるかのような虚脱感と赤嶺の手によって口内の筋肉が弛緩してしまっている為、ちょっとずつしか叫ぶことができない。
しかし、
「びゅおおおおおおおおおおお!!」
確かに聞こえた。 その声が。
○
「びゅおおおおおおおおおおおッッ!!」
再び聞いたその声色と声量は女性のソレではなかった。 だから園子は先ほど聞こえた声が、自分のものでも赤嶺のものではないということが理解できたのである。
二人の視線の先、一人の男が立っている。
廊下のタイルに人の皮膚がペタペタと擦る音が聞こえる。 男は素足だ。
着こなしているのは白の道着、そして腰に巻かれた黒の帯。 道着の隙間から覗いた男の筋肉は相当鍛え込まれ、山のように隆起していた。
「オジサン、誰?」
赤嶺友奈の意識が切り替わる。 お遊びから、戦闘形態へ。 高嶋友奈、結城友奈も持ち合わせていない非道の瞳が見開かれ、男を見据える。
赤嶺の問いに対して男の方は、
「―――っと」
何やらメモ帳に走り書きをしているようだった。 サラサラと流暢に動かしていたペンの動きを止めた眼帯の男はメモ帳を閉じ、
「失礼・・・」
だらん、と両の手がぶら下がる。 それは一般男性の手とかけ離れた疵と皮膚の厚みがあった。 明らかに人を、モノを殴り慣れている手。
男の顔から卑しい笑みが零れる。 それは闘志の現れであるということを赤嶺は理解する。
だが感じられる闘志、
「愚地独歩ってんだァ」
「オロ、チ・・・?」
「お嬢ちゃん―――」
珍しい苗字を聞いて困惑する赤嶺に対し、独歩は口の端を吊り上げて自身の黒帯に手をかけて眼前の少女に告げた。
「―――遊ぼうぜェ♡」
オッサンが語尾にハートマークとか狂気しかねぇ。 でもなぜか刃牙のキャラって男でもハートマーク使っても違和感ないんだよ何故か。
赤嶺さんは一目見た時から多分レズだろ。東郷さん並みのレズだろ。と勝手に思っていた時期が・・・・僕にはありました。蓋を開けたらちょっと闇を持ったただの友奈ちゃんだった大誤算。
花結いの章29話、秋原雪花の章をプレイした。本篇の話終わるころには俺の精神どうなってんだろう。 エキスパートまでやりきったんなら、勇者部並みの鋼メンタルになってそう。
本篇は色々とハードな展開を迎えている”ゆゆゆい”だが、この作品はせめて、遊びと妄想力で楽しくやっていこうじゃないの(現実逃避)
か、書くことがない・・・誰か、感想と言うエネルギーをくれ・・・。