零崎誠side
レーティングゲーム当日。
俺は今自室にいた。
今回の依頼はゲームの勝敗は関係ない。
適当に流すか。本気を出すと正体がバレるか、少なくとも多くの悪魔の目に留まる。
そんなことを考えていると、
コンコン!
アーシアか。
「どうぞ。」
アーシアはシスター服を着ていた。
「マコトさん。時間まで一緒にいてもいいですか?」
「ああ。いいよ。にしてもその服。」
「部長さんが自分の一番戦いやすい服装でいいというので。」
なるほどな。
ちなみに俺は駒王学園の制服だ。
するとアーシアはいきなり抱きついてきた。
「少しの間こうしていていいですか。」
アーシアの体は震えていた。
「やっぱり怖いか?」
「はい。でもマコトさんがいてくれるので大丈夫です。」
「そうか。」
アーシアだけは全力で守ろう。友達として...
時間になり俺たちはオカ研の部室に入ると俺たち以外全員集まっていた。
「全員来たわね。」
するとそれを確認したグレイフィアが説明を始めた。
「開始十分前になりました。この魔法陣を通るとレーティングゲームの戦闘フィールドに転移します。
使い捨てのフィールドなので存分にどうぞ。」
「なお今回の試合の模様は両家の皆様もご覧になられております。さらに魔王ルシファー様もご覧になられております。
それをお忘れなきよう。」
!サーゼクスが見ているのか。余計に本気は出せないな。
「なお、ゲーム終了まで戦闘フィールドからは出られません。」
はあやり過ごすのも無理か。
説明を受けると俺たちは魔法陣に乗り転移し、戦闘フィールドに移動した。
「ん?まさか校舎がフィールドなのか?」
そう疑問に思っていると、
「みんなこれを。」
リアスに小型のイヤホン型の通信機を渡された。
「おい。俺はあんたの眷属じゃないが。」
「マコトは今回だけでも私たちと共闘するんだから付ける!」
「わかったよ。」
体育館前
俺は今小猫と隠れて体育館前にいる。
あのあと作戦会議で俺と小猫がパートナーになり体育館を占拠することになった。
すると、堂々と体育館に入ってきたライザー眷属。
おいおい定石無視かよ。
「そこにいるのはわかっているのよ!グレモリー眷属さん。」
まあ気も使ってないからバレるだろうな。
「行くぞ。」
「はい。」
俺たちは素直に出た。
えーっと、兵士が三人に戦車が一人か。
なら...
「戦車は任せる。」
「分かりました。」
そして俺は兵士三人に体を向けた。
「あなたにうけた屈辱、ここで返すわ!」
兵士のミラだっけ?が向かってきた。
「あっそ。」
こいつあの時より動きにキレがある。まあ人間だからってなめてたんだろ。
だが、それでも弱いなこいつ。
俺はミラの棍棒をつかみ「火竜の鉤爪!!」
炎をまとった蹴りをくらわした。
「くっ!」
あれ、弱くしすぎたな。
すると後ろかエンジン音が聞こえてきた。ん?エンジン音?
振り向くと双子の兵士がチェーンソーを持って突っ込んできた。
「バラバラー!!」
「解体しまーっす!!」
ガジルは喜びそうだな。
「連携はなかなかだが動きが遅い。武器の選択を間違えたな。」
俺は攻撃をさばきながら言う。
そうしていると通信が入ってきた。
「朱乃の準備が出来たわ。二人共もういいわよ。」
「了解。小猫!」
俺は小猫を呼び、合図をした。そしてライザー眷属が集まったところで、
「雷竜の...雷陣!!」
雷の渦で囲んだ。
そして俺たちは体育館を後にした。
その直後特大の雷が体育館を襲った。
「ライザー・フェニックス様の兵士三名、戦車一名リタイア」
アナウンスが流れる。
ふぅ、まずは第一段階は成功か。
今の攻撃は朱乃のだ。
威力は上がってるな。
感心していると、背後から殺気が感じられた。
「!!」
俺は小猫を突き飛ばすと俺の周りが爆発した。
小猫side
私は零崎先輩にいきなり突き飛ばされると、先輩の周りが爆発した。
「先輩!」
「零崎君!」
「撃破」
上空を見るとライザーの女王がいた。
「獲物は目的を達成した時が一番警戒心が薄れるのよ。」
そう言いながら彼女は笑っていた。
すると後ろから
「ゲホッゲホッ!おい威力の割に煙ひどいな!」
零崎先輩は血を出しながら煙の中から出てきた。
零崎誠side
俺はライザーの女王の爆撃を受けた。
しかし、見た目とは裏腹にそこまでダメージは受けていなかった。
なぜなら滅竜魔法と赤龍帝の籠手の倍加で身体能力を上げたからだ。
一回の倍加なら大丈夫だろう。
ふむ、女王ならここで潰すべきだが...
「ライザー・フェニックス様の兵士三名リタイア」
木場か...
「ここは私に任せて二人は木場君と合流してください。」
「わかった。小猫行くぞ。」
「はい。」
踵を返し俺たちは体育館をあとにした。
グラウンド
俺たちは木場を見つけたが木場はライザーの騎士と一騎打ちをしていた。
あたりを見渡すと、ライザーのもう一人の戦車と....なんだあいつ?優雅にお茶飲んでるぞ?
眷属じゃないのか?
むこうがこちらに気づいた。
「あなたがお兄様をこけにした人間ですの?」
ん?お兄様?
「この方はライザー様の妹君のレイヴェル・フェニックス様だ。」
俺の視線に気づいたのか戦車の女が答える。
「もしかしてあいつ妹を眷属にしてるのか?」
すると当の本人が頷く。
まじか...
「先輩ここは私がやります。」
まあ、小猫に任せても大丈夫だろ。
「頼む。」
そして俺はレイヴェルと話し始める。
「さっきこけにしたというが誤解だ。俺は別にライザーの考えにどうこう言うつもりもなければ婚約のことに文句をつける気もない。」
「なら、なぜこのゲームに?」
...言われてみればそうだ。他の悪魔達より接しているからといってあいつらを特別視しているわけじゃないなのに何故だ?
わからん。ここ最近考えていることと実行していることの辻褄が合ってない。
お人好し....
ドライグや家族のみんなに言われている。
考えていると、残りのライザー眷属が集まり俺に言う
「ねーねー人間さん。ライザー様とあなたのところの王が一騎打ちするってさ。」
なに?すると通信が入ってきた。
「マコトさん!」
アーシアからだ。
「どうした?」
「部長さんと私は屋上にいます!部長さんがライザーさんの一騎打ちの提案に応じました!」
アーシアもだと!?俺は屋上を見上げるとライザーの炎とリアスの魔力がぶつかっているのが見えた。
まずい!
俺が屋上に向かおうとすると、「リアス・グレモリー様の女王一名リタイア」
朱乃がやられた?
だとしたら...、そう思ったのも束の間、木場と子猫のいたところが爆発した。
「リアス・グレモリー様の騎士、戦車一名リタイア」
「もう動けるのはあなただけ、どうします?」
戦況的には詰みだ。だがそんなことどうでもいい!
アーシア!
俺は奴らの言葉を無視し屋上に向かう。
しかしライザー眷属が向かってくる。
「邪魔だ!!!」
俺は殺気を放ち瞬歩で屋上に向かった。
今はアーシアが優先だ!
屋上
屋上に着くと今まさにライザーがアーシアに炎をぶつけようとしていた。
くそっ!一騎打ちじゃねえのかよ!!
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」
俺は高速でアーシアの前に立ち炎を受け止めた。
炎は俺には効かない!
すると炎の中から別の魔力が飛んできた。
これはあの女の!!俺はすぐさまアーシアに結界を張り防御した。
次の瞬間俺は防御が間に合わずもろに爆撃を受けた。
くそったれ!
「がはっ!」
さっきより威力が強い!!確実にアーシアを殺る気だったな。あの野郎。
「マコトさん!」
「マコト!」
俺は全身血だらけだった。それを見てリアスは心が折れたのだろう。
「...投了します....」
なんだと?俺のせいで投了したのか?あいつは...
俺は無意識に拳を握り締め血を滲ませ、心の中で怒りをおぼえていた。
リアスside
負けた。私は初めてのレーティングゲームで負けた。
敗因は私にある。
王でありながらライザーとの一騎打ちに応じてしまったのが最大の敗因だろう。
そんなことを思っていると、マコトがこちらに来て、
パンッ!
私の頬を叩いた。
「いい加減にしろよ。このわがまま娘!」
「今回のゲームがお前だけのものだと思ってるのか!木場の、小猫の、姫島先輩の、アーシアの思いもかかってたんだぞ!」
呆然とした。口では関わる気がない、面倒だと言っていた彼がこんなことを口にするなんて
「ごめんなさい....」
私はそれしか言えなかった。
それを聞いた彼の表情は悲しそうだった。
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