零崎誠side
レーテイングゲーム後からの数日間俺は本邸の書斎であることを考えていた。
アーシアには数日間家を空けると言ってあるから大丈夫だ。
考えこととは俺の気持ちについてだ。
わからない。なんでこんなにいらつくんだ。
依頼は順調にこなしたし支障はないはずだ。
なのにやけにグレモリー眷属、いやリアスのことが気になる。
コンコン!
そんなことを考えているとドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞ」
「入るね。」
黒歌だった。
「何悩んでるの?」
「別に。それよりなんか用か?」
「グレイフィアが来たわよ。」
何?
「わかった連れてきてくれ。」
「うん。」
そしてグレイフィアがやってきた。もちろん俺はゼロの格好で対応している。
「で何の用だ?」
「今回の依頼の報酬とライザー様とリアス様の婚約パーティーの招待状を渡しに来ました。」
「そりゃどうも。」
俺は招待状をもらい中身を見ると、グレイフィアに警戒心を剥き出しにしてある質問をぶつけた。
「いつから俺が『零崎誠』だと気づいていた?」
そう招待状の送り先の名が『零崎誠』だった。
「あなたがライザー様に初めてお会いした時ライザー様の兵士とのいさかいで見せた動き。
確かに魔力の質は違いますが動きはそっくりでした。決めてはレーティングゲームです。
あなたが最後に見せた移動術。あれは確かに『ゼロ』様のものでした。サーゼクス様も気づいています。」
「で、知ったからどうする?」
「あなたはこちらの内情に関わる気はないと言っていました。ですがあなたはゲーム後にリアス様に怒りをあらわにしていました。」
「だからなんだ?」
「怖いのですか?」
「なんだと?」
「怖いのですか?人と深く関わるのが。」
「黙れ。」
「あなたは種族問わず深く関わることをしない。それはあなたが恐れているからでしょう。深く関わり傷つくのが。」
「黙れ!!!お前らに何がわかる!最初から何もかもをも持っていたお前らに俺の何がわかるんだよ!!あぁ!?」
「確かに私達はあなたのことを何も知りません。ですがあなたはもうひとりでないでしょう?傷つくことを恐れては前に進めないことは確かです。」
「....帰ってくれ。」
「失礼しました。」
「サーゼクス様からの伝言です。「本当の君を見せてくれ。本当のキミの心を。」だそうです。パーティーは明日ですので。」
グレイフィアが帰ったあと俺は考えていた。俺の心か...
(相棒)
(なんだ。)
(行かないのか?)
(ふざけるな。俺には関係ないことだ。)
(相棒!)
!!
(甘ったれるな!グレイフィアの言った通りお前は怖いだけだ!人とのつながりを作ることに!
確かにお前は一度つながりを切られた。だが今はもうつながっている家族がいるだろ!)
俺は...
(なあ相棒もう自分に正直になってもいいんじゃないのか?)
...
(そうだな。)
俺はもう逃げない。つながりにも、自分にも!!
俺はエルザと地下闘技場にいた。
「ここに呼び出したってことは修行でもするんですか?」
「いや修行じゃないんだ。エルザ。俺にかけてる魔力限定をお前が担っている分解除してくれ。」
「嫌です。」
「頼む。」
「前に一度限定解除したら魔力を出した反動で重傷を負ったの忘れたんですか!私の分は全体の四割を占めてるんですよ!?」
「わかってる。だけどもう自分に嘘をつきたくないんだ!!」
「私も家族が傷つくのをみすみすやらせるわけないでしょ!!」
「頼む!!!」
俺は土下座をした。
「....分かりました。ただし、条件があります。」
「ああ。で条件とは?」
「まず『無月』は絶対駄目です。あと完全虚化での滅竜奥義も駄目です。最大限譲歩して通常状態での『雷炎竜』です。それも滅竜奥義禁止です。」
「...わかった。」
「では、『限定解除』!!」
体に魔力が溢れてくる!!
「エルザ。ありがとう。」
「絶対無茶しないでください。」
俺は闘技場から出て行った。
人間界の家に転移し、アーシアにリアスを連れてくると言った。
そして「アーシア、お前に、いやみんなに言わなきゃいけないことがあるから部室で待っててくれ。」
「分かりました。絶対部長さんを連れて帰ってきてください。」
「ああ。わかってる。じゃあアーシア、行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
俺はアーシアに見送られパーティー会場に向かった。
パーティー会場
「ここか。」
俺はリアスとライザーの婚約パーティーの会場の扉の前にいた。
さてと
まずは気づいてもらわないとな。
「月牙...天衝!!」
俺は扉を切り破った。
リアスside
私は今唖然としている。突然扉が切り破られたのだ。
「なんだ!?」
「何事だ!?」
周りの上級悪魔が慌てる。
「あいつは...」
ライザーはある人影に気づいた。
「よう....焼き鳥。」
マコトだった。
何でマコトが!!
私は驚愕した。だけどそれ以上に驚いたのはマコトの持っている武器だ。
なんで....彼が『ゼロ』の刀を持っているの?
「どうして...」
「自分に正直になろうと思ったんだよ。」
するとライザーが激昂し
「ここはお前が居ていい場所じゃない!!おい!この人間を追い出せ!」
ライザーは衛兵に命令した。
「マコト!!」
するとマコトは「やかましい!!!」
マコトの周りに電撃が走った。衛兵は痺れて動けないのだろう。
「くっ!貴様!!」
ライザーは体に炎を纏わせている。
すると後ろから「私が彼を呼んだんですよ。」
「お兄様!?」
「彼は面白い魔法を使うようですからね。それを間近に見てみたかったんですよ。」
「サーゼクス様!そのような勝手は...」
「いいではないですか。この間のレーティングゲームは実に面白かった。
しかし、彼とライザー君の戦いが行われなかったのでそれが見てみたいんですよ。」
「ではサーゼクスお主はどうしたいのだ?」
お父様がお兄様に話しかける。
「いえ父上。私は可愛い妹の婚約パーティーを派手にしてあげたいのですよ。」
お兄様の一言で全員が黙り込んでしまった。
「さて零崎誠君お許しが出たよ。ライザー今一度君の力を私に見せてくれるかな?」
「いいでしょう。このライザー身を固める前の最後の炎をお見せしましょう!!」
「零崎誠君君が勝った場合の対価は何がいい?」
「サーゼクス様!?」
「なんということを!?」
「人間ごときに対価など!!」
「こちらから頼んでいるのですから。さあ何がいい?」
お兄様は周りの声などお構いなしに、マコトに尋ねる。
「そうだな。リアス・グレモリーをくれ。リアス・グレモリーという一悪魔を。」
マコト.....
零崎誠side
会場の中央に急遽作られた空間
そこで俺とライザーは立ち向かい合っていた。
あの野郎余裕の表情しやがって。
(相棒。どうするんだ?)
(エルザとの約束があるからな。『無月』は使えないし、完全虚化の滅竜奥義が使えないとなると
久しぶりに禁手を使う。俺の正体を示すいい機会だ。)
(そうか。よし!久しぶりに暴れるか!!)
(応!!)
するとライザーは「貴様ごとき人間に俺が負けるわけがない。さっさと終わらせる!!」
「では開始してください!!」
開始の合図が聞こえた。
するとライザーは炎の塊をぶつけてきた!!
「WelshDragonBalanceBreaker!!!」
火球が俺に当たる。
「マコト!!」
リアスの声が聞こえる。
「はははははははは!!もう終わりか!人間は脆いな!!」
決めた。こいつは精神をへし折る。
「もう終わりか?」
「何!?貴様その鎧は!貴様の神器は龍の籠手のはずだ!」
「それはお前の勘違いだ。俺の神器は滅神具の『赤龍帝の籠手』だそしてこの鎧はその禁手、『赤龍帝の鎧』だ。説明はこのくらいでいいか。
そろそろ行くぞ!」
俺は瞬歩でライザーに接近する。
「火竜の咆哮!!翼撃!!砕牙!!炎肘!!剣角!!」
「くっ!!」
ライザーはひるむ。まだだ!
「滅竜奥義!!紅蓮爆炎刃!!!!」
俺はライザーに滅竜魔法の奥義を叩き込んだ。
「忘れたか!!俺は火の鳥フェニックス!!炎は効かない!!」
「知ってるよ。だがそれはお互い様だ。おれは炎の滅竜魔導士。火は俺のエネルギー源だ。
今の技を使ったのは分からせるためだ。お前の得意分野でも俺には遠く及ばない。」
「貴様...。」
「しかも誰が炎しか出せないと言った?まだまだいくぞ!」
俺は今度は雷の滅竜魔法を奴に叩き込んだ。
「今度は効くだろ!!!」
「くそっ!!調子に乗るなぁ!!!」
するとライザーは攻撃を食らいながら炎を纏った拳を繰り出してきた。
「効かないって言ってんだろ!食らえ!鳴御雷!!」
「があぁぁ!!!」
ライザーは耐え切れず吹き飛んでいった。
「おい。立て。まだ終わってねえぞ。」
「くそっ!おい!この婚約には悪魔の未来に必要で大事なことなんだぞお前のような人間がどうこうしていいようなことじゃないんだ!!」
「そんなの俺の勝手だ。あえて言うとお前ら上級悪魔の考えが気に入らない。今回のこともそうだ。
純血や伝統なんかのことでガタガタ言うんじゃねぇ!!!!転生だろうがハーフだろうが、悪魔は悪魔だろうが!!!!種族内で差別なんてしてんじゃねえよ!
だから滅びそうになってんだろうが!!」
俺の怒号が空間全体に広がる。
「だから俺はお前を倒す!!」
そして俺は禁手を解除し魔力を高めた。
「はあああああああああああ!!」
これで終わりだ!!
黒い魔力の渦が俺を包み込み俺は完全虚化をした。
(くっ!やっぱり限定解除したこの形態はやばいか!)
『グオオオオオオオオオ!!!!』
「ひっ!なっ、なんだそのどす黒い魔力は!お、お前は何なんだ!!!」
『人間さ。ちょっと特殊な。』
そう言い俺は魔力を一点に集め、
『虚閃』
虚閃を放ちやつを跡形もなく消し飛ばした。
悲鳴を出す暇も与えずに...
再生した奴に意識はなく、勝負は俺の勝利に終わった。
「ごふっ!!」
虚化を解くと
俺は血を吐き出した。
(相棒!!)
(大丈夫だ。心配ない。)
ライザーに近づこうとするとレイヴェルが現れ俺を睨みつける。
「文句があるならこい。いつでも相手してやる。」
そう言い俺はリアスの元に向かった。
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