裏の仕事
零崎誠side
俺は今とある屋敷に来ている。ある依頼の詳細を聞くためだ。
その依頼主がまた難癖もある奴でな~。色々とめんどくさい。
「いらっしゃいませ。ゼロ様。」声のする方を向くと屋敷のメイド長であるグレイフィアに会う。
「ああ、サーゼクスはいるか?」
「はい。サーゼクス様は書斎にいらっしゃいます。ご案内いたします。」
グレイフィアに屋敷を案内され書斎に着いた。
ドアをノックすると「入りたまえ。」と声が聞こえたから中に入った。
「よう、サーゼクス久しぶりだな。」俺は基本中立だからタメ語だ。
「そうだね。ところで昨日妹がゼロ、君のことを聞いてきたんだがどうしたんだい?」
もう聞いたのかよ。早いなあの人。
「ここ最近お前の妹によく接触するから会うたびに警戒されると面倒だからな。お前に説明を頼んだんだよ。」
「そうだったのか。まあ世間話もほどほどにしないとグレイフィアに怒られてしまうね。」
確かに、後ろで殺気を放ってるからな。
「で?依頼の内容は?」
多分ろくなことではない予感しかしない。
「依頼はティアマットとの交渉だ。魔獣の森でティアマットが生態系を崩そうとしているんだ。」
こいつは.....俺が赤龍帝だって知ってるよな?
「お前、わざとだろ。ティアマットはドライグとの関係が最悪なのにこの依頼って.....
はぁ。ま、いいや報酬はずめよ。平穏なのはいいことだが依頼がないと家は大所帯だからしんどいんだよ。」
「わかっているよ。本邸に帰ったのはいつだい?」
「一番最近で一週間前だな。」
お前の妹のせいだけどな!
「とにかく、行ってくるけど期待するなよ。」
「ああ、健闘をいのるよ。」
戦うの前提かよ。
魔獣の森に着くと魔物の気配が全くしない場所を見つけた。
「あそこだな。」
そこに着くとティアマットがこちらをにらみつけている。
「誰だ貴様。ドライグの気配がするぞ。赤龍帝か。」
「そうだけど、おいティアマットこの森の生態系が壊れけけてる。だから住処を変えてくれないか?」
「ふん。私に言うことを聞かせたければ力で示せ。」
やっぱこうなるか。
「そのほうが手っ取り早いか。」
(相棒、俺を使うか?)
(いや、今回は使うまでもないな。基本お前を使うときは複数で戦う時だからな。)
するといきなり、ティアマットが火炎を吐き出した。やれやれいきなりかよ。
だけど俺は火の滅竜魔法を習得しているから火は効かない。
「残念だったな。俺に火は効かない。今度はこっちから行くぞ。月牙天衝!」
俺はすかさず月牙天衝を放つが躱された。俊敏性もあるな。さすがは龍王の一角。
「なかなかの魔力だがまだ足りんな。もっと本気で来い!」
そんなことしたら今回の依頼の意味がなくなるんだよ!
俺は自然を破壊しない程度にティアマットに攻撃するが、やはり今のままじゃ無理があるか。
(ドライグ、一撃で奴を沈めるには今の俺の制御された力じゃ完全化しないと無理だ。だが、暴走しかねないから制御頼むぜ。)
(あれは骨が折れるんだがな、わかった。)
「はあああああああ!」
俺は魔力を貯め始める。すると黒い魔力のうずが俺を包み込む。
そして魔力が霧散すると出てきたのは、
白い体に仮面をつけ、長い角が生えた一匹の『獣』だった。
side out
『グオオオ!』
白い獣となったは唸り声を上げてティアマットに特大の魔力を放つ
(やっぱりこの状態は力の制御が効きずらいな一発の虚閃で龍王を追い詰めるか。)
今の一撃を受け、ティアマットは全身から血を出し明らかに瀕死状態だった。
『ティアマット。これ以上続けるなら次はその首はねるぞ。』
マコトは殺気を込めて言う。
「降参だ。」
ティアマットは負けを認めた。
(相棒。もうそろそろ限界だ。)
(わかった。)
するとマコトは獣の姿からいつものゼロの姿に戻った。
零崎誠side
「ぷっ..........はあ!しんどかったー!」
やっぱりこの状態は体力、精神力ともに消費が半端じゃない。
もっと強くなる必要があるな。
「おい。」
ティアマットが話しかけてくる。
「なんだ?」
「おまえのあの姿はなんだ?あの時のお前の魔力はまるで『闇』そのもだぞ。」
まあそうだろ。なんせあの姿は.....
「さあ、俺にもよくわからん。」
俺の心の影なんだから。
サーゼクスに依頼の報告をしに俺は屋敷に戻った。
結果から言えば、ティアマットは生態系壊さないように暮らすことを俺と契約をかわしてくれた。
さっさと帰って休みたいな。
「ゼロ君、ご苦労さま。」
後ろから声をかけられ振り返ると、グレモリー家当主とその妻であるヴェネラナがいた。
「いたのか。」
「ええ、今帰ってきたところよ。」
「何をしてたんだ?」
「リアスの婚約についての話し合いをしてたの。」
へぇ、高校生の娘にもう結婚の話か。貴族の考えてることはわからん。
「ま、俺はそっちの事情に首を突っ込む気はないから。」
「はあ、娘の我が魔にも困ったものだ。
「娘は反対してるんだな。」
「本来、大学卒業まで自由にさせる約束だったんだが早めたんだ。すると猛反対してきたんだ。」
「ゼロ君お疲れ様。」
グレモリー卿と話しているとサーゼクスがやってきた。
「ちょうど良かった。ほらこれ報告書。報酬は後日地獄蝶に渡してくれ。俺は帰る。」
「ああわかったよ。」
そして俺は本邸へ帰った。
サーゼクスside
ゼロ君が帰ったあと父上と話をした。
「何を話していたんですか?」
「リアスの婚約についてだ。」
「サーゼクスはどう考えているの?」
「いささか早計だとは思いますが。魔王である私が口を出しては何もかもが簡単に変わってしまいます。
ですから、この件は当人たちに決めてもらうのしかないと思います。」
「そうか。」
やれやれ、父上達にも困ったものだ。悪魔だからとは言え自分の欲にリアスを重ねてしまっている。
悪魔の未来に貴族の価値観はいらないと思うが。未だに古びた風習があるのが、現実だ。
なあ、ゼロ君。君ならこの現状をどう思う?
零崎誠side
次元の狭間のとある場所
俺は今次元の狭間にある本邸に向かっている。
人間界にあるのは表の世界で生きていくための家だ。
ここなら、滅多に人なんて来ないし、三勢力の奴らもそうそう来れないだろう。
まあ、例外もいるが。
そうこうしているうちに、本邸に着いた。
さあ、一週間ぶりの帰宅だ。今日はのんびりするか。
すると屋敷の奥から足音が聞こえてきた。あいつらかな?
「「「「「「「「「「マコト兄ちゃんお帰りなさい!!!!」」」」」」」」」」
子供たちが俺の胸に飛び込んできた。元気だなー。
「ただいま。」
「おかえりにゃん。マコト」
「おかえりなさい。マコトさん。」
子供達とじゃれていると、黒歌ともう一人の長髪の赤髪の女性エルザに出迎えられた。
「ああただいま。あれ?ほかのみんなは?」
「地下の闘技場で修行してるにゃん。ルーシーとウェンディーは依頼で出てるにゃん。」
へぇ、頑張ってるんだな。
「よし!じゃあ久しぶりに稽古つけてやるかな。」
地下に行くと突然轟音が聞こえた。
おいおい、結構激しくやってんな。
闘技場に入ると、あたりが氷一面の世界に斬撃の跡、鉄屑が散りばめられている。
「こいつらやりすぎだな。」
俺は当の本人たちに拳骨をはった。
「いい加減にしろ!!!」
「「「「ぶっ!!!」」」」
「まったく。グレイ!とにかく服着ろ!冬獅郎!ここで卍解すんな!カグラ!俺が見ていないとこで抜刀すんな!
ガジルてめえ闘技場の鉄材食ってんじゃねえよ!」
「帰ってきてたのかマコト。」
「お帰りなさいマコトさん。」
「よう。」
「ギヒヒ!俺は鉄の滅竜魔道士なんだから鉄食うのは当たり前だ。」
「ほう。口答えすんのかガジル。」
「なっ!気を込めてんじゃねぇ!めちゃくちゃ痛えんだぞそれ!」
「痛くないと仕置になんねえだろうがー!」
ゴスッ!バキッ!
「ぎゃあああああああああ!」
(((あ~あ.....)))
その後俺は闘技場の修復、そして子供達とじゃれて一日が終わった。
ピピピッ
携帯が鳴り出す。
誰だ?こんな時間に?
「もしもし。」
「やっほー☆ゼロく...」
ピッ
聞かなかったことにしよう。
後日セラフォルーが泣きながら本邸に来たのはいうまでもない。
今回はマコトの本邸のことや依頼のことに焦点を当ててみました。感想お待ちしてます。