第一話 同居と婚約
零崎誠side
俺は今目の前の光景に唖然としている。早朝に人間界の家のインターホンが鳴り、
目を覚まし、確認するとリアス先輩とアーシアがいた。これは出ないと疑われると思い、
本邸から魔法陣で転移しドアを開けた。
「今日からアーシアはあなたの家にすむことになったから。」
「はぁ!?」
今なんて言ったこの人!?
「ふざけん...「ダメですか?」..」
アーシアが涙目でいる。
うっ。
くそっ断りづらいな。しょうがないな。
(またお人好しが出ているぞ相棒。)
うるせえ!こんな表情されたら断れねえよ!
「わかったよ。じゃあ荷物を入れて部屋に案内する。」
「良かったわね。アーシア。」
「はい!ありがとうございます!マコトさん」
アーシアはいい子だなぁ。
ある程度折り合いがついたところで登校時間になった。
アーシアと通学していると後ろから殺気のこもった視線が俺に向けられる。
「なんであんな奴とアーシアさんが!?」
「リア充死ね!」
めんどくせぇ。
しかも特に殺気に混じって特大の嫉妬が近づいてくる。
「「死ねぇ!」」
振り返ると松田と元浜がダブルラリアットを仕掛けてくる。俺はそれを二人の頭にアイアンクローをして
止めた。
「朝っぱらから元気だなお前ら。」
「誠説明しろなんで恋愛に興味の欠片もなかったお前がアーシアちゃんと通学している。」
「俺は嫉妬で血の涙が出そうだ!」
「なんでも何も、一緒に暮らしてるからだ。なあアーシア。」
「「はい?」」
するとアーシアは顔を赤くして頷く。
「あれ顔が赤いぞ?熱でもあるのか?」
日本に来たばかりで気候に慣れてないのかもな。
俺はアーシアの額に自分の額をくっつけると
「だ、だいじょうぶですから!......はうぅぅ。」
「そうか?」
こころなしか一層赤くなってる気がするんだが。
「「「「「「「「「「死ね!!!!!」」」」」」」」」」」
おい。おれが何した。
放課後俺はすぐに家に帰った。アーシアはオカ研の活動があるから帰りは別々だ。
まあ帰りまで登校の時みたになのは勘弁して欲しい。
家に着くと俺はベッドに横になり今後のことの考えていた。さてアーシアと同居するなら本邸とこの家の転移も
問題だし、何より裏の仕事だ。ルーシー達も依頼をやってくれているのが救いか。黒歌に無闇矢鱈にこの家にこさせないようにしないとな
おっと。もうこんな時間か。飯の準備しないとな。すると突然魔法陣が出てきて
リアス先輩が現れた。
「なんだ、どうかしたのか?」
先輩に尋ねると、
「マコト、私の処女をもらって頂戴。至急頼むわ。」
は?何を言い出すかと思えば。
「断る。確かにあんたはいい女だが、今のあんたは何かに焦っているようにしか見えないんだよ。」
「お見通しね。既成事実ができれば何とかなると思ったのだけれど。」
するとまた魔法陣が浮かび上がり、今度はグレイフィアが現れた。
「こんなことをして破断に持ち込もうというのですか?こんな下賎な輩に肌を見せるのはいかがなものかと。」
ん?俺貶されてないか?
「私が認めたものを下賤と呼ぶのは許さないわ。」
「あなたがここに来たのは誰の意思?」
「総意です。」
「詳しいことは私の根城で話しましょうか。朱乃も同伴させるわ。文句はないわね。」
「王が女王を引き連れているのは当然です。」
するとリアス先輩はこちらを向き
「ごめんなさいね、マコト今日のことは忘れて頂戴。」
そしてリアス先輩は帰っていった。
はぁー、また面倒事か。
次の日の放課後俺はアーシアと木場と一緒にオカルト研究部の部室にむかっていた。
「珍しいね。マコト君が部室に顔を出すなんて。」
「まあな。」
昨日のこともあるしな。
部室の前まで来ると木場が「ここに来るまで気配に気づかないなんて。」
俺は本校舎にいる時から知ってたけどな。丁度いいやグレイフィアに細かいことを
聞きたいしな。
部室に入ると
「あら。マコトも来たのねちょうどいいわ。」
「昨晩は失礼致しました。私グレモリー家のメイド長をしております。グレイフィアと申します。」
知ってるよ。
「みんな話があるの。」
「お嬢様私からお話ししましょうか?」
「いえ、いいわ。実は...」
会話をしていると突然グレモリー家の紋様とは違う紋様の魔法陣が出てきた。
この紋様は
「フェニックス...」
木場がそう呟く。
あーなるほど。リアス先輩の婚約相手ってフェニックスか。
すると魔法陣から炎が上がりそこから人影があらわれる。
「ふう、人間界はひさしぶりだ。」
その後のグレイフィアの説明でフェニックス側の奴の名は「ライザー・フェニックス」
フェニックス家の三男だ。リアス先輩との婚約が進まないことでやつ自身が来たというわけだ。
にしてもあいつ軽すぎないか?なんかリアス先輩にベタベタ触ってるし、朱乃先輩にいやらしい目向けてるし。
はあ。話済ませて帰ればいいのに。
結局話は進まずグレイフィアが解決策としてレーティングゲームを提案した。
レーティングゲームって確か眷属同士をたたかわせるんだったか?
そしてライザーは自分の眷属を呼び出しさも自分たちが負けるわけがない。言わんばかりの表情をしている。
確かに数を見ても十五人フルメンバーのやつらは有利だ。戦略の幅が広がるからな。
「ところでリアスどうして人間がいるんだ?」
やっと気づいたんかい!
「彼は神器持ちなの。」
「あっそ。」
ライザーは俺に見向きもせずさらにはその眷属までもが俺をみくだしている目をしていた。
こいつら....
面倒事に巻き込まれるのはごめんだ。抑えねぇとな。
そんなことを考えているとライザーは今度は眷属ともいちゃつき始めた。俺に見せつけるように。
「こんなことお前ごときじゃできんだろ?人間」
「いや、できてもしたくねぇよそんなお前みたいな万年発情期の焼き鳥じゃないんだから。」
あっ、口が滑った。
「「「「ぷっ!」」」」」
「貴様ああああああああ!ミラ思い知らせてやれ!」
「はっ!」
ミラという子がライザーの命令で棍棒を突き出し攻撃してきた。
もう限界だな。
俺は雷の速さで動き彼女の棍棒を砕き羽交い締めにしている。
「動けば首を折るぞ。」
そう告げると彼女は降参した。
「くっ!おい貴様!次のレーティングゲーム貴様も出ろ!俺が直々に燃やし尽くしてやる!」
おい!余計なこと言うな!
「非公式ですので参加は可能です。サーゼクス様には私のほうから打診しておきます。
では十日後にレーティングゲームをさせていただきます。」
はぁ!?
「ちょっ、待ってくださいよ!俺の意思は?」
「そんなものはない!」
ライザー達はそう言い残し帰っていった。
なんでお前が決めてんだよ!!!
くそっ!リアスといいライザーといい貴族は自己中ばっかりか!
という訳で俺のレーティングゲーム参加が決まってしまった。