ショタコン疑惑のソーナさん   作:ケツアゴ

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急ですが一人称で本格推理に挑戦です


番外編 大熊猫探偵の推理日記 薩摩絡繰り時計殺人事件~暁に消えた明太子~

 真剣な顔付きで皆を館の大広間に集めたネイリムは襟を正し、こみ上げてくる涙を堪えながら事件の真相を話していく。正義の為、何より殺された彼女の為に。

 

「……巨大絡繰り時計を使った死体移動のトリック、笑う貴婦人の肖像画の謎、何より十三年前の密室殺人の真相を知ることが出来た人物! ゼノヴィアを殺す事が出来たのは君でしかあり得ないんだ!」

 

 事件の始まりは三日前。この時、犯人以外は誰も悲劇を予想していなかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とか急にやられたら読者は困ったよね。メンゴメンゴ、心の底から反省してない」

 

「メタ過ぎるだろ、幾ら何でも! タイトルまで使ってボケるな! って言うか私を勝手に殺すな」

 

 はーい! ってな訳で嘘の前書きは忘れて本編を楽しんでね! 

 

 股間を押さえて痙攣するジャムおじさんオルタことバルパーと、竦み上がっている男性陣。そんな中、描写は省かれてたけど駆けつけるなり僕のボケに対応してくれたゼノヴィアは状況を把握できないまま混乱している。……そっか。この小説ではギャグシーンでのみ輝ける立ち位置なんだね。

 

 

 

「おい、いい加減にしろ、珍獣」

 

「イエス、アイアム珍獣、でも、いい加減にしない、何故なら僕はパンダだから」

 

 ビシッとポーズを取った僕の周囲で唸り声が響く。コカビエルのペットらしいケルベロスが僕を取り囲んでいたんだ。所でペットって事は毎朝毎晩首輪を着けて散歩に行って、予防接種にも行って、餌を食べないと心配したりしたのかな?

 

 

「それは兎も角、ボッシュート」

 

 突如足下に開いた大穴に対応できずにケルベロス達は落ちていく。この穴、三日間掛けて掘ったからかなり深いし、取り敢えず入り口を塞いでおこうっと。

 

「じゃあ、続きといこうか。此処でパンダ豆知識ー! パンダは絶対に嘘を吐かないんだ! だから君達は僕がパンダならではの戦い方で倒してあげるよ」

 

「いや、パンダはそもそも喋らないぃいいいいいいいいいいいいっ!?」

 

 何かイッセー君が余計な事を行ったからボッシュート。大丈夫大丈夫。そんなに深くないから。ほら、這い上がってきた。

 

「何するんだよっ!?」

 

「え? 穴に落としたんだけど? じゃあ、行くよ! とうっ!」

 

 その場で飛び上がった僕は巨大な石像の上に見事に着地。普段着を脱ぎ捨てて石像に着替えればこの数日間で蓄えた力が隅から隅まで行き渡る。石像は眩く光るダイヤモンドへと変化した。

 

「パンダ豆知識ー! パンダは石を加工して見事な宝石細工にするのが好きなんだ!」

 

「いや、そんなパンダは存在しな……」

 

「パンダパンチは破壊力!」

 

 跳び回し蹴りで数人の堕天使を纏めて地上に叩き落とす。皆、上半身だけ地面に埋まって犬神家状態だ! ふっふっふっ! パンダに逆らえば一年で三百六十五文字を失うって偉いハシビロコウが残していない言葉を知らないのかな? 僕も当然知らないよ!

 

 最後に一人だけ残ったけど、次の攻撃で確実に倒そうと着地した時、何かを踏み潰す。それは僕が脱ぎ捨てた普段着だった。見事にグチャグチャだ。

 

 

「ぼ、僕の普段着が……。君達の血は何色だぁああああああああああっ!」

 

「いや、お前が踏み潰したんだろう。おい、リアス・グレモリー。悪魔ってこんなのばかりなのか? 今まで私が倒してきた中にはこんなの居なかったが……」

 

「侮辱罪で訴えるわよ?」

 

 外野が何やら騒いでいるけど関係ない。僕は怒りではないけど何となく体を振るわせる。拳はパンダの構造上握りしめることが出来なかった。

 

「……の事か。普段着の事かぁああああああああああああっ!!」

 

 石像が激しく輝き、表面が崩れると黄金のパンダ像が姿を現す。この瞬間のために地下に眠る金をチマチマ集めていたんだ。そして僕の口の中には集めに集めた力が収束され、残った堕天使目掛けて放つ。

 

「ネイチャーキャノンッ!!!」

 

 口から放った某地球生まれのサイヤ人の必殺技と色を似せた力の波動は堕天使を飲み込み、結界を貫き、こっちに向かってきていた白い鎧の人を撃ち落として空の彼方へと向かっていく。空に巨大なパンダの絵の花火が広がった。

 

 

「汚い花火だ」

 

 ああっ! ゼノヴィア何かに言われたっ!! 割と序盤に出た癖にメイン回が遅い上に技術に走ったりパワーに戻ったりブレブレのゼノヴィアにっ!

 

 

「黙れ。貴様だって初登場した別の二次が詰まったからこっちに登場したのではないか」

 

 ……もう不貞寝してやる! 何かバルパーの懐から転がった玉が木場君の足元で輝いたり、聖剣を持ったフリードが残ってるけど大丈夫でしょ。黄金のパンダを着込んだまま僕は地下深くに沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 此処からはだいたい原作と同じなのでスキップしますか?

 

  →はい

 

   いいえ

 

 

 

 

 

 

 

 

 騒動の翌日、苦くて酸っぱい物を校庭の修復に励む匙君にあげたり、甘くて美味しい物を残りの皆にあげて回復した僕は冥界に戻ってリッカちゃんに報告をしていた。

 

 

「へえ。そんな風になったんだ。所でネイリム。……教会が持つエクスカリバーの本当の名前については言ってないよね?」

 

「大丈夫! 本当は七本の内の一本の名前が本当の名前で、アーサー王の息子の為に創られたエクスカリバーの姉妹剣だなんて言ったらシリアス展開だよ」

 

 具体的に言うとこんな感じかな?

 

 

 

『そ、そんな馬鹿なっ!?』

 

『私達の信じてきた物は一体……』

 

『それでも僕の復讐は変わらない! その聖剣を破壊するんだっ!!』

 

 

 

 

「メタネタをやりまくった後でシリアス来てもアレでしょ? あっ、バルパーが聖魔剣で神の死に行き着いたよ」

 

「取り敢えず前書きやタイトルを使ったネタは今回で最後として……ランスロットにも困った物だよ。数日間、不眠不休で警戒してた状態でコカビエルに挑むんだからさ。今はマシュに怒られてる」

 

 呆れた様に肩を竦めながらも無事に終わった事で安心した様子のリッカちゃん。よし! 後で辛くて不味い僕の顔の一部をランスロットの差し入れに持って行こう。体力と魔力が一気に回復する優れ物だからね!

 

 

 

「そうそう。今回のことで三竦みの会談が行われる事になったんだけど、活躍したランスロットと主のルークにも出席して欲しいって。あの子は十歳だし、私も同席するよ」

 

「え? 僕は出ないの? まあ、これは自由大熊猫ではなくてショタコン疑惑の~だから出張りすぎるのも問題だし、人格に問題があるって理由を説明すれば良いか」

 

「……自覚があるなら直しなよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「媚びぬ直さぬ顧みぬ! それがパンダなのさ! ってな訳で次回は閑話! 『社畜魔王とプリン体』を宜しくね!」




嘘でした!

感想お待ちしています

なお、ネイリムはヴァーリの天敵です
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