ショタコン疑惑のソーナさん   作:ケツアゴ

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ヴァーリに関する考察に致命的な欠陥が

木場やリアス、最高まで高めた力を全て譲渡されているよね? いや、魔力にとかと思えばセーフ?

ヴァーリも魔力は兎も角、肉体は超人的とか言われてないし……


閑話 社畜魔王とプリン体

 ……別に望んで魔王になった訳じゃない。他に適任者が居なかった、それだけ。三竦みの大戦の直後に起きた内乱で混乱に陥った悪魔社会の沈静化の為には象徴が必要で、力を重視する悪魔の考え的に魔王クラスの私かグレイフィアちゃんしか居なかったけど、彼女はサーゼクスちゃんと恋に落ちたから私に押し付けられた。

 

「レヴィアタン様! ○○家の若者と堕天使が争ったそうです!」

 

「レヴィアタン様! 眷属集めの為に被害を出したと各神話からの抗議文がっ!」

 

 外交担当という苦情受付係を押し付けられた私は戦争を防ぐので精一杯。大体、領主になって経験を積んだ後なら兎も角、力だけの私達の政治手腕はお察しで、上層部に実権を握られて問題解決の為の改革もままならない。

 

 ……悪魔至上主義の脳味噌苔むした連中は、有事の際には私達に責任を負わせて前線に出す気の癖に厄介事まで増やしちゃって。って言うかアジュカも悪魔の駒の改良を進めようよ! 人間の発展は既存の技術の向上が有ってこそだよ! それを発明は好きだけど改良には興味ないとか、私の胃痛の責任をとってよ、この○○○野郎!

 

 サーゼクスもだ! 王権奪っておいて今更和解とか無理だろ、平和ボケのお坊ちゃんがよ! 重職に着かせて実質的に魔王以上の権限でも与えるのか? テロリストになったんだからサーチ&デストロイだよ? まあ、仮にも魔王の血族だし、甘ちゃんの言葉に反発して襲ってきたのを返り討ち、とかじゃないと五月蠅いのが多いか。

 

 どうせ外交担当の私に苦情が押し寄せるんだよ、畜生。

 

 

「魔法少女ミルキー参上!」

 

 ストレスと過労で色々追い詰められていた時、偶然目にしたアニメを観た瞬間、私の中で何かが変わった。色々調べて似たような格好や言動をして、魔女の団体や周囲からアレコレ言われても楽しすぎて止められなかった。……我に返るまでの僅かな期間だったけど。

 

「……私、何やってるんだろ? 自分の年齢も考えずに馬鹿やって……」

 

 でも、もう止められない。そんな自分を認めたくないから目を逸らす為、悪魔至上主義や火種にしかならない急魔王派の連中に、貴方達が誇る魔王の名前なんて私にとってはこの程度の価値だ、そう言外に言ってやる為に!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ねぇ、今なんて言ったの?」

 

 流石に直属の部下しか居ない場所で何時もの言動はしない。殆どがイエロー、肝臓なんてレッドの健康診断の結果を見ていた私に知らされたのは旧魔王派が太陽王オジマンディアスの王妃の墓を荒そうとしたって事。足を踏み込む前にトラップが発動して、仕掛けたエヴァちゃんが言うには倒れるまで灼熱の砂漠を歩き続け、最後には肉食のスカラベに体内から生きたまま貪り食われるらしい。

 

 でも、荒そうとしたのは間違いなく、実際に門が壊されたと向こうから抗議文が届いた。前の政権? それを放置して好き勝手させたのは私達だ。下手すればイナゴの大群や奇病で悪魔を滅ぼされる。目の前の敵を倒すだけの力じゃ手に届かない相手からの呪いに対応できないし、救える数もたかが知れている。

 

「……これは私が行くね」

 

 相手は太陽神の化身であるファラオで、死後は高い神格を得ている。少なくても他種族蔑視の能無しや身分の低い者はマトモな結果を引き出すのは無理だ。……それにエヴァちゃん連れて行けば大規模な呪いは免れるだろうし、私を軽く呪って手打ちにして貰えれば病院で療養休暇がとれるからね。……プリン体とかヤバいって言われたし、入院関係なくお酒は控えないとなー。

 

 

 取りあえず魔王だし実家の所有する病院のVIP用の個室でスイーツでも食べて久々にゲームでも。ゲームといえばガチャだけど、魔法少女の真似も課金ガチャを引いている最中みたいに途中は楽しいんだよね。後で冷静になるだけで……。

 

 

 そんな計画をしながら私はエヴァちゃんとエジプトに出発。太陽王が普段いる異空間の神殿に行くための儀式として日差しが気になる中、砂漠を右往左往して、あの呪文を唱えて漸く辿り付いた。……スフィンクスはファラオの血族しか乗せないからって異空間の入り口から神殿まで縄で引っ張られながら向かったのは忘れよう。

 

 そして、私を待ち受けていたのは思いも寄らぬ物だった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふはははははっ! 飲んでいるな、魔王よ! 余が許す! もっと飲むが良い!」

 

「は、はい!」

 

 既に結構な量のビールを飲んでいるのに勧めてくる太陽王。プリン体が気になるしアルハラは嫌だと視線でエヴァちゃんに助けを求めるけど……。

 

 

 

 

「ネフェルタリ、次は果物を持て」

 

「はい、どうぞ。あーん」

 

「あーん」

 

 ……はい、無理でしたー! あれ、敬っているって聞いたけど、妹を可愛がるお姉さんって感じだよ。あー、私もソーナちゃんで癒されたーい!

 

 

 あっ、因みに今回の宴を開く際、エヴァちゃんを呼ぶついでに文句でも言ってやるか程度で呼んだらしいです。太陽王、少し文句言っただけで済みました。呪い、少し体調崩して病院で療養できる程度に掛けても良いんだけどなー。

 

 ……報告書、何て書こう。これが終わったら仕事が溜まっているだろうし……こうなったら自棄酒だぁ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからさあ、ソーナちゃんの夢を応援する出資は領民の人気取りと私への体の良い賄賂になるんだから貴族達はどんどんしておくべきなんだよね。あー、でも上の人に噛みつくのが居たら教育をそんなのに任せられないってなっちゃうよ。実績や結果なんて作れるのがレーティング・ゲームだし、ソーナちゃんが成功しなくても、最初のケースとして既にノウハウがある人達に引き継いで貰えば良いだけだしさ!」

 

「おい、少し飲みすぎではないか?」

 

「うっさい、四千数百歳のロリBBA! 身体がロリだから何時までも少女のままだって言う癖に人を小娘扱いしてさ! BBAはBBAでしょ!」

 

「……言ったな! 言ってはならん事を言ったなー!!」

 

 翌日、酷い二日酔いになった上に再検査の数値に落ち込む事になるけれど宴は楽しかった! 何か旧魔王が狙った魔の存在の力を引き上げるお酒も出してくれたし、明日からも頑張っちゃおう!

 

 

 

 ……所でルーク君とソーナちゃんの仲は大丈夫かな? そろそろリヨ化かオルタ化か分かる頃だけど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いたか、兵藤! コカビエルの件の祝勝会をかねてヴォラク家のプライベートビーチに行くけど……本物の蝶々の妖精も来るんだと! 俺達と同年代で身長も同じ位。肌の白い良家の出身だってルプスレギナさんから聞いたぞ!」

 

「って事は深窓のお嬢様かっ! くぅ~! 世間を知らないから色々聞きたがって、男の人に興味があるんです、とか迫られるかもな!」

 

(……真実は黙っておくとして、エクネスさん、水着を誉めてくれるでしょうか?)




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