某地区…
爆音や銃声飛び交う戦場、G&k社の部隊は困惑していた。
「なんなんだにゃ!アイツらキチガイだにゃ!」
「うるさい!口より先に銃を撃ちなさい!」
「ヤバイよ!アイツら何なの?!狂ってる!」
そこにいた鉄血兵達はすごく変わっていた。死を物ともせず突撃し、大声で叫びあって連携をしていたりヘリや戦車、航空機などを使っていた。
「航空支援を要求する!」
「「「了解!」」」
「グリ公めぇ…必殺の刃を食らわせてやる…(銃を構えながら)」
「弾薬が切れた!援護を頼む!」
「もはや命はない!引くのだぁ!」
「こちら戦闘機!着陸許可を!」
「着陸は許可DE☆KE☆MA☆SE☆N」
「俺を撃つなー!」
「敵を見失った!(無能)」
勢いが強く押されていた部隊はやむなく撤退、鉄血の勝利である
「これでクルーガーも交渉の席に着くだろう…」
(着きません)
こうして大鉄血共栄圏は現実のものとなった。
(なっていません)
三日前…
「少し鉄血兵のAIを改善しましたわ」
代理人は唐突にこの事を話した。代理人は報告書の整理を手伝っていたハンターに向かって言った。
「突然なんだ?AIの改善?どんな改善をしたんだ?」
最初にこの事を言い出したのはハンターだった。
「改善前はネットワークによる連携でしたが…改善って言うより少しアナログな方法での連携ですわね」
「アナログな方法?どんな方法なのか?」
「号令や声による連携よ…ネットワークだと事前打ち合わせしてからだったからG&K社にハッキングされたのよ、だから、その場の号令や連携によって作成内容をその当日まで隠蔽できる様にしたわよ」
「鉄血兵の性格モジュールに変化はあるの?」
「参考は第二次世界大戦の日本軍、命を惜しまず突撃し最後まで足掻く、まさに我々鉄血にぴったりの性格よ、その一人をここに呼んであるわ…来なさい」
そして扉が開き一人の鉄血兵が入ってきた。
「こちら!製造番号15262番護衛型であります!」
ツインテの盾と拳銃を装備した鉄血兵が敬礼していた。
「暑苦しい」
「そうだけどまだ実戦でのデータが無いから有能かどうか分からないわ」
「嫌な予感がする…」
鉄血兵…宿舎
「大鉄血帝国に乾杯!」
「「「「乾杯!!」」」
勝手に大鉄血帝国を名乗るさっき代理人に呼ばれた護衛のツインテの鉄血。
酒は安いエタノールにかき氷のレモンやオレンジ、メロンなどの味付け。
「はぁ、早くグリ公共に弾丸の雨を降らせてやりたいぜ」
「そんな事より今後の大鉄血帝国の繁栄を願い祝杯を飲もうでわないか!」
「我々の働きに大鉄血帝国の命運はかかっているのだ!頑張るぞ!」
(そんなにかかっていません)
こうして日本軍な鉄血部隊は誕生した。