海上…
アーキテクトの実施試験で使った戦艦をそのまま貰い受けたエクスキューショナーとベクターそれと隊長達。
今回はおばあちゃんも連れてきている。
そして、いつもの様にお立ち台に隊長が立ち演説を始めた。
隊長「この任務は!物資輸送は極めて重要な任務だ!この任務で我々大鉄血帝国の命運がかかっていると言っても過言ではない!(そんな事ないです)
そのため!敵の襲撃が来るであろう!ならばその哀れなグリ公どもを思い知らせてやろうではないか!
大鉄血帝国が世界を統べる最強の存在である事を証明しようではないか!(最強ではないが気にしてはいけない)」
「そうだぁァ!大鉄血帝国バァンザァァァァァイ!!」
「敵に矢の雨を降らせてやりましょうぞ!」
「我々の戦意はグリ公の戦艦や潜水艦程度では止まりはしない!」
「何処にいる…グリ公が…弾丸の雨を降らせてやる!」
「「「了解!」」」
いつもの様にやかましい鉄血兵達だった。
ベクター「いつもあんなにうるさいの…あいつら?」
エクス「あぁ…うるさいだけならいいが…奴らは馬鹿だが間抜けじゃない…だからその行動に毎日毎日悩まされてるんだ」
ベクター「そう…でもあまり関係ないわね…私は奴らに復讐できたらそれでけでいいから」
M1985「怖いのじゃ…」
エクス「まともなのは俺とおばあちゃんだけかよ……」
最近書類仕事に慣れてきたエクスキューショナーだったが新たな問題が発生しエクスキューショナーの胃を虐めていた。
その頃同じく、G&K社実験艦…
RO635は本部にいるクルーガーに連絡をしていた。
RO635「実施試験に鉄血の戦艦襲撃なんて普通ではないですね」
クルーガー[仕方ない…出来上がってすぐこの海域での実施試験のはずが鉄血の物資を輸送ルートがある事が判明してしまった。三連装ジュピターに対抗できる切り札だが…失敗してしまった場合は対処を任せる。]
RO635「分かりました」
クルーガー「他に何かあったら報告してくれ」
通信を切りRO635はその兵器を起動する為、準備を始めた。
そんな不穏な事を知らず鉄血兵達と物資を乗せた戦艦は輸送先に向かっていた。
そんな中、隊長と鉄血兵達は釣りをしながら見張りをしていた。
隊長「異常はないか!」
「異常ありません!」
隊長「ん?なんだあれ?」
隊長が見つけたのは海に浮かんでいる小さなブイだった。
よく見ないと分からない程小さく青色で迷彩されたものだった。
隊長「そんな事より釣りをして食費を浮かそうではないか」
「そうですね、隊長!」
その瞬間
ドバァァァァン!!
目の前に特大の水しぶきがあがった。
[敵襲!10時の方向に敵艦発見!配置につけ!]
「艦砲砲撃準備しろ!」
「できません!敵が遠すぎます!」
「いいから撃てぇぇ!」
ドカァァァン!
G&K社実験艦…
RO635「外れた。次弾装填準備撃て!」
メガホンと通信で指示するRO635
RO635「外れたけどこの精度は凄いはね。これで60センチ砲なのはもう変態の域よ全く…」
この戦艦は特大の二連装の60cmの主砲がついている。
射程が35Kmのロマン砲
こんなのまともに撃っても当たるわけない。
だが最新の弾道予測システムによる弾道修正技術と小型の発信機による探知システム、砲弾の強化などにより命中率は40〜50%で当たるという。
戦艦大和の46cm砲でも10〜15%
しかも再装填は45秒
データ上での命中率だが…
I.O.P社の技術者(変態達)の技術の塊だ。
三連装ジュピターvs超遠距離60cm砲
どちらも一撃で決まる勝負が幕を開けた。