Fate系 クロス+短編ネタ集   作:ルルー

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幻想少女と最後のマスター

「ふう、なかなか勉強になった礼を言うよ紅閻魔」

 

「いえいえ、あちきも教え甲斐があって楽しかったでちよ」

 

 カルデアの食堂で、赤い礼装を纏ったの英霊と赤い髪に赤い装束の少女がいた。

 赤い礼装の男、エミヤと赤い着物の少女、紅閻魔がキッチンで会話していた。

 二人の顔は何かをやり遂げたようにすがすがしい。

 

「いやはやヘルズキッチン……なかなかの強敵だった……」

 

「エミヤ様は基礎をはじめとちた様々な技術が豊富でこちらも得るものが多くありまちたとても有意義な時間でちたよ」

 

「ふっ、そう言ってもらえるとは光栄だよ紅閻魔」

 

 そう会話をしている二人は、まるで長らく苦楽を共にした戦友のようであった。

 

「傍から見ているだけでも大変勉強になりましたね! 先輩」

 

「途中から何をやっているのかさっぱりだったけどね」

 

 その光景を傍らで見ていたのは藤丸立香とマシュ・キリエライトだった。

 彼らの前にはエミヤたちが作ったのだろう、和を中心とした様々な料理が並んでいる。

 だが、立夏たちだけが食べるにはとてもではないが食べきれない。

 

「これだけの料理は私たちだけでは食べきれませんね……」 

 

「いささか作りすぎてしまったようだ」

「でちね」

 

「……シオン達やほかのサーヴァントのみんなを呼んでこようか……」

「ですね……」

 

 

 立香とマシュは、シオン達を呼んでくるために食堂を出た。

 

「まずはシオンさんのところへ行ってみましょううか」

 

「シオンなら多分管制室かな? ……ってあれ?」

 

 そう言ってから、管制室へと向かう途中の時だった。

 突然立夏の意識がもうろうとし始めた。

 視界はぐるぐると回りだし、まともに立つことができずに座り込んでしまった。

 

「先輩!? 大丈夫ですか!?」

 

「なんだか……意識が……」

 

 だんだんと目蓋が閉じられていき、視界が暗くなっていく。

 ついにはマシュに寄りかかって倒れてしまった。

 

「先輩! 先輩!」

 

 叫ぶマシュを置いて立夏の意識は沈んでいった……

 

「クロスかぁ……」

 

 そうつぶやきながら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スペルカードは3枚! で今日は勝負だ!」

 

「はいはい、わかったわよ」

 

 幻想郷と呼ばれる場所。

 そこは、忘れ去られた物や妖怪、さらには神などの人ならざる者たちが、移り住む最後の理想郷。

 境界を操る妖怪の賢者、八雲ゆかりと龍神と呼ばれる者をはじめとする者たちによって創造された隠れ里である。

 そんな世界の重要な場所、博麗神社と呼ばれる神社の上空に二人の少女が飛んでいた。

 金色の髪に大きな帽子、さらには箒にまたがって空を飛んでおり、さながら物語で出てくるよ魔女のような少女。

 対するもう一人は、頭に大きな赤いリボン、脇を露出した独特な巫女服、その手にはお祓い棒を持っている赤い少女だった。

 

「そんじゃまずは私から行くぜ! スペルカード!」

 

 そう言って金髪の少女は星のマークが刻まれた一枚のカードを取り出した。

 

『魔符 ミルキーウェイ』

 

 金髪の少女がカードに書かれた名前を宣言する。

 すると、彼女を中心とした場所から星型の光が現れ、螺旋を描きながら巫女服の少女へへと向かっていった。

 

「いきなりスペカとか飛ばしすぎでしょ……」

 

 巫女服の少女は、やってくる弾幕とも呼べる光をの隙間に身を滑らせて、または巫女服の少女の横に引っ付くように浮遊する黒と白の陰陽模様の球状の物体から発射された球で打ち消したりして避けた。

 巫女服の少女が30秒ほどそれを続けると、時間切れなのか弾幕が消えた。

 

「さすが霊夢! かすりもしないか、じゃあ次はこれだ!」

 

 再び金髪の少女がカード取り出す、それと同時にかぶっていた大きな帽子から八角形の形をした茶色の物体を取り出す。

 八角形の物体の中心には、霊夢と呼ばれた少女の真横に浮遊する球状の物体と同じく陰陽の模様が描かれていた。

 

「連続してスペカって……ほんと今日は飛ばしてくるわね、いつもはしばらくは弾幕を放ってから使ってるのに」

 

「へへ、今日はなんだか調子がいいんだ! もしかしたら今日は私が勝つかもな!」

 

「はいはい、寝言は寝てから言いなさい」

 

「む……よーしそこまで言うなら賭けでもするか? 私が勝ったら霊夢、お前が隠してるあのお酒で夜飲む!」

 

「はぁ!? 勝手に決めないでよ!」

 

「もしかして勝つ自身がないのか~?」

 

「やってやろうじゃない! けど”魔理沙”! 代わりに私が勝ったらあんたの秘蔵出しなさいよ!」

 

「別に構わないぜ! なんだって今日は私が勝つんだからな!」

 

 そう言うと、魔理沙と呼ばれた少女は先ほど取り出した八角形状の物体を自身がまたがっている箒の穂先に埋め込み、箒の柄を足場に立った。

 その姿はまるで海にいるサーファーのよう。

 そのまま魔理沙は、先ほどと同じようにカードに描かれた名前を宣言する。

 

『彗星 ブレイジングスター』

 

 宣言と同時に、箒の穂先に埋め込まれた八角形状の物体から白いレーザーが噴き出した。

 

「行くぜ!」

 

 さらに魔理沙は光を纏って一筋の先行となり、星形の弾幕周囲へとばら撒きながら魔理沙は霊夢へと一直線に迫った。

 

「よっと」

 

 迫りくる魔理沙を霊夢は紙一重(かみひとえ)で避ける。

 魔理沙は霊夢の真横をすり抜けていくとぐるりカーブの軌跡を描きながら再び霊夢へと突進し返してきた。

 

「いつもと同じなら簡単によけられるわよ!」

 

「それはどうかな?」

 

 そう言うと魔理沙は穂先でふかしているレーザーを、さらに太くし急加速した。

 

「何!?」

 

 急に加速した魔理沙に驚きながらもなんとか躱す霊夢。

 通り過ぎていった魔理沙は再びカーブし、霊夢へと迫ってくる。

 霊夢はよけようとするが、周りを星形の弾幕で埋められ、逃げ場はなくなっていた。

 

「調子がいいというだけあるわね……ならこっちも!」

 

 霊夢は魔理沙も使用したスペルカードを取り出した。

 カードには魔理沙とは違い陰陽マークが刻まれている。

 

『夢符 封魔陣』

 

 霊夢が手に持つお祓い棒を振ると大量のお札型弾幕現れる。

 現れたお札は星形弾幕を打ち消しながら、迫りくる魔理沙に襲い掛かる。

 魔理沙に迫るお札は、魔理沙に張り付きその動きを止めようとする。

 だが、遅くすることには成功するがその動きを止めるには至らなかった。

 

「わあお……いつもならこれで止まるのに」

 

 それでも時間を稼ぐことには成功していたようで、スペルカードが解除された。

 

「ちぇっ時間切れか。 ならこれで決めてやる! 恋符マスター……」

 

「ちょっと待った! 魔理沙」

 

「ってなんだよ! これからって時に」

 

 魔理沙は、穂先に埋め込んでいた八家系の物体を取り出し、霊夢のいる方向へと向け、スペルカードを宣言しようとしたが、突然として霊夢が叫び静止させた。

 

「上から何か来る……」

 

「何かってなんだよ、宙はこんなにも真っ青で雲一つないんだぜ? 雨が降るわけじゃあるまいし」

 

「私の感よ」

 

「おおっとマジかよ……」

 

 霊夢の言葉に、魔理沙は顔を引き締める。

 霊夢の言う感というものは、どうやら彼女にとっては十分すぎる説得力だったらしい。

 

「来るわよ!」

 

 霊夢がそう言うと同時に、彼女たちの飛んでいる高さから少し上あたりの空が突然()()()

 裂けた空の奥には多くの目玉がこちらをのぞいており、切れ目の端には赤いリボンが結ばれているように見える。

 その中から、何かが落ちてきた。

 それは人型の物体だった、というか人そのものであった。

 

「人!?」

 

「驚いてる場合じゃないわよ! 私が減速させるから受け止める!」

 

 驚く魔理沙に指示を出しながら、霊夢は先ほどまで使っていたお札とはまた違ったお札を取り出す。

 取り出したお札を落ちてくる人間へと向けて放つと、放たれたお札は落下してきている人間に張り付いた。

 お札が張り付いた人間は、その落下速度をゆっくりと緩めながら魔理沙のほうへ落ち、お姫様抱っこできゃちした。

 

「っと、なんか腕のほうに大きな魔力を感じるけど魔法使いかなぁ……この男の人」

 

「気絶してるみたいだから私の神社で介抱するわよ」

 

「はいよ、はぁ……酒はお預けかぁ……」

 

 霊夢と魔理沙は落ちてきた男を連れて下にある博麗神社へと降りて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、うーん」

 

「おっ! 気がついたみたいだぜー! 霊夢」

 

 博麗神社の縁側で寝かされていた男……藤丸立香は意識を取り戻した。

 

「ここは……」

 

 立香は身を起こすとそばには魔女のような姿をした金髪の少女、霧雨魔理沙が座っていた。

 

「気分はどうだ?」

 

「大丈夫……ええと君は?」

 

「私の名前は霧雨魔理沙 普通の魔法使いだぜ!」

 

「魔法使い……?それって魔術師ってこと?」

 

「まあ、そうともいうな! というかあんたもそうだろ? 手にそんな魔力の塊があるし」

 

 魔理沙は立夏の手にある赤い刺傷を指さして言った。

 

「いや俺は魔術は……」

 

 立香そう言おうと瞬間、ふすまを開けて巫女服の少女がやってきた。

 その手には陶器製のコップが握られている。

 

「お、来たか。 こいつは博麗霊夢、ここ博麗神社の巫女さんだ」

 

「勝手に自己紹介しないでよ魔理沙」

 

「なんだよこっちのほうが早いだろう?」

 

「はぁ……まあいいわ それで、あなた名前は?」

 

「俺? 俺の名前は」

 

――藤丸立香です。

 

 

 こうして幻想の楽園の住人と人類最後のマスターは巡り合った。

 この出会いは幻想郷、ひいては人類最後のマスターに何をもたらすのか……それはまだ誰にもわからない。




「幻想郷……?」

幻想郷にて巡り合う、幻想の少女たちと人類最後のマスター

「聞いたことがあるでち 確か神秘が薄まる現代で日本の化生たちが最後に行きつく場所だと」

 特異点や異聞帯とはまた違った世界で人理最後のマスターは歩き出す

「アタイ行ったら最強ね!」

 霧の湖の氷妖精

「あなたの運命はどうなるのかしらね……」

 運命を操る赤い館の吸血鬼

「切ってみればわかることです!」

 半人凡例の二刀剣士

「その儚き命で……私を楽しませてね?」

 迷いの竹林に住む月の姫

「南無三!」

 寺に住む魔法使いの僧侶

「さあ! 神遊びを始めよう!」

 もう一つの神社に住む祟り神

「あなたの心には恩讐の炎に焼かれながらも守る優しい影が住んでいるのですね……」

 旧地獄に住む悟り妖怪

「あなたがコンテニュー出来ないのさ!」

 狂気にとらわれる吸血鬼の妹

「さっ異変解決と行きますか!」

「はぁ……お茶飲んでゆっくりしていたいわ……」

 楽園の巫女と普通の魔法使い

そこで人最後のマスターはどのような人物たちと出会うのか

「どこでだって変わらない、俺は自分のできることをするだけだ!」

 それはどこかで語られるだろう……
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