蒼は珍しく1人で教室へ向かっていた
いつもなら藤島恭一が絡んでくるのだが今日は姿を見かけない
そんなことを考えながら歩いていると、教室の奥の廊下で座り込んでいる人物が目に入った
その人物に蒼は見覚えがある
藤島恭一だ。青は咄嗟に駆け寄った
「おい、どうした?何があった?」
藤島恭一は呻きながら答える
「…昨日の…奴にやられた…!」
昨日の奴と言うと蒼が一発で倒した他校性だろうか
そう考えていると廊下の奥の方から知ってる顔が1人、知らない奴が数人歩いてきた
「よぉ、昨日は世話になったじゃねぇか」
昨日、蒼が倒した奴が先頭に立って蒼に話しかける
蒼は喧嘩を好まないがこの場合話は別だ
藤島恭一には転入してきたばかりの蒼に話しかけ、睡蓮の説明をしてくれた恩がある
蒼は覚悟を決めた。だが他校性たちの奥から3人の人影がこちらへ歩いてきて、他校性達をどかしこちらへ来た
「勝手なことしてんじゃねぇぞこの野郎」
沢田晶だ、彼もまた他校性達に思うところがあるのだろう
「おい転入生、こいつらとやるなら手を貸すぜ」
蒼は無言で突っ込んで行った
それを追いかけるように沢田達も喧嘩を始める
相手の攻撃を避け、カウンター気味に1発
それだけでも並の相手じゃ立ち上がることは出来ない
いくら相手が人数を集めようが蒼達4人の相手にはならないのだ
この喧嘩はすぐに終わるだろう、蒼達に挑むのは無謀だったのだ
最後まで立っていた1人も倒れ、喧嘩は終わった
「ついてこい」
沢田がそう言い、歩き始めた
しばらく歩いていると、着いたのは屋上だった
「ここが俺らの溜まり場だ」
連れてこられたのは沢田達の溜まり場だった
そして沢田が口を開く
「ここ最近いつもあんな感じだ、他校性が乗り込んできてどうでもいいようなヤツらをボコボコにして帰っていく。もう一度言う、手を貸せ転入生」
「藤島の借りがあんだろ?借りを返さないでどうすんだ」
「知らねぇよ」
蒼がそう返事をすると何時になく真面目な顔をした藤島恭一が言った
「おめぇも睡蓮ならいい加減腹くくれよ」
藤島恭一も学校絡みとなると少しは真面目になるらしい
蒼はそう言われると「考えておく」と一言残し去っていった
「おい藤島、おめぇなんで本気出さなかった?本気出せばあんなヤツら1人でどうにかできただろ」
「俺が?ここの強い奴らの中に名前も入ってないし、それは買い被りすぎだぜ」
「…藤島、お前は中学の頃狂犬と呼ばれていたじゃないか」
「…なんで知っている」
「少し調べさせてもらった」
藤島恭一の本気はここにいる人物にバレていた
藤島恭一自身は隠そうとしていたがいつかはバレてしまうものなのだ
こればかりは仕方ないと言えよう
「そうか、俺は手を貸してもいい。だけどあまり狂犬と呼ばないでくれ」
そういうと彼は溜まり場を去っていった
今回短くてすいません!
リアルの方が忙しくてこちらに手をつけられませんでした、次回はいつも通りに戻るとおもいます