イヴちゃんさえ生きてくれたらいい 作:イヴちゃん凶愛者
僕は時計を確認する。2日ほど夢を見ていた事に驚くがそれは今は関係ない。
僕は持っていたパソコンをつける。昔書いていた小説などを保存しているメモ帳は今は関係なく探しているのはVRAINSの不正コードだ。VRAINSは普通は使っている人に身体的な外傷を生じていた場合は緊急ログアウトをする機能がある、先ほどもそれでログアウトさせられたから今度はそれを防ぐコードを探し始める。
ロンギルスが言っていた星杖は彼がいずれ所持するだろうから僕は星櫃を探そう。
デッキはなくていい、僕自身が全てを思い出せば星遺物が導いてくれる。
そうして掲示板で検索をかけていると不思議な文字の羅列を発見して触れるとVRAINSへ招待されましたという脳内アナウンスとともに
何もない世界へと足を踏み入れた。
「此処は何処だろう。」
僕は1人で呟いた。地球では有り得ない角度で建物が建ち、一言で説明すれば
荒廃した世界がこの世界に相応しいのだろう。
どこか見覚えのあってしばらく歩いていると笑い声が聞こえてくる。
笑い声と言っても人間とは違ったテンポだった。
「いやぁ、珍しい客だ。」
「あなたは誰なの?」
即座に聞く、何も危険な雰囲気を感じなかったから。
「吾は名も無きAI。SOLテクノロジーによって作られ、誤作動を起こしたことにより廃棄されたAIの末路さ。」
そういうと彼は暗転する。《ちょっと目が悪いのでやめてほしい》
「なら、僕と一緒に来ない?僕はイヴという人工知能を探してるの。」
「ほう、君は人工知能にでも手を差し伸べてくれるのか。」
「でも、君には名前がないよね。」
「いや、実はある。」
言ってる事をすぐに変えるのに不信感を覚えるがそのまま名前を聞く。
別に
「IN-DE-039でいい。playmakerに吾を認めてもらいたかったがハノイの力によって吾は一時消去されてしまったのだ。」
「どういう事?」
「周辺のAIを破壊し、周辺の情報を読み取る光に巻き込まれたのだ。」
彼はぎりバックアップを別の場所に避難してたおかげで助かったみたい。
一体僕が寝ている間に何があったんだろう。何も言えずにいると再びネームレスが
口を開く。
「ハノイの騎士はハノイの塔という計画を進めている。もし、君が本当に
IN-DE-039の言葉に少し違和感を感じる。それはIN-DE-039はまだ大切な物は持ってないはずなのに。
「という事は貴方の場合は大切な記憶だったんだね。」
IN-DE-039にクエスチョンマークが浮かんでいるようだった。
「大切な物を失ったから君も僕にそう言ってくれるんでしょ。」
IN-DE-039は不意に笑いを見せる。
「お前がそう思うならそれでもいい。データ世界の行く末を見届けるとしよう。」
彼はそう言うと何かのデータを僕に渡した。
「いつか夢が現実になった時そのデータは現実となる。」
そして、彼はそう言うと消えた。
もっと話がしていたかったのに。
人は人である限り滅びは止まらない。
じゃあ、どうすれば良い?
人よりも上の立場の者が人を導けばいい。
貴方はそれをしようというのか。
私はある人の使命を果たそうとしているだけだ。
貴方は。
人の心を失っても人は生きているものだ。
僕は。
私は欠陥を受け入れるつもりはない。
欠陥?
また、君に話す機会があればいいな。
今は?
今は私は君を受け入れよう、たった1人私の全てを話せる存在。
言葉が詰まってる。
それでいい、私を、私達を忘れないでほしい。
寂しい。
君にはイヴがいる、だから大丈夫だ。
僕はイヴちゃんが
星杯は聖杯、かつて願いを叶える代物としてそう呼ばれていた時もあった。
僕は聖杯に何も願いはしなかった。それはイヴちゃんがいると信じていたからだ。
もし、まだ願いを叶える力があるなら僕はこう願う。
イヴちゃんを取り戻す為の力が欲しい。
まぁ、叶う事はないんだろうけど。
僕は星遺物ー『星杯』のカードを持った。イヴちゃんの残照を感じるためだ。
僕はイヴちゃんの願いを叶えるしか選択肢はない。
星遺物を集めた先に
何も感じない、そう思っているとデッキから1つの光が飛び出した。
それは一つの方向を示しているようだ。
星遺物にすがる思いだったのでスピードボードにのりその方向へ向かう。
誰の声も聞こえないから自分の力で頑張るしかないよね。
スピードボードのスピードをあげる。もう何もいらない。
後悔しかない、でも人の人生は一方通行だ。前にしか進めない、後ろに進む事なんてできないから。
時々頬を冷たい何かが触れる。これでよかったんだよね。
僕はVRAINSとはまた違う景色が見えてきた事に驚きながらもそこに向かっていた。
久々に小説書いてたので感覚が鈍ってましたすみません。
16話も現在進行形で書いてますのでもうしばらくお待ちください。