イヴちゃんさえ生きてくれたらいい   作:イヴちゃん凶愛者

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お久しぶりです。
久しぶりに小説書いたのでぐだってます。
結局人間が生きる理由って人それぞれなのです。


17話 星杯から零れ落ちた赤く温い液体

『夢を見る事は良い事だと私は思う、でもね。君は夢に引っ張られすぎなんだよ。』

イヴちゃんの言葉は何処から聞こえてるのか、まだわからない。

『人間に必要な物って何だと思う?』

僕は考えるが答えは出ない。

「それはね、前を向く力だよ。遡亜(そあ)、君は夢ばっかり見ているから。夢は起きなきゃ夢とは言わない。」

 


 

「俺はお前と違って本気だ。俺は俺自身を素材にし、宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルスをエクシーズ召喚する。ディンギルスの効果、星遺物ー『星冠』を墓地に送ってもらおうか。」

 

「ただでは転ばない、星遺物ー『星冠』の効果発動する。このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。」

 

ロンギルスの効果発動時に使ってたらこんな事ならないのに、アウラム君も動揺しているという事かな。

 

「ディンギルスの効果、効果で破壊される時エクシーズ素材となった俺を墓地に送る事で破壊はされない。」

 

 

「もうやめてよ、ニンギルス兄さん。アウラム君。イヴちゃんの為にもこの戦争はしないで。」

息を切らしながら僕は何とか2人の間に立った。

 

「お前が悪いのだろう?」

とニンギルス兄さんは持っていた槍を僕に向ける。

 

「僕は悪くない、全ての元凶を倒さない限り彼女(イヴちゃん)はもう戻ってこない。」

 

『あーあ、責任逃れか。別にリースが全て悪いわけじゃないのにね。まぁ、決められた災厄を起こしたのは彼女リースの仕業であるし彼女の意思がなかろうとあるかろうと結果には変わりはない。』

イヴちゃんは少し溜息まじりの声を出した。そして気づいたのはイヴちゃんの声は僕にだけ聞こえているという事だった。

 

 

 

 

黙れ

ニンギルス兄さんの声が僕の耳を貫く。僕は本当は此処にいてはいけない。

見ることのなかった現実が個々にはある。

 

 

僕は何かを言おうとした、だけどその前に自分の身体は制御できない事を知る。

自らの腹部をディヴェルのかぎ爪が貫いていた。

痛い、苦しい。声は出せず身体がとても冷たくなってきた。死ぬとはこういう事なのかという考えすら頭に浮かんできている。

『死ぬって本当に辛い事かな、私の感じた痛み感じてくれたかな。もっと感じてほしいな。君が私を見るたびに思い出して、欲しい。』

 

言っている意味が分からない。僕が今ずっとイヴちゃんだと思っていたのは違ったのか。

 

 

『復讐と愛情は重ね合わせ、それを教えたのは君でしょ。』

心臓の音が耳に響く。

ディヴェルのかぎ爪が貫いて身体は痛みを感じるが一向に僕の意識が消える事はない。

 

「いるんでしょ、イヴちゃん。君の真実を僕に教えて。」

僕は見えない物に触れる。すると、デッキは光を宿した。

 

『君が誰でもない限り私は愛情を持ち続ける。君の覚悟を確かに感じたよ。』

イヴちゃんの声が少し音程を取り戻す。ディヴェルに貫かれた身体は元通りになっている。

 

 

「デュエルだ。僕は君たちの戦いを止めるため神にでもなろう。」

 

「「「『デュエル。」」」』

 

「僕の先行、僕は竜の霊廟を発動、デッキからフェアリー・ドラゴンを墓地に送る。この効果で墓地へ送られたモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった時、

さらに僕はデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。」

 

「星杯じゃないの!?」

 

「貴方たちが勝手に出ていったからじゃない。僕はデッキから亡龍の戦慄-デストルドーを落とす。」

 

何も僕は聞こえなくて良い。あの子がくれた生命はあの子の為に使うと僕は決めたんだ。

 

「僕は守護竜ガルミデスを手札から呼び出す。」

このデッキは泡沫。今しか力を発揮できない。

 

「僕はドラゴネットを召喚、効果によりデジトロンをデッキから呼び出す。」

今此処にはイヴ ちゃんの幻だけしか見えない。僕が再び2人の手を取ればイヴちゃんを再び呼び出せる。

「僕はさらに墓地にいる亡龍の戦慄-デストルドーの効果、自分の寿命(ライフ)を生贄にして呼び出す。」

ライター

LP2000

「僕はフィールドの全てのモンスターでリンク召喚、現れろ僕の新たな力、召命の神弓-アポロウーサ。僕は月鏡の盾を装備してターンエンドだ。」

イヴ ちゃんは何故僕を縛っていたのだろうか。何故星遺物と関わる者と勝負する時はデッキもエクストラも固定にしなければならなかったにだろうか。

それは星遺物と僕が繋がりがあるから。それはイヴちゃんだけを見る為だったから

僕にとってはそれは都合が良い考えかもしれない。

 

 

 

 

「誰にも邪魔はさせない、その為に僕は自分を蜷帙r谿コ縺励◆」

僕が今何を言ったのだろうか、無意識に出た言葉が脳を支配した。

「さぁ、君達の番だよ。」

 

「俺のターン。」

そう言ってカードをドローしたのはニンギルス兄さんだった。

「俺はスクラップ・リサイクラーを召喚、効果によりデッキからオルフェゴール・ディヴェルを落とす。」

僕の身体を先程貫いたモンスターだ。

「ディヴェルの効果、デッキからオルフェゴール・スケルツォンを呼び出す。」

 

「アポロウーサの効果でその効果は無効だよ。」

アポロウーサ

3200→2400

 

「く、なら手札を2枚伏せてターン終了だ。」

ごめんね、貴方達を敵に回してでも僕は運命を変えるって誓ったんだ。

貴方達に憎まれてもいい、イヴちゃんの為に僕は行動するんだ。

 

「俺のターン、ドロー。俺は神樹のパラディオンを召喚、リンク召喚だ。神樹のパラディオンとスクラップ・リサイクラーにより現れろ

レグレクス・パラディオン。」

先程出た獅子のパラディオンか。鳴呼、何処か懐かしく切ない。

 

「俺はアプロウーサをリリースし、粘糸怪獣クモグスを呼び出す。」

こんな簡単にアプロウーサが突破されるなんて、そしてリンク先か。

「レグレクス・パラディオンの効果、デッキからパラディオンとなのついた魔法・罠カード1枚を手札に加える事が可能。俺はテスタメント・パラディオンを加える。」

 

あのカードはなんだっけ、効果もイラストも読めない。

「俺はレグレクス・パラディオンの2つ目のリンク先に魔境のパラディオンを特殊召喚。現れろ、俺達を導く未来回路。リンク召喚、リンク3アークロード・パラディオン。」

 

俺たちはきっと自身とニンギルス兄さんを指してるのだろう。

本当は僕はいてはいけない存在とすら考えてしまう。

気が付くとクモグスがアークロード・パラディオンの前にいることに気が付いた。

「覚悟はできてるか、遡亜(そあ)。俺は既に出来ている。バトルだ、アークロード・パラディオンで攻撃」

 

遡亜(そあ)

LP2000

 

このダメージを受けた時僕の目に白っぽい物が見える。目が悪いわけではないから、これはきっと涙なのだろう。

 


僕はこのデュエルを何のためにしているのかを考えていた。

僕は戦いたくない。

でも僕が僕であるという理由のために立ち向かっている。

 

 

 

 

 

 

ねぇ、イヴちゃん。大好きだよ、僕は君のため生きていいかな。

 

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