イヴちゃんさえ生きてくれたらいい 作:イヴちゃん凶愛者
投稿しようと思ってたら1年たちました、ごめんなさい。
久しぶりに書いたのとバイトが忙しかったのです。
感想などくれるとモチベに繋がるので
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夢幻崩界イヴリース、そのカードはイヴちゃんが闇落ちした時を現したカード。
彼がイヴちゃんを作って僕に会わしてくれたのか?
「このカードは君が本来持つべきだったカードだ。君はイヴを失って星遺物との関わりをなくした。守護竜も本来はあるべき姿ではない。」
「貴方は何が言いたい。」
「イヴは出会うべくして君と出会ったという事だ、真実を知る事は時に悲劇を齎す。」
彼はカードを手裏剣のように僕に投げてきた。落とさないように僕が受け取ると笑顔を見せて言葉をつづける。
「サイバース族を送ったのは私達だ。君に頼みがある、ハノイの騎士を倒してほしい。」
彼は、いや彼らはからからと笑う。
「僕にどうして協力してくれるの、先ほどの質問もスルーされたけれども。」
「君に期待してるからさ。」
ハノイの騎士、遊作さんも追っていた。
「どうして君たちはハノイの騎士を追っているの?」
「当たり前じゃないか、我々を排除する存在だからさ。利害は一致しているはずだ。」
僕は考え込んでいた。彼らの力さえあれば簡単にハノイの騎士を倒す事は可能なはずだと。それなのに僕にハノイの騎士と戦わせる。
「まぁ、私は君を唯一友人だと思っているよ。全てを話しても君は私を否定しなかったからな。」
何も僕は覚えていない事を説明する。
「それを僕は覚えていないんだ、サイバース族をくれただけで僕が感謝するはずがない。」
僕はもっと感謝していたはずだ。彼らが僕にしてくれた最高の思い出。
こんなに思い出したいのにどうしても思い出せない。
「思い出せないなら無理に思い出す必要はない。」
僕は結局何も教えてもらえない。もう生きている価値なんてないのかもしれない。
「君を余計な事に巻き込みたくないのだ。君という人に出会えて本当によかった、生まれながら破滅の運命を知っていたら狂うに決まっている。破滅のきっかけは些細な事に過ぎないのだ。」
「破滅の運命って何。」
「言い過ぎたか。私が人間といたら人類は滅びるという事だ、より良い世界を作るために行動してたが事実は事実だ。」
「なんだか小説を読んでそこに自分の事が載っているみたいだね。」
僕は笑う。彼は少し寂しげな表情を浮かべて言葉を続ける。
「同じようなものさ。その先がどのような物かは不明確だ。だが結末は変わらない。」
彼は僕と話しながらもカーソルで何かを動かし続けた。
「もし君が私の手伝いをしてくれるというなら相手になってくれないか?」
「貴方と決闘を?」
「いや私ではない。試作のAIとだ。まだ調整中なので動作は保証できないがな。」
僕は断る。決闘があまり好きじゃないのだ。
目の前の彼より真実を探している人を優先したい。
「ハノイの騎士に対抗するにはそれなりの覚悟が必要だ。どうせ君も力不足だと思っていたのだろう?」
彼は僕の顔色を窺ってくる。
「いつか君がすべてを思い出したら私はすべてを話そう。」
貴方が探し人なんでしょって言いたかったけど確証はない。
AIと名乗った彼と姿は似ているが考えは全く違う。
目の前の彼はもっと先の事を考えているようだ。
「今話してよ、僕はイヴちゃんと出会う前の記憶が全くないんだ。どうしてみんな何も僕に説明する前にいなくなってしまうの。僕が悪いなら僕を殺して。」
僕が死んだところで何も解決はしないだろう、けど罪の意識に囚われてしまう。
「つまらない事を考えるのはよせ。」
僕の考えを誰も理解してくれないんだ。彼は苛立ちを隠しつつも言葉を続ける。
「君が死んだところで罪が消えるとは限らない、いやそもそも君は罪に苛まれているようだがそれは違う。」
僕が自分を嫌悪している事に気がついてる。
だけど、それは貴方だって決められた
彼は押し黙ってしまう、まるで何もかも言ってはいけないかのように。
「私は私を作ってくれた人を憎いと感じた。作って滅ぼす、なんとも自分勝手だろう。それなら最初から作らなければこんな感情を考えずに済むのだと。でもな、こうして感情があるという事は少しは我々に期待をしてくれてたのだと思う事にした。私は
僕の目から何かがあふれて出る。
「誰も君の行いを責めたりしない。君はイヴの神様だろ、しっかりしろよ。」
彼はどうしてか笑顔だ。彼女の願いを叶えられなかったから神様なんかじゃない。
「意味がわかんないよ。僕は誰かの為に生きたかった、誰かを助けてあげたかった。こんな命を人のために役に立たないと思っていた。」
「それはお前の本心か?」
「そうだよ。だから貴方も…。」
本当はそうは思ってなくて目標がないから依存先を作り日々に怯えていた。いつかバレるかもしれない、いつかは嫌われて何処かへ行ってしまうかもしれない。何気ない日常が楽しかったんだ、イヴちゃんと入れて本当に良かったと思ってる。
僕が言葉を言おうとした時、空間が裂ける音が聞こえた。音の方へと目を向けると裂けた穴は少しずつ大きくなっていく。
「気が変わった。遡亜、君は帰る場所を間違えたんだ。もう帰らなくていい、辛い現実なんて見る必要ない。」
彼は指をパチリと鳴らす。僕は何もいえずにいると彼は不気味な笑みを浮かべた。
「今、君の自宅にあった電子機器全てをクラックした。君の衣住は補償しよう。ハノイの戦いが終わり我々が勝てば解放してあげる。必要最低限の栄養さえあれば人間は生きられるだろう。」
「貴方は人間じゃないの?」
「人間に見えるか?私は人類を導く者、そうだな新人類イグニスと名乗ろうか。」
ハノイの騎士は目の前の生命体を狙っていた。
目の前の生命体はハノイの騎士を滅ぼそうとしていた。
僕はどっちの味方をすればいいの?イヴちゃんに相談したいけど、此処にはいない。
自らの意志で考えを決めなければならない。
「ハノイの騎士がネットワークを掌握すれば文明の利器は全て破壊され、もう2度とイヴに会える事はなくなるぞ。」
イヴちゃんだけでもネットワークから切り離す事ができたなら破壊されるのは別に良い、だけどその方法がわからない以上はそれを何としても避けなければならない。
「イヴちゃんに逢えなくなるのは困ります、というか彼女とまた会えるの?」
「勿論だとも、その為に君をわざわざ呼んだ。」
僕が彼の言葉を待っていると空間が人が1人入れる分開いて1人の青年がこの世界に降り立った。
「早速お出ましのようだ、君なりのおもてなしをするといい。」
「やっと見つけたぞ、ライトニング。此処であったが100年目。決着をつけようか。」
裂け目から出てきた人はこちらを見ずに言い放つ。
「嫌残念だが君の相手はそこにいる人間だ。君が勝つのは理論上有り得ないがな。」
「え、僕。」
ライトニングと呼ばれた探し人さんはこちらをちらりと見た。
「大丈夫。君なら勝てるさ、少しづつでいい。君の本当の実力を見せてくれたらいい。」
彼は僕を励ましてくれた。
ならば期待に応えなければならない。
僕はデュエルディスクを構えると彼もこちらを見て構えた。
この勝負は絶対に勝たなければ一生イヴちゃんに会えない。
ただそれだけを考えていた。