イヴちゃんさえ生きてくれたらいい   作:イヴちゃん凶愛者

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遅くなってすみません。
これからも応援よろしくお願いします。感想などくれると嬉しいです


25話 encrypt story

「「デュエル。」」

 

「先行は私だ。」

デュエルは基本AIによって先行後攻と決まる。例え生死をかけたデュエルであったとしても。

「クイック・リボルヴを発動、デッキからヴァレット・ヴァレット・トレーサーを特殊召喚。そしてそのまま効果発動。」

僕が何もしないということは止める手段がないと気が付いてるのかな。

「トレーサー自身を破壊し、デッキからシルバーヴァレット・ドラゴンを特殊召喚。そしてシェルヴァレット1体でリンク召喚。現れろ、ストライカー・ドラゴン。」

 

(彼は全力で君を殺しにかかってる。怯えるな、前を向いて冷静になれ。)

彼の優しい言葉が僕に送られてくる。僕も彼の期待に応えなければいけない。

 

「ストライカー・ドラゴンの効果、デッキからリボルブート・セクターを手札に加える。そして墓地にいるシェルヴァレットを除外し、輝白竜ワイバースターを特殊召喚する。」

僕は何故か違和感を感じてしまう。どこに違和感があるのかそれすらわからないけど何かが引っかかるのだ。

 

「ふん、怖気づいたか。貴様を完膚なきまでつぶす。ワイバースターとストライカー・ドラゴンでリンク召喚。現れろ、リンク2ソーンヴァレル・ドラゴン。」

 

 

「怖気づいてなんかいません。」

 

「口だけは達者だな。墓地に送られたワイバースターの効果によりデッキから暗黒竜 コラプサーペントを手札に加える。そして、そのままワイバースターを除外して特殊召喚。」

 

まだ大丈夫だ。まだ勝てる手段はあるはずだ。

 

「私はリボルブート・セクターを発動し、そのまま効果発動。手札からヴァレット2体を呼び出す。現れろ。ヴァレット・トレーサー、シルバーヴァレット・ドラゴン。」

手札に2枚目がいたのか。

 

「貴様に冥土の土産を見せてやろう。ヴァレット・トレーサーとシルバーヴァレットでチューニング。現れろ、混沌魔龍カオス・ルーラー。」

シンクロ召喚も使ってくるのか。今墓地を確認したらトレーサーがチューナーなんだね。

 

「カオス・ルーラーの効果、デッキから5枚確認して光属性と闇属性を1枚づつ手札に加える。」

夢幻泡影

墓穴の指名者

マグナヴァレット・ドラゴン

魔法の筒

聖なるバリアミラーフォース

 

「マグナヴァレット・ドラゴンを手札に加える。」

彼が他に捲ったカードを見るに全力で僕を潰しにきている。

 

「そして、ワイバースターを除外してコブラサーペントを特殊召喚。マグナヴァレット・ドラゴンを通常召喚。」

 

リンク4が来るのか。

 

「俺はリンク2のソーンヴァレル、コブラサーペント、マグナヴァレットでリンク召喚。現れろ、創造主を滅ぼす爆弾の龍。リンク4トポロジック・ボマー・ドラゴン。」

 

攻撃力3000、そしてサイバース族。どうして、彼がサイバース族を使うのか。彼もまたあの人みたいにサイバース族を誰かから貰っているのかな。

 

(私はあげてないぞ、遡亜。データストームからあいつのデータが抜き取られていた。大方ハッキングでもしたんだろう。)

 

「ふん、浅はかな考えだな。カードを1枚セットして私はこれでターンエンドだ。さぁ、かかってくるがいい。」

 

攻撃力3000の大型モンスターが2体、突破できるかは僕にかかっている。

 

「ドロー。」

僕は望んだカードを引けた。

 

「天威龍ーアシュナを特殊召喚。天威龍は効果モンスターが存在しない場合に手札から特殊召喚できるモンスターたちだ。」

 

「ふん、解説はいらん。」

 

「僕はアシュナ1体でリンク召喚。リンク1天威の拳僧。墓地のアシュナを除外して、デッキから天威龍-ヴィシュダを加える。そして、ヴィシュダをそのまま特殊召喚。」

 

「続けるがいい、無駄な足搔きだがな。」

 

「そんな事はない。ヴィシュダと拳僧でリンク召喚。現れろ、リンク2天威の龍仙女。手札のシュターナを墓地に送って、ヴィジュダを蘇生させる。 そしてヴィジュダと龍仙女でリンク召喚。現れろ、天威の鬼神。」

 

鬼神は攻撃力3000だ、自爆特攻させなくても方法はある。

 

「墓地からヴィジュダを除外してトポロジックをバウンスするよ。」

僕は無理な戦闘は嫌いだった。

戦う事もしなくて和解できたならどんなに良かったかと思った。

けれど人間は戦う生き物だ、だから僕も戦う武器(カード)を持った。

 

「ふん、良い気になるなよ。」

 

「そんなつもりはありません。アーダラを召喚してそのままリンク召喚、現れろ天威の拳僧。アーダラを除外してヴィシュダを再び手札に加える。」

 

(このターンで決めるがいい、君がなすべき事をするんだ。)

 

わかっています、貴方に言われなくてもね。全てを思い出したら僕はあなたの為に人類の敵にでもなってみせる。

 

「ヴィシュダを攻撃表示で特殊召喚。バトル、鬼神でカオスルーラーを攻撃。」

攻撃力は同じなので両方破壊される。

 

 

 

このターンで終わらせる事はできなかった。けれどまだライフは残っている。

「ヴィシュダでダイレクトアタック。」

 

「ライフは1さえあれば問題ない。」

リボルバー

LP2500

 

「僕はカードを2枚伏せてターンエンドです。」

 

 

「ふん、君は此処までのようだ。リボルブート・セクターを発動、墓地からシルバーヴァレット、ヴァレット・トレーサーを蘇生させる。トレーサーの効果、セクターを破壊しデッキからアネスヴァレット・ドラゴンを特殊召喚。」

伏せカードは発動できない、召喚反応ではないと気づかれている。

 

「コブラサーペントを除外し、ワイバースターを特殊召喚する。」

 

「モンスターが4体、来るのか。」

 

 

「驚くのはまだ早い、死者蘇生を発動し、ソーンヴァレルを蘇生。私はシルバーヴァレット、ソーンヴァレル、アネスヴァレットでリンク召喚。現れろ、ヴァレルソード・ドラゴン。」

 

 

「さらに私はワイバースターとトレーサーでシンクロ召喚、現れろヴァレルロード・S・ドラゴン。」

 

「あのカードはどこかで見た。」

 

「ヴァレルロード・S・ドラゴンの効果、ソーンヴァレルを装備する。そしてその攻撃力の半分上がる。」

攻撃力3500と攻撃力3000か。

 

「おどろくのはまだ早い。ワイバースターとコブラサーペントを除外し、墓地からカオスルーラーを呼び出す。」

これ僕の負けなのか。

 

(諦めるな、まだ君は勝つ方法がある。)

 

「カオスルーラーで拳僧を攻撃。」

遡亜

LP2000

 

「シュターナの効果。」

 

「サベージの効果によりその効果を無効にする。」

この勝負が負けたらあの世でイヴちゃんに会えるのかな。

彼女と一緒のあの世に行けるかはわからないけど。

 

(生きて会おうよ、貴方が私達の事思い出すまでは死ぬ事は許さないから。)

 

「バトル続行だ、ヴァレルロードでヴィジュダを攻撃。」

 

「ならば伏せカード、強制終了を発動して、伏せていたブレイクスルー・スキルを墓地に送る。」

 

 

「ふん、その場しのぎか?」

 

「そんはずはないよ、バトルフェイズを終了させる。」

 

「ならばメイン2、このカードを出すのはお前が初めてだ。墓地にいるヴァレルコード・ドラゴンの効果、ヴァレルソードを除外してエクストラデッキから現れろトポロジック・ゼロヴォロス。」

 

この時に僕は少しづつだけどこの世界は壊れてしまってる事に気が付き始めた。僕はいてはいけない存在、この場所にいるべきではないのだ。誰も僕の事を知らない世界が本当の世界だ。

ゼロヴォロスはリンク先に特殊召喚された時、全てを除外する。そしてそのリンク先はEXモンスターゾーン、つまり僕がエクストラデッキから特殊召喚した時にすべてが終わる。

 

「どうした、だんまりか?」

 

「違います。貴方には関係ありません。」

 

「私はこれでターンを終了する。」

 

「僕のターン、ドローです。僕はブレイクスルー・スキルを発動。対象はゼロヴォロス。」

 

「ふん、忘れたのか?ヴァレルロード・S・ドラゴンの効果、その効果を無効にする。」

 

「それを待っていたのさ。僕はヴィシュダでリンク召喚、現れろ天威の拳僧。」

 

「この瞬間ゼロヴォロスの効果、全てを除外する。」

 

「罠にかかったのは貴方の方だ、手札から天幻の龍輪を発動。対象は拳僧だ。貴方のモンスターだけ消えてしまえ。」

本当は龍輪は特殊召喚もできるが必要はない。

今必要なのは終わらせる力のあるカード、深淵の相剣龍を手札に加える。

 

「僕に過剰な力はいらない。神様になれる為の力、イヴちゃんを守るための力それだけあればいい。イヴちゃんさえ生きてくれたらいいから、笑顔を見せてくれたら僕は死んだって構わない。」

 

いつか僕を貴方は見捨てるかもしれない、僕はそれでもいい。

あの子が笑ってくれたらそれだけで良かった。あの子がいた世界をあの子がいる世界に再び変える為に僕は目の前の障害を排除する。

 

「君は愛してるんだな、自らの行動原理を。」

リボルバーが僕に話しかける。

「貴方にそれは言われたくない。僕はカードが効果で除外された事によって手札から深淵の相剣龍を特殊召喚する。」

 

「バトルだ、深淵の相剣龍でダイレクトアタック。」

リボルバー

LP0

(後は私に任せろ。君は目を伏せておけ。)

 

今から何が起きるのかわからなかったから手の指と指の隙間でどうなったのかを確認しようとした。

 

(目を伏せろって言ってんだ、これが最後の忠告だ。)

彼にばれているようなので仕方がなく目を違う場所に向けた。

 

(そう、それでいい。君は勝者だ、何も君は考えなくていい。もう大丈夫だ、こちらを向いてもいい。)

目を彼の方に向けると彼の姿はいなくなっていた。

 

(彼が2度と我々に牙を剥かないように牙を抜いた。これにより私達はより一歩計画を進めることができた。)

彼はそう言ったけど、デュエル前と違ってところどころノイズが走った

 

(彼は負ける事を想定していたのか?否、彼は勝つ気でいた。人間は時々訳のわからない行動をするよな、遡亜(そあ)。)

 

 

 

 

 

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