イヴちゃんさえ生きてくれたらいい   作:イヴちゃん凶愛者

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お久しぶりです 中途半端に終えてしまいました
少しずつ情報が明らかになっていきます
世界は遡亜がいることでどんなふうに変わっていくのかそれをお楽しみください
30話まで書けた事を嬉しく思います、これも全部みなさまが読んでくださる故です
ありがとうございます



30話 人の痛みがわからない僕達

サイバース世界は酷い有様だ、大地に流れていた滝の水は既に乾いている。

「ライトニングさん、此処までしなくてもいいじゃない。」

ライトニングさんやイグニスさん達はもう此処にはいない。人と戦う準備を始めてしまってるだろう。

 

「このまま、此処にいても時間を無駄に過ごだけだ。ハノイの塔が壊れたらAIさんはこちらに来るだろう、そしてこの場所のことを遊作に言う。

どれぐらい考えていたのだろうか、歩きながらと考え事は時間を忘れ去せる。

そうでなければ独り言でも言わないと僕は発狂する。

 

 

 

「およよ、単身で会うのは久しぶりだな。」

AIさんの声が聞こえてきた。このまま何も言わないでいたら僕がサイバース世界を滅ぼしたと勘違いされてしまう。彼はまだ真実を知らない、僕がこの場所にいるはずのないのだから。けれど、どうして貴方は普通に話してくれるの?

 

「黙っていても仕方がねぇ。俺はお前がサイバース世界を滅ぼしたなんて考えてねぇよ。ハノイの騎士と同じくの人達かな。」

 

「ねぇ、僕の事遊作に話したの。夢物語は貴方達だから話したのに。」

無意識のうちに出る言葉は自分勝手な言葉で嫌になる。そして君はまた嘘をつく、疑っているのにそれを声に出したりしない。

 

「全ては話してないよ、AIちゃんは口が硬いですから。」

大方黙っとけとか言われて話す機会がなかっただけだろう。話したところで僕の意思は変わりはしない。寧ろ、それの方が都合が良いのかもしれない。

 

「僕は貴方達と戦う事になるかもしれない。人としてではなく、人ではないものとして。」

こう言っておけば君達は僕の事嫌いになってくれるかな、そうだと嬉しいな。

「どう言う意味だよ。」

 

「いずれわかるよ、僕は貴方達を救う事を優先する。人間としての生命を散ってでもね。」

イヴちゃんや君達がいないなら死んだって構わない。

僕を認めてくれた大切なイグニスさんの命に勝るものはない。永遠の命なんて存在しない、人工知能だって日々進化していく。

 

いつのまにか目的と手段が変わっていく事に気がついた時にはもう遅い、取り返しがつかなくなる前に僕は行動する。

 

「当たり前だと思っている事は案外当たり前じゃないのかもしれないよ。この世界に両親はいない、いたという痕跡すらない。自分が生まれたルーツを知りたいと思っても今の僕ではどうする事もできない。」

リンクセンス、それはイグニスさん達がもし何かあった時に連絡できるようにしてくれた感覚。寝ている間に大方ICチップを脳に入れたのだろう。

 

「遊作君は彼は君を必要としているよ、誰かに必要とされるという事は自分を大切にする事に繋がるから。」

イヴちゃん、貴方は僕を必要としてくれてたんだね。わかっていた、けれどそれよりは自分を大切にしてほしい。僕がそう言う物語を作ったとしても運命は自分で切り開いて欲しい。これ以上僕に入れ込まないで、君達を失った時の悲しみを増やさないで。

 

「帰るべき場所があるなら今のうちに帰るといい、僕はいるべき場所を失ったから。」

これ以上言葉を続けたら君を傷つけてしまうから。僕には何もなかった、結局一人ぼっちだったそれだけだ。

僕だけが傷つけばいい、僕だけがいなくなればいい。

 

「いるべき場所は自分で作るのが人間じゃないのか、俺はライトニングと会話した内容を知らない。だが、君がいずれ遊作の手伝いをしてくれると信じてるよ。」

AIさんは一部のデータを収集すると何処かに消え去った。僕は何のために此処に来たのか、それがわからなくなり始める。僕はAIさんにお礼を言いにきたはずなのにそれを言えてない。

「もしも、君達が人類と決別する時はきっと傍にいるよ。世界に嫌われる勇気はもうできたから。」

その言葉はAIさんの耳には入らないだろうがそれでいい、誰にも理解されたくないから。

 

「どうして先程のデュエルでイヴちゃんの声が聞こえたのだろう、どうしてリースさんはイヴちゃんのカードを持っていたんだろう。」

これ以上君達の事信じたくない、信じたら君達の事を好きになってしまうから嫌われたくないと思ってしまうから考えないようにする。

全てわからないことだらけだった、何処かへ行けば答えがわかると思っていただけだった。

 

 

結局は僕自身がこれからの目的を答えとして出さなければならないのだろう。

 

「今ここで君が出す答えなんて誰も求めていない。」

イヴちゃんの声が聞こえてくる。ならどうすればいいのと考えると言葉は紡がれる。

 

「君が今すべきなのは此処で何が起きたかを覚えておく事。それとも君はまた現実を捨てるのかな、私はそれでも貴方が決めた決断を止めない。」

 

耳元で確かにそう聞こえた、けれどイヴちゃんの面影なんてどこにもない。ICチップはここでは意味ないはずなのに。

 

「私がいなくても君はできるでしょ、君は1人じゃないんだよ。私がいなくても小説を書けたじゃない。」

 

僕は一体今何を考えているんだ、ICチップなんて考える必要がないのに。まるで考えが追加されたかのように溢れてくる。

僕もイヴちゃんと同じで作られた存在なのか、いや違う生身があった。

 

「(早く神様にならなくちゃいけないのに、つまらない考えを捨てなくてはなれないのに。)」

イヴちゃんの声と僕の考えが一致する。僕にとって神様は何かはわからない、けれど縋るものにならなければならない気がしたのだった。

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