イヴちゃんさえ生きてくれたらいい 作:イヴちゃん凶愛者
少しづつ再開していきます。
おき16
UA4510
聖杯に望みし者は祈りを捧げ、星杯を望みし者はその身を滅ぼす
ブルーエンジェルさんが倒れたって聞いたのは彼女と勝負してから随分と経過していた。
助けようと思ったが今の僕では力不足だとイヴちゃんは言い続けていた。
「もし本当に助けたいのなら、君本来のデッキを使って私を倒す。」
「どうして君とデュエルしなきゃならないのさ。」
「君が覚悟を決める為さ。君からは覚悟が見えないの。」
「覚悟ならあるよ。君の為なら死んだっていい。」
「それは覚悟ではなく単なる自己犠牲だよ。それに私のためではなくブルーエンジェルさんの為でしょ。」
「おい、俺とデュエルしろ。」
「何事!?」
振り向くといつの間にか青年がいた。逃げようかと思ったが、何処までもついてきそうで怖かった。
「俺の名前は戒途、SOLの用心棒をしている。星杯使いはお前か?」
「そうだけど。」
「ちっ、スピードデュエルだ。かかってこい。」
僕はイヴちゃんを置いてスピードボードに乗った。
このデュエルはとても危険でイヴちゃんを巻き込みたくなかったから。
「「デュエル。」」
「全力でかかってこい。」
「なんか怪しい、ほどほどね。」
「うん。」
「僕は星杯に選ばれし者を召喚、1体でリンク召喚。現れて、リンク1星杯竜イムドゥーク。そして、イムドゥークに効果で通常召喚がもう一度行える。星杯の妖精リースを通常召喚。効果で星遺物ー『星杯』を手札に加える。僕はカードを1枚伏せて、2体で星杯戦士アウラムをリンク召喚。ターンエンドです。」
「俺のターン、ドロー。俺は破械童子アルハを通常召喚。」
鎖に縛られた者が姿を見せる。
「更に俺は破械童子ラキアを破壊し、手札から破械童子アルハを特殊召喚。フィールドのこのカードが戦闘または
「破械童子ラキア」以外のカードの効果で破壊された場合に発動できる。
手札・デッキから「破械童子ラキア」以外の「破械」モンスター1体を特殊召喚する。」
「顕れろ、我が恨みの結晶。破壊神の禍霊。」
「なんか物凄く恐ろしいものがでてきたよ。」
イヴちゃんの顔は青ざめていた。
「顕れろ、我が恨みを受け入れろ。破壊神の禍霊と星杯剣士アウラムでリンク召喚。リンク3破壊神アルバ。」
「相手モンスターを素材としてリンク召喚、ふざけてる。」
「ふざけてるのもそちらもだろ?データバンクに存在しないデッキを使うのは。」
「どういう事、星杯デッキはデータバンクにないの?」
「ああ、だから苛つく。俺は破壊神アルバと破壊童子アルハでリンク召喚。恨め、刻め、我が怨念よ。
今怒りを解き放ち 我が手に宿れ、リンク召喚。 リンク4 破械雙王神ライゴウ。」
「リンク4。」
「これが俺の力だ、バトル。ライゴウで貴様にダイレクトアタック。」
「くっ、いっきにもって行かれた。」
ライター
ライフ1000
「スキル発動、破械の葬造。このターンに自分のモンスターが破壊されてる時2度目の攻撃が可能となる。そして、ターン終了時に攻撃を行ったモンスターを破壊する。」
「このターンで勝負決める気か、そんな事はさせない。伏せカード 星遺物の導き。星杯に選ばれし者、そして星杯竜イムドゥークをライゴウのリンク先に特殊召喚します。」
「ちっ、なら選ばれし者を攻撃だ・・・。」
「守備表示なのでダメージは受けない。」
「ターン終了時、スキルの効果でライゴウを破壊する。そして、ライゴウが破壊された時に手札からこのカードを特殊召喚できる。世界を怨みし封印された術師よ、今封印を解き末世に混沌たる終焉をもたらせ、
「陰陽師?カッコいい。」
「今そんな事言ってる場合なの?」
「そうでした。」
イムドゥークで除去しようと思っていたがリンク先から外されていたので破壊はできない。
「僕のターン、ドロー。星杯竜イムドゥークをリリースし、星杯の妖精リースを手札に戻す。そして、イムドゥークの効果発動。墓地に送られたので手札の妖精リースを特殊召喚。」
「星杯の妖精リースの効果発動、墓地に送られたのでデッキから星杯に誘われし者を手札に加えます。」
「誘われし者を通常召喚、誘われし者とリースでリンク召喚。現れろ星杯剣士アウラム。」
「やはり貴様もサイバース使いか、成敗してくれるわ。」
「さっきもこのカード出したんだけど・・。」
「きっと彼は鈍感なんだろうね。」
「誰が鈍感だ。俺に勝てるやつなんてこの世に存在しない。」
「「それはどうかな」って。」
「何だと?」
「手札から星遺物を継ぐものを発動、蘇って星杯竜イムドゥーク。」
僕はニンギルス兄さんを出そうとしたその時だった。
「これで俺の出番は果たした。」
振り向くとイヴちゃんはいない、そこにいるのはセキュリティドローンだった。
「警告を無視したのでそれなりの報いを受けてもらいます。」
セキュリティドローンから放たれた光に僕は拘束された。
「イヴちゃんはどこへやった。」
「私に答える権利はありません。」
ドローンから言葉が返される。
気がつくと真っ暗な部屋にいた。
何も音が聞こえない。
此処にくるのは初めてだったから逃げないといけない気がした。
そして誰も此処にはいない。
「貴方は誰?私の知ってる人?」
少女の声が聞こえた、イヴちゃんとは違った感じのしゃべり方だった。
僕は沈黙をした。
「私の質問に答えて、ください。」
「貴方の姿が見えないから知ってるかも言えないんだけど。」
すると徐々に視界は明るくなってきた。
「何度も死んで生き返って、私は今此処にいる。」
自分の運命を受け入れる決意をした。
でも、こればかりはどんな運命だろうと変える事、方法はなかった。
「私を殺して、遡亜。そして、真実を思い出して。」
私は寂しくそう言う。
私は不意に思う、本当は全てを覚えていて悲しい結末をしないでくれてるのかとも思ったりする。
でも、遡亜は何も覚えてないのだろう。
私は寂しく思った。
「ねぇ、始まりの日はいつだったのだろう。」
イヴちゃんは誰かに聞こえるように言葉を続けた。
次回
もう一度君に言いたくて
です。