そして主人公の名前っている? ちなみに今回はめっちゃ苦しい感じになったけど出さないようにした。
「一応ここには引っ越してきた身ですし? ご近所付き合いということでお隣に菓子折りでも持っていきます?」
「そうだね、確かにそういうのは大事だね」
なんだか主婦的発想な気もするけど、そういったことをしてくれる母がいないというのなら私がやるしかないんだと思う。コミュ障な私にできるのかはわからない。というか悪印象を持たれて終わりな確率の方が高い気もするから不安だ。
一部しか分かってないのに結構大きいことがわかる敷地の隣は、どんな人が住んでいるのだろう。
「正直すんごく気に食わないのですけど、念のためにあのBBめの入ったスマートフォンを持っていった方がよろしいかと。私も現代の服に着替えてまいりますので、マスターもご準備を方をよろしくお願いしまぁす!」
「んじゃあ、オレは霊体化して見てるからそこんとこよろしくお願いしますよ、マスター」
アンリマユはそう言って消えた。霊体化っていうのは確か見えなくなる状態のことだよね。耳と尻尾と服を現代に合わせればなんとかなる玉藻ちゃんと違ってアンリマユは刺青入ってるしね。いやでも消せないのかなアレ。
そう思ったけど、本人がどうしようとかしてないから気にしなくていいのかな。
「全く、あんの黒男、マスターの着替えを見るつもりかってんですか! マスター、私がしっかり止めておきますのでご安心ください」
「うん……そんな面白いもんじゃないけどね」
玉藻ちゃんは考えすぎだ。私の着替えになんて価値はないというのに。
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『ひどいですよー! このBBちゃんをこんなにも放っておくなんてー!!』
「ごめんごめん」
着替えが終わってスマートフォンを見ると放っておかれたことでBBちゃんはご立腹だった。というか普通に出てくればいいのに。
『もー、センパイったらー。このスマートフォン、ほとんどBBちゃんの力で動いてるのにー』
「ん? ……今、とんでもないこと言わなかった?」
『はい、このスマートフォンは機能的にも通常のものより優れていますが、その分壊れやすいので随時私がチェックして直しているのです。後、充電もいりませんのでいくらでもお使いください』
「わー、もうこれチートじゃーん」
『代わりといってはなんですが、閲覧履歴全般はBBちゃんが見ているのでえっちなサイトとか見たら丸わかりですよー?』
それは大分やばいな。この子にそういうサイトを見ているのバレたら死ぬまでからかわれそうな感じがする。ある意味普通のより恐ろしい状態になってるってことか。
うん、そういうサイトを見るのは控えよう。辞めるとは言えないけど。
「マスター? お着換え終わりましたか?」
「うん、終わったよー」
まずはお隣との関係だ。大丈夫かな?
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「もしかしてここって……」
「さ、行きましょう」
玉藻ちゃんがインターホンを押すのを見ながら思い出す。ここ、もしかして工藤新一の家なんじゃ……。
「どうも、工藤ですけど」
「あ、はじめまして。私達隣に引っ越してまいりました。引越しでは何かとお騒がせしてしまいご迷惑をお掛けいたしました。これからお世話になります。どうぞよろしく御願いいたします」
「はい、今出ます」
表札でわかったけどやっぱりかー! ていうかまだ工藤新一のままなんだ。つまりは原作前っことになるか。
「はじめまして、工藤新一といいます」
「こちら、心ばかりの品ではございますが、宜しければお受け取り下さい」
「ありがとうございます」
「それではまた」
玉藻ちゃんがそう言っている。とりあえず私も会釈をしておく。というかそもそもこういうのって私がやるべきだったんじゃ……。
『今日は日曜日なので、明日からはちゃーんと学校に行ってくださいね、センパイ』
勉強、ついていけるかなぁ……。