鋼鉄のブルーウォーリアー   作:加賀翔太

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2019年のとある鎮守府のお話。

2015年以降深海棲艦は一切海に姿を現しておらず、艦娘たちは税金泥棒などと言われながらも海をパトロールし、安寧を保っていた。

そんな折、「夏のボーナス出ないから宴会でもしようぜ!」などという飲むための口実を見つけた提督は宴会を開く。

その宴会で事件が起こるとは・・・誰も予想していなかった。



山 風

※この鎮守府はフィクションです。私の妄想垂れ流しとなります。この子はこんなキャラじゃない!という声がないように頑張りたいと思います。

 

朝8時、アラームの音が鳴り響く中で私は目覚める。部屋のテーブルの上には水のペットボトルが2本あった。

 

「なんで2本・・・?」

 

昨夜の記憶がない。もし今

 

「世界は5分前に作られたんだよ」と言われたら信じてしまいそうだ。

 

「頭がズキズキする・・・」

 

激しい頭痛に襲われながら、テーブル付近へ移動する。

 

テーブルの上には、1枚のメモ用紙が置いてあった。

 

そこにはこのようなことが書かれてあった。

 

「昨日は災難だったわね。目が覚めたら私の部屋に来なさい。加賀」

 

「昨日・・・そうか・・・だいたいわかった」(わかってない)

 

残っていた水を一気に飲み干し、着替える。向かうはこの鎮守府最古参の加賀のところだ。

 

部屋の前に立ちノックをする。

 

「空いてるわよ」落ち着きのあるしっとりとした声が聞こえる。

 

その言葉を受け、ドアノブを掴み引くーが開かず。落ち着いて押せばいいものを、焦りのせいか何度もガチャガチャしてしまう。

 

「なんで?どうして!?」涙目になりながらドアをガチャガチャしていると、突然扉が開いた。勢い余って私は開いた部屋にダイブをかましてしまい、そのまま床とキスする羽目になった。

 

「大丈夫かしら?」

 

加賀さんがそう言いながら手を差し伸べてくる。

 

「なんとか・・・」

 

手を借り立ち上がる。ちゃぶ台の前に座るよう指示される。

 

「で、どこまで覚えてるの?」お茶をすすりながら尋ねられる。

 

何がどこまでか分からずに渋い顔をしていると、加賀が何かを察したように立ち上がった。察しのいい加賀のことだ。何か便利なアイテムでも持ってくるのかと思って期待して待っていると、何故かお茶に砂糖を入れられた。

 

「えっ・・・あの・・・これは?」

 

「?お茶が苦いなら砂糖でもと思って」

 

そうだ、この人はこんな感じだった。甘茶となってしまったものを飲み干す。

 

「何も覚えてないでしょう?昨日の事、イチから話すわね」

 

「はい、お願いします・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「えーでは、・・・乾杯!!」

 

「「「「「乾杯!!」」」」」

 

提督の号令とともにグラスをぶつけ合い、それを半分ほど飲む。

 

「か、加賀さん!唐揚げにレモンかけないで!」

 

「うるさいですね・・・」ドバドバドバイ

 

瑞鶴と加賀による夫婦(?)漫才は最早毎回恒例だ。これがないと始まらない。

 

「あ〜ワインもっとください」

 

私の目の前にワインボトルが現れたかと思うと、その中身は一瞬で空っぽになる。ポーラの恐ろしいほどの早飲みを見ていると

 

「のみますか〜?」

 

と真っ赤な顔で声をかけられた。物は試しということでコップに半分ほど入れてもらう。

 

彼女は既にワインボトルを3本ほどラッパ飲みで空けていた。そして恒例行事として半裸になっている。ワインを口に含むと、ぶどうの香りと苦味がやってきた

 

「・・・悪くない・・・かも」

 

半裸でいる所を提督に見つかり、部屋に連れ戻されたポーラが座っていた席には、まだ半分ほど残ったワインボトルがある。

 

それを手に取り、自分のコップへと注ぐ。

 

チーズをつまみにしながら。ワインを飲む。ふむ・・・これが大人か・・・

 

「山風顔赤くない?」

 

「そんにゃ事ないよ〜」

 

瑞鶴に尋ねられた私は、鈴のようにケラケラ笑いながらそう答えた。

 

「間違えてお酒飲んじゃったのかな?ともかく提督に・・・」

 

「行かないで・・・瑞鶴お姉ちゃん・・・」

 

「ん?今なんて・・・」

 

「瑞鶴お姉ちゃん・・・」

 

「リピート!」

 

「瑞鶴お姉ちゃん!」

 

「リピーt・・・いったぁい!何するんですか加賀さん!」

 

「貴女こそ何してるのよ・・・こんな小さな子にお酒飲ますなんて・・・」

 

「いや気がついたらこのじょうたいで!」

 

「はいはい、続きは署で聞くわ。とりあえず山風は部屋に連れていくわね」

 

そう言うと加賀は軽々と私を抱き上げて部屋へと連れていった。

 

「加賀お姉ちゃん・・・ありがとう・・・」

 

「お姉ちゃん・・・気分が高揚します・・・」

 

どうやら私は、酔うと誰にでも姉付けをするらしい。しかし、それが何故か皆には好評だった。

 

「はい、到着したわ。ちゃんと水飲んで寝るのよ?」

 

「行かないで・・・お姉ちゃん・・・」

 

私は涙目で訴えかける。それが加賀の母性を刺激したのだろう、寝るまでは一緒にいてくれることになった。

 

「お姉ちゃん・・・ありがとう・・・だいすき」

 

そう言いながら頬にキスをする。すると、加賀は私以上に顔が真っ赤になった。

 

「山風・・・お姉ちゃんをからかうんじゃないのよ・・・」

 

「・・・おやすみなさい」

 

そう言うと、加賀は私の頭を撫でながらそう言った。

―〜―〜―〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ということがあったのよ」

 

「なんか死にたくなってきた・・・」

 

自分のやってしまった事の重大さに自決を考えるまでに落ち込んでしまう。

 

そんな私に、加賀はいたずらっぽく笑いながら、

 

「私はお姉ちゃん呼びでも構わないわよ?」

 

これは呼ばざるを得ない流れだ。

 

「うぅ・・・お姉ちゃん・・・」

 

「ふふ、いい子ね。飴ちゃんあげるわ」

 

もう二度とお酒を飲まないことを決めた私だった・・・。




僕の中では
加賀=ちょっと抜けてる美人のお姉さん
山風=愛されダウナー系妹
ポーラ=親戚の集まりで酒を進めてくる悪いお姉さん
瑞鶴=オチ担当
です。

艦これ×特撮とか言いながら5話ぐらいまで特撮要素ほぼありません。すいません。
これも乾巧って奴の仕業なんだ。
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