最前線、エウクレイデス
「パラオ上空にて信号弾を確認! 赤赤黃!」
「パラオに、敵勢力上陸!?」
トライアド隊が打ち上げた信号弾は、パラオ本島に敵が上陸してきた事を告げている。
その直後、新しく信号弾が上がった。赤、黃、赤の順番。
「更に、強敵が現れた!? アークエンジェルと通信は!?」
「駄目です! ミノフスキー粒子により、通常通信は繋がらず、レーザー通信も繋がりません!」
通信妖精の報告を聞いたエウクレイデスは、少し考えてから
「付近に展開してる部隊は?」
「……リトル隊とブリュンヒルデ隊です!」
「ブリュンヒルデ隊にアークエンジェルと他の隊への伝言を頼んで! エウクレイデスはリトル隊と共にパラオ本島のトライアド隊の応援に向かうって!」
エウクレイデスの指示を受けて、通信妖精は文章を作成してブリュンヒルデ隊に送信。続けてリトル隊にエウクレイデスに着艦を指示した。
リトル隊が後退し、エウクレイデスに着艦したのを確認したら、エウクレイデスは最大戦速でパラオ本島に向かい始めた。
少し時を遡り、パラオ本島。
泊地司令部の指示で戻ってきた量産型機部隊と連携し、ジオ・グーン隊を撃滅したトライアド隊第一小隊は、自身の直感に従い、周囲を警戒していた。
そして
『上!!』
とXXXXとフレスベルグが同時に告げ、即座にバーストが直上に砲撃した。そして太陽を背に現れたのは、二機のガンダムタイプ。
一機はリボーンズガンダムの基になった機体。
1、5はGNライフルを撃ちながら突撃してきて、リジェネレイトはMA形態に変形して、高速で突撃してきた。
トライアド隊は回避したが、量産型機部隊の一部が、回避が間に合わず撃破された。
それを見たトライアド隊は、これ以上被害を出させない為に二機に突撃した。
1、5は前に居た世界でも戦った経験があるので、そちらはXXXXに任せた。
それに対して、リジェネレイトはデータでは知っているが、交戦は初めてだった。
ガンダムリジェネレイト
ザフト軍が開発した核融合炉搭載型のガンダムタイプで、イージスの可変機構を採用・発展させてMS形態とMA形態。そして砲撃形態になれる機体であり、更にリジェネレイトの名前が示すように合体・分離機構を利用して何度も戦域で再生する事が可能なMSだ。
とはいえ、そんな複雑な機構を採用している為に約36m近い全長と200t近い重量という大型機体となっている。
しかも恐ろしいのが、コクピットがバックパック部分のコアブロックにあり、前面のMS部分は無人機状態なのだ。
つまり、撃破するにはコアブロックを攻撃しなければならないが、だからといってMS部分を無視する事も出来ない。
『バースト!』
『合わせる!』
バーストとフレスベルグは短く会話すると、同時に動いた。
二機はビームライフルによる弾幕を張るが、リジェネレイトは持ち前の機動力で回避し、地面に着地すると同時に砲撃形態に変形。砲撃を撃ってきた。
勿論二機は、回避行動をした。だが
『ビームが!?』
『曲がるだと!?』
リジェネレイトには、ビームを曲げるゲシュマイディッヒ・パンツァーは搭載されていないのに、フレスベルグの方に曲がったのだ。
勿論、フレスベルグは回避している。
つまり、リジェネレイトは改修されているという事になる。
『これは、少し面倒か』
フレスベルグはそう言って、肩装甲の隙間から信号弾を3発打ち上げた。
そして
『市街地に被害を出させる訳にはいかない。なんとしても抑えるぞ!』
『了解!』
合流したトライアド中隊全機で、戦闘を開始した。