基地の入り口から突入した三隊。トライアド、リトル、ジェミニ隊は入り口付近にあった防衛設備を破壊し、奥へと向かっていく。
『地の利は完全に、相手にあるな……』
『防衛MSは、水陸両用機が大半ですが……ジムⅡを確認しました』
迎撃に出てきた敵MSは、やはり量産型機ばかりだったが、狭い場所を防衛されたら厄介だった。機動力が制限されてしまい、強引に突破しようものなら被弾は免れない。
『……目眩ましも兼ねて、ハイメガキャノンを拡散で撃つ。その直後、一気に突撃しろ』
『それが良さそうだな』
デルタカイ・フレスベルグの案を聞いて、他の機体は突撃準備を始めた。そして、10秒後
『ハイメガキャノン……発射!!』
拡散モードに設定されたハイメガキャノンが発射されて、最前衛の敵MSは吹き飛び、中衛と後衛に居た敵MSは過度な光源でフィルタリングが機能するまでの僅か数秒間だが、視界が真っ白に染まった。
そこを狙い、フレスベルグ以外のガンダムが突撃した。
『まず、一機!』
先に攻撃を仕掛けたのは、バーストストライクフリーダムだった。バーストストライクフリーダムは二挺のライフルを連結させて、後衛のスナイパータイプのMSを撃破した。その機体が厄介だったのだ。
『貰った!』
『遅いよ!』
『……終わり!』
そこから、次々と敵MSを撃破していき、確実に奥へと進んでいく三隊。
順調に行けるかと思った、まさにその時だった。
『全機、乱数回避!!』
三隊を狙い、濃密なビームが襲った。
『この粒子ビームは……!』
『お前達か……!』
三隊の先には、リボーンズガンダム、ガデッサ、ガラッゾ、アルケーガンダムの姿があった。
『スピリッツ……そろそろ目障りだからね……君達の戦力、削らせてもらうよ』
『やらせると思うなよ!!』
短い会話を交わして、交戦が始まった。
先に攻撃したのは、リボーンズガンダムだった。リボーンズガンダムはキャノン形態に変形すると、砲撃を開始した。それを三隊は、散開して回避。斬り込んできたガデッサのビームクローを、XXXXはGNソードⅤ改で受け止めると思い切り蹴った。
そのガデッサを狙い、V2デュークスがビームライフルを向けたが、そこにガラッゾがビームサーベルで斬りかかってきて、V2デュークスは楯で防いだ。
すると、V2デュークスの背後からストライクノワール・ナハトが現れてビームライフル・ショーティーを連射した。
雨霰と放たれるビームを、ガラッゾは肩のGNフィールドで防御しながら後退。ある程度後退すると、ガラッゾはGNビームガンを連射しながら、セラヴィー・エルフィに突撃した。
それを、ケルディム・アンダインがGNライフルビットを駆使して妨害するも、最低限の機動で突破し、GNビームクローを突き出した。
その攻撃は、下から振り上げられたビーム青龍刀と刀型ビームサーベルで弾かれた。
それを成したのは、ガンダム紅牙とガンダムナタク・四龍だった。
二機は一息でガラッゾに肉薄すると、ビームサーベルとビーム青龍刀を繰り出した。息の合った連携で、回避する隙が少ない。
だがガラッゾは、両手のGNビームクローで受け止めて、ガンダム紅牙を蹴ってガンダムナタク・四龍にぶつけた。
ここまで、ほんの僅かな時間の攻防である。
フレスベルグは
『やはり、簡単にはいかないか……!』
と三機を睨んだ。分かってはいたが、簡単には攻撃は当たらない。しかし、撃破。または撃退しないと、作戦は進まない。
『だが、やるしかない!』
XXXXはそう意気込むと、部隊を率いてリボーンズガンダム達の方に突撃した。
同時刻、外
海中では、スピリッツ本隊が水陸両用機相手に撃破したり、鹵確していたりした。鹵確しているのは、生産拠点の確保に失敗した場合、少しでも戦力を確保する為である。
しかし、程度の良い状態で無力化するというのは単純に撃破することより三倍の労力が必要とされている。
そういう点では、スピリッツは実力揃いなので問題ないかもしれないが、相手の数が多いのもあって時間が掛かっていた。
だが
『……何やら変だな』
『何がだ、フェニックス?』
フェニックスの呟きを聞いて、一機を無力化したクロスボーンガンダム・フルクロスが問い掛けた。
『相手だ。数は多く、確かに攻撃は激しいが……どれも直撃コースじゃない』
『……そういえば、そうですね』
フェニックスの言葉に同意したのは、三番機を勤めるハルファスガンダムだった。どうやら、ハルファスガンダムも違和感を感じていたようだ。
『……誰か、突入した三隊と通信繋がるか?』
『……三隊と通信、出来ません! ジャミングされている模様!』
ハルファス・ベーゼからの報告を聞いたフェニックスは、カプールを両断し
『バルキリー隊、ブリュンヒルデ隊、レイグ隊、行け!!』
『了解!』
フェニックスの指示を受けて、新たに三隊が拠点に突入していった。それを見送りながら、フェニックスは
『まさか、ここが本命だったのか……?』
と呟いた。