海底基地内部での戦闘は、どんどんと激化していっていた。リボーンズ達とスピリッツ側のガンダムは互いに激しく動き、ビームサーベルで斬り結んだかと思ったら、同時に離れてビームライフルやマシンガン等による銃火の応酬に切り替わる。
しかし、洞窟という狭い範囲での戦闘は、時に思いもよらない事態に繋がる。
流れ弾のビームが洞窟の天井に当たり、崩落。リボーンズガンダムに向かって落ちるが、リボーンズは流れるような動作でビームライフルを撃ち破砕。破片が飛ぶが、その位は誰も気にしない。
しかし、デルタカイは
(マズイな……このままじゃ、最悪は基地に海水が流れ込むかもしれない……だが、手加減して戦える相手では……!)
と基地の崩落を危惧していた。
スピリッツ側の狙いは、第一に生産設備の掌握になる。全ては無理でも、一部でも確保出来たら自陣戦力として投入出来る。
最低は、生産設備の破壊。破壊も上手くやれば、最低限の修理で済んで、使えるかもしれない。
しかし、基地の崩落となればそれらは難しい。
(どうする……設備を諦めて、こいつらの撃破を狙うか……)
と悩んでいた。その時
『余所見してる余裕があるのかよ!』
と横の壁をぶち抜いて、アルケーガンダムが奇襲してきた。どうやら、いつの間にか岸壁を破砕して回り込んでいたようだ。
『ちっ!』
『はっ! 相変わらずの反応速度だな!』
デルタカイはアルケーが放っていたビーム弾を楯で防ぎ、ビームサーベルを抜いてバスターソードを受け止めた。
『アルケー!』
『ちょいさ!』
XXXXがGNソードで攻撃するが、右足のGNビームサーベルで防がれた。こちらも、相変わらずの変則的な防御だった。
『この!』
『これなら!』
デルタカイとXXXXはファンネルとGNビットを展開し、アルケーを狙った。しかし、アルケーの対応も早かった。アルケーは即座にファングを展開していて、それに気付いた二機はすぐに離れた。
『咄嗟にファンネルを展開したが、この狭さではな……』
『確かに……動かしにくい……だが!』
だが、それでも二機は動きを止めなかった。
本来、狭い空間ではファンネルやビットの運用は不向きである。しかし、手加減して戦える相手ではない。
二機はファンネルとビットをぶつけないように意識しながら、アルケーの放ったファングと交戦させた。
ビームの弾幕が展開され、互いに機動が制限される。
『やっぱり、やりにくい!』
『だが、隙が出来た!』
XXXXはGNソードとGNビームサーベルを展開し、一気に斬り込んだ。だが
『させるか!』
それは、間に入ったガラッゾに止められた。
真下にガデッサが現れ、至近距離でGNメガランチャーを撃とうとした。その時
『させません!!』
とガデッサを、ハルファス・ベーゼが思い切り蹴飛ばした。
『やはり、本命が来てましたね』
『貴様らの好きにはさせん!』
僅かに遅れて、ウィングゼロとエピオンが現れ、それぞれガラッゾとアルケーに攻撃した。しかし、リボーンズガンダムの介入により、不発に終わり、双方は距離を取った。
すると、リボーンズガンダムが
『……このまま戦うのは、いただけないね。離脱するよ』
と言うと同時に、腰部の装甲内からグレネードを地面に叩き付けた。その瞬間、視界を煙が覆った。
『しまった……!』
『GN粒子が充填された、チャフスモーク!?』
しかもただのスモークではなく、レーダーを使えなくするためにGN粒子が充填されたチャフスモークだった。それを使われ、同士撃ちを恐れてスピリッツは攻撃が出来なくなった。少しするとスモークは収まり、リボーンズ達は居なくなっていた。
『逃げられたか……!』
『仕方ない……今回は完全に、不期遭遇戦だった……それに、最優先は基地の掌握です。進みましょう』
ハルファス・ベーゼに促されて、スピリッツは奥に進んだ。いよいよ、海底基地制圧作戦は終わりを迎える。