フェニックス達が突入し、アークエンジェルとエウクレイデスが潜水艦を撃沈する少し前。
地上では2つの激戦が続いていた。
一つは制御を失い、無差別に攻撃しているパペット部隊。こちらは数が非常に多く、更に耐久性も高いが何とか対処している。
問題は、リボーンズが送り込んできた敵機と交戦しているレイグ隊だった。
『なんだ、この機体は……!?』
『データベースに無いから、完全新型なんだろうけど……!』
ΞとEXーSは疑似GNドライブ搭載機と交戦していたのだが、その敵機の動きと武装が量産型機にしては異常だったのだ。
武装はGNライフルとGNサーベルの他に、ファングが搭載されていたのだ。
それも、16基という数。その数はヤークト・アルケーに匹敵する。
しかしその速度は、ヤークト・アルケーを越えていた。
更に、その動きもリボーンズに遜色無いものだ。
だから、歴戦のレイグ隊の一番機と二番機でも手こずっていた。
『ライフルやサーベルの出力はGNーXⅢと同じ位だが……!』
『この速さ、ツインドライヴ機並みだよ!』
そしてなにより、速さだった。
00やリボーンズ並みの機動性を発揮し、二機の攻撃を回避し、鋭く反撃してきていた。
まるで、リボーンズと戦っているような感覚だった。
二機は巧みな連携で撃破しようとするが、当たらない。
紙一重で避けられる。その直後に、鋭い反撃もくる。
完全に、エースの動きだった。
『くっ!?』
『この動きは!?』
二機は苦戦していた為に、ある事に気付かなかった。
それは
『隊長!』
『パペット達の動きが止まりました!』
アクエリアス・ミラージュとハルート・コメットの二機からの報告で、二機はレーダーの大量の赤い光点が停止している事に気付いた。
『フェニックス達が成功したのか……!』
『後は、あいつを撃破すれば……!』
二機が敵機を睨んだ直後、その敵機は身を翻して離れていった。
『な……』
『離脱した……』
追撃するという考えが一瞬頭を過ったが、二機は追撃しない事にした。
『03、04、本隊と合流する。指定ポイントに向かえ』
『了解!』
『了解です』
部下達からの返答を聞いてから、二機も移動を開始した。
『さっきの機体……もしかして……』
『どうしたの?』
EXーSの言葉に、Ξは顔を向けた。
『もしかしたらだが……さっきの機体、ビットMSかもしれない』
『ビットMSって!?』
ビットMS
それは、AW世界にて開発されたガンダムの武装の一つであり、ガンダムとNTを戦略兵器の位置に決めたものだ。
一機のガンダムが存在すれば、たった一機で中隊となり、そして9機すれば連隊となる。
そしてビットMSにガンダムと同じ武器が施されていたらどうなるか。
それが、AW世界のガンダムだ。
『データリンクで共有する……リボーンズめ……』
『気を引き締めないとね……』
二機はトライアド第三小隊、部下達と合流してから、本隊との合流に向かった。
こうして、佐世保動乱は幕を下ろした。