前回が半年ですって、遅くなってすいません……。
いじめっ子に大恥かかせたアンク君。事情を知らない人々の反応は……?
久しぶりに書くから書き方変わってるかもしれません。そこはごめんなさい。
あの後俺はサリアに腕を掴まれ家路についている。
「なあサリア。いい加減離してくれないか? 俺としては歩きにくいんだが」
「ダメ。もうアンクの事は離さないって決めたんだから」
なんでこうなったんだ? 今朝まで冷たく突き放す感じだったのに……確かに俺自身サリアに感謝はあれど憎しみはない。だがそれ以上に人間に興味を無くしてしまった。何というか……今は人間に対して何も湧かなくなってしまった。まあこれも
「サリア、何度も言ってるけど俺とは二度と関わんない方がいいって「アンク」…なんだよ」
「アンク、何があったの?今までなら気弱でビクビクしてたのに今はなんか…別人見たいになってる。確かにドム達がやってきたことを許せる訳はないし私を軽蔑する気持ちを持っててもおかしくない。でもそんなのまるで無かったような……ねえ教えて。あなたに一体何があったの?」
……一体全体どうなったっていうんだ。ここまでサリアが詰め寄って来るなんて。今までだったら『ようやくまともに魔法を使えるようになったのね。ほら、さっさと完璧に仕上げてきなさい』ってな感じで俺を心配するなんて事は絶対に無いと断言出来るんだが。なんか言って面倒な事になってもこっちが困るし、ここは強めに言ってさっさと諦めてもらうか。
「それを言って何があるって言うんだ?それにあんな対応してたお前がいきなり言い寄って、何が目的だ?まさか俺を闇討ちする算段をドムとでもつけるってか?」
「わ、私はそんなこと考えてないわ!私はアンクの事を考えて……!」
「それに俺はもう守ってもらう程弱くはない。お前がどう思おうと俺は「やめて!」
「そんなことは分かってる!でもアンクの口から聞きたくない……それを聞いたら何かが壊れてしまいそうで……」
……俺は1度死んだってのに今更何言ってるのか、人ってのは1度壊れる方が何かを見つけられる。ソースは俺。
「だから今までの事に目をつぶって仲良しこよししましょうってか?そいつはお前だけの意見じゃぁねえか。俺の意見は無視か?いつも通りに」
「!?それは……」
「取り繕う必要はねえよ、人が欲望に正直なのは分かってる。そいつをやめろって言うつもりは無い。言ったところで無駄だからな。お前もその1人ってだけだ」
「そんな言い方……」
「そんな言い方しちまうような環境だったからな、それはお前も分かるだろ?」
「……」
もう喋らなくなったのか。もう一押しか?
「1度殺された人間としてはもう人間自体信じるのは賞金のかかってる犯罪者に対して無条件で犯罪に手を貸すようなもんだ。そんな危ない橋なんぞ渡りたくないってのは分かってくれるよな?いくら夢見るアホでもそんくらい理解する頭は持ってるだろ?」
「あ、アホって……」
「アホだろ、殺されかけたどころか実際殺されたってのにそれを言うに事を欠いて守らせろ?お前じゃなかったら消し炭にするところだったぞ。全く……昔の付き合いってのはめんどくさいよな。お前を殺した後どうなるか目に見えてしまう。まあ、俺たちはもう関わりを持たない方が幸せだよな」
「……え?」
サリアがこの世の終わりのような表情をしてる。まあ俺は一回終わったけど。
「だってそうだろ?俺は人間を信じない。学校だって辞めたいくらいだ。そんな奴と一緒なんて不合理の極みだろ?だったら最初から関わらずいるのが正解だろ」
「いや、いやよ!なんで関わらないとか殺すとか言うの?確かにアンクを突き放してたのは私が悪いわ。でもこれからやり直せるじゃない!その時間はいっぱいある!私はアンクの味方なんだから頼ってよ……私ともっと一緒にいてよぉ……」
「……」
なんだこのメンヘラは
自分の事をなかったことにしようとして俺とまだいたい?ならなんで今までの突き放してたんだよってなるよな。これが普通の感情だよな?あぁもう面倒くさい。もうさっさと帰ろ。
「今までの時間をもっと良い関係を築けるように使いたかったな。まあ次の奴とは上手くいけよ」
「……え?」
「転移魔術〈コミック〉展開」
「あ、アンク?今なんて……?」
魔術詠唱を終えると、一冊の本が出てきた。中には見たことのないような絵と割り振り方をしていたからどういったものなのかじっくり見たかったがサリアが鬱陶しいし、さっさと
「アンク?……アンク!」
本の中に入り切ったらもうそこに俺はいない。本もインクに戻り、そこにシミを作るだけになった。
「アンク……アンクぅ……」
「ただいま……」
とはいっても俺一人暮らしなんだけどね。もう寝間着を着る気力も無いし、制服だけ脱いでベッドに突っ伏した。
「はあ……学校に退学届出したい……」
でもこれを出来ない理由がある。それは俺の身内の話になるが両親は王宮の歴史家だった。ていうか俺の一族が代々そうで、兄貴も去年なったばかりだ。両親の時にだったと言ったのは両親が他界したからだ。確か原因が同僚が嫉妬して魔術実験と称して殺したんだったか。
俺の両親が死ぬ前に『アンクに学園を卒業させてくれ』と兄貴に残したのだ。だから兄貴はどれだけ俺が出来損ないでも見捨てなかったし、知識をくれた。兄貴には感謝してる。でも兄貴が裏で陰口を言ってたことも知ってるんだよなぁ。まあこんな出来損ないを託されたんだから愚痴の一つも言いたくなるわな。
「んなこと言っても仕方ないか。そもそもそれは俺が原因だったし、むしろ今までのよく親のいう事聞いてたもんだよ。さて、それよか俺の魔力だな。
この世界では魔力の性質から魔術や魔法に派生させていく。例えば火属性の魔力を持っていたらそこから攻撃力を上げたり、水属性なら水を様々な液体に変化させたりできる。俺は『性質不明』、言わば無属性だった。無属性は全属性を使えるが同時に扱いが困難という人一倍努力を続けてようやく人並に使える程度で言わば出来損ないだ。まあそもそもが素質無かったから魔術なんてもう無理なんて言われる程向いてなかったんだけどな……
「でも今なら出来る気がする……『フォック』!」
魔力を込めると手から火が出てきた。よし、簡単な魔法は使えるな。少し前まではこれも一苦労だったな。
「今日は疲れたし寝るか……しかし悪魔も疲れるんだな……」
そこは生物だからなのか?まあそこは追々考えていけばいいか。
今は寝r……
こうして俺の意識は闇に落ちた。
翌日
「……マジでふざけんな」
俺が朝から機嫌が悪くなるなんてこと普通はない。少なくとも昨日までは朝日を浴びてストレッチをしたらスッキリ起きることが出来ていた。だが今は……
「おはようアンク。今朝のご飯はシチューでいいかな?」
なんでいるんだ?
このために絶賛不機嫌だ。不法侵入だろ?さも当然のようにいないでくれよ
「サリア……なんで家にいるんだ?鍵かけてたはずだが……」
「義兄さんに借りてきたわ。アンクのこと義兄さんも心配なのよ」
何勝手なことしてくれてるんだ?まさか兄貴に昨日のこと言ったんじゃなかろうか……この後面倒臭いことになるのは確定したな。しんどい。
「兄貴を義兄さんって言うのはやめろ。それに裏じゃ俺の事を邪険にしてるのは知ってる。それに昨日言ったろ、俺に関わるなって。今まで関わらず居たんだから今後もそれd「いや」……」
「昨日なら私も言ったはずよ。あなたを離さないって。あなたのことを思っているのは本当だもの。性格が変わってもあなたはあなた。ならあなたを支えるのが私のやk「いい加減にしろ」アンク……?」
「昨日言ったこと何も理解してないんだな。俺は関わるなって言ったのはお前含めた人間に何の感情もなくなったからだ。そんな奴に付きまとわれていい顔すると思うか?しないだろ。その上で支える?サリアよぉ、どうやったって俺たちの関係は修復不可能なんだからそれでいいじゃねえか。これからはお前を思う奴に尽くしてやれよ。俺といても時間の無駄だ。さっさと出ていけ」
「アンク……」゙
なんで何も言わないんだよ。俺の家だからいいものの、これが外だったら絶対俺が悪人扱いされるだろ。俺の言ったこと間違ってるか?人格まで否定してきた奴をなんで信じる必要があるって言うんだ。
「……アンク」
「なんだよ」
「私は諦めないから。絶対アンクの気持ちを取り戻して見せるからね」
そう言いながらサリアは出ていった。俺の気持ち?そんなもんとっくにぶっ壊れたわ。
「歯に衣着せた台詞ばっか並べやがって……」
悪態をつかずにはいられなかった。今サリアを受け入れたらまた元に戻ってしまいそうだから……
学園
「おい、あれアンクじゃねえか?随分雰囲気変わったけど……」
「ドムが殺したんじゃなかったのかよ。まあなんにせよ俺らの玩具が消えなくて良かったなwww」
「おい聞こえちまうぞwでもまあ、あそこで死んだ方がアンクには良かったのかもなww」
今日も今日とて
「おいアンク!!てめえ昨日はよくもやってくれたな!おかげでこっちは大恥かいたんだぞ!!」
……早速
「やあドム君!今日も鶏ヘヤーが素敵だねwww赤も相まって全身白にして口を黄色に塗ったら鶏男の完成だよwwwwあ、そうだ。昨日はあの後どうなったんだい?サリアに余りにも惨めな言われ方してたから心配してたんだ。もしかすると俺のモルモットがここ辞めちゃったら他に誰に試そうかってねwwwwwww」
「ぶっ殺す!!」
ドムが右手を手刀につくり魔力を込めて走ってくる。確かあいつの属性は水だったか。まあ魔法でつくった水とはいっても真水じゃないから色々試せるんだけどね。
「お、何々?攻めて来るんだ。じゃあ科学実験だ!『塩分を含んだ水溶液に電撃を流したらどうなる』?」
「その前にてめえをぶった切る!!俺を舐めた罰は、死刑だけだ!!《アックア》!」
ドムの魔力が水の属性を帯びて水流をつくり出した。普通なら体を切られる攻撃だが、こちとら実験したくてウズウズしてるんだよ。
「受け取れモルモット!《バレーノ》!」
簡単な雷魔法。しかしそれも使い方だ。魔力を多く込めれば威力は当然増すし、状況も味方してくれたら更にダメージが入る。真水でないなら電気の通りも良くなるし、人間の体も半分以上は水分だ。電撃が遮断される訳がない。おかげでドムの体は黒焦げ
「あばばばばばばば……!」
「あっはっはっはっは!!ねえどんな気持ち?今まで馬鹿にしてきた奴にここまでコケにされてどんな気持ちいぃ!!?ダメだwww腹がよじれるwwだって黒焦げだもん!鶏の丸焼きwwwまあオスの家畜の末路なんてこんなもんかwwwwwはぁ、笑った笑った。朝から気分上げさせてくれてどうもねwwwww」
こうして手をひらひらさせてその場を去る。途中周囲の奴らが何か言ってたような気がしたがそんなものはなかった(すっとぼけ)。
「おい、アンクが来たぞ。あいつまだ懲りないんだな」
「あいつも難儀だよなぁ。ドム達にボコされる為に来てるようなもんなんだからさ」
ガラガラと古い扉を開けるといつも通りの教室にいつも通りのクラスメイトがいつも通り俺を見る。いつもご苦労な事だな。まあ、気にすることもない。さっさと自分の席に着くとするか。
俺が席に座ると同時に先生とサリアが入ってくるサリアが自分の席に座り、先生が話を切り出した。
「えー今日はホームルームの前に転校生を紹介します。遠い国から来たそうなので色々教えてあげてくださいね。
ではハルヤくん、入って来てください」
それが聞こえて一人の男が入ってくる。そいつは黒髪に茶色の目をしていてこの国の人間じゃないってのは一目で分かった。あと同い年にしては幼さが残る。
「俺は片桐春夜!この国のことはよく知らないけど、皆そこのところ色々と教えてください!よろしくお願いします!!」
そして俺は後に辟易する。
こいつは今の俺には天敵たっだんだ。
さあアンク本格始動一歩手前に転校生という名の親の顔より見たアレです(ネタバレ)。
サリアの事なぞ知ったことではないと言うように突き放すのだが転校生は空気が読めないのはお約束……だよね?
読んでて分かると思いますがここでは魔法と魔術両方があります。魔法は魔力を込めて魔法名を言えば発動し、魔術は媒介を用いて詠唱すると魔法より強い威力を出せるっていう設定です。アンクが詠唱描写ないのは元から媒介(インク)が大量にあり、詠唱の際込める魔力がカバーされてるからと考えてくださいな。
次はいつになるかな?ではまたいづれー