地味で最弱なパーティは最強の勇者パーティを超える   作:スーパーかみ

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あ~~ギリギリ!

では、最新話をどうぞ!


第17話 異世界の貨幣

 服屋から出ていった勇綺達は現在、武器屋に立ち寄っていた。これから向かうランドロックの森には魔物が住んでおり、それらから身を守るための武器を買うため、武器屋に立ち寄ったのである。

 

「今……、俺達が持っている所持金は、銅貨が三枚……。なぁ、勇綺?」

 

「?」

 

 龍哉は銅貨三枚を手のひらにのせながら、店内の棚に並べられている武器を眺めていた勇綺に話しかける。

 武器を眺めていた勇綺は、話しかけてきた龍哉に目を移す。

 

「この世界の銅貨一枚の価値は、どれくらいになるんだ?」

 

「う〜〜ん……。創作物とかだと作品によっては、銅貨一枚の価値が色々と違うからなぁ……。やっぱ、この世界の貨幣の事は、この世界の人に教えてもらった方が良いんじゃないかな?」

 

 龍哉は、この世界の銅貨一枚の価値について気になったのか、勇綺に問い掛ける。

 龍哉からの質問に、多くの創作物を読んできた勇綺は、銅貨一枚の価値について答える事ができなかった。何故ならば勇綺が読んできた創作物では、銅貨一枚の価値が作品によって色々と違っていたのだ。だから勇綺は、龍哉の質問に答える事ができないのである。それゆえ勇綺は、龍哉に、異世界の貨幣の価値を、現地人に教えてもらう事を提案するのであった。

 

「そうだな……、その方が良いかもしれねぇな。よしっ! じゃあ、カウンターにいる、あのおっさんに金の価値について聞いてくるか!」

 

 勇綺の提案に龍哉は賛同するとすぐさま、カウンターで本を読んでいる四十代前半の、坊主頭の男性の方へと歩み寄る。

 

「秋? 僕達も行くよ?」

 

「へ? あ、う、うん!」

 

 勇綺は、棚に並べられた武器を眺めている秋を呼び掛けると、すぐに龍哉の後をついて行く。

 呼び掛けられた秋は慌てながら、坊主頭の男性に歩み寄る、龍哉と勇綺の後をついて行くのであった。

 

「おい! おっさん! ちょっと聞きたい事があるんだけど良いか?」

 

「あん? 何だ? てめぇらは?」

 

((二人とも態度が悪い……))

 

 龍哉は、カウンターで本を読んでいる坊主頭の男性に話しかける。

 話しかけられた坊主頭の男性は、静かに本を閉じると、龍哉達に目を移す。だが、坊主頭の男性の目は、まるで龍哉達を睨み付けているようである。

 勇綺と秋は、龍哉と坊主頭の男性の態度の悪さに困惑していた。

 

「この、銅貨一枚の価値を教えてくれ! 俺達は、この世界の金の価値が分からねぇんだよ!」

 

「はぁ? な、何? 銅貨一枚の価値が分からねぇだと? 一体、何の冗談だぁ?」

 

 龍哉は手に持った銅貨一枚を見せつけながら、坊主頭の男性に、異世界の貨幣の価値について教えてもらおうと頼み込む。

 坊主頭の男性は、龍哉の頼みに困惑していた。いきなり見ず知らずの少年に、金の価値について教えて欲しいと頼み込まれたら、困惑するのも無理は無いだろう。

 

「いや、冗談なんて言ってねぇよ! 俺達は、異世界に転移したばかりだから、この世界の金の価値が本当に分からないんだよ……」

 

 龍哉は坊主頭の男性に、異世界の貨幣の価値が分からなかった事情を話す。

 すると……。

 

「異世界に転移……? まさかお前らが、ランドロック王様達に召喚された救世主か!!?」

 

「え!? あ、ああ……、そうだけど……。でも、俺達は救世主クビになってんだよな……」

 

 突然、坊主頭の男性が期待に満ちた表情で、龍哉達に問い掛ける。

 坊主頭の男性の問い掛けに、龍哉は、自分達が既に救世主をクビになっている事を話すと……。

 

「はぁ!? 救世主をクビになっただと!!? お前ら、一体何をやらかしたんだ!!?」

 

「何もやってね〜〜よ!! 王様達が、戦闘職じゃない奴は顔も見たくないから出ていけとか言って、俺達を勝手に追い出したんだよ!!」

 

「龍哉の言っている事は、本当です! 僕達は、戦闘職じゃない理由だけで、理不尽に救世主をクビになったんです!」

 

「何で戦闘職じゃなかったら、救世主をクビにならなければいけないのよ!? 本当に訳がわからないわ!!」

 

 龍哉から、救世主をクビになった事を聞いた坊主頭の男性は、目を大きく見開く。そして龍哉達に、救世主をクビになった理由を問い詰める。

 龍哉と勇綺と秋は、坊主頭の男性に、救世主をクビになった理由を話す。

 すると……。

 

「嘘だろ……? お前ら、救世主のクセに戦闘職じゃない……だと? ふざけんな! 救世主をクビになって当然じゃね―ーか!! 役立たずの糞ガキ共が!!!」 

 

「てめーーも、あの糞共と一緒かよ! ふざけんな! この、糞ハゲ!!」

 

 クビになった救世主が戦闘職じゃないと知った坊主頭の男性は、龍哉達を理不尽に罵倒する。

 こちらを理不尽に罵倒する坊主頭の男性が、オドワルド達と同じである事に、龍哉は怒りを露にした。怒った龍哉は、自分達を罵倒する坊主頭の男性を、口汚く罵る。

 

「龍哉! 落ち着いて! 今は、この人と言い争っている場合じゃないよ!!」

 

「怒りたい気持ちは分かるけど、今は、この人から異世界のお金の価値について、教えてもらうのでしょ!!」

 

「くっ……! あ〜〜、もうっ! 分かった! 分かりましたよ! 畜生!!」

 

 勇綺と秋は、怒りを露にした龍哉を落ち着かせようと説得をする。

 勇綺と秋の説得によって龍哉は、しぶしぶながらも納得したようだ。

 

「おい! おっさん! さっさと、異世界の金の価値について、お・し・え・て・く・だ・さ・い!!」

 

「ちっ……。何て、頼み方だ……。全く……。まぁ、良い……。例え、救世主をクビになった役立たずな連中でも、客は、客だ。仕方ねぇから、異世界の金について教えてやる。ありがたく思え!」

 

 龍哉は、再び坊主頭の男性に異世界の貨幣について、教えてもらおうと頼み込む。だがしかし、龍哉の頼み込む態度は、かなり悪かった。やはり勇綺と秋の説得があっても、龍哉の怒りを完全に払拭は、できなかったようだ。おそらく、先程のやり取りで坊主頭の男性から罵倒された事に、龍哉は、かなり根に持っているのだろう。

 坊主頭の男性は、龍哉の態度の悪い頼み方に呆れていた。だが、坊主頭の男性にも多少の良心があったのか、龍哉達に異世界の貨幣について、しぶしぶながらも教えくれるようだ。

 

「良いか? よく聞けよ? ここに八枚の硬貨がある」

 

「「「……」」」

 

 坊主頭の男性は、机の上に八枚の硬貨を並べる。並べられた硬貨の大きさは、百円硬貨と同じサイズの硬貨と、五百円硬貨と同じサイズの硬貨が四枚ずつあった。それぞれの硬貨には、鉛色、黒色、灰色、銅色の四色があって、百円硬貨サイズの硬貨と五百円硬貨サイズの硬貨に、それらが一色ずつある。

 龍哉達は、机の上に並べられていた硬貨を無言のまま見据えていた。

 




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