地味で最弱なパーティは最強の勇者パーティを超える 作:スーパーかみ
勇綺達は、ゴブリン達に勝てるのか!?
それでは、最新話をどうぞ!
三体のゴブリン達に突撃した龍哉は、右手に持った彫刻刀を、瞬時に逆手に持ち変える。そして、逆手で持った彫刻刀を、真ん中にいるゴブリンの頭に降り下ろす。
「!」
「!? チッ! 外したか!」
真ん中にいたゴブリンは、龍哉が降り下ろした彫刻刀を、素早くバックステップで回避する。
龍哉は、真ん中のゴブリンに攻撃を回避されて、軽く舌打ちをした。
「シネッ!!」
「コロスッ!!」
(や、やべっ!! 二体同時かよ!!?)
真ん中のゴブリンがバックステップで、敵の攻撃を回避すると同時に、左右にいた二体のゴブリンは、棍棒を振り上げながら龍哉に襲い掛かる。
二体のゴブリンが同時に襲い掛かって来て、龍哉は焦り出す。
「龍哉! 危ない!」
「くぅおのぉっ!!」
「グギョッ」
「ガベッ」
「勇綺! 秋!」
勇綺と秋は龍哉を助けようと、二体のゴブリンに攻撃を仕掛ける。右のゴブリンには、勇綺が勢いよく体当たりをぶちかます。そして左のゴブリンには、秋がドロップキックを放つ。
龍哉に襲い掛かった二体のゴブリンは、勇綺と秋の攻撃によって勢いよく吹っ飛ぶ。
龍哉は目を丸くしながら、勇綺と秋を見据えていた。
「全く……。何やってんの! 龍哉! あたし達は、こんな所で魔物と戦っている場合じゃ無いのよ!?」
「あ、ああ……。悪かった! 一人で突っ走って、本当に悪かった!! 後、助けてくれてありがとな! 勇綺! 秋!」
秋はゴブリンを吹っ飛ばした後、一人で突っ走った龍哉を叱り飛ばす。
叱られた龍哉は謝罪をした後、秋と勇綺に、助けてくれた事への感謝をする。
「秋! 龍哉の説教はそれくらいにして、今はこのゴブリン達を何とかしないと!」
「何言ってんの! あの魔物達を何とかするよりも、この場から逃げるべきよ! 今、私達が先にするべき事は、ラズさんの娘さんを探す事でしょ! あの魔物達は、とにかく無視! はやく、この場から逃げるわよ!」
勇綺は、秋に龍哉の説教を止めさせようとする。今は龍哉の説教をするよりも先に、目の前のゴブリン達を何とかしなければならないからだ。
勇綺の言葉に秋は、反論をするのだが……。
「グゲゲ! ニガサン!」
「ニガサン! ニガサン! グギャギャギャ!」
「グシシシ! エモノ、ニガサナイ!」
ゴブリン達は棍棒を振り上げながら、言い合いをしている勇綺達に、勢いよく突撃する。どうやらゴブリン達は、勇綺達を逃がすつもりは無いようだ。
「うわっ!!?」
「このっ!! このっ!! こなくそ!!」
「ああ! もう! これじゃあ、逃げられないじゃない!!」
勇綺は、一体目のゴブリンが降り下ろした棍棒を、ぎりぎりの処で身体を反らして回避する。
勇綺がゴブリンに襲われている最中、龍哉は突撃してくるニ体目のゴブリンに、彫刻刀を振り回す。だがしかし、龍哉の攻撃はゴブリンに全て回避されてしまう。
そして秋は、三体目のゴブリンの降り下ろした棍棒を、マジックポーチの中から取り出したリュートで受け止めながら、愚痴をこぼしていた。
「ぼ、僕達は……、こんな所で殺られる訳には、いかないんだ! くぅおのぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「グギッ!!?」
勇綺はゴブリンの攻撃をかわしながら、マジックポーチの中からピッチフォークを取り出す。そして、取り出したピッチフォークを使って、勢いよく薙ぎ払う。勇綺が薙ぎ払ったピッチフォークは、ゴブリンの左脇腹に直撃。
ゴブリンは勇綺の攻撃によって、勢いよく吹っ飛ばされる。
「グギギギ……」
(!? 動きが鈍い!? 早急の攻撃が効いた……のか? チャンスだ! 今なら、倒せそうだ!)
勇綺の薙ぎ払いが効いたのか、ゴブリンは左手で激痛が走る左脇腹を押さえながら、苦しげな表情を浮かべていた。左脇腹の痛みを必死に耐えているゴブリンは、ゆっくりと立ち上がろうとする。
動きが鈍くなったゴブリンを、今ならば倒せそうと思った勇綺は、ピッチフォークを前に構えながら走り出す。
「グギャアァァァァァァァァ!!!!!」
(なっ!? そんな馬鹿な!? かなり深い傷を負わせたのに、まだ倒れないのか!!?)
ゴブリンの胸に、勇綺のピッチフォークの先端が深々と突き刺さる。すると、ゴブリンの鼻や口、そして胸から赤い血が流れ出す。
身体中が焼けるような痛みにゴブリンは、両手で耳を塞ぎたくなる程の大きな叫び声を上げる。
だがゴブリンは、胸にピッチフォークの先端が深々と突き刺さっても、まだ倒れる気配が無い。
胸に深い傷を負っても倒れないゴブリンに、勇綺は驚きを隠せずにいた。恐らくゴブリンが深い傷を負っても倒れなかったのは、まだ勇綺のレベルが足りなかったのが原因だろう。
「だったら……!! この武器ならどうだ!!!」
「!!!!!?」
胸に深く突き刺さったピッチフォークに、苦しんでいるゴブリンの目の前で、勇綺はマジックポーチの中から、城下町の武器屋で買った鉄の鎌を取り出す。その鉄の鎌を右手で握り締めると、勇綺は目の前で苦しんでいるゴブリンの首を、横薙ぎに勢いよく切り裂いた。
勇綺の攻撃によってゴブリンは、首から血飛沫を勢いよく噴き出しながら、叫び声を上げずに絶命する。
「た、倒した……のか? まさか……、死んだふり何てしてない……よね?」
勇綺は敵の生死を確める為に、恐る恐る人差し指で仰向けに倒れたゴブリンの身体を突っつく。
「し、死んでる……。はぁ……、良かった……。倒せたんだ……」
勇綺に人差し指で突っつかれたゴブリンの身体は、ピクリとも動かなかった。
ゴブリンが死んでいる事を確認出来た勇綺は、ほっと胸を撫で下ろす。
「そうだ! 龍哉と秋は、まだ残りのゴブリン達と戦っている筈! はやく助けないと!」
だが安心したのも束の間、勇綺は直ぐ様、残りのゴブリン達と戦っている龍哉と秋の加勢に向かった。
「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!! ちっくしょおぉぉぉぉぉぉ!!! 当たらねぇぇぇぇぇぇ!!!」
「グシシシ……。オマエ、ノロマ! ノロマ! オマエノ、コウゲキ、アタラナイ! アタラナイ! グシシシ……」
勇綺の近くで戦闘をしていた龍哉は、目の前のゴブリンに、彫刻刀をがむしゃらに振り回していた。だがしかし、龍哉の攻撃は全てゴブリンに回避されてしまう。
ゴブリンは、こちらに攻撃を当てられない龍哉を、嘲笑っていた。
すると……。
「うおりゃあぁぁぁぁぁぁ!!! 隙ありぃぃぃぃぃぃ!!!」
「グギュガアァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
「!? うえぇぇぇぇぇぇ!!? ゆ、勇綺ぃぃぃぃぃぃ!!?」
勇綺は、龍哉の攻撃を避けていたゴブリンの背中を、鉄の鎌で切り裂く。
勇綺の不意打ちによる攻撃に、背後を切り裂かれたゴブリンは、背中の痛みに叫び声を上げる。
龍哉は、突然現れて、背後からゴブリンを鉄の鎌で攻撃した勇綺に、目を大きく見開きながら驚いていた。
戦闘シーンは書いてて、楽しかったです。
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