地味で最弱なパーティは最強の勇者パーティを超える   作:スーパーかみ

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ね、眠い…………。
最新話です……。
それでは、どうぞ……。


第53話 魔物対策 その10

「次は、この二体の魔物の対策だ」

 

「ヒトデと蟹の魔物か……」

 

「うわ……、ヒトデの化け物……。何かキモ……」

 

 意地悪カモメとゴブリンガードの対策についての話し合いを終えた勇綺と龍哉、そして秋は、次の情報を集めようと、図鑑に掲載されている、二体の水棲系の魔物に視線を移す。

 勇綺達が見据える一体目の魔物、人食いヒトデは、図鑑の情報によると、種族は水棲系で、直径が六十センチメートル位の、星型の赤い身体の中心に、鋭い牙を生やした、ヒトデにそっくりな姿をしている怪物だ。海岸や海等に棲息しており、攻撃力は見かけによらず高いが、他のステータスは、あまり高くはない。だが、水属性攻撃への吸収耐性を持っており、更に、スタン系への耐性までも持っている。この人食いヒトデの弱点は、スタン系以外の状態異常への耐性を持っていないだけじゃなく、刺突・雷・木の三つの属性攻撃が苦手であり、更に、水棲系特効の武器やスキル等で攻撃をするとかなりのダメージを与えられるようだ。次に、二体目の魔物、ジャイアントクラブは、図鑑に掲載されている情報によると、種族は水棲系。体長が百二十センチメートル位の、身体全体が真っ赤な殻で覆われている蟹の姿をした怪物だ。海岸や海等に棲息しており、動きが遅く、特殊能力等は持っていないが、高めの攻撃力と斬撃攻撃への防御力を持っており、更に水属性攻撃吸収耐性とスタン系への耐性までも持っているので、斬撃や水属性攻撃が得意な職業は間違いなく苦戦をするだろう。この、魔物の弱点は、打撃・格闘・斧撃・雷・木の五つの属性攻撃に弱いだけじゃなく、魔法防御力が低いので魔法による攻撃とスタン系以外の状態異常攻撃も有効であり、更に、人食いヒトデと同じ種族なので、水棲系特効の武器やスキル等で攻撃すれば、かなり高い効果を発揮させる事ができるようだ。

 

「先ずは、人食いヒトデの対策だけど……。こいつは攻撃以外のステータスが低いから、速攻で秋のスキルで眠らせよう……。その隙に、僕と龍哉が刺突武器を使って弱点を突きながら攻撃していけば、人食いヒトデは問題無く倒せると思う。次に、ジャイアントクラブは、人食いヒトデと同じ弱点を持っているから、秋のスキルで先ず眠らせる。そして、眠っているジャイアントクラブを、秋のリュートを使った魔力攻撃と僕と龍哉が持っている中で攻撃力が一番高い武器で袋叩きにしていけば、相手が高いパワーを発揮させる事無く安全に倒せると思うけど……。どうかな?」

 

 図鑑の情報に目を通した勇綺は、人食いヒトデとジャイアントクラブの対策について、龍哉と秋に説明をする。この二体の水棲系の魔物は、攻撃力は高いが、スタン系以外の状態異常への耐性が無いだけじゃなく、幸運のステータスも低いので、状態異常攻撃がかなり有効なようだ。秋のスキルで上手く眠らせた後、その隙に、人食いヒトデとジャイアントクラブの弱点を突ける武器で攻撃していけば、この二体の魔物が、高いパワーを発揮させる前に倒す事が出来るだろう。

 

「ああ、この二体は攻撃力が高いからなぁ……。そんな奴等の攻撃だけは、喰らいたくねぇから、秋のスキルで高いパワーを封じてから倒した方が良さそうだな……」

 

「そうね……。キモいヒトデの牙とデカい蟹の鋏に攻撃されたら、絶対に大怪我するだけじゃ済まないわよねぇ……。う〜~、こわっ」

 

 勇綺が提案した人食いヒトデとジャイアントクラブの対策に、龍哉と秋は、顔を青ざめながらも納得する。おそらく龍哉と秋は、この二体の魔物の高いパワーに脅威を感じてしまったのだろう。

 

「よし、朝の海岸に出現する、魔物についての対策は、これで大丈夫そうだね。じゃあ、次は、夜の海岸に出現する魔物についての対策だ」

 

 朝の海岸に出現する魔物についての対策を終えた勇綺は、夜の海岸に出現する魔物についての情報を集めようと、図鑑の次のページをめくる。

 

「えっと……。夜の海岸に出現する魔物は……、ペブルウォーク、人食いヒトデ、ジャイアントクラブ、ブラックゴブリン、ウミガメ、おばけ巻貝、マッドマンが出現するみたいだね……。」

 

「ほほう……。夜になると、泥みたいな魔物も出現するのか……」

 

「泥の魔物……。何か、あんまり強くなさそうね……」

 

 勇綺と龍哉、そして秋は、めくった先のページに掲載されている、夜のランドロック海岸に出現する魔物についての情報に視線を移す。

 

「人食いヒトデ、ジャイアントクラブの対策は、もう終えているから……。先ずは、ブラックゴブリン、ウミガメの対策から始めようか?」

 

「ウミガメか……。動きが鈍そうだから、倒すのが楽そうだな……」

 

「ここの世界のウミガメって、何か目つきが悪いわね……」

 

 勇綺と龍哉、そして秋が最初に注目した夜のランドロックの海岸の魔物達は、ブラックゴブリンとウミガメの二体である。先ず一体目の魔物、ブラックゴブリンは、図鑑の情報だと、種族は妖精系で、身長はゴブリンとゴブリンガードと同じく、九十センチメートル位の小鬼の姿をした怪物だ。見た目や服装、そして持っている武器等がゴブリンと似てはいるが、身体全体の色だけは、緑色ではなく、真っ黒な色をしている。海岸、洞窟、無人の建物等に棲息しており、ゴブリンと比べるとステータスは余り変わらないが、夜の闇を利用した奇襲攻撃と、敵の夜襲を防ぐ能力を持っているので、かなりの注意が必要だろう。更に、闇属性攻撃に耐性を持っているだけじゃなく、暗闇の状態異常攻撃への耐性までも持っているようである。このブラックゴブリンの弱点は、物理防御力と魔法防御力が低いだけじゃなく、光属性攻撃が苦手であり、更に、暗闇以外の状態異常攻撃がかなり効果的なようだ。次に、二体目の魔物、ウミガメは、図鑑に掲載されている情報によると、種族は爬虫類系。体長が百八十センチメートル位で、目つきが鋭く、水色の身体には黒くて硬い甲羅が覆われた、ウミガメのような姿をした怪物だ。海岸や海等に棲息しており、動きは鈍いが、斬撃・刺突・射撃・投擲の四つの属性攻撃への防御力がとても高く、更に、水属性攻撃を無効化してしまう程の高い耐性までも持っている。この魔物の弱点は、魔法防御力が低いので魔法攻撃に弱いだけじゃなく、雷・氷・打撃・格闘の四つの属性攻撃にも弱く、更に、幸運のステータスが低めなので、状態異常による攻撃もかなり有効だろう。

 

「先ず、ブラックゴブリンだけど……。こいつの、夜襲攻撃は、かなり厄介だ。今の僕達に夜襲攻撃を防ぐのは、まず難しいから、多少のダメージは覚悟したほうが良いと思う……。もし、夜襲攻撃に耐えることができたならば、ゴブリンとゴブリンガードと同じように、秋のスキルで眠らせた隙に、攻撃力が高い武器で攻めていけば、ブラックゴブリンを倒せるはずだ……」

 

 勇綺は、防ぐのが難しい夜襲攻撃に耐えた後、秋のスキルで敵を眠らせた隙に、攻撃力が高い武器を使って、眠っているブラックゴブリンを倒す事を提案する。敵の夜襲を防ぐ手段を持っていない今の勇綺達が、ブラックゴブリンを撃破するには、多少のダメージを覚悟しながら戦うしか無いだろう。

 

「多少のダメージを覚悟か……。まぁ、ゴブリンとそれ程ステータスが変わらん奴の攻撃なら、何とか耐えられそうかもなぁ……。よし、その方法でやってみるか……」

 

 龍哉は、敵の夜襲攻撃に耐えられる自信が有るのか、勇綺が提案したブラックゴブリンの対策に、異論もなく納得する。

 

「非戦闘職のあたし達が、魔物からの夜襲攻撃を受けても大丈夫かしら……? でも、夜襲を防ぐ方法が、今のあたし達には、無いしぃ……。はぁ……。やっぱ、覚悟を決めて、夜襲攻撃に耐えながら反撃するしか無いかぁ……」

 

 龍哉とは対照的に、魔物からの夜襲攻撃に耐えられる自信が無い秋は、勇綺の提案を、しぶしぶながらも納得するのであった。




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※一部の文を修正しました

修正前:「えっと……。夜の海岸に出現する魔物は……、ペブルウォーク、人食いヒトデ、ジャイアントクラブ、ブラックゴブリン、ウミガメ、ナイトシェル、マッドマンが出現するみたいだね……。」

修正後:「えっと……。夜の海岸に出現する魔物は……、ペブルウォーク、人食いヒトデ、ジャイアントクラブ、ブラックゴブリン、ウミガメ、おばけ巻貝、マッドマンが出現するみたいだね……。」
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