地味で最弱なパーティは最強の勇者パーティを超える 作:スーパーかみ
それでは、どうぞ!!
「よし。次は、ウミガメの対策をしようか……」
「こいつか……」
ブラックゴブリンの対策についての話し合いを終えた勇綺と龍哉、そして秋は、次に、ウミガメの情報に視線を移す。
「このウミガメは、ブラックゴブリンと違って特殊能力を持っていないだけじゃなく、動きが鈍いから、速攻で眠らせた後、秋のリュートを使った魔力攻撃と僕と龍哉が持っている武器の中で一番攻撃力がある武器で攻撃をしていけば、特に問題無く倒せると思う……」
勇綺は、ウミガメをスキルで眠らせた隙に、リュートによる魔力攻撃と攻撃力が高い物理系武器でダメージを与えてゆく事を、龍哉と秋に提案をする。非戦闘職の勇綺達が、状態異常を使わずに、防御力が高いウミガメを何も考えずに力押しで倒すのは、かなり難しい。それを考えると、秋のスキルで眠らせた後、その隙に攻撃していけば、非戦闘職の勇綺達でも安全にウミガメを倒す事ができるだろう。
「分かった。あたしに、任せて! ウミガメをぐっすりと眠らせてやるわ!」
「確かに、その方が、この、でけえ亀を安全に倒せそうだな。よし、さっさと眠らせて、ただのサンドバッグにしてやろうぜ!」
勇綺が提案したウミガメの対策に、秋と龍哉は、特に異論も無く、得意気な表情をしながら納得する。
「じゃあ次は、この二体の魔物の対策をしようか!」
「このカタツムリの魔物は……、ジャイアントスネイルの仲間か?」
「この泥の魔物……。見た目は、なんか弱そうだけど……。強いのかしら?」
ウミガメの対策についての話し合いを終えた勇綺と龍哉、そして秋は、次の情報を集めようと、図鑑に掲載されている、二体の魔物に視線を移す。
勇綺達が見据える一体目の魔物、マッドマンは、図鑑の情報によると、種族は大地系。身長が百八十センチメートル位で、全身が泥で出来ており、上半身は人の形をしているが、下半身の方はドロドロに溶けている不気味な姿をした怪物だ。海岸や洞窟、山等に棲息しており、防御力とスピードのステータスは余り高く無く、他のステータスも低いが、攻撃力は平均的であり、体力のステータスは意外にもかなり高い。更に、病・精・時の三つの属性攻撃に耐性を持っているだけじゃなく、一部のスタン系・毒素系・神経系・精神系・呪術系・亡者・人形・宣告・束縛の九つの状態異常への耐性と土属性攻撃の吸収耐性までも持っている。このマッドマンの弱点は、斬撃・刺突・打撃・射撃・格闘・斧撃・投擲・火器・火・水・風・木・金・音・空の十五個の属性攻撃が弱点であり、更に、大地系特効の武器やスキル、そして魔法攻撃や魔力にダメージを与えられる攻撃がかなり有効なようだ。次に、二体目の魔物、おばけ巻貝は、図鑑に掲載されている情報によると、種族は水棲系で、体長は百三十センチメートル。姿は、ジャイアントスネイルに似ているが、身体の色はクリーム色で、棘のついた灰色の殻を背負っている。海岸や海等に棲息しており、動きは遅いが、防御力は少し高めであり、更に水属性攻撃吸収耐性とスタン系の状態異常耐性を持っているだけじゃなく、貝殻についている棘を飛ばす特技までも持っているようだ。この魔物の弱点は、魔法防御力が低いので魔法による攻撃とスタン系以外の状態異常攻撃が有効であり、更に、斬撃・刺突・斧撃・雷・木の五つの属性攻撃や水棲系特効の武器とスキル等で攻撃すれば、かなりのダメージを与えられるだろう。
「先ずは、マッドマンの対策からだ。こいつは状態異常が効かないけど、動きが遅く、特殊攻撃や飛び道具を持っていないだけじゃなく、十五個の属性攻撃が弱点のようだ……。ならば、僕の投石と龍哉のスリングショット、そして秋のリュートを使った音属性の魔力攻撃で、遠距離から弱点をつきながら攻撃をしていけば、動きが遅く、飛び道具を持たないマッドマンを、無傷で簡単に倒す事ができると思うんだけど……。どうかな?」
図鑑の情報に目を通した勇綺は、マッドマンを、投擲・射撃・音の三つの属性攻撃の武器を使って、弱点をつきながら倒す事を龍哉と秋に提案する。このマッドマンは、コープスと同じように、動きが遅くて、飛び道具を持っていないだけじゃなく、射撃属性武器や投擲属性武器、そして音属性武器が弱点なので、勇綺達が距離を取りながら遠距離武器でダメージ与えてゆく作戦は、かなり効果が高いといえるだろう。
「のろまで弱点だらけのこいつは、接近戦でも簡単に倒せそうだけど……。安全性を考えるなら、飛び道具で攻めたほうが良さそうだな……」
「あたしも飛び道具で攻めてゆくのに賛成。接近戦だと、こいつを攻撃した時、泥とか飛び散って、絶対に服が汚れそうだしね……」
勇綺が提案したマッドマンの対策に、龍哉と秋は特に異論もなく、首を縦に振りながら承諾する。
「それじゃあ、次は……、おばけ巻貝の対策だ。こいつの飛び道具は注意が必要だけど、動きは鈍いから……、秋のスキルで速攻で眠らせた後、刺突系や斬撃系の武器で弱点をつきながらダメージを与えていけば、そこまで苦戦することなく倒せると思う」
マッドマンについての話し合いを終えた勇綺達は、次に、巻貝の怪物、おばけ巻貝の情報に視線を移す。
勇綺は、図鑑に掲載されている情報を見据えながら、龍哉と秋に、睡眠耐性を持っていないおばけ巻貝を、バードのスキルで眠らせた後、刺突系と斬撃系の武器を使って撃破することを提案する。この作戦ならば、非戦闘職の勇綺達でも、飛び道具を持っているおばけ巻貝に、苦戦することなく安全に倒せるだろう。
「分かった。動きを止める役目は、あたしに任せて!」
「おう、眠らせた後は、フルボッコにしてやろうぜ!」
勇綺が提案したおばけ巻貝の対策に納得した秋と龍哉は、やる気に満ちた表情で頷く。
「ランドロック海岸の魔物についての情報収集はこれで終わったから……。次のページを開くね?」
ランドロック海岸に出現する魔物についての情報収集を終えると、勇綺は、図鑑の次のページをめくる。
「ふむ。このページは……、ランドロックの洞窟に出現する魔物についての情報が掲載されているみたいだね……。え〜〜と、出現する魔物は、ゴブリン、ブルームース、リザード、インプ、ジャイアントラット、コープス、火の玉、ジャイアントアント、ミドリガマ、おおなめこ、ペブルウォーク、ガイコツ、ジャイアントスネイル、スパイダー、ゴブリンガード、ブラックゴブリン、マッドマン、ワイルドベアの他に、いもむし等が出現するみたいだね……」
「この洞窟……。かなりの種類の魔物がいるなぁ……」
「うわぁ……、虫いるし……。しかも、新しい虫も追加されてるし……」
めくった先のページに掲載されている、ランドロックの洞窟に出現する魔物についての情報に、勇綺と龍哉は視線を移す。
図鑑の情報に視線を移している勇綺と龍哉とは対照的に、秋だけは、めくった先のページに大嫌いな虫の魔物が掲載されていたので、またもや両手で自身の両目を素早く覆い隠してしまう。
「この洞窟に新しく出現する魔物は、いもむしの魔物だけみたいだね……。じゃあ、この、いもむしの対策だけしようか?」
「おう!」
秋が虫の魔物に怯えながら、両手で自身の両目を隠している最中、勇綺と龍哉が見据える一体の魔物、いもむしは、図鑑の情報によると、種族は虫系で、体長が百九十センチメートル位の、大きな青虫の姿をした怪物だ。森や洞窟等に棲息しており、攻撃力と防御力、そしてスピードは高く無いが、体力だけはそこそこ高いようである。この魔物の弱点は、斬撃・刺突・打撃・射撃・格闘・斧撃・投擲・火器・氷の九つの属性攻撃と状態異常攻撃に弱く、更に、虫系特効の武器やアイテム、そして、スキル等がかなり有効なようだ。
「この、いもむしは、体力だけはそこそこ高いけど、それ以外のステータスは余り高く無いだけじゃなく、強力な特技や状態異常への耐性を持っていないみたいだ……。ならば、ここは、スパイダーとおおこがねむしの対策と同じやり方で、この、いもむしを秋のスキルで眠らせた後は、攻撃力が高い武器で弱点をつきながらダメージを与えて倒そうと思う」
勇綺は、秋のスキルで眠らせたいもむしを、攻撃力の高い武器で弱点をついて倒す事を提案する。このいもむしは、ステータスが余り高く無いだけじゃなく、状態異常耐性や特技を持っていないので、スパイダーとおおこがねむしの対策と同じやり方でも特に問題はないだろう。
「分かった。その作戦で、いもむしを倒そうぜ!」
「うう……。分かったわよ……。やるわよ……。やればいいんでしょ……。うう〜〜……」
龍哉は、勇綺が提案した、いもむしの対策に、頷きながら納得する。
迷いなく納得した龍哉とは対照的に秋は、虫が苦手なので、勇綺の提案を、嫌そうな表情をしながら承諾するのであった。
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