地味で最弱なパーティは最強の勇者パーティを超える   作:スーパーかみ

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あけましておめでとうございます!!
今年もよろしくおねがいします!

今回は、新キャラが登場します。

それでは、最新話をどうぞ!


第57話 炎術師カエン・イグニート

「この図書館の中で協力者を探す理由についてですが……。この図書館には、初心者や上級者の戦闘職の人達が多く立ち寄ります……。もしかしたら……、レベルが高い氷属性使いの戦闘職の人達と、運良く遭遇できたら、仲間にできる可能性があるかもしれないからです……」

 

 質問されたマシロは、龍哉の方へと視線を移す。そして龍哉に、図書館の中から協力者を集める理由について説明をする。どうやらマシロの話しによると、このランドロック図書館には、レベルの低い戦闘職だけじゃなく、レベルの高い戦闘職も立ち寄る可能性があるらしい。マシロは、高レベルの氷属性使いの戦闘職を仲間にする為に、この図書館で協力者集めを提案したようである。

 

「「なるほど……」」

 

「確かに、周りを見ると、中々、強そうな奴等がたくさん居るな……。これだけ多くの人が居れば、一人や二人位は、高レベルの氷属性使いの戦闘職と遭遇できる可能性があるかもしれないな……」

 

 マシロの説明に、勇綺と秋は納得しながら頷く。

 そして龍哉も、マシロの説明に、納得しながら部屋の周りをキョロキョロと見回す。図書館には、マシロが言っていた通り、多くの利用者達が居り、この中から目的の人物達と遭遇できる可能性がかなり高いだろう。

 

「よし、分かった、マシロ。俺は、お前の提案に賛成するぜ。」

 

「うん、僕も」

 

「まぁ……、これだけ人が多いなら、図書館の中で協力者を集めても良いかもしれないわね……」

 

 図書館で多くの協力者を集められる可能性を感じた龍哉と勇綺、そして秋は、マシロの提案に賛同する。

 

「それじゃあ……、さっそく、協力者集めでもしますか! 先ずは、どの利用者に声を掛けてみようかなぁ……。お? あの何か強そうな、赤いローブの兄ちゃんに声を掛けてみようぜ!」

 

 マシロの提案を承諾した龍哉は、さっそく協力者集めを始めようと図書館の中を再びキョロキョロと見回す。すると龍哉は、本棚の近くに立っている、二十代前半位の、赤いローブを身に纏っている男性に目が入る。身長は百八十センチメートル程で、瞳は赤く、更に赤い髪は炎のように揺らめいていた。龍哉は、目に付いた赤いローブの男性に、声を掛ける為に近付こうとすると……。

 

「待って下さい、龍哉様……」

 

「!?」

 

「「マシロ?」」

 

 赤いローブの男性に近付こうとする龍哉をマシロが突然呼び止める。

 呼び止められた龍哉は、マシロの方へと振り向く。

 そして勇綺と秋は、首を傾げながら、突然龍哉を呼び止めたマシロを見据える。

 

「何だよ、マシロ? 急に呼び止めて……」

 

 こちらを急に呼び止めたマシロに、龍哉は、疑問を抱きながら問いただすと……。

 

「あの方の情報を覗きます……」

 

 問い掛けられたマシロは、赤いローブの男性を見据えながら呟く。

 

「「「情報を覗く……?」」」

 

 マシロの言葉に、理解出来なかった勇綺達は、不思議そうに首を傾げてしまう。

 

「薬師スキル〝診察〟発動……」

 

「なっ……」

 

「一体、何を……」

 

「な、何をする気なの……」

 

 マシロは、赤いローブの男性を見据えながら、薬師のスキル【診察】を発動させる。すると、スキルを発動させたマシロの身体の周りが、黄緑色に輝き出す。

 龍哉と勇綺、そして秋は、黄緑色に輝き出したマシロに、戸惑いを隠せずにいると……。

 

「「「何か、出てきた!?」」」

 

 勇綺達が困惑している最中、スキルを発動させたマシロの目の前に、空中に浮かんだ半透明のディスプレイが出現する。

 勇綺達は、突然、マシロの目の前に出現した、空中に浮かぶディスプレイに、目を丸くしてしまう。

 

(これが、あの男性のステータス……)

 

 マシロは、目の前に現れた空中に浮かぶディスプレイに映し出されている、赤いローブの男性の情報に視線を移す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前:カエン・イグニート

 

種族:人間

 

年齢:20歳

 

性別:男

 

職業:炎術師

 

LV:5

 

HP:82/82

 

状態異常:無し

 

状態異常耐性:毒素

 

敵対心:無し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(レベルは高くは無いですね……。ですが炎術師の火属性攻撃魔法は、魔術師よりも優れているだけじゃなく、敵を火傷状態にするスキルを持っていると聞いたことがあります……。レベルを上げれば、あの男性の火属性攻撃魔法と火傷状態にするスキルは、もしかしたら、イッカク退治の役に立つかもしれません……)

 

 ディスプレイに映し出されている情報を見据えながらマシロは、赤いローブの男性の力が、イッカク退治に役立つ可能性がある事に気が付く。

 すると……。

 

「お、おい……?」

 

(マシロ……?)

 

「??」

 

 映し出された情報を数分程拝見したマシロは、目の前にあるディスプレイを消すと、突然、赤いローブの男性が居る方へと歩き出す。

 突然、歩き出したマシロの後を、龍哉と勇綺、そして秋は、戸惑いながらもついて行く。

 

「あの……」

 

「ん?」

 

 マシロは、本棚の近くに立っている赤いローブの男性に声を掛ける。

 声を掛けられた赤いローブの男性は、マシロ達が居る方へと振り向く。

 

「何だね! 君達は!?」

 

(((声がデカッ!!?)))

 

 赤いローブの男性は、こちらに声を掛けてきたマシロに、大きめな声で問いただす。

 マシロの後ろにいた勇綺達は、赤いローブの声の大きさに、目を丸くしてしまう。

 

「申し訳ありませんが、ここは図書館ですので、声をなるべく小さくして下さい……」

 

(((初対面の人に、いきなりダメ出し!?)))

 

 大きな声で問い掛ける赤いローブの男性に、マシロは、初対面であることを気にもせず、声量についてダメ出しをする。

 最初に声を掛けてきたマシロが突然、初対面の赤いローブの男性にダメ出しをした事に、勇綺達は、またもや目を丸くしてしまう。

 

「む……、確かに、そうだ。大きな声を出して、すまなかった。どうも、私は、生まれ付き声が大きくてな!」

 

 ダメ出しをされた赤いローブの男性は、マシロに、大きな声を出した事についての謝罪をする。

 

「それで……。君達は、何者だね?」

 

 そして謝罪をした赤いローブの男性は、真剣な面持ちで、再び、マシロ達に問いただす。

 

「私の名前は、マシロ・ホワイトスノウといいます……」

 

「僕は、成神勇綺です」

 

「私は、紫堂秋といいます!」

 

「俺は、鉄龍哉だ。まぁ、よろしくな!」

 

 問い掛けられたマシロ達は、真剣な表情で、こちらを見据える赤いローブの男性に、それぞれ自己紹介をしていく。

 

「私は、カエン・イグニートだ。よろしく!」

 

 マシロ達が自己紹介をすると、赤いローブの男性は、快活な表情をしながら自身の紹介をする。

 

「カエン様、私達は今、イッカクの退治に協力してくれる仲間を集めています。もし、協力をしてくれましたら、お礼はちゃんとするつもりです。どうか、カエン様の力を貸してもらえないでしょうか?」

 

 お互いの自己紹介を終えるとマシロは、カエンに、イッカク退治に協力してほしいと頼み込む。

 すると……。

 

「おお、イッカクを退治する為に仲間を集めているのか! 実は、私も、イッカクを倒そうと思って、ここで情報を集めていたんだが……。まさか、ここでイッカク退治の同士と出会えるとは……。私は、運が良い! これも、なにかの縁だ。君達に協力をしようじゃないか!」

 

「ありがとう! カエンさん!」

 

「ありがとうございます! カエンさん!」

 

「サンキュー! カエンの兄ちゃん!」

 

 マシロの頼みに、カエンは快く承諾する。

 仲間が増えて嬉しかったのか、勇綺と秋、そして龍哉は、ここが図書館である事を忘れて、イッカク退治に協力してくれるカエンに、つい大きな声で感謝をしてしまう。

 

「勇綺様、秋様、龍哉様。ここは、図書館です。声を小さくして下さい……。他の人達に迷惑です……」

 

 嬉しさのあまり、つい大きな声でカエンに感謝をしてしまった勇綺達に、マシロは、またもや声量についてのダメ出しをする。

 

「う……、ご、ごめん……、マシロ……」

 

「お、大きな声を出して、わ、悪かったわよ……」

 

「でけぇ声を出して、すまねぇ……」

 

 ダメ出しをされた勇綺と秋、そして龍哉は、気まずそうにしながら、マシロに、大きな声を出してしまった事についての謝罪をするのであった。




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