中華料理店織斑   作:ロドニー

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レゾナンスへ買い物 織斑家の場合

 

 食堂が閉まり、親子四人で談話室での会話。

 

 十夏と千秋は生徒会が忙しく中々会えないし、俺と鈴にマドカは食堂での仮店舗での仕込みと仮営業で娘と話す機会が無かったとも言える。

 

 だが、俺と鈴は一番に家族との会話と食事やお出かけなどは大事にする。俺の両親は娘の年頃で蒸発し、鈴は中学生の頃に両親が離婚して母方に引き取られた。

 

 だから、この時間だけは大切にしたい。

 

 こいつは自宅が半壊してから学園で行われる初の親子の会話だろう。

 

 「十夏、千秋

 

 もうすぐ、臨海学校じゃないか?」

 

 俺は卒業生だから判るが、コーヒーを飲みながら娘に臨海学校の準備をしたか聞いてみたが

 

「「そうだった!?

 

 生徒会が忙しくて忘れてた!?

 

 パパ、水着買って!!」」

 

 と生徒会が忙しくて準備を忘れてたいたらしい。

 

 そして、水着か…

 

 「懐かしいわね。

 

 一夏がいろんな意味で死にかけたわね…」

 

 確かに、アレは流石に死んだと思った。

 

 それよりも、浜で水着姿の鈴に肩車をされた方が記憶に鮮明に残っていた。

 

 「懐かしいな…鈴に肩車を強請られたな…」

 

 「何よ。

 

 今を思えば、あたしの生の太股を味わえたんだから役得じゃない」

 

 確かに、役得だった。

 

 あの頃は鈴と結婚するとは全く思っても無かったし、クラス代表戦の前に鈴からの質問の意味が判っていたらと思うと、もしかしたら娘達と出会うのは早かっただろう。

 

 「それより、マドカは?」

 

 「マドカ叔母さんは「誰が叔母さんだ?ん、小娘、私をクソババアと言っているらしいな?」げっ!? 千冬叔母さん!?」

 

 マドカの髪型と口調を真似して、悪戯成功と口角を上げて笑う千冬姉。見事に誘導質問に引っ掛かった十夏は全身から冷や汗を流して顔を引き攣っていた。

 

 「ほう、十夏は後でオータムを交えてOHANASHIするが、一夏と鈴は馬鹿娘達とレゾナンスに行く予定なのか?」

 

 「そうね、義姉さん。

 

 一夏、今度の日曜は久しぶりに娘達と出掛けるわよ。せっかく、厨房のコックから休みを貰ったんだし、あたしも新しい水着欲しいからね」

 

 「そうだな、行くか」

 

 「「やったぁ!!パパ、大好き!!」」

 

 「そうか、なら私も巡回ついでに行くとしよう。一夏、また悪いが水着を選んでくれ」

 

 「わかったよ。千冬姉」

 

 と娘二人が俺に抱きつくが、鈴にも抱き着かれて床に倒れた。

 

 千冬姉は呆れた顔で妻と娘に押し倒されながら答える弟の姿に苦笑していたが千冬姉も新しい水着を買うため、ついて行くと言って部屋に戻ったのだった。

 

 

 

 

 当日、駅前には水色と蒼色の色違いのワンピース姿の娘二人と何時ものミニスカートにTシャツに裾の無いスカジャンを着た鈴、プリッツスカートにブラウス姿で清楚感を出しているマドカ、何時ものスーツ姿の千冬姉の姿だった。

 

 『ちっ、ハーレム野郎がもげろ!!』

 

 この光景は傍らから見れば、ハーレムに見えるが織斑一家だとは思わないだろう。

 

 一応、千冬姉が仕事着なのは買い物に行く生徒達への巡回を兼ねているらしい。

 

 一家全員でモノレールに乗り向かうが、先に両腕を娘に取られた鈴とマドカは

 

 「「ぬっぐぐぐ…やるわね…」」

 

 「「早いもの勝ち!!」」

 

 勝ち誇る娘二人に嫉妬していた。

 

 

 

 

 

 「ぬぐぐぐ…狡いですわ!!」

 

 ハンカチを噛み締めながら悔しがるセシリアと

 

 「セッシー、叫ばないのよ。バレますわよ」

 

 セシリアを戒めるメアリー。

 

 この二人は織斑一家の後を尾行しながらも双子姉妹が一夏に甘えている姿に嫉妬しつつも、鈴音とマドカが悔しがる姿を見て楽しんでいた。

 

 「メアリー、わかりましたわ。ですが、鈴音さんの悔しがる姿を見てスッキリしましたわ」

 

 「セッシー、同感だわ。スキが有れば一夏様を匿って甘い時間を共有しましょ」

 

 「「ふふふふふ…」」

 

 そして、見るからに怪しい姿で駅の柱から覗き見ているポンコツ元貴族(セシリア)と脳筋元女王(メアリー)は英国面丸出しの黒い笑みを浮かべながら織斑一家の後を尾けたのだった。

 

 

 

 

 

 総合商業施設であるレゾナンス。

 

 今も昔も変わらず、一夏の元ハレーム軍団が抜け駆け上等のデートをする為に最も争ったショッピングモールである。

 

 そして、今回は娘二人に鈴音とマドカにと腕の取り合いの激戦は必死だろうと思ってはいたが、一家が着くなりマドカは姉であり半ギレ状態の千冬に連行されていた。

 

 「マドカ、行くぞ」

 

 「えっ、お姉ちゃん!?

 

 お兄ちゃんに水着選んで貰おうと思ったのにぃぃぃ!!」

 

 「私もそうだ!!

 

 文句言うなら馬鹿共に言えマドカ!!」

 

 「お姉ちゃん、横暴だ!!

 

 学園の仕事なら一人で行け!!」

 

 「やかましい!!

 

 お姉ちゃんだって寂しいんだ!!」

 

 バッチィィィン

 

 「ぎゃふん!?」

 

 

 と拡張領域から取り出した出席簿で叩かれ引き摺られながら連行されたマドカだった。

 

 

 

 

 「これで、マドカさんが居なくなりましたわね…」

 

 「千冬のアドレス知って置いて正解ね。

 

 メールでアイスクリーム屋さんで暴れてる生徒が居ると嘘のメールをしたから、嘘のメールに引っ掛かった千冬に感謝だわ」

 

 後が怖いことを考えずに、再び黒い笑みを浮かべるメアリーとセシリアもそれを忘れて、あの三人をどう引き離すか思考しながら、再び尾行したのだ。

 

 

 

 織斑一家が水着売り場に着くと、十夏と千秋に鈴音の三人は水着を選び始めたが、娘二人が着れるのが子供用しか無かった。

 

 「子供用しか無いの!?」

 

 「嘘…」

 

 「「こんなの着たら、クラスの変態共に…」」

 

 クラスの変態共に捕まり愛でられる事を想像して、顔を青褪める二人。

 

 忘れがちだが娘二人はまだ6歳だし、身長の関係から子供用しか着れないのだ。

 

 それでも、ここはレゾナンスの良い所で品揃えはさすがだろう。子供用の中から水着を選び抜き、十夏は胸にリボンを飾った水色のワンピースタイプの水着を選び、千秋は蒼系統の姉と同じワンピースタイプの水着を選んだのだった。

 

 センスとコーディネートは流石に双子と言える。

 

 「一夏、これなんかどう?」

 

 と言いながら試着室から出て来たのは鈴だった。

 

 鈴は赤いビキニにセパレートを付けて大人の女性を認識させる。昔は引き締まった体付きだったが、今は柔らかく括れた身体付きと胸が大きくなったおかげて、無難無く着こなしている。

 

 「似合うぞ」

 

 「良かったわ♪♪

 

 少し太ったから心配したけど、あたしでもまだ、イケるわね。

 

 でも、襲うのは無しだからね♪」

 

 「襲わねぇよ!!」

 

 「あら、残念ね」

 

 「「ぬぐぐぐ…」」

 

 「二人共、悔しかったら早く成長する事ね」

 

 「ママの横暴だ!!」

 

 「親子して何しているんだか…」

 

 と終始上機嫌な鈴だった。

 

 「じゃあ、支払ってくる」

 

 と妻と娘の水着をかごに入れてレジで支払いをしようとするが

 

 「そこの貴方、私のも支払いなさい!!」

 

 と大量の水着が入ったかごを置く女性。

 

 あぁ、何度か経験したが、女尊男卑に染まった風潮の女性には反吐を吐きたくなる。

 

 「何故、お前のまで払うんだ?

 

 せっかくの家族団欒を邪魔しないで欲しいが?」

 

 「なっ、男風情が女である私に盾突くの!?

 

 そこの店員!!

 

 警備員を呼びなさい!!」

 

 「あの、そのお方は…」

 

 「うるさい!!

 

 さっさと呼べ!!」

 

 と店員に警備員を呼ばせようと叫ぶが、カード支払いで店員にカードを渡しており、カードに記載された俺の名前を見て逆に店員は顔を真っ青にしていた。

 

 そして、世界最強を共に手にした妻の存在を女性は忘れていたのだから…

 

 「あの、うしろ…」

 

 「後ろが何よ!!

 

 さっさと警備員を呼びなさい!!」

 

 漸く、フリーズから回復した店員は顔を真っ青にしたまま女性の裏に立つ女性に指を指しながら震えていたのだ。

 

 「警備員が何ですって?」

 

 女性の肩を思い切り握り、女性の後ろに立つのは鈴だった。

 

 「ぎゃあ!?

 

 えっ!?

 

 元世界大会タッグトーナメントの秒殺の女王、鳳鈴音!?」

 

「うちの夫に何してるのよ!!」

 

 空いている左手を握り拳を溜める鈴。

 

 「鳳鈴音の夫?

 

 はっ!?

 

 まさか…

 

 二代目ブリュンヒルデにしてタッグトーナメントの覇者の織斑一夏!?」

 

 「「ママ、コイツぬっ殺して良い?」」

 

 「げっ、IS学園で最年少で生徒会長と副会長になった織斑姉妹!?」

 

 女性は俺達を知るなり顔を真っ青にして怯え出したが、般若化した妻に肩を握られて逃げられないし、得物である槍と弓を部分展開した十夏と千秋に得物を突き付けられて逃げ道が無くなっていたのだ。

 

 「駄目よ。

 

 あんた達がやったら退学レベルの問題だから、あたしがやるわ」

 

 「「えッぇぇ、つまんない!!」」

 

 「おっ、お慈悲を!!」

 

 と慈悲を感願する女性だが、旦那を無罪の罪で警備員に捕まえそさせようとした事を許す鈴ではない。

 

 「死にさらせ!!」

 

 バッキィィィ

 

 「ギャァァァ!?」

 

 鈴の渾身の腹パンを受けた女性はつの字に身体を曲げて吹き飛び、向かい側の壁に激突したのだった。

 

 「しぶといわね。

 

 まぁ、コソコソと隠れてる二人に任せて行きましょ」

 

 ただ、女性が落ちた先に聞き覚えがある女性の小さな悲鳴を聞いたが聞かなかった事にしよう。

 

 今の鈴が怖いとは言わない。

 

 家族サービスだからな。

 

 その後、レストランで一家全員で食事をして学園に戻るが、終始ご機嫌な妻や娘と一緒に一家水入らずの食事に満足した千冬姉だった。

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ

 

 英国面のメアリー

 

 

 

 「おっ、おげぇぇぇ…酷い目に会ったわね…

 

 あら、胃液を吐いて口を拭くのに丁度良い所に布が在るわね

 

 いい生地ね」

 

 お腹を殴られ壁に激突し胃液を吐いた私は丁度良い所に布が垂れ下がっていた為に口から吐いた胃液で汚れた口周りを拭くため、その布で拭いた所に上から声がしたのだ。

 

 「だれが、私のドレスで拭いて良いと?」

 

 「えっ?

 

 まさか…」

 

 ドスの入った女性の声に反応して顔を上げると、本来なら日本に居るはずの無い女性。

 

 それは、絶対女王の申し子にしてイギリス最強の姫騎士であるイギリスの元女王のメアリーだった。

 

 もう一人、私を睨む女性は元イギリスの国家代表のセシリア・オルコットだった。

 

 そして、私が拭いた布はメアリー元女王陛下のドレスの裾だったのだ。

 

 

 

 

 

 一夏様を尾行したは良いのですが、日本がここまで女尊男卑が酷いとは思わなかった。イギリスは先代女王であるお母様が女尊男卑を禁止する法律である男女人権平等法を施行したお陰であの様なことは無いし、違反すれば女王の勅命で施行された法律である為、女王の名の元に国家反逆罪が問答無用で適用されて禁固刑になる。

 

 一応、私の大親友であるセシリアは学園での学生時代に法律違反を仕出かしたが、学園内との事でお咎め無しとは行かず、先代女王により始末書を書かされたのと当時同じ候補生で先輩だったサラ・ウィルソンに監視並びに再教育をする様に勅命を下していた。

 

 それよりもだ。

 

 「鈴音様はもう少し、手加減を覚えて欲しいですわ。危うく、私達にこのゴミが当たる所でしたわ」

 

 気絶してるだろうと思って、飛んで来た女性を無視して一夏様を尾行しようとしたが違和感を感じたのだ。

 

 そう、違和感はドレスの裾が引っ張られる感覚を感じて、下を見下ろせば鈴音さんに腹パンチを受けて私達の下に吹き飛び胃液を吐いた女性が私のドレスの裾で口を拭いていたのだ。

 

 「誰が、私のドレスの裾で口を拭いて良いと?」

 

 ドス混じりの声で女性を問い詰めたが、私の正体を知っているのだろ。

 

 「あっ…うわぁ…」

 

 私の顔を見て正体を気付き、顔を真っ青にしながら言葉にならない事を発しながら震える女性。

 

 それに、女尊男卑とはいえ一夏様の財布で紐にしようとした罪は万死に値する。目線をセッシーにすると、目線でギルティと答え同じ意見だと判る。

 

 「だから、誰の許しを得て、私のドレスの裾で口を拭いていると聞いている!!」

 

 バッキィィィ

 

 ピンヒールの爪先でお腹に蹴りを入れる私。

 

 女性は更にお腹を蹴られ、口から吐血しながら壁へと吹き飛び激突して跳ねる様はサッカーボールと言える。

 

 私的にはこの場で首を刎ねる事はやぶさかでは無いと思うが、ここは日本であり首を刎ねる事は許されない。 

 

 なら、治外法権がない場所に連れて行けば良い。

 

 そう、あの場所なら大丈夫だろう。

 

 アラブ首長国連邦と同じ手なら大丈夫だ。

 

 「ぎゃぁぁ!?

 

 髪を引っ張らないで!!」

 

 私は女性の髪を握り女性ごと引き摺るが、髪を引っ張られて女性は痛がり悲鳴を上げて周りのお客さんから注目を浴びていたのだ。この光景を目撃したお客さんの誰かがいたたまれなくて呼んだのだろう、呼ばれた警備員に女性の連行を止められるが、セッシーに渡してあるイギリス王家の身分証明である家紋入りのコインを警備員に見せて黙らせる。

 

 その女性を引き摺ったままレゾナンスを出るとタクシーを呼んでタクシーに女性を放り込んでからセッシーと乗り込み、私はその女性を連れイギリス大使館がある赤坂へと向かい女性を大使館内へと連行したのだ。

 

 治外法権がない場所とは大使館内だ。

 

 先を言わずとも分かるだろ。

 

 「めっ、メアリー様!?

 

 その女性は!?」

 

 私に跪くのはイギリス大使館の職員だ。

 

 「今すぐに、この女の家族を全員連行して来なさい!!

 

 王家に対する不敬罪である」

 

 「ふっ、不敬罪…」 

 

 「はっ!!」

 

 不敬罪と聞いた女性は自分が仕出かした事の重大さに気付き気絶するが再び蹴られ覚醒させられ、命令を聞いた職員は慌てた様子で仕事を再開して家族を連行する為に大使館に待機中のMI6の諜報員達が慌てながら黒い車に乗り込み大使館を出ていく。

 

 「あと、この女を地下牢にぶち込みなさい!!」

 

 女は職員に連行され地下牢へと連行されたのだが、大使館にはあの一件で呼び出した日本政府の外交官が偶然にも居たのだ。

 

 「メアリー殿下!!

 

 その女性はどうなされたのか!!」

 

 「私への不敬罪で連行しましたが何か?」

 

 「ぬぐっ!?ふっ、不敬罪!?」

 

 「それと、イギリスから私の下宿先である織斑家へ手を出さぬよう本国の王家が警告しましたが、先日の中華料理店織斑への襲撃は如何に責任を取るのか、今すぐにでもご説明を?」

 

 元女王と言えども、女王の眼光は衰えていない。

 

 外交官をその場で睨み竦ませる。

 

 「その件は、未だに調査中でして…」

 

 くだらない理由で逃げる外交官。

 

 「調査?

 

 くどいわ!!

 

 既に犯人は自白済で、更織家にて監禁中ですわ!!

 

 日本政府は警告を無視して、イギリスと戦争をしたいとでもお思いか!!」

 

 「そんな事は…」

 

 私から戦争がしたいのかと言われ、顔を真っ青にする外交官。

 

 「なら、そうしたくないのであれば、総理に速やかなる謝罪と私を襲撃した賠償請求の返答をして貰えますかしら?」

 

 「そっ、そんな!?」

 

 「今度の臨海学校は学園長の許しを得て視察を兼ねて同行致しますわ。今回の予防策でIS学園の臨海学校では学園長からの依頼で更織家の護衛集団を送り、我が本国では、新女王のエリザベス4世の勅命により国家代表並びにロイヤルガードナイトを護衛として送りますわ」

 

 イギリス最強集団であり、王家の女王の守護者たるロイヤルガードナイトは女性のみで構成され、本国王家の切り札であり私の直属の配下である。

 

 そして、ロイヤルガードナイトの恐ろしさはドイツの黒兎隊とまではいかないが、女王への忠誠心は非常に高い上に君主の為と命を捨ててまで戦う最強の女性騎士団とも言えるのだ。

 

 「なっ!?」

 

 「非を認めないならば致し方無しと新女王であるエリザベス4世陛下は言っておいでですわ。それと、恩人である織斑家に対してイギリス王家は日本国籍だろうと保護対象であり、日本政府が手を出すなら容赦しませんわ」

 

 外交官はイギリスが日本政府に対して非常に厳しい対応にガックリと項垂れて大使館を後にしたのである。

 

 一時間もせずに、女性の家族が連行されて来たのだ。

 

 母親は娘が仕出かした事の重大さにその場で泣き崩れ、妹は制服からIS学園の生徒だとわかる。

 

 「あの、姉さんは…」

 

 姉を心配した妹は私に質問して来たが

 

 「不敬罪で厳罰かしらね。それと、イギリス王家の保護対象の人物に対しての女尊男卑による冤罪での逮捕未遂もあるから判らないわね」

 

 「そっ、そんな!?

 

 メアリー様、姉をお願いします!!

 

 私ならどうなっても構いません!!」

 

 姉想いで女尊男卑に染まってない妹か…

 

 確か、プロフィールには日本の代表候補生だったわね。しかも、ISの適応値はA+だった。

 

 とても、欲しい人材だわ。

 

 ふふふふふ…

 

 なら、司法取引を理由にイギリスに引き込んで、ロイヤルガードとして教育しようかしら?

 

 どの道、イギリス本国はイギリス議会と妹のエリザベート(エリザベス4世)が日本政府に対して報復処置をするのが目に見えるし、今の内に優秀なIS乗りとか人材を引き抜いてしまった方が良いだろ。

 

 なら、決まりだ。

 

 司法取引をちら付かせて、優秀そうな妹を日本から引き抜いてしまいしょう。まぁ、あの女はメイドとして女尊男卑が如何に愚か徹底的に再教育致しましょう。

 

 「ふふふふふ…」

 

 

 

 結局、司法取引に応じた女性により、女性の妹の身柄はイギリス国籍を取り、私の直属の部下として教育を受ける事になったのだ。

 

 

 ただ、イギリスの新女王であるエリザベス4世は自由気ままな姉に今回の出来事で胃を痛めているとロイヤルポストの新聞にゴシップネタにされたらしい。

 

 

 

 

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