中華料理店織斑   作:ロドニー

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臨海学校 神々の黄昏ですか?違います姉妹喧嘩です‼

 

 

 海に落ち、召喚されたアテナの世界でアテナにぶっ飛ばされながらの修行の日々。

 

 そして、今は…

 

 「ぶっはぁ!!」

 

 戻ったと思ったら海の中。

 

 せっかく、復活したのに溺死になりかけていたのだ。

 

 海面に上がれば、私の今の服装は修行した日々に着ていた古代ギリシャの白いドレスで、胸元は海水でドレスが開けて豊満な胸が晒され海水に浮いていたのだ。

 

 「夢では無いの?」

 

 絶壁だったはずの胸が大きくなって海面に胸が浮いている疑問と海面に浮かぶ濡れた白銀の髪。

 

 考えなくとも解る答えは一つだった。

 

 「なっ、何で成長した姿のまんまなのよ!!

 

 駄女神、私を元に戻すのを忘れたなぁ!!」

 

 海面に木霊する私の叫び。

 

 仕方なく諦め、腕に着けていたアテナの待機状態の銀の篭手が無いに気付くが、代わりに古代ギリシャの装飾品の様に金で作られた腕輪に綺麗な宝石を散りばめられ細かい装飾が施された腕輪は、新たに変わった待機状態のアテナだと気付く。

 

 そして、これをやった人物いや女神はアテナ本人しか居ない。

 

 『我からのプレゼントだ』

 

 とこれみよがしに脳内に響く、駄女神アテナの声。

 

 しかし、アテナを展開して見れば、形態が違う事に気付いた。

 

 「えっ?

 

 アテナの姿が違う!?」

 

 全体的にフィット感があり、本来なら腕の中に在るはずのマニュアル操作する為の装置が全く無い。代わりに、脳波による思考操作式になっており腕は指先まで装甲が施され柔軟な動きが出来る篭手に代わり、脚も身体にも女性らしい装飾の鎧と鎧の中は古代ギリシャの白いドレスの様な特殊金属製のドレス。

 

 そして、鎧の色は私のシンボルカラーである真紅の色をした鎧が装備されていたのだ。

 

 他にも、ハイパーセンサーがある頭部はアテナが身に着けていた古代ギリシャの兜をモチーフに額部分はアテナを象徴する金の細工が施された梟が飾られていた。

 

 そう、色は違うが女神アテナの姿だったのだ。

 

 今気付いた事だが、名前はそのままでアテナがセカンドシフトしていたらしい。

 

 そして、レーダーには旅館にまで迫る襲撃者達が映り

旅館に向けて飛んだのだが、背中のスラスターユニットが無いのに飛んでいる事に不思議になり、背中を見れば背中には光の翼が出ていたのだ。

 

 そして、光の翼をはためかせ旅館方面へ飛ぶと二重加速並みの加速力に驚かされたが、旅館の側にあるプライベートビーチに目が行くと漆黒のドレスを纏い巨大な鎌で一人の女性を斬り裂こうとする女性と逆に四つん這いとなり漆黒のドレスを纏う女性から逃げようとする女性に気付いたのだ。

 

 逃げようとする女性は、ハイパーセンサーの望遠モードで観ると蘭お姉ちゃんだと分かり、そのままだと蘭お姉ちゃんが殺される事も明白だったのだ。

 

 「蘭お姉ちゃんが危ない!!」

 

 更に加速させ、アテナから渡された神槍ネプチューヌをコールする。

 

 「蘭お姉ちゃんを殺らせない!!」

 

 と叫び、ネプチューヌを投擲したのだ。

 

 ネプチューヌは蘭お姉ちゃんを斬り裂こう振り降ろされた大鎌の柄を絡め取りながら吹き飛び大鎌も槍が一緒に浜へと刺さるが、私の存在に気付いた漆黒のドレスを纏う女性は神威を剥き出しに睨み叫ぶ。

 

 『我の邪魔をするのは誰ぞ!!』

 

 そして、凄まじい神としての重圧を受けながらも近付き、漆黒のドレスを纏う女性の顔が見えると成長した姿である妹の千秋だと分かり驚く。

 

 「う、嘘でしょ!?」

 

 『我に対し不敬で在るぞ!!』

 

 千秋なのに千秋じゃない。

 

 それが、漆黒のドレスを纏う女性への感想。

 

 そして、私に対して神々しく凄まじい重圧を剥き出しにて跪かさせようとするが、修行しながらアテナの神々しい重圧を毎日浴びてきた私には慣れているために効かない。

 

 『ぬっ⁉

 

 効かぬだと!?

 

 そなたは何者ぞ!!』

 

 跪かない事に驚愕しながら、私に誰だと聞いてくる。

 

 「私?

 

 私は織斑十夏よ!!

 

 私の妹、千秋を返しなさい!!」

 

 私の名前を聴いて、更に驚く女性。

 

 『そんな筈はない!!十夏とやらは大量の電流を浴びて死んだ筈!!』

 

 「確かに、電流を流されたけど瀕死だっただけよ!!」

 

 『戯言を抜かすな!!

 

 この世から消えたではないか!!』

 

 「消えたか…瀕死のまま召喚されて女神アテナの所で治療され修行してたものねぇ…」

 

 辛い修行の日々を思い出し、死んだ魚の目になる私。

 

 『なっ⁉

 

 今、何と!?

 

 それに、そなたの肉体から感じる力はもしや⁉』

 

 「女神アテナよ。

 

 治療する時に重症で治療が手遅れな私に肉体の一部を私に与えたみたいね」

 

 『アテナ姉様だと!?

 

 しかも、肉体の一部だと!?

 

 処女神であるアテナ姉様を……汚したな…』

 

 女性はアテナの名前と一緒に修行していたと聞き驚き、威厳ある口調から少女らしい口調に成りながら、女性は表情が段々と険しくなって行く。

 

 『それに、アテナ姉様と一緒に修行……(あ奴の脳内の思い出を覗いてやる……なっ、なぬ!?…手料理をご馳走しながら、あんな事や……こんな事まで⁉………ぬっ!?……一緒に裸で海で水浴び!?……私すら、したこと無いのに!!……千秋、お前の姉を殺さねばならぬ……「だっ、駄目だよ⁉」……尊敬する姉様を汚した‼…いや、狡い!!)』

 

 大鎌を手に引き寄せた女性は急に物騒な言葉を言い、私に大鎌で斬り掛かる。

 

 「ちょっと!?」

 

 『消す』

 

 「物騒なんですけど!?」

 

 『安心して斬られて!!

 

 斬られたら、病気を発病させて上げるから!!』

 

 「更に物騒!?」

 

 大鎌が何度も私に斬り掛かって来て片手直剣や腕に装備した盾で受け止めたが、大鎌を受け止めた凄まじい衝撃で足元にクレータが出来上がり、砂浜の全体が斬撃を何度も受け止めるたびに爆撃された様に多数のクレーターが出来上がって行く。

 

 最早、二人による自然破壊とも言える。

 

 私自身も千秋らしき漆黒のドレスを纏う女性から斬撃を受ければ、どんな病を発病されるか判らず剣で受け流すしか盾で受けるしかない。

 

 だが、シールドエネルギーも無限では無く、どうにかして千秋の意識を戻されなけばならない焦りが私の思考を邪魔していた。

 

 『貰ったぞ!!』

 

 「きゃぁ!?」

 

 『さぁ、発病して死ねぇい!!』

 

 「うっぐぅ……千秋を取り戻すまでは死ねない!!

 

 フォースアビリティー、『戦場の焔火』を発動!!

 

 炎よ!!私の体に巣を食う病をを燃やし尽くせ!!」

 

 私の判断が鈍った所で大鎌がアテナの脇腹に掠り、漆黒のドレスを纏う女性にウィルス性の病を発病されたが、アテナの新たなるフォースアビリティー『戦場の焔火』を発動させて人体発火の様に身体が炎に包まれる。

 

 『なっ、なぬっ!?

 

 しょ、正気か!?

 

 自身を燃やすなど、正気の沙汰ではない!!』

 

 「細菌またはウィルスなら炎で焼くのが一番でしょ?」

 

 『我の時代には無かった、現代科学の知識か…』

 

 体内のウィルスはアテナのフォースアビリティー『戦場の焔火』で焼き去り、私は神槍ネプチューヌで逆襲する。

 

 「いい加減、私の妹を返せぇぇ!!」

 

 パッキン

 

 『なっ、我の神斧デスサイスが!?』

 

 三叉の槍、神槍ネプチューヌがデスサイスの刃を絡め取り、槍を半回転すればデスサイスの刃は簡単に折れたのだ。

 

 武器を失った漆黒のドレスを纏う女性を傷を付ける訳には行かないために自身の槍を投げ捨てて、瞬時加速で懐に入り女性の顎にアッパーカット入れたのだ。

 

 「アテナにも入れた拳でも喰らいなさい!!」

 

 『ヘッブラァ!?』

 

 アッパーは見事に顎に入り、女性は吹き飛び頭から砂浜へと落ち、漆黒のドレスは私が着ていたの同じ純白の古代ギリシャのドレスへと変わる。しかし、意識が千秋へと戻った事が気付かない私は起き上がった瞬間に再び、拳を顔面に全力で入れたのだ。

 

 「痛たた…あれ?」

 

 「まだ、起き上がるの!?

 

 これで止めよ!!」

 

 「へっ?

 

 お姉ちゃん?

 

 ちょ…ヘッブラァ!?」

 

 顔面に拳を受けた千秋は砂浜を数回バウンドしながら吹き飛び、浜に生えていたヤシの木をへし折りながら止まりヘカーテが解除される。

 

 「お姉ちゃん!!

 

 殴る事はないでしょ‼」

 

 だが、ヘカーテから意識を取り戻した瞬間がアレとはいえ、急に殴られた事にキレた千秋は鼻骨が折れ鼻から血を流しながら弓を構えて私へと矢を射ったのだ。

 

 しかし、反対に千秋が解除したのを確認してアテナを解除した所に妹が放った矢が飛んで来た事に私自身もキレたのだった。

 

 「千秋が元に……って、危ないじゃない!!」

 

 「急に私を殴った、お姉ちゃんが悪いんでしょ!!」

 

 そして、どかどかと歩き、お互いに歩み寄りながら取っ組み合いの姉妹での大喧嘩が始まったのだ。

 

 

 

 

 ビスマルクに群がった襲撃者達を撃退し救助しながら艦内の檻へと連行が終わり、私達三姉妹は襲撃者達が残る旅館へと急行したが、見違いと気付かずに浜辺では二人の女神同士の激しい戦いに息を飲んだのだ。

 

 「あれは、ギリシャの女神、アテナとヘカーテだと!?」

 

 とアーリィ姉さんが驚愕する。

 

 「なら、代わりにロキとフレイヤも呼んで混ぜる?」

 

 「れっ、レナス姉様!?

 

 神々の黄昏を起こす気ですか!!」

 

 「じょ、冗談だよ…」

 

 「全くだ!!

 

 ギリシャの女神に北欧の女神を混ぜたら神々の黄昏どころでは済まないぞ!!」

 

 冗談で言ったつもりが姉と妹に叱られる私。

 

 理不尽である。

 

 そんな時、旅館の作戦指揮所からだろう通信が入る。

 

 『やっと、繋がった。って、誰だよお前?』

 

 ババ様からの通信だった。

 

 「えっ、ババ様酷い!!

 

 レナスです!!」

 

 『れーちゃんな訳が無い!!

 

 れーちゃんはな、可愛い顔した幼女なんだぞ!!

 

 お前見たいな大人じゃない!!』

 

 予想はしていたが、ババ様は私がレナスだと認めない。

 

 「セカンドシフトした次いでに成長しちゃったんです!!識別信号でヴァルキリーだってわかるでしょ!!」

 

 『あっ…本当だった…』

 

 『束、ちょっと代われ』

 

 『ちーちゃん⁉』

 

 『束では埒が明かない』

 

 ゴッチン

 

 『キャッイン!?

 

 愛のあるゲンコツ…』

 

 『ほう、もう一発欲しいか…』

 

 ゴッチン

 

 『ちょっと!!代わるから辞めて!!

 

 って、キャッイン!?』

 

 「「「……」」」

 

 

 どうやら、モニターからの私のバイタイルや識別信号で理解したようだったが、ババ様では埒が明かないと織斑先生がゲンコツを落とし代わろうとする。しかし、モニター越しに見えるババ様の頭にさらに出来上がるタンコブ。モニター越しに見える、ババ様と織斑先生のやり取りに絶句する私達だった。

 

 

 

 未だに続く、姉妹の喧嘩は何処ぞの戦闘民族宜しくと言わないばかりに殴り合いが続く。

 

 千秋が放つ拳は姉の十夏の腹部に入りつの字に曲がり、逆に姉の十夏が全力で振り上げる拳は妹の千秋の顎に入りアッパーが決まる

 

 そして、殴り合う事で生じる衝撃で根元から折れる樹木に荒れ地へと変わる砂浜。

 

 普通の人なら、こんな被害は出ないだろ。

 

 しかし、十夏は肉体の一部をアテナから貰い体を治し、逆に千秋はヘカーテを神降ろしでの代償で肉体を強化されている。

 

 そんな二人だからこその被害である。

 

 「お姉ちゃん!!」

 

 「千秋!!」

 

 叫びながら殴り合う二人。

 

 ボーデビィッヒ三姉妹は死にたくない為に二人を止めに入る事を拒否。

 

 そして、喧嘩中の二人の最中に怒りの形相をした一人の鬼が現れた。

 

 「馬鹿姉妹が、いい加減にしろぉぉぉぉ!!」

 

 「「千冬叔母さん!?

 

 キャウン!?」」

 

 ゴッチン、ゴッチン

 

 二人に全力で振り降ろされたゲンコツは常人なら頭が吹き飛ぶだろう一撃だった。

 

 そして、それを受けた双子姉妹は砂浜に頭を埋めながら気絶したのだった。

 

 「ふん!!

 

 馬鹿姉妹には一夏と鈴を交えて説教だ!!」

 

 と千冬叔母さんに足を掴まれ、双子姉妹は旅館へと引き摺られ連行されたのだった。

 

 そして、姉妹喧嘩は何とも締まらない呆気ない幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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