娘二人が学園に残る最中、私と一夏は中国へと渡っていた。無論、一夏が特級厨師を取る為だ。
だが、私が現役選手引退して出産後に半年間だけだが修行の場としていた広東省の広州にある国営の老舗の中華飯店『陽泉酒家』へと向かっていた。
店内は昔も今も変わらずに熱気と客に溢れ、料理人達が必死な剣幕で鍋を振る姿は修行時代を思い出す。
厨房へ入ると、長い髪をポニーテールに纏めた鮮やかな赤髪の女性が巨大な中華鍋を振るい、歌舞伎役者の様な目付きの鋭い女性は複数の大きな鱶鰭の姿煮を難無く鍋を振るいひっくり返していた。
「ハァァァァ!!」
チャポン
「大皿寄こせ!!」
「はい!!」
そう、彼女はここの陽泉酒家のオーナーであり、総料理長の周鈴(シュウリン)だった。彼女は偉大なる料理人の曽祖父の娘の孫娘であり、マドカが修行した四川飯店の劉鮮花(リュウセンファ)とは同じ一族でもあり、その偉大なる曽祖父の娘と同じ孫娘に当たるのである。
そして、今の二人はあたしと同い年の34歳で、20年前の特級厨師試験を突破して曽祖父と同じ14歳にして特級厨師を取った天才厨師だった。
あたしも特級点心師を取る時に指導を受けたが、歌舞伎役者さながらの鋭い目付きと貫禄ある料理の腕前から同い年だとは全く思えず、年上扱いしたら彼女に泣かれた記憶は懐かしい。
「あら、来たのね」
あたしに気付き、声を掛ける師匠。
これで、あたしと同い年だとは詐欺に思う程に若く見える。あたしも人の事は言えないが学園の制服を着れば高校生と誤魔化せる自信はある。
一応、台湾で拳法の師匠から流派東方不敗を収めた為に気の流れを調節出来るから余り老けないだけだ。
「師匠、久しぶりです」
中国式の挨拶で広げだ左手に右手の拳を当てて頭を下げる。一夏も私に習い同じ様に頭を下げて挨拶する。
だが、師匠はお辞儀する一夏を見定める様に見つめていた。ただ、猫の眼の様にしながら見る時は大抵はロクなことを言わない。
「へぇ、隣に居るのが鈴音の旦那さんなんだ。良い男じゃない!!」
「どう?あたしの自慢の旦那よ」
「そうなんだ(確かに良い男ね)………ペロリ…」
目を細めて、一夏にロックオンしているのが丸わかりだが、馬鹿は気付かない。そして、女豹の如く夫の背後に瞬時に近寄り首筋をぺろりと舐めて肩を抑えていた。流石のあたしでも師匠の瞬歩(瞬時加速並みの移動速度)に舌を巻くが、彼女は料理人で在りながらも古代中国拳法の達人だったとすっかり忘れていた。
もし、あたしが学生時代に彼女がIS適正が在ったら間違いなく、あたしでは無く彼女が代表候補生になっていだろう。そして、一夏とも再開出来ずに居ただろ。
「なっ、何よ?」
「少し、味見しても良い?
良い男…ペロリ…」
「なっ!?」
「うっへぇ!?」
「大丈夫、痛くしないし天井の染みを数えてる間に終わるからね?
ねっ?」
人格破綻者とまでは言えないが、師匠は夫(曽祖父の友人で曾孫の烏骨鶏を飼育している年下の人と結婚している)が居るのに今の女尊男卑の世の中では稀に見る男好きなのだ。だが、あたしはメアリーとセシリアとの結婚式の準備の一件で頭が痛いのに流石にコレは無い。
「そんな訳あるかぁぁぁぁ!!」
一夏はあたしとのトラウマを思い出しての魂の叫び。師匠の拘束を一瞬で振り解き、パックステップで下がり構える。
「一夏!?」
やはり昔、試合で寝泊まりするホテルで今日こそは抱いて貰おうと、必殺の裸エプロン(下着無着用)を素で流した一夏をぶん殴り、ベッドに押し倒して一夏の着ている服を全て脱がせて馬乗りになりながら腰を振り搾るだけ搾り取ったのがトラウマなのだろが、それ以後は箍が外れた一夏にあたしは毎晩の様に気絶するまで抱かれるのだから自業自得だと言える。(メアリーとセシリアには結婚後は、あたしは抱かれる事は嫌ではないが暫く夜は一夏の生け贄に成って貰う積りだ。正直、三十歳過ぎると身体が持たないとは一夏には言えないし、もう一人欲しい…)
「じょ、冗談よ。そんな事したら鈴音だけじゃなくて鈴音の娘二人にブリュンヒルデに殺されるから遠慮するわよ………そんなに拒否しなくても………ゴニョゴニョ…」
拘束を振り解かれ、構えられた一夏に敵意は無いと手の平を振りアピールしながら冗談だと笑う師匠。
だが、あたしは…
「冗談で済むかァァァァ!?」
「キャウン!?」
師匠にゲンコツを入れて意識を刈り取ったのだ。
本気だと思ったが途中で止めただけに、師匠の娘で長女の尚香が中国の代表候補生として学園に居るだけに実情を聴いていて、学園最強姉妹と義姉さんが怖いのだろ。
もし、あたしなら迫り来る、アテナを纏う十夏に千秋のセカンドシフトしたアルテミスのルナモード、暮椿を纏う義姉さんだったら、娘二人はセシリアの時の様に黒椿の単一仕様『獅子奮迅』のハイパーモードからの必殺の45連撃を繰り出す『デッドリーアサルト』(勿論、 BGMはGガンダムのキングオブハート )竜巻の様に巻き込みながら繰り出せば瞬殺出来るが、義姉さんだと相性が悪くて五分の勝率しか無いから逃げ出すだろう。
(逆に、一夏ならセカンドアビリティー『修羅の刹那』の効果で超加速して100分の一秒の刹那の最中に単一仕様『零落白夜』で、あたしも含めて刹那の最中に斬られていて気付いたら負けていると思うと使われたら絶対に勝てない。
だけど、機体と身体に負担が凄まじくて使ったのは、あたしがまだ現役選手で例の事件で大会後に妊娠が発覚した時だった。
一夏が(事件後、試合後の昂ぶりからお互いに興奮してヤリまくったら出来た)責任を取る形で出来ちゃった結婚となって結婚報告したら、選手なのに何故避妊しないでしたのかと揉めてしまい出産(この時妊娠3ヶ月)を反対し下ろせと言い張る義姉さんと出産を賛成するキレた一夏との決闘による一度だけで、義姉さんが纏う暮桜改をセカンドアビリティー『修羅の刹那』を発動させ、刹那の最中に『零落白夜』で瞬殺したのだった)
師匠が復活したのは、お店のピークが過ぎてからで、あたし達が立つ調理台の前には何故か大量の青梗菜が笊に入り置かれていた。
「さて、旦那さんには腕を見たいから青梗菜炒めでも作って貰おうかな?
鈴音にはお昼の賄いで饅頭をお願いね」
「上等…」
陽泉酒家の伝統で新人料理人の腕前をみる青梗菜炒め。ただの青梗菜炒めとだと思うと痛い目に遭う。
広州の土壌は肥沃な大地だが、黄砂が風に乗り畑や店の井戸に降り注ぐ為にどうしても泥臭くなるので湯通しの際に気を使わないといけない。
普通の湯通しでは泥臭さは消えないのだ。
そして、ここの料理人達は兎に角鼻が効き、微量の泥臭さは嗅ぎ分けるからだ。
そして、もう一品はあたしの得意分野の饅頭。
あたしと一夏は二手に別れて調理をする。
あたしが無論の饅頭。
一夏が青梗菜炒めだ。
饅頭は手慣れてるからと手は抜くつもりは無い。
気温や湿度に合わせて塩や水の量、膨らませる為の饅頭の破片などやる工程は山程ある。
あたしはいつも何処でも饅頭の破片だけは持ち歩く。
饅頭の破片は大量のイースト菌を持ち、粉末にして饅頭の種に混ぜる事で饅頭の種を膨らませてくれる。だから、作る度に種から少し切り取り乾燥させて次に使う為に取っておくのだ。
種を練りあげて暗所に10分程寝かせてから蒸し上げる。
一夏は娘の十夏がやった、鶏油と向日葵油の併せ油を数滴入れて青梗菜を素早く湯通しする。そして、一口大に切り香味野菜で香りを立てた中華鍋に切った青梗菜を投入し炒める。塩胡椒で味を整えて完成。
「へぇ、曽祖父と同じ手でクリアしたのね…」
師匠は青梗菜炒めを見ただけで一夏の料理を見破り、箸で一口食べると唸りながら料理人達が座るテーブルへと出したのだ。
師匠が料理人達が居るテーブルへと出した一夏の青梗菜炒めは箸の乱舞だった。
「これ、素朴だが美味い!?」
「泥臭さなんか、感じないぞ!?」
「うん、これなら合格だね。私が自ら鍛えて上げるわ。
明日から来なさい!!」
師匠から合格を貰い、明日から試験まで修行する事となったが、ホテルに戻りシャワーを浴びた鈴がスマホのメールを見ると絶叫していた。
「なっ!?
あの、馬鹿タレがぁぁぁぁ!!」
「どうした!?」
「マドカからのメールで、義姉の馬鹿タレが結婚式用の酒を全部飲んだのよ!!
木箱の中身のお酒は壊滅よ!!」
「なっ!?」
「仕方ないから、一夏は予定通りに陽泉酒家で修行しなさい。
あたしは広州の市でお酒を買い集めるから一緒に行くのは無理だわ」
「でも、どうすんだ?
鈴も俺のアシストとして試験会場に行くんだろ?
なら、試験が終わってからでも…」
「一夏、広州は中国に転校した後のあたしの庭よ。なら、広州の土地勘があるあたしが適任だし、治安が悪いから試験前にアンタに怪我されるのはゴメンよ」
「治安が悪いなら尚更、鈴だけを行かせる訳には!!」
「黙らっしゃい!!
良い、あたしを舐めるな一夏。
治安が悪いと言っても、人さらい位までよ?
それに、広州であたしと敵対する意味は周鈴に敵対する意味と同じだわ。
逆に襲って来たら、ぬっ殺すまでよ!!」
反対する一夏を押し切り、あたしが市へとお酒の買い出しをする事になるのだが、ひょんな事から一人の青年を拾う事になるのはまだ知らなかったし、日本に連れて帰るのだが、パパ大好き娘の十夏と千秋の初恋の相手になるとは予想して無かった。
翌日、久しぶりの二人だけの時間が原因でベッドの中で燃え上がりベッドが色々と酷い有様になっていたが、あたしが眠っていた隣には一夏はぐっすり眠っていた。
あたしは一夏の寝顔を堪能しながらベッドを出て買い出し行く前に、夫に抱かれたままの裸でシャワー室に入りびっしょりかいた汗と身体中に浴びた一夏の体液を流す為にシャワーを浴び、着替えて市へ向かう。
広州の朝市。
今も昔も食を支えてきた広州の市は無いものは無い程に品揃えは豊かだった。
朝早くから買い出しに走り回る料理人や行き交う人々に活気良く売るおばさんなど、活気に溢れて沢山のお店には採りたての新鮮な野菜や果物に広東の港から揚がった取りたての新鮮な魚介類などはところ狭しと棚に並ぶ。
そして、賑やかな露店には内地から仕入れて来た大量のお酒や装飾品に加え、檻に入って生きたままで売られる鶏に豚や牛などの大量の食材。
形は違えども、あたしと一夏が仕入れで使う築地と似ていて活気に溢れていた。
「全く、変わってないわね」
一人、あたしは結婚式用の中国の地酒を吟味すべく歩き回るが種類も豊富で正直悩む。
「おっ、鈴ちゃんじゃないか!!」
「黄おじさん!?
どうして!?」
声を掛けてきた、黃おじさんはあたしが中国に戻り移り住んでからの実家である中華飯店雪華楼で贔屓にしていた魚介類専門と国外へのスピーディーな搬送が専門のお店のおじさんだ。
私と一夏のお店、中華料理店織斑でも上海蟹やナマコなどは黃おじさんから空輸しているし、あたしは中国での買い付けは中国での仲買の資格と引退時に日本政府から海外食品輸入許可証を貰ったから心置きなく中国で食材の買い付けが出来るから黃おじさんの所に食材を送れば空輸してくれる。
「いや、港で大量の上海蟹を仕入れた帰りさ。
ほれ、鈴ちゃんの義理の妹だったか?
そうそう、マドカちゃん。
新装開店の準備中のマドカちゃんから上海蟹とナマコを頼まれたから仕入れたんだ。
まぁ、名義は鈴ちゃんだがな」
「全く、あたしが現地に来てるんだから任せれば良いのに…」
マドカの仕事の速さには感謝してしまう。
「うんじゃあ、俺に何か注文か?」
「黃おじさんには、マドカがしてくれたから大丈夫よ。
今回は結婚式用のお酒の買い出しよ」
「あれ?
お酒は鈴ちゃんの旦那がしてくれたんじゃ?」
「馬鹿な義姉が飲み干したのよ…」
「そりゃあ、ご愁傷様だな。
じゃあ、俺はコレを日本へ空輸する準備があるからまたな」
「判ったわ。買い付けた食材も送るから手配も頼むわ」
「あいよ」
黃おじさんと別れ更に市を練り歩く。
途中、乾貨を取り扱う店に入り鱶鰭に乾燥鮑や乾燥帆立などの乾物を仕入れて、これも全ておじさんに送り日本へ空輸する。
そして、市で見付けたお酒はマンゴーの甘さが引き立つマンゴー酒や馬鹿義姉に飲まれた白酒芽台酒を樽で買い付けて買い出しは終了だった。
「お腹が減ったわね…」
大量買い付けで、お昼近くになり陽泉酒家でお昼か実家の雪華楼で食べるか悩んだが、話を聞いたら娘達がいじけるだうろから屋台を選んだ。
市の屋台は格安で美味しいから、沢山の人々でごった返していたがあたしには広州での生活の経験から慣れていたし、店で一人飯はあたしの性分じゃない。
「おっ、胡椒餅(フージャオピン)見っけ♪」
目の前の屋台では瓶の中に炭を入れて、瓶の内壁に貼り付けて焼く胡椒餅は点心師であるあたしでも眼を引く逸品だった。
「おじさん、焼きたて頂戴!!」
「おっ、鈴ちゃんじゃないか。
あいよ」
胡椒餅を一つ買い、他に美味しそうな屋台が他に無いか食べ歩きながら食べる。
「今度は…あっ、懐かしいじゃない!?
おじさん、肉そば頂戴!!」
「あいよ!!」
転校してからママと屋台で良く食べた肉そばだ。
あたしが好むのは麺の上に大量牛肉と野菜を煮込んだスープ掛けたコッテリした肉そばが好きだったりする。
「へい、お待ちどう」
「さて、早速食べるわよ!!」
出来立ての肉そばに涎が出そうになるが割り箸を割、麺と牛肉を一緒にしながら行き良い良く啜る。懐かしい味だけに食べる勢いは止まらない。
「んっ!?
おいひい!!」
「鈴ちゃんに喜んでくれて何よりだ」
屋台のおじさんもニコニコしながらあたしが食べて行くのを見守る。
ドッン
「ボッフッ!?」
だが、スープを飲み干そうとした時に背中に衝撃が走り、スープが入った器ごと顔面に被る。
「鈴ちゃん、大丈夫かい!?」
「大丈夫よって、財布が無い!?
あたしの財布がぁぁぁぁ!?」
そう、財布をスラれたのだ。
財布は去年に一夏との結婚記念日に買って貰ったグッチの財布。中身には現金で日本円にして100万相当の中国元の他に娘の写真や仲買の許可証が入っていたりする。
だから取られると非常に不味い。
特に仲買の許可証だけは…
「鈴ちゃん、いま走って逃げる子供が犯人だよ!!」
屋台のおじさんが指差す先には走って逃げる男の子が居た。あたしは走り出して餓鬼を追う。
「コラァァァァ!!
待てや糞餓鬼ぃぃぃぃ!!」
「あっ、ヤベェ…バレた!?」
あたしの財布を持ち走って逃げる子供に追いかけるあたし。
子供はお店にある品物を投げ付けながら逃げるが、あたしは空中で軽く回し蹴りでお店に蹴り入れて戻す。
まるで、カンフー映画の様なアクションで追いかけて、投げられた品物を戻す光景。
路上で観る人々はアクションを観て歓喜する。
だが、元とは言え世界チャンプであるあたしの身体能力以上に早く逃げる子供に苛つきを覚え始めるが、所詮は子供だった。
「捕まえたわよ!!」
「あっ!?」
そう、体力切れで走れなくなり、あたしに捕まったのだ。財布を取り戻そうとした瞬間、あたし達の前に数人の男達が現れたのだ。
「おい、四郎?
今日の稼ぎを払う前に捕まるとはな?」
「稼ぎを払わねぇとテメェが大事に守る店を壊すぞ?」
「畜生!!
あれは、おじいちゃんが残した店だ!!」
「だったら、その財布を稼ぎとしてよこしな!!」
あたしはカチンと来た。
「アンタ達、子供を食い物にして楽しい?」
「あぁん?
誰だよテメェ!!」
「あら、広州に居るのにあたしを知らない?
もぐりかしらね?」
財布は子供からさっさと取り戻してポッケに戻し、男達を睨む。
一人のチンピラがあたしの正体に気付く。
「あっ、アイツはやべぇよ!!
元ISのタッグトーナメントの覇者の織斑鈴音だ!!」
「何だと!?
だが、女だから何が出来る!!
殺っちまえ!!」
「ハァ〜やっぱり、こうなるのね…」
子供を脇に抱えて、数人の男達を回し蹴りと蹴りだけで瞬殺する。
無論、男達のアジトを聞き出して壊滅させてから、広州にいるMI6に頼み捕縛させて警察へと引き渡したのだ。
ホテルへ戻りながら四郎に聞くとおじいちゃんが残した料理店の孫らしくて、15歳までは一緒に暮らして居たが去年に亡くなり一人暮らしだったらしい。
そして、生活が苦しくて借金からスリをして返しながら暮らして居たらしい。だが、おじいちゃんから料理の手ほどきを受けていたらしい。
「ねぇ、アンタ。
うちに来て修行して料理人に成らない?
無論、おじいちゃんが残したお店は手放す事になるけど?」
「行くよ。
鈴音さんには助けて貰った恩があるから」
「そう。
あたしが日本行きを手配するから、ここに行きなさい。この店はあたしと夫の店だから、義理の妹が新装開店の準備してるわ。マドカに従事して習いなさい。おじいちゃんと同じ麺点師だから学ぶのね」
「ありがとうございます!!」
あたしは四郎を拾い、マドカの弟子として黃おじさんに頼み日本へ送ったのだ。
まさか、娘二人が初恋して数年後に義理の息子となるとは未だ知らなかった。