中華料理店織斑   作:ロドニー

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時空旅行 篠ノ之神社での夏祭り

 

 

 夏休みも佳境に入り、一夏さんが織斑流フィジカルトレーニングも大部こなせる様になったと思う。

 

 しかし……

 

 「ぜァァァ!!」

 

 「はい、残念♪」

 

 「グッハァ!?」

 

 お姉ちゃんが一夏を扱いた剣術の訓練では、私達を姉妹を除き一学年の中では上位に入る位は強くなっただろうと思うけど未だにお姉ちゃんに一撃すら入れられないのだ。

 

 そして、目の前では木刀でお姉ちゃんに袈裟斬りで斬りかかるが、斬撃を簡単に受け流して一夏さんの腕を掴んで芝生に投げ飛ばしていた。

 

 「くぅ〜!!もう少しだったのに!!」

 

 「前衛馬鹿のお姉ちゃんには真っ直ぐな剣術は無意味だって教えたじゃん。はい、タオルとポカリ」

 

 「サンキュー、千秋」

 

 「そう言えば、もう直ぐ夏祭りだったな…十夏と千秋の世界の未来に夏祭りはやって居たのか?」

 

 篠ノ之神社の話だろう。

 

 私達の時代には篠ノ之神社は神社の跡地となっている。

 

 パパ達がエクスカリバー事件で宇宙に上がる時に、束さんが残した宇宙船を巡り、亡国機業の残党と激戦を繰り広げた場所が宇宙船を地下に隠した篠ノ之神社だった。宇宙船を確保出来たが神社は激戦の煽りで焼け落ちてしまい、それ以降は夏祭りは開催されていないと此方の箒先生から聞いた。

 

 「私が産まれた頃にはやって無かったよ。神社が焼け落ちたし、今はエクスカリバー事件の前哨戦の激戦で亡くなった数名の学園の教師達の慰霊碑があるだけ」

 

 「そんな事件があったんだな…」

 

 「まぁ、亡国関連の事件だと学園の関係者が初めて死者が出た事件だったから、私達の時代の生徒会室に詳細な報告書が在ったからね。生徒会長のお姉ちゃんと副会長の私が千冬叔母さんから読んで置くようにって言われたかな」

 

 「じゃあ、俺達を鍛えているのは、まさか?」

 

 「うん、パパが学園で起きるだろ亡国機業関連の事件を全て千冬さんに話したからだと思うよ。」

 

 「そうだね。パパとママはあの事件全ての当事者だし、弱かったから護れなかったから後悔しているんだと思うよ」

 

 「だから、一夏貴方には最初の亡国機業の襲撃がある文化祭までには、せめて私達姉妹の半分位には強くなって貰うつもりだから」

 

 「まさか…」

 

 「そうね、私が覚えた瞬時加速系の技術と近接戦闘技術は最低でも叩き込むからね?」

 

 どうやら、俺の夏休みの訓練地獄はまだ続くと肩を落としたのだ。

 

 

 

 同じ頃、学園のアリーナでは二人の男女が教師陣に織斑流フィジカルトレーニングをさせており、私達姉妹からしたらお約束と言っても過言でもない。

 

 無事にフィジカルトレーニングを済ましたが体力を使い果たし床へと倒れる教師部隊の教師達と辛うじてクリアし近接戦闘訓練をパパに直接施されるナターシャと山田先生に織斑先生の三人でしている。

 

 「はぁぁぁ!!」

 

 「ナターシャ、甘い!!」

 

 「えっ、嘘!?」 

 

 ナターシャは海兵隊仕込みの軍隊式格闘術で格闘に持ち込むがカウンターで回し蹴りを入れられ吹き飛ばされ、回し蹴りのスキを狙った織斑先生が木刀で斬りかかる。しかし、身体を少し逸して木刀の斬撃の力を利用して腕を掴み投げ飛ばす。

 

 「バレバレだ!!」

 

 「なっ!?」

 

 「貰いました!!」

 

 「殺気が、だだ漏れだ!!」

 

 「きゃあ、そんな!?」

 

 ゴム製ナイフで刺突しようとする山田先生は腕を掴まれて一本背負いを食らう。

 

 

 そして、ロシアに帰る事が出来ずに強制参加させられた生徒会長の更識楯無は前者の様に床に大の字になり倒れていた。

 

 「うっげぇ、マジでフィジカルトレーニングはキツイわよ…これ、ロシアの合同訓練よりキツイ?」

 

 「あんたは喋れる力が残っているのね?」

 

 「あっ、鈴音教官!?」

 

 「じゃあ、あたしが特別に格闘訓練の相手をしてあげるわ」

 

 「げっ……」

 

 私はこの後に鈴音教官からみっちり扱かれたのだ。

 

 思い出したく無いから割愛するが、更識として鍛えた格闘技術では鈴音教官の拳法に全く歯が立たない。

 

 たしか、流派東方不敗。

 

 私自身、聞いたことの無い流派だった。

 

 そして、私は呆けている間に鈴音教官からの正拳突きを諸に食らったのだった。

 

 「全く、これで学園最強なの?

 

 まだ、バカ娘の方が強いわよ…」

 

 「マジで強過ぎよ…」

 

 私は倒れながら、鈴音教官の背後には一夏教官を相手にして息が絶え絶えになり織斑先生を加えて床に倒れた教師三人が見えたのだ。

 

 「全く、引退して弱くなったか?」

 

 「お互いに全盛期では無いにしろ、一夏がここまで強いとはな…」

 

 「一夏さんがこんなにも鬼畜だなんて…」

 

 「おいコラ、ナターシャ!!

 

 鈴が勘違いする様な事を「へぇ、一夏が鬼畜なんだ?」鈴!?」

 

 「ねぇ、どんな風に鬼畜なのかな?」

 

 「「いや、その…」」

 

 「まぁ、一夏は確かにベッドの上なら鬼畜だけど」

 

 「「「なっ!?」」」

 

 「一夏さんが激しいだなんて…」

 

 「ワォ…ベッドの上で…」

 

 鈴のボケに顔を真っ赤に反応したナターシャは、そのままフリーズして訓練から離脱した。山田先生までも似たような状況であり最早訓練どころでは無かった。

 

 

 

 両親二人が夫婦漫才をしている頃、私達姉妹は箒さんに呼ばれて篠ノ之神社に来ていた。

 

 「十夏と千秋に聞きたいのだが、二人共篠ノ之流を収めているって本当か?」

 

 「うん、私は剣術は古代王国流剣術の他は、確かに束さんの指導で篠ノ之流槍術は収めてるよ。だけど、修行した際に若干だけど型が崩れたけど?」

 

 「私も同じく、篠ノ之流鉄扇術と篠ノ之流弓術だよ」

 

 「収めているなら、神楽を一緒に舞ってくれないか?」

 

 「「えっ…無理…」」

 

 「何故だ!?」

 

 「「私達、神楽舞いを習ってないもん」」

 

 「なっ、何だと…」

 

 ガックリと膝を付き落ち込む箒だった。

 

 そして、持って来た浴衣に着替えて、夏祭りを満喫したのだった。

 

 「あっ、たこ焼きだ!!」

 

 「お姉ちゃん、食べよ!!」

 

 「うん!!」

 

 たこ焼きを買い、椅子に座りながら千秋とたこ焼きを食べていると

 

 「一夏、あ〜ん」

 

 「やっぱり、揚げたての唐揚げは美味いな。ほれ、チョコバナナ食べるか?」

 

 「もっ、貰うわ…ハッム…良いわね」

 

 「だな。次は、アレを食べに行くか?」

 

 二人揃って、両親の様な甘い空気を出しながら屋台の料理を食べ歩きするのは一夏さんと鈴音さんだった。

 

 ただ、鈴音さんのチョコバナナの食べ方が少しエロいのは気のせいだろう。

 

 「「あっ、観てた?」」

 

 「「うん、バッチリ」」

 

 「やっぱり、双子ね。あんた達は姉妹で周ってるの?」

 

 「だって、屋台の料理は祭りじゃないと楽しめないじゃん」

 

 「全く、千秋は食い意地だけは「お姉ちゃんだって、さっきからチョコバナナやりんご飴ばかり食べてるじゃん!!」ギックゥ!?」

 

 アレ?

 

 そう言えば、綿飴やりんご飴にチョコバナナしか食べてないし、千秋からあーんされたたこ焼きが初めてだったりするかも知れない。

 

 「シャル、セシリア、アレを狙うぞ!!」

 

 「この、セシリアにお任せになって!!」

 

 「僕も援護するよ!!」

 

 聞いたことのある三人組の声の主は、射的をやるラウラとシャル、セシリアの三人が巨大な招き猫を狙っていたのだ。

 

 「お姉ちゃん、倒れると思う?」

 

 「倒れないかな?」

 

 「じゃあ?」

 

 「行ってくれば?」

 

 「うん、行って来る!!

 

 私もやるよ!!」

 

 千秋は三人組へと走っていったのだ。

 

 「「「千秋さん!?」」」

 

 「狙うのアレでしょ?」

 

 「千秋、頼めるか?」

 

 「ラウラ、任せて!!」

 

 「それでは、皆様合わせて行きますわよ!!」

 

 「総員構え!!

 

 放て!!」

 

 「うっなぁ!?」

 

 ラウラの号令で四人が構え放ったライフルからは、コルクが跳び巨大な招き猫を倒したのだ。ただ、射的屋のおじさんは顔を真っ青にしながら倒された招き猫をラウラに渡したのだった。

 

 ただ、花火が終わるまでは一夏さんは浴衣姿の鈴音さんと二人でラブラブの夏祭りデートをしたのは言うまでもない。

 

 

 

 私と千秋は花火を鑑賞した帰り道

 

 「千秋、篠ノ之神社の神楽舞い良かったわね」

 

 「うん、良かった」

 

 二人、手を繋ぎながら夏休みの下宿先の織斑邸へと歩くが、私はふと殺気を感じたのだ。

 

 「そこ、出て来なさい!!」

  

 「居るのは判ってるよ!!」

 

 殺気を感じた林へ叫ぶと、フードを被る一人の少女が出て来たのだ。

 

 だが、私達姉妹を見るなり驚愕した。

 

 「私の殺気を感じるとはな…」

 

 「嘘…」

 

 「マドカ叔母さんの若い頃かな?」

 

 「!?」

 

 亡国機業のMとの初めての出会いだった。

 

 そして、自分より年上に叔母さんと言われるのは釈然としないが名前がバレた事に逆に驚いていた。

 

 「千秋、当たり見たいだね…」

 

 「じゃあ、やっぱり?」

 

 「なぜ、貴様が私の名前を知っている!!」

 

 そして、共通して言えるが千冬叔母さん、パパ、マドカ叔母さんは無自覚の天然だったりする。

 

 「ほら、自分で言っている時点で、ほら」

 

 「なるほど…」

 

 「無視するなぁぁぁ!!」

 

 「それに、沸点が低いのも、ほら…」

 

 「じゃあ、若い頃のマドカ叔母さんだね…」

 

 無視され、キレたマドカはナイフで斬りかかる癖も同じだった。お姉ちゃんは浴衣なのにナイフの柄を蹴り上げてフードを脱がせる。

 

 「貴様!?」

 

 「うん、やっぱりマドカ叔母さんだね」

 

 「私はまだ14歳だ!!

 

 なせ、貴様らの叔母になる!!」

 

 「だって、私は織斑十夏。

 

 織斑一夏の未来の双子姉妹の姉よ」

 

 「同じ、妹の織斑千秋」

 

 「なっ!?

 

 殺すターゲットの織斑一夏の未来の娘だと…」

 

 「どうする?

 

 まだ、やるなら捕まえるけど?」

 

 「ねぇねぇお姉ちゃん。

 

 やるなら、私がマドカ叔母さんとやっても良い?」

 

 「千秋、何でよ?」

 

 「だって、若い頃のマドカ叔母さんだよ?

 

 あんなに可愛んだから、着せ替え人形にしたいかな?」

 

 「「本音はそっちか!!」」

 

 私とマドカ叔母さんとハモり千秋に突っ込む。

 

 だが、既にマドカ叔母さんは千秋は浴衣なのにマドカを捕まえ抱きあ上げて愛でていた。

 

 「うわぁぁ、若い頃のマドカ叔母さんだぁぁ♡

 

 マジで可愛い♪♪」

 

 「やっ、止めろ!?

 

 こら、何処触ってる!?

 

 おい、路上で服を脱がすな!!」

 

 千秋に愛でられているマドカ叔母さん。

 

 たまに、胸を揉まれたり、路上なのにパーカーや短パンを脱がされてクロエ謹製のセーラー服や拡張領域から出した様々な衣装を着せられたりとマドカは着せ替え人形化していた。

 

 そして、千秋が着せ替え人形をやり過ぎたのかマドカは

 

 「ひっくぅ…ひっくぅ…ひっくぅ…うわァァァァァん!!

 

 千秋、覚えてろよ!!」

 

 と千秋の拘束を振り解き大泣きしながら逃げたのだった。

 

 

 

 おまけ

 

 

 

 泣き叫びながら、隠れ家に帰ったマドカは会いたくない奴に会ってしまった。

 

 「あら、M帰ったのね……

 

 えっ?

 

 何、その格好…」

 

 「スコール、笑いたければ笑え!!」

 

 「ウッフ♡

 

 か・わ・い・い♡」

 

 「うっなぁ!?」

 

 スコールまで、私の格好に目をハートマークに変えて私を抱き締める。

 

 だが、忘れない。

 

 「私をゴスロリドレスを着せた千秋!!

 

 覚えてろぉぉぉ!!」

 

 「だから、M。

 

 逃がさないわ♡」

 

 叫ぶが、スコールのツボに嵌ったらしく逃げられず、一晩中スコールに愛でられたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

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