パパとセシリアママにメアリーママが結婚してあれから一年が過ぎた。
私達姉妹はと言えば…
『さぁ、モンドグロッソダックトーナメント部門の決勝戦は無所属の織斑姉妹とドイツ国家代表ボーデヴィッヒ姉妹との好カードだぁぁぁ!!』
モンドグロッソのダックトーナメント部門に出場したのだ。
無論、両親は渋々だったけど学生での出場に学園は大いに騒ぎになったし、中継を観ようと実家は大繁盛だろう。
「全く、馬鹿娘は…」
「一夏、それはブーメランよ…」
中華料理店織斑は今日の決勝戦で大繁盛だった。
四郎や花蓮も鍋を振るい料理を仕上げて行く。
呆れて何も言えないが、鈴は一春を出産しセシリアとメアリーも娘を妊娠していた。
そして、四郎は五人から一斉に告白されて娘達とボーデヴィッヒ三姉妹が卒業したら結婚すると頑張っている。
レナスはモンドグロッソの個人戦を馬鹿双子姉妹とアーリィとシルメリアはタッグトーナメント部門へ、セシリアの長女のオーロラはキャノンボールファストへとそれぞれ出場している。
「一夏、あんたも頑張んないと花蓮に叱られるわよ?」
「うっげぇ…」
ラウラは目的だった軍政改革を成功させてから、軍を辞めて日本に来て、うちの店でウェイターとして働いている。
花蓮は、俺に猛アタックをして、三人の嫁から認められて来年には妻になる予定だ。
そして、全員が驚いたのがマドカだった。
「フフフ…お兄ちゃん、食べても良いよね?」
「やっ、やめ!?」
「大丈夫、安全日(排卵日)だから…」
「ぬっわァァァ」
マドカがかなりブラコンを拗らせて、一人でベッドに寝ていた俺に夜這いを仕掛けて襲い、一晩中絞るだけ絞り取り俺の子を妊娠したのだ。
「お兄ちゃんを襲ったら、子共を妊娠しちゃった」
「マドカ、あんたねぇ!!」
「何してますの!?」
「聞いてますの!!」
「「「「「マジ!?」」」」」
無論、妻達はマドカに激怒し娘達は驚く最中、マドカは涼しい顔でやり過ごした。しかも質が悪い事に、妊娠六ヶ月になるまで俺達に黙っていたらしくて確信犯だった。
そして、悲しい別れも在った。
「一夏、やっと長男が産まれたな…」
「義姉さんが名付けてくれた一春よ」
「抱いても良いか?」
「一夏に似て、優しい子になるだろうな…」
そして、千冬姉だが長年の深酒による飲酒が祟り、今年の春に肝硬変を患い再入院。入院中、産まれた長男の一春を抱きしめる事が出来た後、肝不全に陥り夜間に病状が急変してこの世を去った。
享年43歳だった。
葬儀には千冬姉世代の元国家代表のライバルや多数の学園の教え子達が参列した。
葬儀後だが、居候が二人も増えた。
一人は鈴の従姉妹の鳳乱音と、もう一人はアメリカの元国家代表のイーリス・コーリングだった。
二人揃って共謀し、俺に夜這いを仕掛けたが一緒に眠っていた鈴と花蓮により捕縛され、一晩中だが二人共にロープで巻かれて外に逆さ吊りにしたのが懐かしい。
『アルテミスのファーストアビリティ『女神の狩場』の発動だァァァ!!』
「相変わらず、ぶっ飛んでるわね…」
「そうだな…」
モンドグロックのアリーナを密林へ替えたアルテミスを駆る千秋に密林を縫うように加速しながら、アーリィとシルメリアの駆るヴァルキリーのモビルドールビットを十夏の駆るアテナがハルバードを振り回して斬り裂く。
そんな二人を見守りながらも、夫婦二人は鍋を振るう。
そして、ホールではチャイナドレス姿の乱やラウラ達が駆け回りながら注文された料理を運ぶ光景は今や日常だと言えるだろう。
「決まったな…」
「姉妹揃って、えげつないわね…」
十夏が単一仕様『イージスの盾』を発動させて、レナス達を一気に拘束し、セカンドアビリティの『アルテミスの矢』によるアローレインによる矢の雨を降らす光景。
無論、身動きが出来ないニ機のヴァルキリーはハリネズミの様に矢が刺さり、シールドエネルギーを減らして行く。
『きっ、決まったァァァァ!!
優勝は織斑姉妹に軍配が上がったァァァ!!』
十夏が二重加速し、ヴァルキリーをハルバードで斬り、タッグトーナメントは双子姉妹が勝ち優勝したのだった。
「さて、赤字覚悟でビールの無料配布でもやりますかね一夏?」
「そうだな。
娘の優勝でも祝うか」
『うぉぉぉぉぉ! 今日はビール、飲み放題だァァァ!!』
常連客が聞いて騒ぎ出すが、お玉を飛ばすのは今日は無しでと決めて娘達の優勝を祝ったのだ。
そして、今日も中華料理店織斑は繁盛していたのだった。