空飛ぶ山猫と重巡洋艦   作:とある戦闘機好き

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これら6つの報告書の閲覧する条件は
・Aクラス以上の権限を持つ職員であること
・閲覧場所のセキュリティレベルが5以上であること
・O5メンバー2人以上の閲覧許可が確認できること
の3項目です。
満たす場合はこれらを記入して、確認が取れるまでお待ちください。
これらの条件を満たさない場合、閲覧を中止してください。満たさない者が閲覧した場合、即座に終了されます。














O5-1並びにO5-6の閲覧許可が確認されました。
閲覧を開始します。


財団報告書
6つの報告書


N-001

 

オブジェクトクラス:thaumiel→1,8はketer、その他はthaumiel

 

収容プロトコル:存在しません→全てのオブジェクトに対しAクラス以上の職員による厳重な監視を徹底してください。

 

概要:N-001はNシリーズと呼ばれる複数のscpオブジェクトです。その特殊性からscpナンバーを振られることはありません。

Kクラス世界終焉シナリオの際に脱走したketerクラスのscpオブジェクトの破壊を行います。Nシリーズは並行世界に流れ着いた研究員によって発見された、scp-001-PE並びにscp-002-PEの技術を流用、発展させて作成されました。

主にscp-2000『機械仕掛けの神』と同時運用されます。

同時運用の手順は

 

1.脱走したketerクラスscpオブジェクトによるKクラス世界終焉シナリオの開始

2.O5評議会によるNシリーズ並びにscp-2000の起動に関する採決の承認

3.Nシリーズが起動

4.脱走したketerクラスscpオブジェクトの破壊を開始

5.keterクラスscpオブジェクト破壊確認

6.Nシリーズのシステムを凍結し財団本部地下に格納

7.scp-2000を起動し復興シナリオを開始

 

です。

N-001はN-001-1から8までが存在しそれぞれ形が違います。

1は戦闘機、2は四足歩行動物、3は二脚のロボット、4は四脚のロボット、5は大型魚類、6は大型鳥類、7は肉食恐竜、8は人

の形をとっています。

 

補遺1:現在、2〜7が財団の地下格納庫に休眠状態で安置されていますが、1と8の行方は不明です。そのため事情を説明された一部職員によって捜索されています。

 

補遺2:行方不明のN-001-1、N-001-8は一時的な措置として、keterに分類が変更されました。回収完了後、オーバーホールを行ったのちに再びthaumielへと分類が変更されます。

 

 

 

N-001-1

 

オブジェクトクラス:thaumiel→keter

 

収容プロトコル:存在しません→即時発見が望まれます。発見、収容後に大規模オーバーホールを行い半年間地下格納庫に封印、問題が無ければその他N-001同様に運用されます。

 

概要:Nシリーズ、N-001の一つです。

財団によって作られた一番最初のNシリーズであり、戦闘機の形をしています。

N-001-8と同時運用する前提で作成されており、同時運用時にN-001-8はN-001-1の搭乗員、並びに生体CPUとして機能します。

設計コンセプトは「全世界をカバーできる戦闘機」であり、通常巡航でもマッハ5をだし、アフターバーナー無しの最大速でもマッハ13をだします。アフターバーナーを使用した状態での航行実験は行われていません。

このオブジェクトには、scp-001-PE-1の技術を流用、発展させた熱核イオンジェットエンジンや、scp-002-PEの機体フレーム技術、財団独自の量子格納技術が使われており、現時点で世界最強の兵器と呼ばれています。

また、特殊なAIを搭載しており自律行動も可能です。

 

補遺1:現在N-001-8とともに行方が分からなくなっており、捜索されています。

 

補遺2:行方不明によりN-001-8とともに一時的な措置として、keterに分類が変更されました。

 

 

 

N-002

 

オブジェクトクラス:thaumiel

 

収容プロトコル:各支部の判断に委ねられます。

 

概要:N-002はNシリーズと呼ばれる複数のscpオブジェクトです。その特殊性からscpナンバーを振られることはありません。

N-001-3もしくはN-001-4をダウングレードした物であり、N-002-1〜16まで存在しています。

N-002は各支部ごとに2体ずつ配備されており、支部施設の地下格納庫に安置されています。

N-002の各支部の判断によって運用することが許可されています。主な運用方法は脱走したscpオブジェクトの回収、もしくは破壊です。オブジェクトの破壊は財団の理念によって勧められてはいないため、もっぱら回収に使用されます。

 

補遺1:行方不明となったN-001-1並びにN-001-8の捜索のため、偶数番号の機体は世界中にHASSモードで展開されています。

 

 

 

scp-001-PE

 

オブジェクトクラス:keter→safe

 

収容プロトコル:財団地下8000mに位置する40重の隔壁がある部屋に収容してください。外部汚染確認時、汚染区域は5年間封鎖されます。このオブジェクトの実験はAクラス職員以上の権限、並びにO5メンバー3名以上の許可が必要です。許可なき場合、どのクラス職員であったとしても即座に終了されます。

追記:フィルターシステムⅢによるscp-001-PE-2の無毒化の確認後、scp-001-PE-1を起動し財団本部の電力に使用します。

 

概要:scp-001-PEは直径1m高さ2m程の円柱の機械scp-001-PE-1並びに、そこから発生する副産物scp-001-PE-2の総称です。

scp-001-PE-1を起動すると莫大な電力と、その副産物としてscp-001-PE-2が発生します。

scp-001-PE-2は粒子の一種で、光子の崩壊現象により常に緑色に発光しています。scp-001-PE-2は有毒な粒子で、大気、水質、土壌汚染を引き起こします。汚染された場合、長期間人類には住むことができないほど汚れきった環境になることがわかっています。

また強力な安置能力を持ち、その集合体は外部から与えられた運動体の運動エネルギーを減衰させることが確認されています。ですがレーザーといった光学兵器などには効果が薄いことも確認されました。

scp-001-PE-1は莫大な電力並びにscp-001-PE-2の発生を目的として開発されたと考えられています。また、scp-001-PE-1はscp-002-PEに動力源、並びに防御機能「プライマル・アーマー」として搭載されています。

またscp-001-PE-1の外殻には「Akva-Bit」という文字が彫られていました。これについては現在調査中です。

 

補遺1:このオブジェクトはこの世界の物ではなく、別世界の物です。

 

補遺2:研究の結果によりscp-001-PE-2の無毒化を行うフィルターシステムⅢの開発に成功、scp-002-PEの実験が再開されました。

 

 

 

scp-002-PE

 

オブジェクトクラス:keter→safe

 

収容プロトコル:財団本部地下一番格納庫に大規模封印措置を施した上で収容してください。このオブジェクトに対してO5メンバー半数以上の許可がない限り封印措置の解除、並びに実験を行うことはできません。許可なき場合、どのクラス職員であったとしても即座に終了されます。

 

概要:scp-002-PEは全長10m程の人型の無機物です。色は主に水色と白色が使われており、カメラアイと見られる部分はマゼンダに近い色に発光します。

胸部には人が一人乗れる程のコクピットがあり、コックピットの椅子には首に当たると思われる位置に金属端子が存在します。そしてコックピット裏側には発見当時、scp-001-PE-1が配置されていました。

またオブジェクトの背部、脚部にはバーニアの様なものがありますが、そこに繋がるような燃料タンクに類似した物は存在しませんでした。そのため、scp-001-PE-2を推進力として使用したのではないかと推測されており、後の実験で推測が正しかったことが証明されました。

さらには全身の関節部(肩部、肘、膝、爪先など)に長さ30〜50cm程の棒のような取り付けられています。これは後の実験でscp-001-PE-2の制御に使われていたことが分かりました。

 

これまでの実験

1回目****年**月**日

実験主導者:****博士

内容:オブジェクトの起動、並びに運動実験

結果:オブジェクト起動と同時にscp-001-PE-1が起動し、scp-002-PE-2が発生し放出される。区域汚染が発生したため実験を中止。汚染者は全員が咳と倦怠感を申告。その後気管支の病気を起こし、半年後に全員が死亡した。

対策:scp-001-PE-2の研究を優先し、フィルターシステムの開発に取り掛かることで決定。それまではフィルターシステム関連以外のscp-002-PEの実験は不許可。

 

2回目****年**月**日

実験主導者:***博士

内容:フィルターシステムの有効性確認。参加者全員が除染服を着用。

結果:75%まで無毒化に成功。残り25%の原因を探るとして実験を完了。

 

3回目****年**月**日

実験主導者:***博士

内容:フィルターシステムⅡの有効性確認。参加者全員が除染服を着用。

結果:90%まで無毒化に成功。残り10%の原因を探るとして実験を完了。

 

4回目****年**月**日

実験主導者:***博士

内容:フィルターシステムⅢの有効性確認。参加者全員が除染服を着用。

結果:99.99%まで無毒化に成功。これによりscp-002-PEの起動実験の再許可が降りる。

 

5回目****年**月**日

実験主導者:*****博士

内容:オブジェクトの起動、並びに運動実験

結果:オブジェクトの起動に成功。その後運動実験にて歩行や飛行といった様々な実験を行い、その際に推進力としてscp-001-PE-2を使用していることを確認。

 

6回目****年**月**日

実験主導者:*****博士

内容:オブジェクトの構造解析、並びに関節部の棒状物体の解析

結果:オブジェクトの内部フレームが非常に人型に近いことが判明。さらに内部フレームが未解明の製造方法で作られていることが分かった。また、関節部の棒状物体はscp-001-PE-2の慣性制御や防御機能「プライマル・アーマー」に大きな効果を及ぼす物と判明。

追記1:この結果を受けてO5評議会は、このオブジェクトを流用、発展させた「Nシリーズ」の開発を行うことを決定した。

追記2:現時点でフレーム製造方法は解明済み。このフレームは強度並びに重量に優れているため、N-001の製造に利用。

 

7回目****年**月**日

実験主導者:*****博士

内容:オブジェクトの防御機能「プライマル・アーマー」の機能確認。

結果:55mmレベルの弾丸なら容易に慣性を減衰して弾くことを確認。また、既存の通常ミサイルすらも防ぐことが分かった。しかし、レーザーといった光学兵器は減衰ができないことが判明。

 

補遺1:O5評議会は7回目の実験終了後、必要なデータは揃ったとしてscp-001-PE-1の取り外し後にscp-002-PEの封印措置を開始。

*****博士並びに****博士を中心として極秘に「Nシリーズ」開発部門の設立を決定しました。

 

補遺2:scp-001-PE-1と同じ様にオブジェクトの各部パーツに「Akva-Bit」という文字が彫られていました。これについてはscp-001-PE-1と同様に目下調査中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

N-001-8

 

閲覧禁止




これで内容が読み解けたら、すごいと思います。

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