空飛ぶ山猫と重巡洋艦 作:とある戦闘機好き
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****年**月**日にN-001-1並びにN-001-8が行方不明になったことに続けて、『Nシリーズ』開発の主任であった*****博士と****博士が自殺したことは記憶に新しいものです。
ですが、N-001-1とN-001-8の行方不明と同時期に2人が自殺したことに私は違和感を覚えました。
これはそれを受けて貴方がたが私に捜査するよう命じ、*****博士の家宅捜査時に*****博士の机から発見された『覚書』と思われる、*****博士によって書かれたメモについて纏めた報告書です。
この報告書の内容はO5メンバー以外には口外しないようにしてください。お願いいたします。
これは『覚書』の本文です。
『これを読んでいる貴方にはこれらが有りもしない事だと思うでしょう。
ですが、ここに書かれている事はまぎれもない事実です。
上層部はscp -001-PEとscp -002-PEの実験を受けて、私と****博士に『Nシリーズ』と呼ばれる対keterオブジェクトを作る事を命じました。
始めは私も****博士も財団のためと喜んで参加していました。
しかし、これらに疑問を覚えたのはしばらくしてからの事です。
上層部は『N-001』として、8つのオブジェクトを作るよう、私達に命じました。ですが問題は8番目のオブジェクトでした。
そのオブジェクトは、『人』。
私はそれに酷い悲壮感を覚えました。
なぜオブジェクトが『人』のかたちをしているのでしょうか。
私はこの時、N-001-8を可哀想に思ってしまったのです。
私がN-001-8を可哀想に思ってからしばらく経った頃、上層部は『Nシリーズ』に意志を持ったAIを搭載する事を決めました。
私は居ても立っても居られなくなりました。
あの子が自我を持ってしまった時、私はどうあの子を見れば良いのか分からなくなりました。
ですが、私は決めました。
N-001-8をどうにかして逃がす事を。
手始めにN-001-1に****博士が作り上げた『次元移動システム』を極秘裏に搭載しました。
N-001-1をN-001-8の導き手にするために、次は私の意識をN-001-1用のAIにコピーし私の分身を作り上げ、N-001-1のAIとして搭載しました。
このAIのことを私は「オセロット」と呼びました。彼がそう呼んでくれ、と言ったからです。
彼はなぜか私とは性格が違いましたが、私の考えに理解し、協力してくれました。
そして、N-001-8にAIを搭載する前日。
私はN-001-1...オセロットにN-001-8に乗せました。私がタラップから降りる時、オセロットは聞いてきました。
『後悔はないのかい?』
私は答えました。
「ないわ。あの子を守れるなら。」
そう言うと彼は機体を起動させ、次元移動システムを起動させました。最後に彼はこう言ったのです。
『ありがとう。そして、さようなら』
そう言うと彼はN-001-8を乗せて消えていました。
上層部がこのメモを見つけた頃には、私は既にここにはいないでしょう。
私はそれほどのことを行いました。でも、私に後悔は何一つありません。
そして最後に一つ。
彼らの旅に、幸多からんことを。』
この内容から鑑みるに、N-001-1並びにN-001-8の行方不明の原因は*****博士の手引きによるものと思われます。
なぜ彼女がN-001-1とN-001-8を脱走させたのかは、彼女に聞かなければ分かりません。ですが現時点で彼女は自殺しているため、その意図は不明です。
補遺1:彼女の意識をコピーしたAIは現在、N-001-1に搭載されていると見て間違いありません。そのため回収後もオブジェクトクラスはthaumielに戻さないことを、私は強く進言します。もしthaumielに戻すと判断されたのならば、システムを完全にすげ替える必要があると考えます。
補遺2:****年**月**日に、*****博士の協力者と思われる****博士の自宅に家宅捜査が行われましたが、N-001-1に搭載されたとされる『次元移動システム』についての情報は何一つ発見出来ませんでした。そのため我々が次元移動の方法を確立しない限り、N-001-1並びにN-001-8の捜索は現時点で不可能だと思われます。
報告は以上です。
記入日:****年**月**日
報告者:A-1027 エージェント・ジョシュア
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