空飛ぶ山猫と重巡洋艦 作:とある戦闘機好き
Alt-1 空を行く山猫
サブバッテリー、オン
サブシステムスタート
空気圧縮機、サブバッテリーから電源を伝導、起動
第1熱核イオンジェットエンジン、起動。アイドルへ
サブバッテリー、オフ。電源の開始伝導を第1エンジンへ変更
メインシステム起動、電源の開始伝導をメインバッテリーへ変更。第1エンジン、
メインシステムフレーム並びに機体状況の自己診断を開始...完了
サブシステム、オフ。続けてメインシステム、起動
武装選択
GAU-38 25mm4連装ガトリングを3300発
搭載開始...量子格納完了
第1エンジン
第2熱核イオンジェットエンジン、起動。同じくアイドルへ
右フラップ、エルロン...動作よし
左フラップ、エルロン...動作よし
左右水平尾翼...動作よし
左右垂直尾翼...動作よし
可変後退翼...動作よし
両エンジン、リアクター許容範囲内での作動を確認。電源の開始伝導を両エンジンリアクターへ変更。メインバッテリー、オフ
GEN-Ⅸ HMD...動作よし
ECMシステム...動作よし
F/A-114
「毎回思うが、長いな」
と呟き、機体を滑走路に勝手に進入させる。ここには自分の機体しか無いので、何か言われることも無い。
量子通信を開き管制塔に通信を送る。
「Control tower.
This is Rayven.
Please take-off excuse.」
『This is Control tower.
Give take-off excuse,Rayven.
Run Way01 Clear for take off
wind 137 4knot/h
Good lack.』
「Roger,cleared for take off.」
エンジンにアフターバーナーをかけ機体を発進、操縦桿を引く。すると機体はふわりと空へと舞い上がった。
(やっぱり、この感じは好きだ)
そう、空と一体になるこの感覚。空へ上がる度に高揚する気分。
10000mまで機体を上昇させインメルマン・ターンを決める。そこからスプリットSで下降して機体を水平にする。今度はバレルロールから左側へブレイクして機首を戻し、コブラ機動に入る。
さらにスロットルを切り海面まで急降下。機首をそのままにして、海面ギリギリでスロットルを最大にし水飛沫を上げて急上昇ー
「ふう」
機体状態を元に戻し滑走路へと戻る。可変後退翼を開き、STOL能力をフルに活用して短距離着陸する。
機体の可変後退翼の後退角を最大にし格納庫に収納。格納庫のブラストバリアーを展開させジェット排気を横へ逃す。
ここからも時間はかかる。
シャットダウンプログラム、起動
両エンジン、アイドルへ変更
各バッテリー、充電率確認
サブバッテリー充電率52%、メインバッテリー充電率23%...両エンジンリアクターから充電開始...完了、両エンジンを
機体状態の自己診断、開始...完了
搭載武装の取り外し...完了
両エンジンの自己診断、開始...完了、問題なし
システム、シャットダウン
「やっと終わった」
と一息つき、機体から降りる。やはり1日に1回乗るのは欠かせない。
格納庫を閉じてロックを掛けつつ思う。
(しかし、なぜこの島には自分しかいないのだろう...)
そう、この島には彼しか人はいない。先程の管制塔の指示も、全てAIによる制御なのだ...
ここは日本の領海のどこかに位置する火山島。名前を「伊犂ノ島」という。
これはとある戦闘機に魅せられた
読んでくれてありがとうございます。書いて欲しい人がいたら書きます。いなくても多分書きます。