空飛ぶ山猫と重巡洋艦   作:とある戦闘機好き

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第1章 出逢い
Alt-1 空を行く山猫


サブバッテリー、オン

サブシステムスタート

空気圧縮機、サブバッテリーから電源を伝導、起動

第1熱核イオンジェットエンジン、起動。アイドルへ

サブバッテリー、オフ。電源の開始伝導を第1エンジンへ変更

メインシステム起動、電源の開始伝導をメインバッテリーへ変更。第1エンジン、待機状態(ステアリングモード)へ変更

メインシステムフレーム並びに機体状況の自己診断を開始...完了

サブシステム、オフ。続けてメインシステム、起動

武装選択

AIM-18 scalar(赤外線ミサイル)を8、

AIM-74 hyper phoenix(アクティブ・ホーミング・ミサイル)を6、

ASM-09 cyclone(対地・対艦ミサイル)を6、

ARAM-1 fang(10連多目的個別ミサイルパック)を5パック、

GAU-38 25mm4連装ガトリングを3300発

TLS(戦術レーザーシステム)...動作よし

搭載開始...量子格納完了

第1エンジン待機状態(ステアリングモード)からアイドルへ変更

第2熱核イオンジェットエンジン、起動。同じくアイドルへ

右フラップ、エルロン...動作よし

左フラップ、エルロン...動作よし

左右水平尾翼...動作よし

左右垂直尾翼...動作よし

可変後退翼...動作よし

両エンジン、リアクター許容範囲内での作動を確認。電源の開始伝導を両エンジンリアクターへ変更。メインバッテリー、オフ

ANJM/APAR-1x(オールサイド・フェーズドアレイ・レーダー) ...動作よし

GEN-Ⅸ HMD...動作よし

ECMシステム...動作よし

HASS(Hi Active Stealth System)...動作よし

 

F/A-114 Ocelot(山猫) 発進準備完了

 

「毎回思うが、長いな」

 

と呟き、機体を滑走路に勝手に進入させる。ここには自分の機体しか無いので、何か言われることも無い。

量子通信を開き管制塔に通信を送る。

 

「Control tower.

This is Rayven.

Please take-off excuse.」

 

『This is Control tower.

Give take-off excuse,Rayven.

Run Way01 Clear for take off

wind 137 4knot/h

Good lack.』

 

「Roger,cleared for take off.」

 

エンジンにアフターバーナーをかけ機体を発進、操縦桿を引く。すると機体はふわりと空へと舞い上がった。

 

(やっぱり、この感じは好きだ)

 

そう、空と一体になるこの感覚。空へ上がる度に高揚する気分。

 

10000mまで機体を上昇させインメルマン・ターンを決める。そこからスプリットSで下降して機体を水平にする。今度はバレルロールから左側へブレイクして機首を戻し、コブラ機動に入る。

さらにスロットルを切り海面まで急降下。機首をそのままにして、海面ギリギリでスロットルを最大にし水飛沫を上げて急上昇ー

 

「ふう」

 

機体状態を元に戻し滑走路へと戻る。可変後退翼を開き、STOL能力をフルに活用して短距離着陸する。

 

機体の可変後退翼の後退角を最大にし格納庫に収納。格納庫のブラストバリアーを展開させジェット排気を横へ逃す。

ここからも時間はかかる。

 

シャットダウンプログラム、起動

両エンジン、アイドルへ変更

各バッテリー、充電率確認

サブバッテリー充電率52%、メインバッテリー充電率23%...両エンジンリアクターから充電開始...完了、両エンジンを待機状態(ステアリングモード)へ変更

機体状態の自己診断、開始...完了

搭載武装の取り外し...完了

両エンジンの自己診断、開始...完了、問題なし

システム、シャットダウン

 

「やっと終わった」

 

と一息つき、機体から降りる。やはり1日に1回乗るのは欠かせない。

格納庫を閉じてロックを掛けつつ思う。

 

(しかし、なぜこの島には自分しかいないのだろう...)

 

そう、この島には彼しか人はいない。先程の管制塔の指示も、全てAIによる制御なのだ...

 

ここは日本の領海のどこかに位置する火山島。名前を「伊犂ノ島」という。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはとある戦闘機に魅せられた山猫(リンクス)と、意志を持ったとある重巡洋艦の、世界を旅する不思議なお話。




読んでくれてありがとうございます。書いて欲しい人がいたら書きます。いなくても多分書きます。

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