アーマード勇者育成記 チート?いいえ。ロストテクノロジーですが、何か?オレ流勇者&パーティ好き勝手にビルドうp   作:snyp_0

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第2話 俺、状況を確認する

 鳥のさえずりが聞こえ目を開けると、鬱蒼とまでは行かないものの、青々とした森に俺は立っていた。尻目で左右を確認しつつ、間近にあった泉を覗き込み、自らの体を確かめる。

 

 

 

 そこには真っ黒な鋼鉄に身を包み、紅いマフラーを首に巻いた自分がいた。

 

 

 

「うおーッ! マジでゲインだこれー! 待て、落ち着け俺」

 

 

 

 確かに見た目だけは、ハガセンで使っていた最強装備のヤルダバオトⅧ式であった。ハガセンでのアバターは課金アイテムを使うことにより、顔面のみだが自由に作成することが出来る。ヤルダバオトⅧの見た目は全身黒で統一された騎士の様なデザインだが、顔面だけは俺が幼少の頃から大好きだった、特撮ヒーローのマスクドブレイバーに似せて作られている。

 

 

 

 単純に自分が覚えているスキルは、状態異常全耐性、HPMP自動回復5000/秒、全格闘スキル対応、全武器スキル対応、全魔法スキル対応、全料理スキル対応、全鍛冶スキル対応、位だ。

 

 

 

 この他にも数え切れないほどスキルを習得したが、一々覚えていない。

 

 ハガセンでは、覚えられるスキルは当然ジョブ毎に違うのだが、レベルが1000を超えると、MPの下に熟練度ゲージが追加され、この熟練度を最後まで育てきると運営からスキルの制限突破ができるアイテムが貰えるのだ。

 

 

 

 勿論、ゲージMAXで対応できるスキルは1つずつ解禁していかなくてはならず、覚える為には特定のNPCに師事しなければならない。

 

 

 

 初めてこの情報が某大型掲示版にアップされた時は、鯖が1週間は死んだままだったのを覚えている。

 

 

 

「よし、いっちょ試しに使ってみるか」

 

 

 

 周りに誰もいない事を確認し構える。

 

 

 

炎呀烈掌(えんがれっしょう)!」

 

 

 

 格闘スキルにおける3番目位に覚える攻撃スキルを、木に向かって放つ。――パァーンッ! 風船が弾ける様な轟音と共に、木が跡形もなく消し飛んだ。

 

 

 

「えぇ……マジか、あんまし強くないスキル選んだつもりなんだけど」

 

 

 

 あまりの威力に俺はぼう然としたが、スキルが無事に発動するとわかるとふと思い出す。

 

 

 

「スキルか使えるという事はあいつも使えるのか? おい、ネメシスいるか?」

 

「はい、ゲイン様ご機嫌麗しゅう」

 

 

 

 頭の中に女性の姿が浮かび上がった。

 

 

 

 絹のような白い肌、薄い碧眼、髪は目の色と同じく薄碧色で超ロングだがうなじの辺りで折り返し髪留めでまとめられている様だ。服装は白いワンピースを着用。少女の容姿が完全に表示され一瞬微笑んだかと思うと、恭うやうやしく俺にお辞儀をした。

 

 

 

 彼女がヤルダバオトⅧ式に搭載されている、超高性能自立型AIネメシスである。

 

 

 

「こいつまで使えるのか、こりゃいよいよチートだな」

 

「ゲイン様どうなさいました? 何かトラブルでしょうか?」

 

「ネメシスこの辺り一体をスキャンニングして、簡易マップを作ってくれ」

 

「承知いたしました。マッピングを開始します」

 

 

 

 待つこと3秒後……。

 

 

 

「マッピング完了しました」

 

「おう、サンキュー!」

 

 

 

 頭の中にマップが表示される。

 

 

 

 見ると、どうやら北西辺りに村らしきものがあるのがわかった。

 

 

 

「ゲイン様、この世界は何なのでしょうか? 私のデータベースには存在しません」

 

「聞いて驚くなよ、どうやら神様が異世界へ転移させてくれたらしい。」

 

「……理解不能です」

 

「ですよね! 俺もよくわかりません! まぁ、とりあえずなんだ村とやらに行ってみよう」

 

「承知いたしました。ゲイン様」

 

 

 

 そして、颯爽と俺は脳内彼女ネメシスと共に歩きだしたのである。




容姿の元ネタは覚悟のス○メに出てくる強○外骨格零です
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