俺が美優にプロポーズするまで   作:(TADA)

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相変わらず独自設定を多くぶちこむ作者です

美優さんには作者の趣味に染まってもらう(悪党


みゆさんのおたんじょうび

 「「「誕生日おめでとう!」」」

 「あ、ありがとうございます」

少し照れている美優にこっちが幸せになってしまう。

さて、今日は美優の誕生日。そんなわけで我が塩見家(俺、美優、詩音)に周子も我が家にやってきて誕生日パーティである。

 「まぁ、これも毎年言うとるんやけど」

そう前提がついたと思ったら周子が俺をジト目で見てくる。

 「兄ちゃん、作りすぎ」

 「大丈夫だ。今月は詩音の誕生日も美優と一緒に盛大に祝ったからな」

 「理由になっとらん」

自分で言っておいて自覚した。

そんな兄妹のやり取りを見ながら詩音が口を挟んでくる。

 「でも、これだけ料理が多いと貴音ちゃんも呼んであげればよかったんじゃないですか?」

 「あ~、確かに。あいつもよく食うからな」

 「? 貴音ちゃんって765プロの四条貴音ちゃんですか? 周介さん、知り合いなんですか?」

美優の言葉に周子と詩音が信じられないような視線で俺を見てくる。

それに俺も焦った。

 「あれ? 美優にはいったことなかったか?」

 「何がでしょう?」

 「俺と貴音と周子。実の兄妹」

しばらく唖然とした表情を浮かべていた美優だったが、すぐに驚愕の声をあげる。

 「えぇぇぇぇぇぇぇ!!! そうだったんですか!?」

 「兄ちゃん、説明してなかったんか」

 「あれぇ? でももう一人養子に行った妹がいるって話は付き合ってすぐくらいの時にしなかったか?」

 「そ、それは聞いていましたけど……貴音ちゃんだとは聞いていませんでした」

詩音と周子からのジト目がつらい。

全面的に俺が悪いので素直に土下座する。

 「申し訳ございませんでしたぁぁ!!!!」

 「ど、土下座はいいですから……!!」

速攻で土下座を解除させてくれるとか美優は女神かな? ああ、女神か。

起き上がった俺を見て美優はため息を一つ。

 「どうりで貴音ちゃんと仕事が一緒になった時に距離が近いと思ったんです」

 「兄ちゃん、姉ちゃんに連絡したら『仕方ないので兄のら~めんで手を打ちましょう』だってさ」

 「とんこつベースと煮干しベースのどっちがいいか聞いとけ」

貴音はとりあえずラーメンを食わせておけば問題ない部分もある。

そして何かに気づいたのかのように美優が口を開く。

 「そ、それじゃあ今度のプロダクションの垣根をこえてユニット組むことになって、私と周子ちゃんが貴音ちゃんと一緒になったのって」

その言葉に周子が笑顔でサムズアップ!

 「もちろん私の陰謀や!! 名付けて『Shiomee』!! 芸能界を混沌の世界に叩き込こもうZE!!」

 「周子ちゃんと貴音ちゃんだとそれできちゃうやつです……!!」

 「美優さん、芸能界の平和は美優さんにかかってますよ」

 「詩音さん、他人事だと思ってぇ!!」

半泣きになっている美優も可愛いなぁ。

 「そういや兄ちゃん」

 「ん? どうした?」

 「私ら兄妹の中で姉ちゃんだけまだ独身なわけやけど」

 「オーケー、把握した」

 「それきっと把握しちゃダメな奴です!!」

美優の突っ込みに心底心外な表情を浮かべる俺と周子。

 「そんな!! 俺達はただ和久井さんの時みたいに男の逃げ道をなくして結婚という選択肢を強制的に選ばせるだけなのに!!」

 「そうやで!! 和久井さんは幸せ、私らもその光景を見て幸せ……みんな幸せになれる優しい世界やないか!!」

 「そのやり方が問題なんです!!」

はて、何が問題だったのだろうか。俺達は単に和久井さんにアプローチをかけていた輩の逃げ道という逃げ道を全て塞ぎ、強制的に婚約させただけだというのに。

そして周子は何かに気づいたかのように手を叩く。

 「安心してや美優さん!! もしあの男が留美さんと別れるって言いだしたら社会的に抹殺する手筈は整えてあるで!!」

 「なるほど、それが心配だったのか」

 「二人とも!! 本当にそういうところですよ!!」

怒られてしまった。

今度はそれまで笑いながら俺達のやりとりを見ていた詩音が口を挟む。

 「そういえば周介さんは東京スーパースターズの春季キャンプに呼ばれていましたけど、何故ですか?」

 「そういえば突然『東京スーパースターズに呼ばれたから行ってくる』って沖縄にいきましたね」

 「ああ、それは山田から『今、収入なくて大変じゃないかい? もしよかったらうちのキャンプで食事を作ってくれないかな?』って言われてさ。お金も出してくれるらしいから行ってきた」

俺の言葉に納得の表情を見せる美優と詩音。

しかし、今度は周子が首を傾げながら口を開いた。

 「でも、光輝が言うには兄ちゃん臨時守備コーチやっとったって」

 「「え?」」

周子の言葉に疑問の声がはもる美優と詩音。

その言葉に俺は頷く。

 「土井垣監督から『守備力はプロレベル』というお墨付きをもらった」

 「いや、何しにいっとんねん」

 「シェフ兼臨時守備コーチだ。そういえば和久井さんの弟にも指導したぞ。めっちゃ『なんでこいつプロじゃねぇの』的な視線で見られたけど」

 「なんで兄ちゃんプロ野球選手じゃねぇの?」

 「山田世代が稀にみる当たり年だから俺みたいな守備だけ選手はドラフトに引っかからなかったZO!!」

 「魔境世代……!!」

いや、マジで山田と同世代で高校野球をやれたのは幸せだったと思っているが、プロは自分には無理だなと痛感させられる世代だから。

 「はいはい!! とりあえず脱線はここまで!! さぁ、こっからは楽しいプレゼントの時間だ!!」

俺の言葉に美優は苦笑し、周子は不適な笑みを浮かべる。

 「兄ちゃん、今年こそ勝たせてもらうで」

 「お前が美優のことで俺に勝つ? 絶対にありえないということを今年も教えてやろう」

二人で荒ぶる鷹のポーズをしている横で詩音が美優に質問している。

 「美優さん、どういうことです?」

 「あはは、周介さんと周子ちゃんは毎年『どっちのプレゼントが私が喜ぶか』で勝負をしていまして……」

 「……愛されてますねぇ」

 「あ!! 来年からは詩音さんの時も同じことやるで!!」

詩音の呟きに周子が笑顔で突っ込むと、詩音は顔を真っ赤にして俯いた。

しかし、顔をもにもにしながら詩音は美優に向き直る。

 「そうなると何が出てくるのかまったく予想ができないので、私から先にプレゼントを渡しますね」

 「あ、すいません。ありがとうございます」

そう言って詩音からプレゼントを受け取る美優。

 「ちなみに詩音、中身は?」

俺の言葉に詩音は不適な笑みを浮かべる。

 「美優さんにはシンプルな腕時計がよく似合う……!! つまり私のプレゼントは『ボーム&メルシエのプロメス』……!!」

 「「ぐっはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」

詩音の言葉に吹き飛ぶ俺と周子。

 「し、詩音、やるじゃねぇか……!!」

 「まさかこの短期間でここまでで『美優さん大好きレベル』をあげとるとは……!!」

 「ふ、伊達に一緒に暮らしていませんよ」

同性からも愛される存在。それが美優である。

 「だがしかぁし!! 私のプレゼントには勝てない!! 私のターンや!!」

そう言って持ってきた大きな荷物を開く周子。

その中身を見て美優の顔が輝いた。

 「わぁ!!」

 「そう!! 実は艦船好きな美優さんには日本人ならみんな大好き戦艦大和!! その『1/144 超精密巨大迫真模型 戦艦大和』や!!」

 「な、なんですって!? まさか美優さんはミリタリーも行ける口……!?」

 「ちなみに詩音、美優は戦車だったらイギリス戦車が好きだぞ」

 「覚えておきましょう」

俺の言葉に即答する詩音。こいつも着実に『美優さん大好きクラブ』に染まりつつあって結構である。

子供みたいな歓声をあげて2メートル近い模型をしげしげと眺めている美優。

それを見て周子は俺の対して不適な笑みを浮かべた。

 「どうやら兄ちゃん。今年こそは私の勝ちのようやな」

 「ふ」

周子の言葉を俺は鼻で笑う。

 「周子、お前の着目点は良かった。実は艦船好きな美優の好みのいいチョイスだ。だが……!!」

俺はそう言って隠しておいたプレゼントを取り出す!!

 「実は美優が一番好きな戦艦は横須賀にある三笠!! そんなわけで俺のプレゼントは『1/350 日本海軍 戦艦 三笠”進水120周年記念”』!! そしてこれには俺の技術だけでなく、友人のプロモデラーの技術も詰め込んだ一級品……!!」

 「わぁ!! わぁ!! 周介さん!! これって確かZ旗のバンダナもついていたんじゃ!?」

 「ああ、これだ」

 「わぁ!! わぁ!! わぁ!!」

圧倒的に俺のプレゼントのほうが喜んでいる。

俺は勝ち誇った表情で周子を見る。周子はとても悔しそうな表情を浮かべていた。

 「く!! まさか美優さんが好きな艦船が三笠だったとは……!!」

 「ちなみに美優は大和型だったら武蔵が好きだ」

 「二重に不覚……!!」

がっくり肩を落とす周子。

 「それじゃあ俺の」

 「ちょぉぉぉぉぉっと待ったぁぁぁぁぁ!!!!」

俺の勝利宣言を潰してきたのは部屋に急いで戻っていった詩音であった。

そして詩音はずびしと俺を指さしてくる。

 「勝利宣言にはまだ早いですよ!!」

 「ほう!! 俺の三笠を越えることができるというのか!!」

俺の言葉に詩音は持ってきた品物を取り出す。

 「これが私の最後のターンです!! いざ!! 『イギリスのテムズ川に浮かぶ本物の巡洋艦ベルファストの生写真』!!」

 「「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」」

 「わぁ! わぁ! わぁ! わぁ!」

驚愕する俺と周子。めっちゃテンションあがる美優。何枚かあるのか熱心に写真を見始める美優。その顔は興奮と喜びに満ちていた。

 「ば、バカな……!!」

 「私らが負けたやと……!!」

崩れ落ちた俺と周子に詩音はずびしと指をつきつける。

 「あなたたちの敗因はイギリスにいた私に軍艦勝負を挑んだことです!! 日本でも確かに見れる。しかし!! イギリスのベルファストのほうが日本人的にレアリティは高い!!」

 「「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」」

 

 

ちなみに正気に戻った美優は顔を真っ赤にして恥ずかしがって俺達を悶えさえたのは言うまでもない。




塩見周介
野球の守備レベルプロ級な居酒屋店主

塩見美優
実はミリタリー好き

仲野周子
旦那ほったらかしで兄の家に入り浸る

双海詩音
すごい勢いで『美優さん大好きレベル』を上げる同居人

美優さんへのプレゼントの模型とか写真
全て無駄に広いリビングに飾られることに。Z旗バンダナは美優さんがバッグにワンポイントでつけた

四条貴音
幼い頃に親戚の四条家の養子にいった塩見家長女



そんな感じで美優さん誕生日編でした。
なんか話の流れでミリタリー好き設定が盛られた美優さん。きっと大和軍曹と仲が良い。
そして美優さん大好きレベルもすさまじい勢いであげる詩音さん。美優さんの人たらしレベルカンスト中

そして独自設定をさらにいれました。765のおひめちんを塩見家にスカウト。これの理由は作者がポプマスでおひめちんを最初に選んだだめ。
周子ちゃんはよ(美優さん、おひめちん、アーニャ選択。周子ちゃんが実装された場合はアーニャんが周子ちゃんに変わります

そのうちおひめちんも出したいなぁ、と思っています
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