Fate stay/night ~雪の少女と狂った正義の味方~ 作:熱盛worker
完璧な時刻、完璧な準備。今日、私は最優のクラスセイバーを召喚する…予定だ。
学校から帰って来ると留守電になっている固定電話。留守電の人物はこの世で一番いけ好かないエセ神父からの催促電話で、早くしないと聖杯戦争に参加できないぞ。との内容で送られてきた。
「さぁて、始めますか。」
別段、アイツに言われたからやっているわけではない。断じてそんなことなんてない。
詠唱を始めるが、電話で、エセ神父こと言峰綺礼が召喚前に何か渡したいと言っていたことを思い出した。
…知ったことか。綺礼に力を借りなくても私はセイバーを引き当てれるんだから。そう思いながら、手に私の持っているもので一番魔力が込められている赤いペンダントを握り締める。
詠唱が終わる。最後の1文を言えば召喚術は完了する。
「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
「よし、これは来たわ!最優のサーヴァントは私のっ…!!」
ドガーン!!!!
凄い揺れと音が私の家に響く。
「ちょ、ちょっと何よぉ!こんな時にぃ!!」
発生源の部屋と思わしき扉の前まで行き、開けようとする。だが、どうやっても扉が開かない。
「あぁ!もう!」
部屋の扉を蹴破り、中に入るとそこには。
「あなたが私のマスターですか?」
大男がそこには立っていた。身長は優に2mを超えていると思う。あまりの光景に空いた口が塞がらない。
「あの、レディ。」
「え、あ、あぁ。私があなたのマスター…よ?」
動揺しすぎて何故か疑問形になってしまったがここは落ち着こう。家訓を思い出せ、私。「常に余裕を持って優雅たれ。」そう優雅に、優雅に。動揺はここまでよ。
「コホン…じゃああなたのクラスと真名を教えなさい。」
「はい、私のクラスはアーチャー、真名をヘラクレスと言います。」
「はぁ、アーチャーかー…セイバーは無理だったかー。で、真名はヘラ…ク…レ…ッ!?」
言葉に詰まり、私は目の前にいる名前をヘラクレスと言った大男を凝視する。その数秒後、私の驚きは口から出た。
「へ、ヘラクレスですって!あの大英雄ヘラクレス!?これは勝ったわ。この勝負、私たちの勝ちよ!」
喜びのあまり無意識のうちに飛び跳ねていたところ、アーチャーが冷静に言葉をかけてきた。
「恐れながらマスター、あなたのお名前をお聞かせ願いませんか?」
顔が赤くなるのが見えなくても分かる。クラスはアーチャーだったが召喚されたのはあの大英雄だ。それに少し浮かれすぎた。先程、優雅にと心を落ち着かせるのを思い出す。
「あ、あぁ、ごめんなさい。少しはしゃぎすぎました。」
きちんと落ち着き、アーチャーの方へ体を向け、目を合わせる。やはり何度見ても大きなその体は、大英雄の名に恥じないなと思った。それなら私もマスターとしてきちんとしなければいけない。手をアーチャーの前に持っていき、挨拶をする。
「私は、遠坂凛。これからよろしく、アーチャー。」
「ええ、よろしくお願いします、マスター。」
ヘラクレスの口調はタイころの口調を参考にネタ要素含めないとこうかな?って感じで喋らせています。お許しください