でんこと行く「美し国、日本」   作:アベノ ミサキ

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萌と行く「地下鉄に乗って京都を巡るっ」(2)

 京都旅行二日目。旅行先ではいつも寝坊気味なマスターだけど、目的のために今日は早起き、と言っても出発は8時だったけど…

 外はとってもいい天気! ホテルからほど近い【西院駅】へ。ここは2つの路線が乗り入れてるけど、乗るのは【(京福電鉄)嵐山本線】通称【嵐電】だね! 嵐電に乗るということは目的はもちろん【嵐山】!

 路面鉄道なので、突然道路にホームが現れるのは新鮮だね! やってきたのは上がベージュ、下がグリーンのツートンカラーの車両。乗り込むと結構な乗車率。やっぱり秋の嵐山はみんな一度は見てみたいよね!

 

 晩秋の日差しが差し込む温かい車内で揺られて終点【嵐山駅】。駅を降りると着物の柄のような柱がいっぱい立ってるね。【キモノフォレスト】って言うらしいよ!

 マスターは修学旅行で嵐山に来たことがあったので、ちょっと懐かしい気分になったみたい。だけど今回の目的地はその先…まずは【竹林の小径】へ! 竹林の小径は、空を覆う竹林から木漏れ日が差し込む閑静な散歩道。爽やかな秋晴れの中、竹の葉が奏でる爽やかな音色が心地よいね。

 

 小径を歩を進めると、その出口に見えるのは【トロッコ嵐山駅】、目的は【トロッコ列車】だよね!

 トロッコ列車はアール・デコ調の5両編成の列車で、5両目はなんと! 窓ガラスのないオープン車両になっていて、嵐山の自然を肌で感じることができるんだ! でんこ【嵯峨野もみじ】ちゃんのモデル列車だね! もちろん人気なので予約制なんだけど……駅での先着順なんだよね。そのために早起きして来たってわけなの。忍耐で勝ち取るタイプのマスターなんだね。その甲斐あって12時4分発の予約をゲット! 今大体9時だから結構時間あるね…それなら、この近くにおすすめがあるよ!

 

 それはトロッコ嵐山駅から北へ徒歩すぐにある【常寂光寺】。それはそれは風光明媚な場所なんだ。もちろん紅葉シーズンは大人気! 入り口には【紅葉最盛期】の看板。期待が高まるね!

 門をくぐり見上げるとそこは一面のもみじと落葉で真っ赤な世界! 石階段を登って上へ。そして後ろを振り返れば、紅葉に縁取られた嵯峨野。これはちょっとすごいんじゃない?

 下り際、池の畔のベンチで休憩。苔生した建物、紅葉の絨毯、柿の赤。澄んだ池の底にも赤や黄色の落葉が一面に広がってとっても綺麗……常寂光寺、マスターとっても気に入ってくれたみたい。

 

その後は【二尊院】、【落柿舎】に立ち寄ったりして時間になったので再びトロッコ嵐山駅へ。駅前では団子なんか売ってるね。駅舎の中には素敵なジオラマもあったりするよ。間もなく電車の到着時間なので改札を抜けホームへ。

 いよいよやってきたトロッコ列車は、黒い機関部に【嵯峨野】のヘッドマークを掲げ、まるで紅葉のような赤いカラーリングのレトロな機関車。客車も赤と山吹色のカラーリング。発車時間まで少しあるのでマスターを含め他の乗客さんも列車の周りをうろうろしたり記念撮影したり……

 そして時間になり乗車! トロッコ列車は機関車が上り側だけについているので、オープン車両の5号車は先頭になるんだね。席は左右二列ずつ。マスターは左外側の席だね。それでは出発進行!

 発車するとすぐに紅葉深い山の中へ。トンネルを抜けるときは車両にぶら下がる裸電球がレトロさを醸し出すね。桂川沿いに車両は進み、紅葉と、川の青と白のコントラストがとっても綺麗だね。

 終点は【トロッコ亀岡駅】。……トロッコ亀岡駅には【信楽焼のたぬき】が何体も鎮座してるんだね。なんでも【他抜き】(他を抜いて優れる)という縁起物でおもてなし、ということみたい。

 

 帰りは近くの【(山陰本線)馬堀駅】から乗車してUターン、【嵯峨嵐山駅】へ。ここは【トロッコ嵯峨駅】と併設してるんだね。トロッコ嵯峨駅はトロッコ列車の京都側始発駅で、駅舎の外にはSLを展示してあるんだ!

 そこから歩いて再び嵐電嵐山駅を経由して【渡月橋】へ。とっても観光客が多いね、さすが嵐山。桂川にはカワウも居るんね。そのまま嵐山公園を散策したら戻って【天竜寺】の紅葉を見て嵐電で【嵐電天神川駅】から東西線の【太秦天神川駅】で乗り換え(京都ってこういう乗り換え便利なんやで!)二条城へ!

 二条城は協会からのミッションスポットなんだけど、スケジュール的に厳しいので城外からチェックイン! でも結局三辺は歩いたから流石に疲れたね……ならあそこで休憩しよ!

 城門近くの東西線【二条城前駅】から乗車して東へ10分ほど、【三条駅】で降りるとすぐ近くを鴨川が流れてるね。その川を望むようにあるのが【スターバックスコーヒー京都三条大橋店】。スタバ? と侮るなかれ。ここは鴨川を眺めながらコーヒーを飲めるロケーションなんだ。夏は【ゆか】こと、【納涼床】が楽しめるんやけど今は晩秋やしね。ここで1時間ほど過ごし時間は16時半。もう薄暗くなってきたね。

 

 さて、ここからが夜の部のキモだね。近くのラーメン屋で腹ごしらえをしたら再び三条駅で乗車して東へ。といっても方角的には南東だね。そして懐かしい小野駅で一度降り、いそいそとミッションスポットの【醍醐寺】へ徒歩で向かいチェックイン!【醍醐駅】で再び乗車、去年も来た終点【六地蔵駅】。去年来たときにはまさかこの駅で降りることになるとは夢にも思わなかったとマスター。去年は嵐山や宇治の場所なんて全然わからなかったって。旅をすると見識が広まるね!

 そして【(京阪宇治線)六地蔵駅】に乗り換え(後で調べたら、奈良線のほうが良かったかも……)。さらに南、【宇治駅】を降り、眼の前【宇治川】を渡り参道を歩けば……そこは今回の目玉【平等院】!

 入り口は長蛇の列。みんなマスターと同じで例の写真に触発されたんだね……でも列さばきが良いせいか特に滞りはないね。ワクワクしながら列を進むわたしたち。

 そして……眼の前に広がる、【とある写真】で見た通りのそれは【湖面に映る平等院鳳凰堂の夜景】!

 平等院鳳凰堂といえば10円玉にデザインされているので有名だよね。実物は赤い梁・柱、白い外壁、金の装飾。それがライトアップされ、湖面に写っているの!

 風もなく、穏やかな湖面に映るそれはまさに写し鏡。もちろん紅葉も写り込んでとても風雅。列は向かって右側から流れ、正面からは仏像を拝することができるね。そのまま左後ろまで流れていき、【平等院ミュージアム鳳翔館】で国宝や重要文化財を観覧。

 

 そしてここからが大変だったの……再び京阪宇治線宇治駅から北西の【中書島駅】へ向かい京都本線に乗り換え、すぐ北の【丹波橋駅】から【(近鉄京都線)近鉄丹波橋駅】に乗り換え北上、因縁の【竹田駅】で降り、最寄り駅だというのにミッションスポットである【城南宮】まで徒歩20分…当然時間的に城南宮には入れないので近くからチェックイン。再び竹田駅から京都駅へ。ホテルに着く頃にはもう日付も変わろうとする時間だったよ……城南宮に寄らなければ奈良線で宇治駅から京都まで一本だったんだけどね。

ホテルに着くなり感動と疲労で倒れ込むように寝てしまったマスター。明日はいよいよ最終日。明日はまた違った側面の京都を案内するつもり。時間的に余裕があるから寝坊しても大丈夫かな。

 今日はお疲れ様。明日も楽しもうね、マスター。

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