三人称視点に挑戦。
プロローグなので短い。
学園都市。日本の1都市だがその影響力は計り知れない。
今現在の数世代先にあるという科学技術力。
そして、極めつけは超能力者が居るという事。
この2つによって学園都市は、都市単体で数々の大国と渡り合えるほどの影響力を手に入れたのだ。
そんな学園都市に居る超能力者達は能力の強さによってレベル分けがされている。
レベル5、学園都市に7人しか居ない能力者の頂点に立つ者。その戦闘力は単体で軍隊と渡り合えるほどの能力を持つ。
そして、そんなレベル5の対極に存在するのが、無能力者レベル0だ。
学園都市の生徒の6割程を占める落ちこぼれ達。
普段は誰にも見向きもされない様なモブ達だが、特別な者達が存在する。
1人は上条当麻。魔術、科学に限らずあらゆる異能を打ち破る右腕を持つ存在。
そして、もう1人。科学と魔術の狭間にいる人形師。蒼崎橙(あおざきとう)、数多の能力を使い、同時に魔術にも使いこなす異端者。
この物語はそんな2人に焦点を当てた物語だ。
「さて、今日も仕事は無しか…」
夕方、第19学区にある廃ビルにオレンジ色の夕日の光が差し込む。
赤い髪にオレンジ色のコートを着た目つきの悪い男は「はぁ…」と、ため息を付きながら煙草にルーンで火を付ける。
仕事の依頼がなくてかれこれ3ヶ月。お金の心配は無いのだがこのビルを見つけられる人が居ないのか…と言う、孤独感が少し襲ってくる。
第19学区にあるこの廃ビル。ルーンによる人避けなどが張っており、普通の人はビルを認識する事すら難しい。
なら、人避けを解除すればいいと言う話なのだが、そういう訳にもいかない。このビルには男の研究成果などが詰まっており、「外」にバックアップがあるからと言って防衛を疎かにする訳にはいかないからだ。
「ん?」
ふと感じた感覚に、男が声をあげる。
「また魔術師の野郎か…、最近多いな」
都市と外との境界に貼ってある結界に反応があったのだ。
数日前、1人の女が侵入してから立て続けに魔術師達がこの都市に侵入している。恐らくは最初には入った女を追っているのだろう。
明らかに面倒事の匂いしかしないが男はニヤリと笑っていた。
退屈していたのだ。3ヶ月間絵に書いた様なニート生活を送っていた男には良い刺激になる。
「さて、久しぶりにお仕事かな?」
「ん〜」と声をあげ椅子から立ち上がり背伸びをする。
長く座っていたからだろう。ゴキゴキと物凄い音が背中から鳴る。
立ち上がったが外に行く訳ではない。
寝るのだ。明日に備えて。
三人称視点ってこれでいいの?
禁書目録可愛いよね。