……不味いことになった。三日月は今、小猫たちをリタイアさせた敵に対して無機質な憎悪と怒りを抱いている。その結果、敵の女王ことユーベルーナは三日月が持つレンチメイスのチェーンソーによって大ダメージを与え、さらに地面に叩きつけてその女王をリタイアさせた。
だが…問題は三日月の怒りだ。今の三日月は怒りを制御せず、むしろ敵対している奴を完全に叩き潰すために機械的に、ただ怒るというよりは静かなる怒りと言うべきだろうかあのレイヴェルという小娘を叩き潰すつもりだ。俺は何とか三日月の怒りを鎮めさせるために声をかけ続ける。今の状態の三日月はこのままだと危険だ。何としても怒りを鎮めさせねば……!
バルバトスSide out
私こと“レイヴェル・フェニックス”は目の前の状況に言葉が出なかった。女王のユーベルーナがリアス様の眷属を三人を倒し、形勢が逆転してこちらが優勢になった。ここまでは良かった。しかし…ユーベルーナがレーティングゲームに参加してきた人間を相手しようとした時に再び形勢が逆転されるとは思っていなかった。その人間は背部と腰側に付いているスラスターと思われる部分からジェットエンジンのように吹かし、そのままユーベルーナに肉薄し、レンチの様な鈍器で叩きつけた後に追撃に鈍器が口を開き、ユーベルーナを挟み込んでその鈍器からチェーンソーの音が鳴り、ユーベルーナを斬り刻み、ユーベルーナを黙らせるかの様に地面に叩きつけた。その際にユーベルーナから出た返り血は人間の胴や顔に付いていた。特に……顔についた返り血が眼と頰の間にあり、それが下に流れてまるで血の涙を流しているかのように見えた。
「嘘………人間が悪魔に、それも女王のユーベルーナをこうも簡単に……?」
「……まだいた。敵が……」
「……ひっ!?」
〔むっ……!不味い!!小娘、逃げろ!今の三日月は普通ではない!!〕
返り血を浴びた人間は私の方を向けて無機質な声を出して私を見て敵視し、レンチの鈍器を引きずりながら一歩、また一歩と進みながら私に迫っていった。私はその際に人間に宿している機械人形から逃げる様に言われた。……しかし私は逃げようにも足がすくみ、動けないでいた。私は知らず識らずにあの人間……いえ、アレは決してその様な生易しいものではない。
私は、あのバケモノに恐怖を抱いてしまった
フェニックス家特有の再生能力があると分かっているの筈のなのにバケモノはそんなの関係ないと言わんばかりに徐々に歩を進め、距離を狭まれてそのバケモノと眼が合った瞬間、私は腰を抜かしてしまう。
「い……嫌っ……来ないで…!」
「もういいよ。もう、喋んなくて……」
〔…よせ三日月!そいつは敵じゃない!!敵意のない奴を無闇に殺すな!!〕
バケモノはレンチの鈍器を上げて振り下ろす様に構える。その時の私はただ動けず、味方もいないのにも拘らずがむしゃらに助けを求めた。
誰か……助けて……!!
そう助けを願い、レンチの鈍器が振り下ろされる恐怖で眼を閉じ、無駄な行動かもしれないが自身の身を守る。その時にレンチの鈍器が振り下ろされたと思われる風を切る音が聞こえた。フェニックス家特有の再生能力があるのにも拘らず私は死を覚悟した。その時に金属が打つかる鈍い音が響いた。
……しかし、いつまで経っても痛みが襲って来なかった。恐る恐る眼をゆっくり開くとそこには、赤龍帝の籠手を持つリアス様の兵士が私を守って下さった。
レイヴェルSide out
危ねぇ……!小猫達がやられて一時思考が停止していたがアナウンスからライザーの女王がリタイアになったことを聞いて我に返った俺は周りの状況を確認した。その時に見たのは、静かな怒りを抱くミカがレンチメイスを引きずって戦うつもりも無いライザーの妹レイヴェルに向かっていた。その時に俺は悟った。ミカは今、怒りのあまり周りが見えていない状態だ。
そう判断した俺は赤龍帝の籠手で倍加し、背中の隠し腕をだしてミカがレンチメイスを振り下ろすより先にレイヴェルの前に立ち、ミカのレンチメイスを受けて止める。……それにしてもパワーがあり過ぎるのは分かっていたが、倍加しているとはいえここまでの馬鹿力だってのは俺でも予想外だ!
「イッセー、退いて……そいつ殺せない」
「止めろミカ!こいつは戦う気は無いんだ!」
「駄目だ、こいつを放っておくとまた邪魔をしてくる。その前に叩き潰す……」
「いい加減にしろ!!小猫達が死んだ訳じゃないんだ!それに………」
「これ以上、アーシアを悲しませるな!!」
「っ!……アーシア?」
ミカがレンチメイスに力を入れるのを止め、レンチメイスを持ち上げてミカはそのままゆっくりとレンチメイスを下ろした。
「ごめん、イッセー」
「……ったく、少しばかり寿命が縮まったよ。いくら何でもアレはやりすぎだ。……でもまあ、お互いに無事であるぶん問題ないか……」
俺は何とかミカの怒りを鎮めさせてレイヴェルの助けた。……本当なら敵なのだが、相手は全く戦意を持っていないのだ。……最もミカの怒りと殺意を知って完全に戦意どころかトラウマになっていなければいいのだが……。
一誠Side out
俺ことライザーはアスタロトと名乗る機械人形と戦ってから数分が経った。あのアスタロトという機械人形は思ったほどに中々粘る。フェニックス家特有の再生能力があるとはいえ、ここまで粘る機械人形は初めてだ。……リアスはとんでもない
『ラ……ライザー・フェニックス様の“女王”一名リタイア』
「…何っ!?」
〔……どうやら形勢逆転……と言いたいところだが、かなり面倒なことになった様だな〕
そう機械人形が言い、新校舎から下の運動場であるグラウンドを見てみるとそこにはリアスの下僕兼現代の赤龍帝である小僧が俺の僧侶兼妹のレイヴェル・フェニックスを守っていて、バルバトスという機械人形を纏う小僧にリアスの下僕が説得をしていた。
「何だ……?奴らは一体何を……」
〔どうやらお前の女王が三日月の怒りを買っちまって暴走している様だな。どのみち彼奴は非公式のレーティングゲームであろうと殺しに掛かる様だ。そこにいるお前の僧侶、確か……お前の妹だったか?その僧侶が戦う気が無くても怒った状態の三日月はそんなのお構いなしに叩き潰すつもりだぞ?〕
「何だと!?……くっ!貴様の相手は後回しだ!」
俺は機械人形の相手を後回しにし、新校舎から出て先に機械人形を纏う小僧とリアスの下僕諸共炎でなぎ払おうとした。しかし…こいつらは勘がいいのか俺の攻撃を軽々と避けてみせた。
……やはりこいつらは真っ先に潰しておく必要があったと若干後悔があったがそれは後回しだ。今はあの機械人形の纏う小僧とリアスの下僕をどうやるかを考えるしかないな。
ライザーSide out
何とかミカを説得できた矢先に炎が俺たちに向けて降ってきた。俺とミカはそれに気づいて回避し、何とか致命傷を避ける。
「何だ?!……上か!」
「新手…!」
その時に俺たちは一旦戦闘を止め、上を見上げるとアスタロトと戦っていたはずのライザーが新校舎から降りてきた。そのライザーの背中から炎の翼を出して降りてきた。
「ライザー!?お前、アスタロトはどうした!」
「奴との相手は後回しにした。今の所は無事だが、そんなのはどうでもいい。最も厄介な存在であるその小僧はここでリタイアになってもらう」
「……何しに来たかはどうでもいい。アンタが俺の敵であることに変わりはないんだろ?」
……正直言って不味い。ミカの暴走を止めたのは良いのだが、ライザーが介入してくるなんてこっちでも想定外だ。肝心のアスタロトは新校舎の屋上で俺たちを見ていた。まるで俺たちの戦いを見届けているかの様に。くそ……!さっきミカのレンチメイスを受け止めた際に背中の隠し腕が若干痺れて動かせないときた。このまま戦えばも最悪の場合共倒れだ!そう考えていると頭の中から聞き覚えのある声が聞こえた。
《今のお前ではあのフェニックスや悪魔を纏う人間には勝てんだろう》
「……!この声……夢に出てきたドラゴンか……!」
《お前がこいつらに勝つには俺と契約することだ》
「……対価として何かが持っていかれるってことか?」
《その通りだ。それを分かっているのならばどうする?俺と契約するのか?しないのか?》
「俺は……!?」
そう考える時間すら与えないと言わんばかりに俺たちは何者かの銃撃を受けた。俺とミカはそれに感づいてその場から動き出して回避し、ライザーは俺たちと反応が遅れて頭部に銃撃を受けて頭部が吹き飛んでしまう。その威力を見た俺たちは対物ライフルに使用される口径の12.7mm弾であることを理解した。そして頭部を吹き飛ばされたライザーはフェニックス家特有の再生能力で頭部を再生させる。
「な…何だ!?」
「今のは……」
「あれは……!」
俺とミカは銃撃されたと思われる方向に目を向けるとそこにはライフルを持ったモスグリーン色の機械人形の姿があった。そして何より、その数だ。ざっと見て100体……いやっ、この場合は100機と言えばいいのか?機械人形には見覚えがあった。
「嘘…だろ……!」
「夢に出てきた奴だ…!」
その時の俺は夢に出てきたモスグリーン色の機械人形の名前を知らなかった。しかし不思議と知らない気がしなく、その名前を知っているような気がした。
そしてミカは、俺と同じようにモスグリーン色の機械人形の名前を口に出した。
“グレイズ”と……
一誠Side
俺は屋上にてバルバトスと三日月たちが種まき鳥野郎の戦いを見ていたが途中で何者かの介入でそれどころではなくなった。本来ならこの世界には存在しないはずのギャラルホルンの主力MSの“EB-06 グレイズ”が三日月たちの前に現れたのだ。それも100体という数を揃えてである。
〔おいおい……どういう因縁なのか知らねえが、なんでギャラルホルンのMSがこの世界にあるんだ?しかも俺たちと同じサイズと来た。……なんで奴らがここに来たのか考えても仕方ない、その考えは後でも出来る。今は三日月たちの加勢に向かわないとグレモリーや契約者のアーシアが危ねえ!〕
俺はバックパックのスラスターを吹かし、右手に専用のアサルトライフルを持ってそのまま三日月たちの方へ向かった。
アスタロトSide out
俺は何処からともなく現れた数多いグレイズに対して警戒していた。この戦いを見ていた両家からもこのような事態は予想外だったようでアナウンスを通してグレイフィアさんがレーティングゲームの中止が宣告された。
『何者かの介入により、現時刻をもってレーティングゲームを中止いたします。リアス様とライザー様は速やかに……』
宣告中に突然とグレイフィアさんの声が途絶えた。この通信の途絶え方をバルバトスが知っていた。
〔この途絶え方……もしや、エイハブ・ウェーブか?〕
「エイハブ・ウェーブ?それって何?」
〔俺たちガンダム・フレーム……いやっ、MSに搭載されているエイハブ・リアクターから生成するエイハブ粒子の粒子崩壊によって引き起こされる磁気嵐のことだ。これの影響でリアクターの付近ではレーダーや無線通信などの電波や電気を用いた機材が使用できなくなる〕
「じゃあ……今の状態はグレイフィアさんとは連絡が取れないのか?!」
〔小僧、お前の考えてる通りだ。俺たちは今、奴らの存在の所為でこの異空間にて孤立したと考えるべきだろう〕
成る程と思った時に俺は思った。じゃあバルバトスたちにも搭載されているんじゃないのか?と。
「……じゃあバルバトスはどうなの?そのリアクターっていうの積んでいるの?」
〔いやっ…前の世界ではそうだったのだが、この世界に来た時に俺たちガンダム・フレームに搭載されている二基のリアクターこと“ツインリアクターシステム”から生成されるエイハブ粒子そのものがが変異して、この世界で言う魔力という形に変換したのだ。どういう原理なのかは分からんがその証拠にレーティングゲーム開始時にグレモリーから受け取った通信機器が使えたのがその証拠だ〕
俺はそうなんだと理解していると畑の人が100機もいるグレイズを見て何かしらの怒りを抱いていた。
「ぐ……あの機械人形共め!貴様らの差し金ではないのは先の攻撃で理解した。俺とリアスの勝負に水をさしてくるとは……!許さんぞ!!」
そう言って畑の人が炎の翼を出して100機のグレイズに向けて突っ込んでいった。
「おいおい…!まさか一人であの数を相手するつもりか!?」
〔そのようだな。しかしあの物量……いくらフェニックスとはいえ再生能力が追いつくかどうか分からんな〕
「なら……やることは決まっている」
「ミカ……?」
「俺たちはまだ止まれない。相手が誰であろうと全力で叩き潰す…!」
〔相変わらずのようだな、三日月。……ならば行くか?〕
止まれない俺に若干呆れるもバルバトスは俺に問いを投げた。その時に俺は不意に笑い、バルバトスの問いに答えた。
「……じゃあ、行くかぁ!」
俺はレンチメイスを持って背部スラスターと腰部の地上用ブースターユニットを吹かし、畑の人が戦っているグレイズ達の方に向かった。
涼夜Side out
ミカは背中のスラスターと腰部についているブースターユニットを吹かしてライザーと同様に俺を置いてあの機械人形達の中へ突っ込んでいった。俺も向かいたかったのだが、ミカの暴走を止める際にかなりの力を使った為に疲労感が拭えなかった。その時に部長達がやって来た。
「イッセー!大丈夫っ!?」
「イッセーさん!」
「部長!?それにアーシアも、どうしてここに?」
「あなた達が未知の敵と戦っているのを使い魔を通して見ていたの。最初は通信機器で知らせようとしたのだけど何故か使えなかったから直接来たのよ!」
俺は何故通信機器が使えなかったのかをバルバトスの会話を思い返した。あのモスグリーン色の機械人形ことミカが言うにあれはグレイズという名前らしい物のリアクターから発するエイハブ・ウェーブによって通信機器が使用不可能になったことと、ミカがグレイズ達を叩き潰す為に向かっていったことを部長に説明した。
「そういうことね。それじゃあ三日月は今向こうでライザーと共に戦っているのね?」
「はい、平たくいえばそうです」
「三日月さん……」
「ちょっとよろしくて?」
ミカのこと心配している時に俺に声をかける者がいた。その者はライザーの妹であるレイヴェルであった。
「お前は……ミカの暴走のことはすまなかった。もう大丈夫なのか?」
「えぇ、多少のことならもう心配いりませんわ。……それよりも、これを使いなさい」
そういってレイヴェルが俺に手渡したのは何かしらの水のような液体であった。すると部長がその液体の正体を知っていた。
「それは“フェニックスの涙”!?まさか……」
「えぇ、リアス様も察する通り、ユーベルーナはリアス様の女王を相手に体力を消耗した時に使用しましたわ」
部長の会話を察するにどうやらこのフェニックスの涙は回復アイテムの一つのようだ。しかし気になることが一つある。
「なぁ……一つ聞きたい。何で俺にこれを渡したんだ?」
「それはあの人間に殺されそうになった時に助けてもらったお礼ですわ。それを使ってあの人間を助けにいったらどうですの?」
「そうか……その、ミカのことは本当にすまなかった。それと……ありがとな」
「!!?…か、勘違いしないでほしいですわ!私はただお兄様を助ける為に利用しているだけですわ!そ……そう、それだけ……ですわ……」
俺がお礼を言った時にレイヴェルが顔を赤くして何処かツンとした態度で返す。そしてその後の言葉を聞こえたのだが俺はあえて聞こえてないことにした。
「とりあえずありがとな。部長……俺、行ってきます!」
「えぇ、気を受けてね。それと信じているわよ」
「イッセーさん、三日月さんをお願いします!」
「あぁ、任せろ!ミカ……今行くからな!」
俺はフェニックスの涙を飲んだ後にそのままミカの方に向かっていった。ミカ、無事でいろよ!
一誠Side out
単身で向かった俺は炭化するぐらいの熱を帯びた炎を飛ばした。それをモスグリーン色の機械人形共は散開して回避する。その内3体が俺が放った炎を受けてそのまま爆散した。残った機械人形共は俺を包囲して機械人形共が持つライフルで集中砲火を放つ。
「チィッ…鬱陶しい!!」
俺は自身の周りに先ほどの炎を出現させてそれを防御のカーテンのように自信を守った。しかし集中砲火を受けている分身動きが取れなかった。
「クソッ!少しばかり怒りに身を任せすぎたか……!」
俺は悪態をついていると炎のカーテンの穴である真上からバトルアックスを片手に構えた機械人形が降って来て、俺の身体に深く食い込むようにバトルアックスを振り下ろした。俺はフェニックス家特有の不死身の能力を駆使してそのバトルアックスをあえて身に受け、お返しと言わんばかりに機械人形に至近距離で炎をぶつけた。その結果、俺の放つ炎をまともに食らった機械人形は爆散した。
しかし、この戦法は不味かった。予想以上にダメージの蓄積が大きく、身体の再生があまり追いついていなかった。
「くっ!あの時、あの
俺が疲弊しているところに機械人形共がバトルアックスやライフルを構えて徐々に近づいて来て俺に止めを刺そうとしていた。
そう思ったその時、白い機械人形が先ほど俺に止めを刺そうとした機械人形共の中に飛び込むように介入し、次々と機械人形共を破壊していった。ある時はレンチのような鈍器で叩き潰し、またある時は口が開いたレンチの鈍器に挟まれ、レンチの鈍器の中に仕込んでいたチェーンソーで機械人形の胴体部分を真っ二つにしていった。その時に俺はその白い機械人形の戦いぶりを見て俺の身体に違和感を感じた。
「な…何だ?俺の腕が、震えている……だと?」
それは恐怖だった。俺は知らぬうちにあの白い機械人形……いやっ、アレは機械人形でありながら中身が全くの別の何かと思わせるくらいに情け容赦も無く、ただ眼前の敵を叩き潰していた。宛ら悪魔とでも言わせるぐらいの戦いであった。そして俺を止めを刺そうとした機械人形共を破壊した白い機械人形から声が発せられた。
「畑の人、生きてる?」
「!…お前か、バルバトスの機械人形を纏う小僧」
〔おーおーまだ生き残っていたか、種まき鳥野郎。フェニックスの名は伊達じゃないようだな?〕
「…ちっ、貴様もここに来たのか」
〔まあな?それに、もう一人ぐらい来たぞ〕
憎たらしいあの機械人形が言うように赤龍帝の籠手を持つリアスの下僕もやって来た。
「ミカ、アスタロト!待たせた!」
「うん。ちょうど良い時に来たよ」
〔イッセー遅いぞ、向こうでグレモリーとイチャコラでもしてたのか?〕
「「屋上で高みの見物していたお前には言われたくないよ(ぜ)」」
〔ちょ…!?俺の扱いひどくねえか?!〕
「茶化すのは後にしろ、先ずは目の前奴らを片付けてからだ」
先程の機械人形共は陣形を立て直し、ライフルやらバトルアックス、バズーカに剣と様々な武器を持って俺たちを待ち構えていた。
「……今回のレーティングゲーム、奴らの介入で台無しだ。不本意だが、奴らを片付けるまでしばらくは共闘させてもらうぞ」
「俺は構わない。イッセーはどう?」
「心配すんな、俺のことは俺自身で守るからミカはいつも通りに行くぞ」
「ふ……じゃあ足引っ張んないでね?」
「おまっ!?……無事に終わって疲れて動けなくなっても担いでやんねえからな?」
リアスの下僕と小僧はこの機械人形の数の前に臆するどころかむしろ普通に会話していた。すると待ち構えていた機械人形共は痺れを切らしたのか一斉に動き出し、物量と言う名の数の暴力で攻めてきた。すると小僧はレンチの鈍器を構え、そしてリアスの下僕は何処からか巨大なハルバードと盾を構え、そして憎たらしい機械人形は背中に背負っている大剣を構えるのであった。
〔(今回ばかりは二代目の名前を借りるか)……アルジ・ミラージ、ガンダム・アスタロトリナシメント!〕
「三日月涼夜、ガンダム・バルバトス」
「(なんか名乗っているようだし俺も……かな?)今代赤龍帝、兵藤一誠!」
「「〔行くぞ(よ)!〕」」
その言葉を合図に三人は一斉に行動に出た。バルバトスの機械人形を纏う小僧はレンチの鈍器を器用に使って機械人形を叩き潰し、腕部に取り付けられている機関砲を使って機械人形共に向けて放っていた。
リアスの下僕はハルバードを機械人形に向けて力任せに振り下ろすとその機械人形は真っ二つにならなかったものの機械人形の頭部は潰れて行動不能にさせたのだ。
そして憎たらしい機械人形は大剣を使って次々と機械人形共を叩き潰すようにぶった斬り、更には機械人形が使っている剣を奪ってはそれを使って確実に機械人形を潰していった。
俺はフェニックス家の誇りを守る為に奴らより多くの機械人形を破壊した。……破壊したのは良いのだが、明らかに俺よりも奴らの方が圧倒的に機械人形共の数を減らしていた。
機械人形共を破壊し続けてから30分
最後の一体となった機械人形をあの小僧が仕留めてようやく一息つくことが出来た。あの戦いでボロボロになったのは俺とリアスの下僕だけであった。
奴らを全て片付けた後レーティングゲームの勝負は引き分けという形で幕を引いたかのように思えた。しかし、引き分けになったとはいえ元を正せばあの機械人形共を送り込んだ第三者の介入によるもの。にも関わらずリアスとの結婚は変わらないことに俺は納得出来なかった。リアスとの勝負は結局は無意味だったのか?
……巫山戯るな!俺は納得出来ない分怒りが絶えずにいた。だが、俺が納得する方法は一つだけ残されていた。それは、今代の赤龍帝との決闘である。
「今の奴なら赤龍帝の籠手を使いこなすだろう。でなければ、俺に勝つことは先ず不可能だろうが、奴なら可能だろう」
そして俺はリアスの下僕に招待状と言う名の果たし状を送る準備を行うのであった。
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この世界にオルガを入れるべきか?
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入れる
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入れない