悪魔の名を持つ機械人形の記録を持つ者   作:コレクトマン

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狩人対聖剣、復讐者対元復讐者

 

 

俺達は旧校舎敷地内の庭に集まっていた。何故集まっているのかと言うと木場が聖剣に対して怒りと憎しみを剥き出しというのもあるけど、ゼノヴィアが俺と戦いたかったそうだ。主に俺が教会に対して敵だとか言った事に気に食わなかった様だったけど。グレモリー先輩は頭を抱えながらも木場の事を思い、止む無く私的な決闘を行う事になった。組み合わせ的に言えば俺対ゼノヴィア、アイン対木場、イリナ対一誠と言う形で決まった。

 

 

「始める前に一応確認しておくがこれは私的な決闘で、教会は関知しない。私達は事を大きくするつもりは無いしそちらも同じ認識という事でいいか?」

 

「えぇ。(そうでもしなきゃ祐斗の気が治まりそうにないもの)」

 

「リアス・グレモリー眷属の力。それに我々の“先輩”とやらの力。そしてバルバトスという機械人形を纏ったキミの力、試させてもらう」

 

 

ゼノヴィアは破壊の聖剣を構えていつでも仕掛けられる体勢に入る。俺はメイスと予備武装としてあまり使う事の無い太刀を装備する。決闘が始まる前に一誠が俺に話しかけて来た。

 

 

「ミカ、いいか?決闘とはいえ殺し合いは禁止だからな?出来る限りエクスカリバーを壊さず、殺さない様に手加減するんだぞ。いいな?」

 

「……分かった。出来るだけ殺さない様に努力してみる」

 

 

一誠に言われて何とか殺さない様に気をつけようとする最中、黒いグレイズに姿を変えたアインと木場が話し合っていた。

 

 

〔まさかキミがグレモリーの眷属だとは思いませんでした。あの時は貴方の身元を確認する暇もありませんでしから……〕

 

「それもそうだね。あの時は仕方ないと言いようが無かったからね。フフフ……」

 

〔……?笑っているのですか?〕

 

「うん……壊したくて仕方なかったものが目の前に現れたんだ。それがうれしくてさ」

 

 

この時の木場は何時もの木場ではなかった。ただ、復讐心に囚われた悪鬼のような感じだった。その時にアインが木場を見て何か悲しそうな目をしていた。

 

 

〔…一つ聞いてもいいですか?貴方は聖剣計画の生き残りですか?〕

 

「…!……今更そんなことを聞いてくるなんてね。本当ならキミを相手をしてる場合じゃなく聖剣の方を壊したいんだけど……」

 

〔それは出来ません。何故なら、私があなたを止めます〕

 

 

するとアインは背中に懸架している巨大なアックスを取り出して木場に向ける。そして木場も魔剣創造から生み出された光喰剣(ホーリー・イレイザー)を構える。そして一誠もイリナと戦う為に構える。その時にイリナが何かベラベラと語り出した。

 

 

「さぁ、イッセーくん!私がこのエクスカリバーであなたの罪を裁いてあげるわ!アーメン!」

 

「お…応っ。(アレッ…?イリナって“この子は関わっちゃいけない”タイプの子だったか?)」

 

 

最後にはアーメンと言っているけど、当の本人である一誠が唖然としていた。何とか我に返った一誠は戦闘態勢に入る為にグシオンを纏おうとした。

 

 

「…何がなんだか分からないが、いくぞ、グシオンッ!!」

 

 

《BOOST!》

 

 

一誠はそう叫んでガンダム・フレームのグシオンを纏った。だけどいつものグシオンとは違うところがあった。違うところをあげるなら左腕が赤龍帝の籠手に変わっていた事だった。

 

 

「…あれは、神滅具(ロンギヌス)!」

 

「嘘っ!?イッセーくんも三日月くんと同じ?それにその左手はまさか、赤龍帝の籠手?まさかこんなところで出会うなんて…」

 

〔アレは…ガンダム・フレーム!まさかイリナさんの幼馴染みにも宿しているなんて……〕

 

 

「イッセーくん達に気を取られていると怪我ではすまなくなるよ!」

 

 

 

二人がよそ見をしている最中、木場がアインに斬り掛かろうとするがアインの両肩から機関砲が展開されて木場に向けて斉射する。

 

 

「くっ!?…まさか機関砲が搭載されているなんてね!」

 

〔…貴方の剣筋といい、魔剣創造で創る剣。まさに貴方の怒りと憎しみを表しています〕

 

「あぁ、僕のこの力は無念の中で殺されていった同志の恨みが生み出したものでもある!この力で貴方を倒し、エクスカリバーを叩き折る!」

 

 

二人は剣とアックスでぶつかり合いながらも戦いを始めた。そして俺も武装を取り出そうとしたけど、一誠から殺さない様にと言われた為どの武装を取り出せばいいのか分からなかった。

 

 

「…どうしようか。……ん?」

 

 

その時にふと頭の中にある武装が思い浮かんだ。それは俺が使っているメイスを小型した物だった。それも二つ。俺は直感的にそれを使う事にした。アレなら加減出来そうな気がする。

 

 

「うん。思った通り、使いやすい」

 

〔ほぉ……それはルプスの時のツインメイスか。破壊力は劣るが小回りが効いて加減が出来そうな奴だな〕

 

「加減だと?……随分となめられたものだな!」

 

 

ゼノヴィアはバルバトスの言葉に癇に障ったのか聖剣を手に突っ込んで来た。俺は直ぐに横に除けた後に背後に回り込んで手に持つ小型メイスをゼノヴィアに叩き付ける。

 

 

「……っ!」

 

 

するとゼノヴィアは背後から攻撃してくる事を直感で判ったのか叩き込まれる前に聖剣を盾にして初撃を防ぐ。

 

 

「浅いか…!」

 

「…なるほど、悪魔の序列8番目の名はダテではないということか。しかし!」

 

 

ゼノヴィアは小型メイスことツインメイスを弾いてそのまま力任せに俺に向けて聖剣を振り落とす。その時に俺はアレを受けると不味いと思って回避に専念して後方へ飛んだ。するとゼノヴィアが持つ聖剣が地面に叩き込まれた瞬間に地面が抉れ、クレーターが出来上がっていた。この破壊力を見せつけたかのよに俺に言葉を掛けて来た。

 

 

「我が“破壊の聖剣”は破壊の権化!砕けぬ物は……!がっ!?」

 

 

だけど、実際隙だらけだったので俺は相手の言葉を聞く気もなく、ただ一誠の言われた通りに相手を殺さない様に加減して戦闘不能に追い込む事を考えてゼノヴィアに蹴りを入れこんだ。その時にゼノヴィアはまた直感で聖剣を盾にして蹴りを防いだものの、パワーがこっちの方が強かった為に倒れ込む。

 

 

「くっ…!まだだ!まだ終わりでは……!?」

 

 

俺は直ぐに倒れているゼノヴィアにマウントポジションで乗りかかり両手で持ったメイスを交互に叩き付け、何度も何度も急所を外し殺さないようにゼノヴィアに叩き込む。

 

 

 

何度も

 

 

 

何度も

 

 

 

殺さない様に、殺さない様に、殺さない様に、殺さない様に……

 

「くっ!?こうも不利なポジションを取られては……!」

 

 

ゼノヴィアは聖剣を盾にしながらもツインメイスの攻撃を防いでいた。一誠に言われた事を、懸命に全うする三日月。ゼノヴィアの持つ聖剣で防いでいるが、一撃一撃叩き込まれていく毎にスタミナが減っていく。想像を絶する重さのある一撃が聖剣で防いだとしても衝撃を殺しきれないのだ。小細工を様さない単純にして純粋な力。──暴虐と蹂躙が、ゼノヴィアを襲い続ける。しかし、そんな暴虐と蹂躙に終わりを迎える。

 

 

「……?何だ、攻撃が…止んだ?」

 

「……そうだった。エクスカリバー、壊したら駄目だったっけ?」

 

 

そう、三日月は教会のエクスカリバーを壊しては駄目という事を一誠にいわれたのだ。その事を守る為に攻撃を止めたのだ。

 

 

「あ…あぁ、こちらとしてはそうであると助かるが…?」

 

「…じゃあここまで。イッセーから言われているから、殺さない様にって」

 

 

そう言って俺はマウントポジションを解く為にゼノヴィアから離れる。残されたゼノヴィアはあの圧倒的な力を見せつけられ、未だに言葉が出なかった。そして俺は二人の戦いが終わるまで待った。

 

 

涼夜Side out

 

 

 

俺はグシオンを纏ってイリナの持つ日本刀に擬態した擬態の聖剣に対抗する為にハルバードを呼び出す。

 

 

「それじゃあ、こちらもいくよイッセーくん!」

 

「…俺だって負ける訳には、いかねえんだっ!行くぞ!」

 

 

バックパックのスラスターから推進剤を吹かし、一気にイリナとの距離を詰める。イリナはいきなり俺が向かって来たことに驚いたのか横に飛んでよける。

 

 

「やるわねイッセーくん!でも、隙だらけだよ!」

 

「…っ!」

 

 

イリナの擬態の聖剣がグシオンを纏った俺の身体に斬りつける。聖剣による大ダメージを覚悟した俺だが、予想外なことが起きた。グシオンの装甲に傷がつく程度で自身に痛みが来なかった。

 

 

「……あれ?思ったより痛みがない?」

 

「…嘘!?私が使いやすい日本刀の形態でも斬れない?それ以前に悪魔、堕天使は聖剣の攻撃をその身に受ければ力と存在を消されてしまう筈なのに……一応掠れる程度に加減していたんだけど何その頑丈な機械人形は?」

 

「(……確かグシオンの装甲は昭弘がいうにナノラミネートアーマーってものが使われていて実体弾射撃やビーム兵器に対し圧倒的な防御力を発揮するって言ってたか?打撃系による質量攻撃だと許量がオーバーして装甲諸共ひしゃげるかもしれなかったけど、イリナの攻撃は運良く許量範囲内だったってことか)…でもまぁ、ありがたい!」

 

《BOOST!》

 

 

グシオンの装甲に感謝しながらも丁度いい時に赤龍帝の籠手のストックが二つ分溜まった。俺は加減する為に力を解放する。

 

 

「丁度溜まった様だな。いくぜ、ブーステッド・ギア!」

 

《EXPLOSION!!》

 

〔…!こいつは……!〕

 

 

その時に昭弘は神器と一体化したグシオンを通して赤龍帝の籠手から送られる力を感じていた。俺は気にせずに倍加した力を駆使してハルバードでイリナに向けて振るい落とす。

 

 

「……あまい!」

 

 

するとイリナは俺の攻撃を読んでいた為か軽々と除けられてしまい、そしてイリナの持つ擬態の聖剣が日本刀の刀身から鞭のような物に姿を変えた。

 

 

「……鞭?刀だけじゃないのか?」

 

「日本刀は私が使い慣れているから普段これだけにしぼろうと思ったんだけどアイン君の指摘で鞭といった物も扱うになったのよ。それと、このままでいいのかしら?」

 

「何っ?……っ!?」

 

 

そうイリナにいわれるとイリナが持つ鞭に擬態した擬態の聖剣が俺が持つハルバードを弾いた。その結果、今の俺は丸腰の状態に陥った。

 

 

「…やっべ、武器が……!」

 

「これで勝負ありね、いくらイッセーくんでも神滅具があったとしてもほぼ()()の状態じゃ無理そうね!」

 

 

イリナのいう通り今の俺は丸腰の状態だが、武器は赤龍帝の籠手だけではない。だが、ここで予想外な事が起きる。

 

 

 

〔ン"ン"ン"ヌ"ゥゥゥ!誰が、丸腰だって!!〕

 

 

 

「なっ…!?昭弘!?……おわっ!?」

 

 

身体の支配権を昭弘に奪われて後ろ腰にマウントしていたシザーシールドを取り出し、シザーシールドを展開した。

 

 

「嘘っ…!?きゃあぁぁ!?」

 

 

予想外の攻撃にイリナは判断が遅れてシザーシールドに鋏まれてしまう。その後はイリナを地面に押し倒してそのまま鋏み潰さない様にギリギリ抜けだせない程度に鋏み込む。

 

 

「ちょっ……おま、昭弘!?いきなり俺の身体を勝手に動かすなよ!びっくりするだろ!?ていううか、そういうの何時から覚えた!?」

 

〔あ…あぁ、すまん。丸腰と聞いて、つい…な?〕

 

「予想外とはいえ、まさかイッセーくんに負けるなんてね。流石に私も参っちゃうな?」

 

 

取りあえず俺とイリナの勝負は俺の勝ちという形で終わった。その後にミカが終わった?と様子を見に来た様だ。どうやらミカの方も決着がついた様だ。……後は残るのは木場だけだ。俺とミカは木場の方を見て見ると、木場の方がかなり不利……いや、完全にアインという男に圧倒されていた。

 

 

一誠Side out

 

 

 

木場の魔剣創造で生み出した光喰剣で戦っていたのはいいが、アインが扱う巨大なアックスによって折られた。そこで木場は神器で炎燃剣(フレア・ブランド)氷空剣(フリーズ・ミスト)と新たに魔剣を作り出した。

 

 

〔騎士による敏捷性に炎と氷の魔剣ですか。……だが、いくら手数が多くても!〕

 

 

しかし、アインは冷静に木場の動きを読み、その巨大なアックスで二つの魔剣が折られてしまう。……しかし、今更だがよくあんな巨大なアックスを持てるな?

 

 

「……キミのその力、破壊の聖剣並に凄まじい威力だね。七本のエクスカリバーを消滅させるのは彼が居る限り修羅以上の道か。だったら、そのアックスの破壊力と僕の魔剣の破壊力。どちらが上か勝負だ!!」

 

 

その時に木場は俺と同じデモリッションナイフをベースにした魔剣を作り出した。木場の奴、俺のデモリッションナイフをモデルに新たな魔剣を作り出すとはな。見事な成長だが、それはエクスカリバー以前に()()()()()()()()()()()()()()()と、相手が()()()()使()()()()()()()()()だ。

 

 

〔あのバカ、柄じゃねえ事をやりやがって!〕

 

「っ……!思っていたより、重い…!……それでも、だとしても!!」

 

 

木場はエクスカリバーに対する復讐心を糧にして、何とかデモリッションナイフの魔剣をアインに向けて振るう。

 

 

…しかし振るったのはいいが、アインはそのデモリッションナイフの魔剣を左手で受け止めた。

 

 

「っ……な、何っ!?」

 

 

流石の木場でも素手で止められるとは思ってもいなかった。

 

 

〔復讐心に駆られ、魔剣ですらこの体たらく!そんな物で、私には効かない!!〕

 

 

するとアインの左腕に装着されているパイルバンカーが木場の魔剣に打ち込んでその魔剣を砕く。

 

 

「砕かれた!?…っ!しまっ……!」

 

 

アインは木場が生み出した魔剣を折られて戸惑っている隙の瞬間を逃さずそのまま蹴りを入れた。蹴りとはいえ、相手はMSに姿を変えた状態だ。とどのつまりは、固い金属が蹴りの速度で身体に打つかる訳だ。

 

 

「がぁ……っ!!」

 

 

この世界の悪魔はそれなりに頑丈と効くが、流石の木場でもこの衝撃は効いた様だ。すると勝負がついたかの様にアインは黒いグレイズから人間状態に戻った。

 

 

「貴方の敗因は、エクスカリバーに対する復讐心に駆られ、自分の持ち味を殺してしまったのが原因です。貴方の持ち味はその多彩な魔剣と俊足。先ほどの巨大な魔剣を作り出したのは間違いだった。今の貴方には先ほどの巨大な魔剣を振るうには筋力不足です」

 

「ぐっ……くそ…ぉ……!」

 

「それ以前に、今の貴方ではエクスカリバーどころか聖剣を持たない私ですら倒せません。本当にエクスカリバーに対する復讐心だけを考えているなら、一生エクスカリバーを叩き斬る事は不可能です」

 

「…ま、待て!」

 

 

アインは木場の静止の言葉すら聞かずそのままグレモリーの方に向かい、私的な決着は着いた事を告げる。

 

 

「リアス・グレモリーさん。先ほどの話ですが、我々はエクスカリバーを奪還する準備の為に一度拠点に戻ります。貴女は彼をお願いします。復讐心に囚われたままではいずれ……」

 

「えぇ……ご忠告痛み入るわ」

 

 

この私的の決闘は三日月という例外を除いて引き分けという形に終わった。決闘を終えたゼノヴィアとイリナはアインと共に一度拠点に戻る為に旧校舎から去るのであった。そして去り際にゼノヴィアが一誠に()()()を告げる。

 

 

「兵藤一誠、一つだけ言おう。白い龍(バシニングドラゴン)は既に目覚めているぞ」

 

「バシニングドラゴンが?……その忠告、覚えておくよ」

 

 

一誠に白い龍が既に目覚めていることを伝えた後にアイン達はその場を後にした。

 

 

アスタロトSide out

 

 

 

私的の決闘が終わった後からか木場はエクスカリバーに対する憎しみと復讐心は増幅していた。そして木場はオカルト研究部の下から離れようとしていた。

 

 

「待ちなさい!祐斗!私の下を離れて“はぐれ”になることは私達は望んでないわ!貴方はグレモリー眷属の“騎士”であり、“家族”なのよ!」

 

 

“家族”……か。確かに血の繋がりはないけど、グレモリー先輩にとって部員皆が家族同様に大切に思ってくれている。だからその繋がりを断ち切りたくないのも分かる。でも木場は怒りと憎しみの所為で大事な仲間が見えなくなっている様に見えた。

 

 

「僕は同志達のおかげであそこから逃げ出せた。だからこそ、彼らの恨みを魔剣に込めないといけないんだ…だからこそ僕は……エクスカリバーを!」

 

「……でも、本当にそれでいいの?」

 

 

そう俺は木場に言うと、木場は俺が言った言葉に何かが癪に障ったような感じだった。

 

 

「三日月くん……キミは僕の生き方が間違っていると言いたいのかい?」

 

「木場……仮にそのエクスカリバー?を折ったとして、その後どうするの?」

 

「……そんなのキミには関係無いじゃないか」

 

「それじゃ答えになってない。ちゃんと答えて」

 

 

俺が木場に問い出し、木場は俺の問いに答えずにはぐらかす。しかし、俺は木場に問いつめた。そしてしびれを切らした木場はようやく答えた。

 

 

「……分からないよ。同志達の為にエクスカリバーを壊せれば僕はもう…後は分からないだけだよ」

 

「駄目だよ、それじゃあ歩みを止めると同じだ。俺や、皆はまだ止まれない」

 

 

その言葉に反応したのか、木場の感情が爆発した。

 

 

「……じゃあどうすればいいんだ!!三日月くんは僕が味わったあの地獄を分かった風に……っ!?」

 

 

木場は俺に掴み掛かろうとするが木場より先に俺が木場のYシャツに掴み掛かる。

 

 

「…その先が木場にとっての()()()なの?」

 

「……僕の居場所?」

 

「俺は止まらない、止まれない。…決めたんだ、あの日に……イッセーが悪魔になったあの日に、決まったんだ」

 

 

そうだ……俺はこの学校や町、皆と過ごした時間が大切なものだ。それがいつまでも続くように俺は止まらない。

 

 

「……どうして、どうしてそこまで僕のことを!」

 

 

 

「仲間の為にだから……」

 

 

 

「……っ!仲間だって?」

 

〔三日月…お前……〕

 

「これは、アンタが決めることだよ。…多分、俺が最初にあのカラス女を殺した時と同じ、これからの全部を決めるような決断だ。だからこれは、自分で決めなくちゃいけないんだ」

 

 

そう言って俺は掴んでいた木場のYシャツを手放した。その時にアスタロトが木場に問いつめた。

 

 

〔完全に俺が言おうとしたことを三日月に全部取られたな。木場、取りあえず今日は一旦帰って頭を冷やせよ?怒りと憎しみに囚われたまま戦ってちゃ只の枷になるからな〕

 

「アスタロトさん……」

 

 

その後、木場は少しだけ頭を冷やしてこの場を後にした。そしてグレモリー先輩は今日の部活動を中止にして皆自分たちの家に帰るのであった。

 

 

 

それから翌日の土曜日。その日に一誠から呼び出しがあった。俺はその呼び出しの理由を聞く為に集合場所である駅前に向かっていた。そして到着した時には一誠と小猫、スプーンの人がいた。どうやら一誠が小猫とスプーンの人を呼び出したからだった。そして俺は一誠に呼び出した訳を聞き出した。それは、木場を救う為に復讐を手伝うことを兼ねてエクスカリバーの破壊だった。

 

それを聞いたスプーンの人は嫌々だった。そして小猫は木場のことをほっとく訳にはいかず、一誠の案に賛成した。スプーンの人は関わらないようにその場から離れようとしたがあっさりと小猫に掴まってしまった為、渋々同行することになった。因みに一誠から聞いた話だとグレモリー先輩と姫島先輩、アーシアにはこのことを内緒にしているそうだ。でも何時バレるのかは時間の問題だった。

 

 

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続く

 

 

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