悪魔の名を持つ機械人形の記録を持つ者   作:コレクトマン

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強化合宿

 

 

畑の火の鳥の人……長くて面倒だから畑の人でいいか。その畑の人とのレーティングゲームに向けて俺たちは荷物を持って部長の別荘地へ向かっていた。その荷物は木場や小猫、一誠と俺はより大容量のバックを持って山を登っていたから結構キツイな。

 

 

「ハァ……ハァ……結構…長いな。ミカ、そっちはどうだ?」

 

「キツイ……けど、何とか……平気……」

 

「もう少しで目的地よ。頑張って」

 

「……あの、私も手伝いますから。私たちの荷物もイッセーさんや三日月さんが……」

 

〔心配するなアーシア、あの三日月って奴は好きで持っているんだ。それにこの山登りも丁度いい修行になるだろうよ〕

 

 

アーシアが心配しているようだ。確か名瀬さんがこう言っていたっけ?女にあまり心配させてはいけないって。

 

 

「山菜が沢山採れたね。夕食のおかずにしよう」

 

「……天ぷら、おひたし、山菜おこわ」

 

 

……そう考えていると木場たちが登っている最中に山の山菜を手にしていた。

 

 

「木場?いつの間に山菜を採ったんだ?」

 

「登っている時に見つけたんだ。それともう少しで着くから頑張ろう」

 

「…そうだった。ミカ、俺たちも気合い入れ直して登ろう」

 

「あぁ、分かってる」

 

 

俺たちは気合いを入れ直して目的地である別荘地に歩みを再開した。

 

別荘地に向かって登り始めて三十分。ようやく別荘地と思われる屋敷に到着した。……それにしても屋敷が豪華だな。それぞれ荷物を降ろして荷物を仕分けた。

 

 

「さて……今日からここで十日間の強化合宿よ。私たちは着替えに行くわ。イッセーたちは向こうで着替えてね」

 

「うっす。……さてミカ、ジャージに着替えるか」

 

「そうだな…動きやすいほうがやりやすいからな」

 

「それじゃあ僕も着替えるけど……覗かないでね?」

 

「いやっ待て木場、その腐女子が反応するような誤解を生み出すな。いやマジで……」

 

 

木場の言葉に一誠が何か言っているようだけど気にすることでもないか。そんなこんなで俺たちはジャージに着替えた後に修行を行った。

 

強化合宿、一日目の最初の修行は木場との剣術修行である。互いに木刀を持ち、剣術や反射神経を鍛える。木場の剣術は凄いと思うけど何か俺には合わないと思った。最初は一誠が木場の相手をしていたのだが、何かと危なしかった。

 

 

「くそっ……早ぇ!」

 

「イッセーくん、そうじゃないよ。剣の動きを見るだけじゃなく視野を広げて相手と周囲も見るんだ」

 

「そう言ってもよ……俺はどっちかっていうと剣じゃなく拳の方が性に合うんだが……」

 

 

結構苦戦していた。その時にバルバトスが一誠にアドバイスを伝えた。

 

 

〔だったら、三日月と同じように感に合わせてみてはどうだ?〕

 

「感に合わせる?……そうか!」

 

 

そして一誠は木場に向けて木刀を振るう。案の定木場は軽々と避けて一誠の背後を取って木刀を突こうとした時に一誠は予想外の行動をとる。

 

 

「…そこか!」

 

「なっ!?」

 

 

それは木場の木刀を掴み、木場の前に一誠が持つ木刀を木場の前に突き立てる。

 

 

「無茶をするね、イッセーくん」

 

「悪りぃ。感に合わせるにはこれしかなかったからな」

 

「あはは……じゃあ次は三日月くん。僕とやってみようか?」

 

「分かった」

 

 

そう言って俺は木刀を持つと何か違和感を感じた。それは重さが足りない感じであった。

 

 

「軽いな……何か使いにくい」

 

「まぁ…やっておいて損はないよ。それじゃあ始めようか」

 

 

そして俺は木場と剣術の修行を行ったのは良いのだけど、殆どがメイスで戦うことがあったため木刀をメイス感覚で振るっても手応えがあまり感じなかった。一応バルバトスに聞いたんだけど、バルバトスの武装には太刀が備わっているそうだが使う場面が無いような気がすると思ったら。木場と剣術の修行をしていた結果、俺が持つ木刀がメイス感覚で振るう俺の扱いに耐えきれず折れた。その結果剣術の修行は俺だけ駄目だった。

 

次の修行は姫島先輩との魔力修行なのだが、俺自身に魔力があるのか少し疑問に思った。その時にバルバトスが言った。

 

 

〔心配するな、お前の中の魔力は精々バレーボールくらいの大きさだ〕

 

「そんなに大きいの?俺の魔力って……」

 

「大きい方じゃねえのか?俺に至ってはこんだけちっちゃいんだぜ?」

 

 

一誠が手元に集中して集めたと思われる魔力の塊が米粒のように小さかった。魔力に関しては人それぞれなのかな?

 

 

「できました!三日月さん、イッセーさん!できましたよ!」

 

「おぉ…上手くできたなアーシア」

 

「おめでとう、アーシア」

 

「あらあら、アーシアちゃんは魔力の才能があるのかもしれませんわね」

 

〔確かにな、後はその魔力をアーシアの神器と組み合わせれば新たな回復手段が増えるな〕

 

 

その時に一誠はアスタロトの言葉に何かピンと来たようだ。それを姫島先輩に相談したところ夕食用の野菜を取り出して一誠に渡した。一体何をするんだろう?それと俺も魔力を手元に集めてみると、バルバトスが言っていた通りバレーボールサイズの魔力の塊が俺の手元で出来ていた。次の修行に移る時に一誠はここに残って修行を続けると言ったため俺は一人次の修行に移った。

 

続いての修行は小猫との組み手だが、ここで問題が起こった。俺は小猫と組み手を行なっていたのはいいけど、小猫との身長差がちょこっとあるとはいえやりずらかった。

 

 

「やっぱり小猫の一撃……重いな」

 

「……打撃は体の中心線に狙って的確かつ抉り込むように打つんです。三日月先輩ならいけると思います」

 

「いけるかは分からないけど、やってみるよ。

 

 

小猫が言うように中心線に狙い、的確かつ抉り込むようの足に力を入れて踏ん張ったのは良いけど……

 

 

「……あっ、やば……」

 

「……三日月先輩?……え?わふっ!?」

 

 

その時に俺は足に力を入れすぎて足を滑らせてそのまま小猫に倒れ込んだ。俺は身体を起こして小猫の様子を確認した。

 

 

「……痛っ。小猫?」

 

 

俺は小猫の肩を揺すって安否を確認した。

 

 

「小猫、大丈夫?」

 

「う……ん。……三日月…先輩?……!?」

 

 

小猫が起きた瞬間顔を真っ赤になっていた。そして小猫は俺を押し出して距離を取った。

 

 

「……近すぎです、三日月先輩」

 

「あっ………ごめんなさい」

 

 

どうやら近すぎて距離を取ったようだったけど、多分それだけじゃないかもしれない。俺は小猫に誤った後再び修行を再開した。小猫が先ほどより強く拳で打ってきた。そして一誠がやってきた頃にはお互いに息切れの状態だった。

 

そして最期の修行なんだけど、俺は個人で自主練することにした。バルバトスのことをよりよく知っておく必要があるからだ。

 

 

〔俺が装備していた射撃武装か?〕

 

「うん。バルバトスって確か射撃武装が有ったんだよね?一体どんなの?」

 

〔あぁ…それなんだが、人間サイズ用にダウンサイジングしたから口径も小さくなっているからな。300mm滑空砲が今では30mm滑空砲だ。まぁ言ってもあれだ。実際に出してみろ〕

 

 

バルバトスが言うようにその滑空砲を出してみると、確かに人間サイズには大きい滑空砲だった。それを片手で撃つとなるとものすごい反動を受けることになる。

 

 

〔その点については俺の姿になればその反動すら片手でも撃てる。それとダウンサイジングした腕部の17mm機関砲何だが少し弾の取り扱いが難点なので50口径機関砲に変えておいた〕

 

「へぇー……じゃあ滑空砲の下にあるこれは?」

 

〔それは6mmBR弾搭載のマシンガンだ。主に牽制だけに使われるはずなんだか、あまり使われなかったけどな〕

 

「そうなんだ。……じゃあもし、レーティングゲームが長期戦になった場合はこっちがいいかな?」

 

 

そう言って俺は腕部の50口径機関砲を出してバルバトスに意見を求めた。

 

 

〔……恐らく長期戦になる可能性があるな。そのことを考慮して増加装甲を付けておくことを進めるぞ〕

 

 

そうしてバルバトスとレーティングゲームに必要な武装を決めたのであった。レーティングゲームで持っていく武装は30mm滑空砲にレンチメイス、そして予備兵装として鍔と柄を装着した太刀を持つことにした。因みに腕部の機関砲については固定武装という扱いだそうだ。

 

そして夕方になった後に部員全員で夕食であるカレー食べ、風呂やシャワーで修行の時にかいた汗を洗い流し明日の修行に備えて寝るのであった。

 

 

涼夜Side out

 

 

 

1日目の修行を終えた俺はベットで眠りについていた。その時に俺は変わった夢を見ていた。それはミカの中にいるバルバトスと同じベージュ色の機械人形ことガンダム・フレームがバルバトスと共に緑色の機械人形と戦っている光景だった。そのガンダム・フレームは巨大なハルバードを持って次々と緑色の機械人形を屠っていた。見た感じではバルバトスとベージュ色のガンダム・フレームが優勢だった。その時に緑色の機械人形たちはバルバトスたちから距離を取った。まるで巻き添えを食わないように逃げるかのように。そして今、その疑問であった緑色の機械人形たちの行動を理解した。それは上空……いやっ、それ以上に高い場所で何かがバルバトスたちのところに撃ち込まれた。それに巻き込まれたバルバトスたちはひどいダメージを受けて動かなくなったと思われた。

 

しかし、それすら争うかのようにバルバトスは起き上がった。そしてベージュ色のガンダム・フレームも瓦礫の中から這い出るように起き上がり、バルバトスたちを狙って撃ち込まれたと思われる杭を残った左腕で引き抜いた。その時に引導を渡さんが為に一体の機械人形が剣を持ってベージュ色のガンダム・フレームに接近して剣を振るう。満身創痍であるベージュ色のガンダム・フレームはかなりのダメージを受けていたために受け流すのが精一杯であった。

 

 

 

 

おのれ!死に損ない!この■■■■■■■の裁きを受けよ!!

 

 

 

…っ!その名前……がっ!ぐぅ…!

 

 

 

 

その時に戦っている機械人形の方から声が聞こえた。そして緑色の機械人形がベージュ色のガンダム・フレームを踏みつけて止めを刺そうとしたその時……

 

 

 

 

…ぬぅぅうううう!!

 

 

 

 

お前かぁぁあああーー!!

 

 

 

 

ベージュ色のガンダム・フレームが瓦礫の中に埋まっていたと思われる武器を引っ張り出した。その武器の形は巨大なペンチであり、そのペンチで緑色の機械人形を目の敵と言わんばかりに鋏込む。

 

 

 

 

何だと!?………あぁ!?

 

 

 

 

そしてベージュ色のガンダム・フレームはペンチで緑色の機械人形を鋏潰す為に残った左腕と背中にあるバックパックの隠し腕で最後の力を出し、機械人形の中にいるパイロットを鋏潰す。

 

 

 

 

お前がぁぁぁあああーーー!!!

 

 

 

 

あ……あぁ…!私は……こんな所で…!あぁ……あぁ!

 

 

 

■■■様ぁ!

 

 

 

その時に緑色の機械人形を助けようと別の機械人形がライフルに取り付けられているブレードをそのベージュ色のガンダム・フレームに突き刺す。それでもベージュ色のガンダム・フレームは力を緩めることはなかった。

 

 

 

……生きてりゃ、良いことあるもんだな?…てめぇをこの手で殺れるとは。

 

 

 

あぁ……あぁ!いゃぁ、あぁ助けぇっえぇ……あぇぐ!?

 

 

 

そして緑色の機械人形の中のパイロットはペンチによって鋏潰されて死んだ。これ程酷いやり方はあったのだろうかと思える光景だった。

 

 

 

………良い土産話が出来…た……。

 

 

 

その言葉を聞いた皮切りにベージュ色のガンダム・フレームのパイロットの命が消えて、俺は夢から覚めた。

 

 

「いったい何だったんだ、あの夢は?バルバトスと同じガンダム・フレームが出る夢を見るなんてな……」

 

 

俺はもう一回眠るためにも水分を補給しようとした時に部長がまだ起きていた。

 

 

「あらイッセー、起きていたの?」

 

「部長?そっちもまだ起きていたんですか?」

 

「えぇ、レーティングゲームに備えて戦略の勉強をしていたのよ。それと……貴方には話していなかったわね、私がライザーと結婚したくない理由を…」

 

 

その後に俺は部長が何故あのライザーと結婚したくないのかを聞いた。部長は悪魔社会の上級悪魔で名家のグレモリー家の悪魔であること。しかし…周りの悪魔たちはそのグレモリーのリアスしか見ず、リアス個人という女性を見てくれない。それが嫌で部長はグレモリー家の者ではなく、ただリアス個人という一人の女性として愛して欲しい。それが部長の小さい頃の夢だったそうだ。

 

 

「部長……」

 

「……ごめんなさいね、こう言う子供っぽいの見せちゃって」

 

「いえっ……正直に言うと、まだ人間だった頃の俺は部長に見惚れていたんです。その時は部長が悪魔であることは知りませんでしたけど……それでも俺はグレモリー家のリアス部長ではなく、その……一人の女性としてのリアス部長。えっとつまり、その……いつもの部長が好きなんです」

 

 

それを聞いた部長は何か少し顔が赤くなっていた。あれ?俺、部長に変なこと言ったのかな?

 

このままじゃ話が進まないと思い俺は急遽ライザーとその眷属たちの対策の話題を出す。

 

 

「あっ……そうだ。部長、ライザーとのレーティングゲーム何ですが何か対策でも?」

 

「え?え……えぇ、そうね?ライザーの攻略なのだけど。イッセー、ライザーがフェニックス家の悪魔であることは分かるわよね?」

 

「えぇ…その事はちゃんと聞きました。それが何と関係が………あれ?」

 

 

ライザーは確かフェニックス家の上級悪魔だってことは聞いている。でも何か肝心なことを忘れているような……?

 

 

「フェニックス……不死鳥………っ!?……まさか、不死鳥だけに不死身という事ですか?」

 

「察しがいいわねイッセー。そうよ、ライザーはその能力で公式のレーティングゲームで八勝二敗と戦績を残しているわ。その二敗は懇意にしている家系への配慮でワザと負けただけ」

 

「じゃあ実際は全勝で、公式のレーティングゲームのタイトル戦でも奪取する候補になっているわけですか?」

 

 

改めて俺は今度戦う相手であるライザーの能力に悩んだ。すると部長はライザーの能力に対する攻略法を俺に伝えた。

 

 

「そのライザーの能力なのだけど、事実上倒せないことはないわよ?」

 

「…と言うと?」

 

「圧倒的に力で押し通すか、起き上がるたびに何度も倒して精神を潰すかよ」

 

 

なるほど……前者の方は神クラスの力が必要だが神滅具である赤龍帝の籠手の倍加ならいけるか?いやっ、それは俺がまだリタイアしていないことを想定してのことだな。それと後者だが、ライザーの精神が尽きるまでのスタミナが必要なのだがどうしても短期決戦を狙わないと無理だな。

 

 

「……とりあえずその作戦はレーティングゲームの時に考えるのは?」

 

「そうね、この作戦は相手の出方次第に考えましょう」

 

 

そうして俺は対ライザー戦に対する作戦をレーティンゲーム当日に考えることにした。

 

強化合宿を開始してから七日が過ぎた。それぞれにみんなは強化することに成功した。木場の方はアスタロトと模擬戦を繰り返して木場の反射神経や少しの筋力を身につけた。アーシアの方は神器の回復能力をバルバトスがアドバイスをした。回復効果を魔力に宿らせて、それを回復対象に向けて飛ばすという発想だった。……どっかの狩猟ゲームの回復手段みたいだと思ったのは秘密であったりする。小猫の方はミカとの組み手を多くやった為かより動きに磨きがかかっていた。格闘術に関して小猫に聞いて見たのだが、言えないといったのであまり追求はしなかった。そしてミカの方はバルバトスを展開してみると肩や腕、腰部が変わっていた。バルバトス曰く、この世界版の第6形態だそうだ。因みに最初に俺が黒服の堕天使に殺されそうになった時に見たバルバトスの姿は第1形態で、レイナーレとやり合っていた時の姿は第5形態地上戦仕様だそうだ。……というか、バルバトスっていろんなバリエーションがあったんだな?

 

そんな形で俺は自分の神器の特性を理解するためにミカと模擬戦をすることになった。

 

 

「良い?これから模擬戦を行うのだけど、イッセーは先に神器を発動させなさい。イッセーの神器の発動から二分後に戦闘開始よ。それと三日月、一応いうけど模擬戦だからね?」

 

「大丈夫。その事はバルバトスにも言われた」

 

〔それはそれで大丈夫なのか?〕

 

「…まぁミカ、今回はお手柔らかに頼むぜ。ブースト!」

 

 

《BOOST!》

 

 

俺は神器を発動させて倍加させる。十秒毎に倍加していき、二分経った時に神器を再度発動させる。

 

 

《EXPLOSION!!》

 

 

発動した際に俺の神器の宝玉内にⅫと文字が浮き出ていた。

 

 

「何度も見るけど宝玉に書かれている数字、恐らく倍加した数を表しているのか?」

 

「そうよ、その状態は一種のストッパー。倍加は止まるけど一定時間、力が上昇した状態で戦えるわ」

 

「その分使用時間が限られ、倍加した負荷の中で動くと体力の消耗もそれなりに大きくなるってことか。正にハイリスク・ハイリターンだな……」

 

「でも強くなることに変わりないよね?」

 

「まぁ、そういう見方も取れるけどさ……」

 

 

そうミカとやりとりしていると部長はそろそろ模擬戦を始めると言ってきた。俺も準備しないとな。

 

 

「そろそろ模擬戦を始めるわ。イッセー、剣を使う?素手で行く?」

 

「いえ、ミカの場合はあの鈍器を使ってくるんで拳でいきます!」

 

「分かったわ。……それじゃあ始め!」

 

 

部長の合図と同時に先にミカがメイスを展開して俺に向けて振るってきた。相変わらず早えなミカは!俺は倍加した状態でミカのメイスを受け止めようとしたその時に感が走って回避を選択した。メイスが地面に叩き込まれると一瞬で半径2mにも及ぶクレーターができていた。そういえばガンダム・フレームってエイハブ・リアクターっていう動力炉を二個搭載しているとバルバトスやアスタロトが言ってたっけ?その分パワーが有りあまりすぎるそうだ。聞いただけでもマジで震えてきた。そう考えているとミカが腕部を前に出し、その腕部に搭載されている50口径機関砲(ペイント弾)を俺に向けて撃ってきた。

 

 

「あぶねっ!?」

 

「こいつで……!」

 

「くっ……当たるか!」

 

 

俺は何とかミカの攻撃を躱し、距離を取ると部長から指示があった。

 

 

「イッセー!魔力の一撃を撃ってみなさい!」

 

「魔力!?米粒みたいなのしか出せないけど撃てるのか?」

 

 

ちょっとばかし疑心暗鬼になった俺。その時にふと脳裏に言葉が響いた。

 

 

 

だったらイメージしてみろ。お前が必要な武器を……!

 

 

 

「俺の武器を?……誰かは分からないけど、取り敢えずやってみるか!」

 

 

そして俺は武器をイメージした。最初はどうイメージするか迷ったが、頭の中からある大砲のイメージが流れてきたのでそれを採用してイメージした。すると俺の手元に巨大な大砲が出現した。

 

 

「!……アレって」

 

〔馬鹿な!?アレは俺と同じ30mm滑空砲だと!?〕

 

「使い方は……少しだが分かる。こいつにさっきの魔力を弾丸代わりに!」

 

〔三日月、分かっていると思うが…〕

 

「あぁ……アレは当たったら唯じゃ済まなさそうだ!」

 

 

そして俺は出てきた大砲を持ち、魔力をその大砲に注ぎ込んで砲口をミカに向けて引き金を引いた。すると大砲のものすごい反動に俺は地面に足をついたまま後ろに飛ばされ、ミカはその大砲から放たれた砲弾を軽々と避けた。そしてその砲弾は向こうの山の方へと飛び、着弾するとものすごい爆風が上がった。……この時に俺は改めてもの凄いのを撃ったんだなと認識した。

 

 

「マジか…!倍加していたとはいてここまで威力が高いとは予想もしなかったな」

 

 

《RESET》

 

 

「今の危なかったな。バルバトス、さっきイッセーが持っていた奴……」

 

〔あぁ……間違いない。アレは俺の装備であり、奴の装備でもある。まさか本当にあの小僧にアイツが宿しているのか?〕

 

「……取り敢えずそこまでよ。一度色々と整理する必要があるわね、今回は……」

 

 

こうして俺の神器の特徴を理解し、ライザーとのレーティングゲームに備えてそれぞれ自主練をするのであった。……それにしてもさっきの声、アーシアの時の声じゃなかったな。どっちかって言うと夢の中で見たベージュ色のガンダム・フレームのパイロットと同じ声だったな。

 

 

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続く

 

 

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